【2024年】日産の高級車一覧!海外ブランド「インフィニティ」についても紹介!
日産は日本三大自動車メーカー(トヨタ、日産、ホンダ)の1つとして知られ、軽自動車からミニバンまでさまざまな自動車を販売しています。
また、日産は数多くの高級車を手掛けてきたメーカーでもあり、代表的なモデルとしてセドリック、シーマ、GT-R、エルグランドなどが挙げられます。
そんな日産の高級車には、どのような特徴があるのでしょうか?
この記事では日産の高級車の特徴や日産の高級ブランドである「インフィニティ」についても紹介していきます。
INDEX
日産の高級車の特徴
日産の高級車の特徴は以下のとおりです。
上質なデザイン
日産の車には「Vモーショングリル」という、フロントグリル(ヘッドライトの間にある網掛け)がV字型に縁どられた特徴的なデザインが施されています。
このデザインは2010年代から採用され、スタイリッシュな見た目と近未来的なフォルムから、日産車を象徴するデザインとして知られています。
現在でも、高級車のエルグランドをはじめ、軽自動車のデイズやルークスから、電気自動車のノートやリーフまで、さまざまな車で採用されています。
また、GT-Rの「Vモーショングリル」には、高速走行時に安定性を高める効果もあり、単に見た目だけでなく走行性能にも重要な役割を果たしています。
高度な先進技術
日産車を解説するうえで外せないのは高い技術力です。
日産は「技術の日産」として知られ、他のメーカーは真似できないさまざまな先進技術を投入しています。
e-POWER
日産車の技術の一つとして「e-POWER」という独自の電動パワートレインが挙げられます。
e-POWERは、ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。
しかし、従来のハイブリッドシステムとは異なり、e-POWERではエンジンは発電専用で、車輪を駆動するのはモーターのみです。
2016年に発売されたコンパクトカー「ノート」に初めて搭載され、その後セレナ、キックス、ルークスなど、さまざまな車種に採用されています。
e-POWERは、アクセルを踏むとモーターで駆動し、アクセルを離すとエンジンが始動して発電します。
そのため、アクセル操作に対してラグがなく、スムーズな加速が可能であり、エンジンは発電専用なので、車内は静かで快適です。
「エンジンで発電する電気自動車」のような表現だとイメージしやすいかもしれません。
e-POWERは、ガソリン車と電気自動車の両方のメリットを兼ね備えた、次世代のパワートレインとして期待されています。
関連記事:ノートの燃費は第2世代「e-POWER」で効率的に!運転・走行性能を徹底解説!
プロパイロット
「プロパイロット」というシステムでは、高速道路走行時にアクセル・ブレーキ・ハンドルを自動で制御してくれます。
さらに進化した「プロパイロット2.0」では、高速道路において手放し運転や車線変更、追い越しもボタン1つで操作できる機能が追加されています。
プロパイロット2.0は、2020年10月に発売された「スカイライン」に初めて搭載され、その後、アリア、キックス、セレナなど、さまざまな車種に採用されています。
プロパイロット2.0は、主に「高精度地図データ」と「360度周囲センシング」の2つの機能によって、自動運転レベル2の基準に達しました。
高精度地図データは、道路の形状や標識などの情報を記録したもので、システムはこのデータをもとに、車線の中央を維持したり、車線変更を判断したりします。
360度周囲センシングは、車両の前方・後方・左右に設置されたカメラやレーダーによって、周囲の状況を検知する機能です。
この機能を組み合わせることで、高速道路におけるさまざまな状況に対応した運転支援が可能です。
このように先進技術において他のメーカーを大きくリードしている点も、日産の大きな強みです。
関連記事:日産のプロパイロットって?2.0と従来型の違いもあわせて徹底解説
日産の高級車ランキング
ここからは日産の高級車について、それぞれ見ていきましょう。
(価格は税込表示)
1位:GT-R(13,750,000円~)
GT-Rは日産最高峰の性能を持つ日本を代表するスポーツカーです。
そんなGTRの特徴は圧倒的な走行性能の高さであり、570馬力・637Nmものトルクを発生させるV6ツインターボエンジンや、時速300kmでも同乗者と話ができるほど安定性の高いボディを持っています。
価格は1,000万円以上とはいえ、海外の高級車と比べると比較的手に入れやすい点も魅力の1つでしょう。
さらに安定性の高さから、サーキット走行だけでなく街乗りにも活用しやすい点もGT-Rの強みで、スポーツブランドNISMOのモデルも展開しています。
28,650,600円〜と通常のGT-Rの倍近い価格ですが、視界も広く確保されているほか、乗り心地も向上しており、スポーツ走行と普段使いの両方を楽しみたいという人にも向いています。
車名 | GT-R |
ボディタイプ | スポーツ |
全長×全幅×全高(mm) | 4,710×1,895×1,370 |
車両重量(kg) | 1,760 |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 7.8 |
総排気量(cc) | 3,799 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク(L) | 74 |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | GR6型デュアルクラッチトランスミッション |
2位:フェアレディZ(5,398,800円~)
フェアレディZも日産の高級車を解説するうえでは外せない存在でしょう。
50年以上もの歴史を持つフェアレディZは、初代モデルからスタイリッシュなスポーツ性と高い実用性を兼ね備えた車として誕生しました。
累計180万台以上が販売され、手頃な価格で購入できたことから世界的にも爆発的なヒットを記録し、今ではGT-Rと同様に日本を代表するスポーツカーとして知られています。
そして2020年には12年ぶりの新型モデルも発表され、初代モデルを踏襲した外観ながらも、現代風にアレンジされた近未来的なデザインは大きな話題を呼びました。
NISMOモデルも発表されており、GT-Rと同じく日本のモータースポーツを牽引する存在になっています。
NISMOモデルは9,200,400円〜とやはり高額になってしまいますが、NISMOの究極のパフォーマンスを味わうことができます。
また、車線はみ出し防止機能や、後方車両の検知など、日産独自の安全装置も数多く搭載されており、このように高い走行性能に加え、安全性にもこだわって設計されている点がフェアレディZの魅力です。
関連記事:フェアレディZ に乗って感じた、古典的スポーツカーの愉しさ
車名 | フェアレディZ |
ボディタイプ | スポーツ |
全長×全幅×全高(mm) | 4,380×1,845×1,315 |
車両重量(kg) | 1,570 |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 9.5 |
総排気量(cc) | 2,997 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク(L) | 62 |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 6速マニュアル |
3位:日産アリア(5,390,000円~)
アリアは日産の先進技術が搭載された高級電気自動車です。
前述した「プロパイロット2.0」が搭載されているほか、路面状況に応じてグリップ力を最適化できる「e-4ORCE」という独自機能もあり、雪道でも安定したドライビングが楽しめます。
この車の魅力は、航続距離の長さとデザインです。
日産アリアの一充電走行距離は470km、米Wards社の「10ベストインテリア&UX」を受賞したインテリアデザインを持つ日産アリアはEV特有の静粛性も相まって最高級の室内空間を実現しました。
このように先進技術によって、ほかの車の1歩先を行くような体験ができることがアリアの大きな魅力です。
関連記事:【日産アリア】米Wards社の「10ベストインテリア&UX」にも選出された内装デザインを解説
車名 | 日産アリア |
ボディタイプ | SUV |
全長×全幅×全高(mm) | 4,595×1,850×1,655 |
車両重量(kg) | 1,920 |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 0(交流電力量消費率 166Wh/km) |
総排気量(cc) | 0 |
使用燃料 | リチウムイオン電池 |
燃料タンク(L) | 0(総電力量 66kWh) |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 交流同期電動機 |
4位:スカイライン(4,569,400円~)
スカイラインは1957年に初代モデルが登場し、これまでに延べ12回のモデルチェンジを経て、その歴史は60年以上にも及ぶ日産の代名詞的な存在です。
現行モデルである13代目は、美しい外観と高級感あふれる内装など、高級車としての魅力が存分にアピールされています。
また、現行モデルでは「プロパイロット2.0」による運転支援機能が利用できる点も見逃せない要素です。
さらにスカイラインは高い走行性能も強みであり、最大405馬力のエンジンや、電子制御による機敏なハンドリングなど、スポーツカーに匹敵する性能を誇ります。
その性能から、スカイラインNISMOも1,000限定で発売されました。
2024年夏には、スカイライン NISMO Limitedが100台限定、9,479,800円で販売される予定です。
関連記事:日産 スカイライン NISMOのデザイン・スペック・カラー・価格を紹介
車名 | スカイライン |
ボディタイプ | セダン |
全長×全幅×全高(mm) | 4,810×1,820×1,440 |
車両重量(kg) | 1,760 |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 10.0 |
総排気量(cc) | 2,997 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク(L) | 80 |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速 オートマチックトランスミッション (7M-ATx) |
5位:エルグランド(4,038,100円~)
エルグランドは日産の誇る高級ミニバンです。
1997年に登場し、広い車内空間や豪華装備など、快適性と高級感を追及したことから、月に1万台以上が売れるほど多くのユーザーを惹きつけました。
その後、ライバル社もこぞってミニバンを販売しはじめ、「高級ミニバンの元祖」と呼ばれました。
現行モデルも初代のテーマを受け継ぎ、高級感を持ちながら、日産独自の技術が多く取り入れられています。
たとえば、一例ですが以下のような、日産ならではの技術がふんだんに用いられています。
- 前方車との速度差を自動で調整
- 危険を感知するとブザー
- 自動でブレーキ
- 駐車時には真上から見下ろす視点でドライバーをサポート
また、低重心プラットフォームを採用することで、ミニバンながら扱いやすさも兼ね備えています。
関連記事:高級志向を満たすエルグランドの内装とは?グレードごとの違いも解説
車名 | エルグランド |
ボディタイプ | ミニバン |
全長×全幅×全高(mm) | 4,975×1,850×1,815 |
車両重量(kg) | 1,930 |
WLTCモードカタログ燃費(km/L) | 10.0 |
総排気量(cc) | 2,488 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 73 |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | エクストロニックCVT-M6 (6速マニュアルモード付無段変速機) |
日産の海外高級車ブランド「インフィニティ」
インフィニティは日産の高級車ブランドです。
日本ではあまり馴染みがありませんが北米を中心に展開しており、中央アジアやアフリカなど世界中に向けて販売されています。
インフィニティと日産の違いは日産が幅広いラインナップを揃えているのに対し、インフィニティは大型車を中心に扱っている点です。
代表的な車種には「Q50」や「Q60」などのクーペ・セダンタイプの車や、「QX80」などのSUVモデルがあります。
かつて日産は「フーガ」や「シーマ」といった高級車を販売していましたが、現在は生産を終了しており、それらの車のDNAはインフィニティに引き継がれています。
特に日産の代表的存在である「スカイライン」はインフィニティでは「Q50」として販売されており、2016年には世界で23万台を売り上げるなど大きな人気を獲得していました。
2025年には新型モデルも噂されるなど、今後の動向に注目が集まっています。
なお海外展開の都合上、インフィニティは国内での新車販売は行われていませんが、輸入車として扱っている店舗がいくつかあり、国内でも購入することが可能です。
まとめ
日産の強みは優れた技術力であり、「プロパイロット2.0」や「e-POWER」など、先進技術を取り入れた次世代の車作りを得意としています。
中でも高級車の「アリア」は電気自動車としては突出した航続距離を誇り、高速道路では手放し運転ができる点も他メーカーでは決して真似できません。
さらにGT-RやフェアレディZを代表とする高性能な車作りも見逃せない要素でしょう。
このように高い技術力と先進技術に裏打ちされた次世代機能や、高い走行性能が日産の高級車の大きな魅力となっています。