アルトの燃費はどうなのか?カタログ燃費と実燃費を比較
車選びのとき、燃費性能は多くの人が気にするポイントではないでしょうか。
燃費が悪い車を選ぶと燃料費や税金の負担も大きくなり、長期的に所有することが難しくなって愛車を売却しなければならなくなる可能性もあります。一方で、燃費がよい車は燃料費を節約できたり、エコカー減税の対象として税金を安くできたりと、さまざまなメリットがあります。
この記事では、低燃費と求めやすい価格を両立したアルトのカタログ燃費や実燃費、ライバル車との燃費の比較結果をご紹介します。燃費を把握し、無理のないカーライフを送りましょう。
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INDEX
アルトの概要
アルトは、スズキが製造・販売している軽自動車です。1979年に47万円という低価格で発売されて以来、40年以上に渡ってモデルチェンジが繰り返され、2021年12月に現行モデルである9代目が発売されました。
アルトは軽自動車トップレベルの燃費性能が魅力であり、上位グレードにはモーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドシステムが導入されています。
また、下位グレードにも減速時に発生するエネルギーを利用してガソリン消費を抑えるエネチャージという技術が導入されており、低燃費を実現しています。
アルトの燃費はどのくらいか?
アルトには、A、L、HYBRID S、HYBRID Xの4つのグレードがあり、AとLにはエネチャージ、HYBRID SとHYBRID Xにはマイルドハイブリッドシステムが搭載されています。
カタログ燃費は以下の通りです。
・グレードAとL 23.5~25.2km/L
・HYBRID SとHYBRID X 25.7~27.7km/L
アルトのグレード別カタログ燃費
グレードA・L/CVT | 駆動方式:2WD(前2輪駆動) 駆動方式:フルタイム4WD |
---|---|
WLTCモード | 25.2 km/L 23.5 km/L |
市街地 | 23.0 km/L 21.2 km/L |
郊外 | 26.0 km/L 24.1 km/L |
高速道路 | 25.8 km/L 24.2 km/L |
グレードHYBRID S・HYBRID X/CVT | 駆動方式:2WD(前2輪駆動) 駆動方式:フルタイム4WD |
---|---|
WLTCモード(km/L) | 27.7 km/L 25.7 km/L |
市街地(km/L) | 24.0 km/L 22.6 km/L |
郊外(km/L) | 29.2 km/L 26.6 km/L |
高速道路(km/L) | 28.6 km/L 26.6 km/L |
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アルトの実燃費を紹介
車のカタログ燃費は、WLTCモードという実際の走行を想定した方法で測定されています。
しかし、実際にドライバーが運転するときには、信号で停止したり、坂道を登ったり下ったり、エアコンを使用したりと、さまざまな状況が発生します。そのため、カタログ燃費と実燃費には差が生じます。
では、アルトの実燃費はどのくらいなのか。ここでは、車のユーザーが燃費情報を共有している「e燃費」というwebサイトの情報とカタログ燃費を比較しました。
なお、アルトの現行モデルは2021年12月に発売されたため、グレードAとLの実燃費情報は2023年1月初旬現在ありませんでした。そのためHYBRID S/HYBRID Xのカタログ燃費と実燃費を比較します。
アルト HYBRID S/HYBRID Xの実燃費
駆動方式 | WLTCモード 実燃費 |
---|---|
2WD | 27.7 km/L 24.94 km/L |
4WD | 25.7 km/L 18.39 km/L |
2WDは実燃費で24.94km/Lと非常に高い数字です。4WDではカタログ燃費と実燃費の数値の差が大きいようです。ただし、4WDはe燃費で投稿されている数値自体が少ないため、現状では参考程度にとどめた方が良いかもしれません。
アルトとよく比較される車の燃費や特徴と比較
アルトとよく比較される、ダイハツ ミライースとホンダ N-ONEの燃費をご紹介します。
ダイハツ ミライース
ミライースは、低燃費・低価格・加速のよさにこだわった軽自動車です。2011年に初代が発売され、2017年にフルモデルチェンジして現行モデルである2代目が発売されています。
エネルギー効率のアップや車体の軽量化などにより、低燃費を実現。また、車両に搭載したステレオカメラが周囲の状況を認識して運転をサポートする、ダイハツの予防安全機能のスマートアシストも搭載されており、安全面にも配慮されています。
ミライースのグレードごとのWLTCモードカタログ燃費は、下表の通りです。
優れた燃費性能を誇っているものの、カタログ燃費では2WD、4WDともにアルトの燃費をわずかに下回っています。
駆動方式 | カタログ燃費(WLTCモード) |
---|---|
2WD | 25.0 km/L |
4WD | 23.2 km/L |
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ホンダ N-ONE
N-ONEは、革新的な軽自動車として1967年に発売された、Nシリーズの原点となるN360のデザインを現代へ復活させた車です。Nシリーズの第3弾として2012年に発売され、2020年のフルモデルチェンジによって、現行モデルである2代目が発売されました。
信号待ちなどで停車したときに自動的にエンジンが止まるアイドリングストップシステムや、燃費を優先してエンジンやエアコンを自動制御するECONモードなどにより低燃費を実現しています。
また、先進の安全運転支援システムであるHonda SENSINGを全グレードに標準装備しており、安全で快適な運転を楽しめます。
N-ONEのグレードごとのWLTCモードカタログ燃費は下表の通りです。
カタログ燃費では、FF(フロントエンジン・前輪駆動)、4WDともにどのグレードもアルトの燃費を下回っています。
2WDのカタログ燃費
グレード | カタログ燃費(WLTCモード) |
---|---|
Original Premium | 23.0 km/L |
Premium Tourer RS(CVT) | 21.8 km/L |
4WDのカタログ燃費
グレード | カタログ燃費(WLTCモード) |
---|---|
Original Premium | 21.0 km/L |
Premium Tourer | 20.1 km/L |
RS(6MT) | 21.6 km/L |
アルトはこんな人におすすめの車
アルトは、車の維持費を抑えるために燃費を重視したい人や運転が苦手な人におすすめできる車です。
おすすめできる主なポイントについてご紹介します。
燃費を重視したい人
アルトは軽自動車トップクラスの低燃費を誇る車です。
モーターでエンジンをサポートし、燃費向上に貢献するマイルドハイブリッドシステムなどの導入により、高い燃費性能を実現しています。ライバル車であるミライースやN-ONEよりも低燃費のため、燃費のよい軽自動車を求めている人におすすめできます。
運転が苦手な人
アルトは最小回転半径4.4mで小回りが利き、狭い道や駐車場でも操作しやすいのが特徴です。
また、車の後方を確認できるバックアイカメラや、車を上から見た映像を表示できる全方位モニター搭載車も用意されています。
運転に慣れていない人や自信がない人でも運転しやすいでしょう。
まとめ
アルトのカタログ燃費は、グレードAとLでは23.5~25.2km/L、HYBRID SとHYBRID Xでは25.7~27.7km/Lとなっています。HYBRID SとHYBRID Xの実燃費は、2WDではカタログ燃費よりは数値が小さいものの20km/Lを超えており、燃費性能の高さが際立っています。
ライバル車とのカタログ燃費の比較では、ミライースやN-ONEよりも低燃費で、軽自動車トップクラスの低燃費です。
日常になじみやすいデザインで小回りも利くため、運転に慣れていない人も日常使いしやすい車といえます。
低燃費なアルトでお財布にも環境にもやさしいカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。