法定点検をしない割合は?12ヶ月に1回もやる必要ある?

自動車には2年に1度の車検(初年度は3年)と1年に1度の法定点検があります。

両方義務であるとは言え、車検は受けるし、1年で不具合も特にないしと思ってあまり法定点検に気乗りせず、面倒だし法定点検をしない人が多いなら自分もしなくていいやと思っている方もいらっしゃるでしょう。

今回は、法定点検をしていない人の割合について解説し、原因を考察してみますので、ぜひ最後まで読んでご参考になさってください。

法定点検は義務ではありますが、納得した上で受けた方がもやもやしないで済むでしょう。

関連記事:車検費用における法定費用とは?内訳や支払い方法について解説

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2022年度の法定点検をしていない人の割合

自動車点検整備推進協議会とマクロミルの調査によると「あなたは整備⼯場等で『定期点検整備(⼀定期間ごとに⾞を点検)』を実施していますか。」との質問に対し、2022年度は46.7%の方が「必ず実施(1年ごと)している」と答えています。

ここから逆算すると、2022年度は、53.3%の方が法定点検を1年に1度実施していないことになります。さらに53.3%の内訳は、44.3%の方が「車検の時に実施している」9.0%の方は「全く実施していない」と答えています。

詳しい調査結果は以下のようになっています。

必ず実施している車検の時に実施している全く実施していない
2020年(N=1,000)46.6%40.3%13.1%
2021年(N=1,030)45.8%44.9%9.3%
2022年(N=1,030)46.7%44.3%9.0%
※Nはサンプル数(調査対象人数)

必ず実施していると答えた方は増加傾向にあり、全くしていないといった方は減少傾向にあるものの、半数以上はしていないことになります。

しかし、「⾃動⾞ユーザーは、法律で⼀定期間毎(⾃家⽤⾞は1年毎)に「定期点検整備」の実施が義務付けられていることをご存じでしたか」という問いに対して、「知らなかった」と答えた人の割合は、2021年に23.6%、2022年は24.1%いらっしゃいます。

このうちの何人かは、法律で定められているとは知らずに「点検に呼ばれたから行った」という風に法定点検をしている自覚がない可能性もあります。

関連記事:法定点検とは?車検との違いや検査項目を解説!

点検を全くしない理由

ちなみに、点検を「全く実施していない理由を教えてください。」という問いに対しては、以下のような回答結果を得られています。

面倒だからお金がかかるから車検を受けているから
2020年(N=131)31.6%29.4%47.9%
2021年(N=96)40.6%36.5%31.3%
2022年(N=93)41.9%35.5%31.2%
時間がないから日常点検をしっかりしているから新車を購入したばかりだから
2020年(N=131)13.5%14.4%6.6%
2021年(N=96)14.6%8.3%6.3%
2022年(N=93)12.9%5.4%5.4%

「車検を受けているから」と答えた方は、車検を受けているので点検を「全くしていない」には事実上は入りません。

2021年以降は、「全くしていない」方の3割程度は車検が「点検」という扱いになっていないことになります。

また、「日常点検をしっかりしているから」と答えた方が2020年には14.4%と他の2年間に比べ高くなっています。「車検を受けているから」と答えた方と同じ現象が起こっています。

2020年はコロナ禍の影響が最も大きかった年で、出歩くこともなかなかできなかった方も多くいらっしゃるでしょう。

そのような方々が、直近の車検は受けていて、法定点検に行きにくい分日常の点検をしっかりとしていた可能性もあります。しかし、2021年から「面倒だから」が一気に増えたことから、結局点検を行なっていない方も一定数はいるということがわかります。

⾞検時以外の定期点検整備ではお⾦はかからない

車検、点検イメージ

実は、⾞検時以外の定期点検整備ではお⾦はかかりません。付随して、自動車重量税、自賠責保険料も定期点検時には負担がありません。

このことに関しては、半数以上が知っていることとなっています。

「⾞検の時以外の定期点検整備では、⾃動⾞重量税、⾃動⾞損害賠償責任保険料が、かからないことをご存じでしたか。」という質問に対しては、以下のような回答が得られました。

関連記事:自賠責保険の期間は本当に車検と合わせた方が良いのか

知っていた知らなかった
2020年(N=1,000)52.9%47.1%
2021年(N=1,030)58.4%41.6%
2022年(N=1,030)57.0%43.0%

こうなってくると、「お金がかかるから」と答えた方に定期点検でお金がかからないことを教えれば点検を行なうかもしれません。

しかし、点検で交換しなければならない部品などが見つかれば修理代がかかってきます。
「お金がかかる」というのが、このことを言っているのであれば、修理しないといけない部品があることが発覚するのを恐れて点検を受けていないことになりますので、大変危険です。

関連記事:車の走行距離と寿命の関係は?購入時のポイントやリースの走行距離制限

日常点検をしている人の割合

車検、点検イメージ

「『⽇常点検(⽇頃、ご⾃分で⾞を点検)』することは、どの程度ありますか。」の問いに対する答えは以下のとおりです。

乗る前にする時々する全くしない
2020年(N=1,000)8.6%51.2%40.2%
2021年(N=1,030)6.0%48.3%45.7%
2022年(N=1,030)5.8%46.5%47.7%

また、「時々する」と答えた方の半数程度は「1ヶ月に1回」点検を行なうそうです。

日常点検も義務

法定点検も義務ですが、実は日常点検も義務です。

このことに対しては約3割の方がご存じないですが、「自動車の使用者は、自動車の点検をし、及び必要に応じ整備をすることにより、当該自動車を保安基準に適合するように維持しなければならない。」 と道路運送車両法第47条に記載されています。

日常点検を「全くしない」方が4割〜5割程度いることを考えると妥当な数字だとは思いますが、全くしない理由の第1位が毎年「知識がないから」となっています。

確かに、運転の仕方は自動車学校で習っても、メンテナンスや点検の仕方は習った記憶がない方も多いでしょう。

セルフメンテナンスにチャレンジしてみてもいいですが、プロに任せるのも一つの手です。

その時に便利なのが「ドライブオン」というアプリです。点検が必要になった時に通知してくれるので、忘れることもなく、そのまま予約できるので、業者が見つからず「結局よくわからないまま時が流れた」ということもなくなります。

この機会にぜひ「ドライブオン」をダウンロードしてみてはいかがでしょうか?

関連記事:ドライブオン(Drive On)とは?ダウンロード数圧倒的1位のカーメンテナンスアプリを紹介!

参考元:2022年度「自動車点検整備推進運動 アンケート調査結果」

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