シエンタの燃費は悪いのか?他車との比較やその他特徴を解説!
シエンタは、トヨタを代表するコンパクトサイズのミニバンです。
2022年8月にフルモデルチェンジを行い、現行モデルは3代目になります。
コンパクトでありながら最大乗車定員7人を誇るシエンタですが「燃費が悪いのでは?」と気になる人も多いでしょう。
そこで今回は、シエンタの燃費について詳しく解説していきます。
ライバル車との比較、実燃費の測り方、シエンタの魅力も紹介するので、コンパクトサイズのミニバンを探している人はぜひ参考にしてください。
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INDEX
シエンタのカタログ燃費は悪くない
シエンタには、発進時や高速走行時にスムーズに加速するため、従来のCVTに発進用ギアが搭載されています。
発進用ギアを搭載したことで、発進から高速域まで力強くダイレクトな走りと低燃費を実現しました。
さらに、エコドライブモードやパワーモード、10速シーケンシャルシフトマチックなどにより、シーンを問わず快適な走りを楽しむことができます。
続いては、シエンタのカタログ燃費を見ていきましょう。
シエンタには、ハイブリッド車とガソリン車があり、それぞれにZ、G、Xという3つのグレードがあります。
また上記の6種類それぞれに5人乗り、7人乗りモデルがあり、さらにハイブリッドには、4WD(E-Four)のモデルがあります。
つまり合計12種類のシエンタが存在することになりますが、エンジンや駆動方式が同じならそこまで変わりません。それぞれ見ていきましょう。
ハイブリッドモデル
グレードZ/G | 5人乗り 駆動方式:2WD | 7人乗り 駆動方式:2WD |
WLTCモード(km/L) | 28.4 | 28.2 |
市街地(km/L) | 27.5 | 27.1 |
郊外(km/L) | 30.2 | 29.8 |
高速道路(km/L) | 27.8 | 27.6 |
グレードX | 5人乗り 駆動方式:2WD | 7人乗り 駆動方式:2WD |
WLTCモード(km/L) | 28.8 | 28.5 |
市街地(km/L) | 27.9 | 27.5 |
郊外(km/L) | 30.7 | 30.3 |
高速道路(km/L) | 28.1 | 27.9 |
グレードZ/G/X | 5人乗り/7人乗り 駆動方式:E-Four |
WLTCモード(km/L) | 25.3 |
市街地(km/L) | 25.5 |
郊外(km/L) | 26.2 |
高速道路(km/L) | 24.7 |
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ガソリンモデル
グレードZ/G/X | 5人乗り 駆動方式:2WD | 7人乗り 駆動方式:2WD |
WLTCモード(km/L) | 18.4 | 18.3 |
市街地(km/L) | 14.2 | 14.1 |
郊外(km/L) | 19.2 | 19.1 |
高速道路(km/L) | 20.5 | 20.3 |
シエンタのハイブリッドモデルのカタログ燃費ですが、どのグレードにおいても、WLTCモードで25km/L以上となっています。
そしてガソリンモデルのカタログ燃費は、WLTCモードで18km/L以上です。
カタログ燃費で判断する限り、シエンタの燃費は悪くない数値でしょう。
ちなみに「WLTCモード」とは国際基準の試験法で、2018年10月に日本に導入されました。
「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3パターンに分けて燃費を測定できます。
既存の「JC08モード」よりも正確な燃費を把握できるため、カタログ燃費をもとに使用用途に合った車を選びやすいでしょう。
カタログ燃費を見る限り、燃費性能は悪いどころかミニバンとは思えないような高性能を実現しています。
シエンタの実燃費は悪くない
シエンタには、5人乗りと7人乗りがあります。
基本的に車両重量が重くなれば、加速の際にアクセルを強く踏み込みます。
発進時の操作は燃料消費に大きく影響するため、7人乗りの方が5人乗りより燃費は悪くなりがちです。
また、ドライバーによって運転操作の癖が出てくるため、実燃費はカタログ燃費と変わってきます。
急発進ではなく緩やかに発進するだけでも、平均して燃料消費が10%程度少なくなりますが、一般的に実燃費はカタログ燃費より2〜3割低くなる傾向にあります。
ここでは、シエンタの実燃費を口コミサイト「e燃費」から引用しています。
駆動方式 | カタログ燃費 WLTCモード (km/L) | 実燃費 (km/L) |
2WD/ガソリン | 18.3〜18.4 | 15.64 |
2WD/ハイブリッド | 28.2〜28.8 | 21.31 |
4WD/ハイブリッド | 25.3 | 19.09 |
実燃費を見ても、ミニバンにあるまじきハイスペックを披露しています。
シエンタとライバル車の燃費を比較
ミニバンは、街乗りだけでなくレジャーや旅行にも活躍する車として人気です。
コンパクトサイズのため利便性に優れ、環境にも配慮した車として幅広い年齢層から支持を受けています。
一方、他のメーカーからも多くのミニバンがリリースされており、ミニバンの購入を検討している人はどのミニバンがよいか悩んでしまうでしょう。
ここでは、カタログ燃費に着目してシエンタとライバル車を比較していきます。
比較したライバル車のグレードは以下の通りです。
- ホンダ フリード:G(6人乗り)
- スズキ ソリオ:G(5人乗り)
車名 | シエンタ Z(5人乗り) | フリード|FF G(6人乗り) | ソリオ|2WD G(5人乗り) |
WLTCモード(km/L) | 18.4 | 17.0 | 19.0 |
市街地(km/L) | 14.2 | 13.2 | 14.8 |
郊外(km/L) | 19.2 | 17.6 | 20.2 |
高速道路(km/L) | 20.5 | 18.9 | 20.7 |
上記3車をカタログ燃費で比べてみると、さほど大きな差はありませんでした。
5人乗りと6人乗りで少し差はありますが、各メーカーを代表するミニバンだけに燃費では甲乙つけがたい印象です。
シエンタでの高速道路走行の燃費を良くするために
シエンタの購入を検討している方、すでに保有している方の中には、趣味のドライブや家族とのお出かけで、高速道路を走行する人もいらっしゃるでしょう。
シエンタでの高速道路走行時の燃費を良くしたい方は、スピードの上げすぎに注意してください。
車は走行スピードが上がると、空気抵抗を受けやすくなります。
空気抵抗を受けやすくなると、車はより多くのガソリンが必要になってしまうのです。
もちろん他の車への迷惑にならないためにも、制限速度を守りながら、スピードを上げすぎないようにしてください。
シエンタの概要
トヨタが販売するコンパクトなミニバン「シエンタ」は、2003年に初代が誕生しました。
初代シエンタはスライドドアと3列シートが多くのユーザーに親しまれ、2代目は斬新なボディがヒットの要因となりました。
3代目として登場したシエンタのパワートレインは刷新され、ガソリン車は1.5Lダイナミックフォースエンジンの「M15A-FKS型」へ換装し、CVTは10速シーケンシャルシフトマチックを装備したギア機構付きの「Direct Shift-CVT」に変更しています。
また、シエンタといえばカラフルなボディカラーが人気。
3代目は新たにダークグレー、スカーレットメタリック、アーバンカーキ、グレイッシュブルーが追加され全7色(WEB専用色を除く)です。ツートーンカラーはルーフカラーをダークグレーに変更し、スカーレットメタリックとグレイッシュブルーの2種類が発表されました。
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シエンタの特徴
続いては、シエンタの燃費以外の特徴について見ていきましょう。
シエンタの外装や便利な機能を紹介します。
愛着とスタイリッシュを備えた外装
2代目に比べると、現行モデルは丸みを帯びたボディラインに仕上がっています。
「Bi-BeamLEDヘッドランプ」「LEDターンランプ」「LEDクリアランスランプ」を使用し、シエンタらしい個性を際立たせるデザインのヘッドランプで、スタイリッシュな印象が特徴です。
グレードZにおいては、1灯の光源でロービームとハイビームの切り替えが行える「Bi-Beam(バイ ビーム)」を採用し、すべての光源をLED化することで消費電力の低減にも貢献しています。
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便利なハンズフリーデュアルパワースライドドアを装備
シエンタには「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」が装備されています。
ハンズフリーデュアルパワースライドドアとは、スマートキーを持った状態でフロントドアハンドル下側のセンサー部に足先をかざすだけで、スライドドアが自動で開閉できる装備のことです。
子育て世代や荷物が多いときでも、気軽にドアの開閉ができます。
挟み込み防止機能により、足を挟む心配もありません。(グレードによっては標準装備)
さまざまな角度から運転を支援
シエンタには、さまざまな角度から運転を支援する「Toyota Safety Sense」が、予防安全パッケージとして装備されています。(グレードによっては標準装備)
主なサポート内容は以下の通りです。
- プリクラッシュセーフティ:「ぶつからない」をサポート
- レーントレーシングアシスト:高速道路のクルージングをサポート
- レーンディパーチャーアラート:「はみ出さない」をサポート
- レーダークルーズコントロール:「ついていく」をサポート
- アダプティブハイビームシステム/オートマチックハイビーム:夜間の見やすさをサポート
- ロードサインアシスト:標識の見逃し防止をサポート
- ドライバー異常時対応システム:救命や救護をサポート
- プロアクティブドライビングアシスト:安全運転をサポート
- 発進遅れ告知機能:先行車や信号出遅れをサポート
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乗り降りがスムーズ
シエンタ ハイブリッドは、低床・フラットフロアを採用しており、高さや段差が少ない設計になっているためお子さまやお年寄りの方でも安心して乗り降りできます。
また、グレードZに標準装備されているハンズフリー デュアルパワースライドドアは、足先を出し入れするだけでドアが自動で開閉します。お子さまを抱っこしている時や、多くの荷物を持っていて、両手がふさがっている時などに便利な機能です。
スライドドア自体は標準装備となっており、駐車場で小さなお子さまが隣の車にドアをぶつけてしまう心配もありません。
移動時間が快適
新型シエンタ(グレードZ)の後部座席には、「後席用サンシェード/セラミックドット」が装備されており、直射日光を遮ってくれます。サンシェードでカバーできないところはセラミックドット加工により、しっかりと遮光します。
またグレードZとグレードGに標準装備されている「天井サーキュレーター」やメーカーオプションの「ナノイーX」は、室内を快適な空気環境にしてくれる装備です。
さらに、スマートフォンやタブレットの充電に便利な「充電用USB端子(Type-C)」をシフトサイドポケット前方や運転席のシートバックに装備しており、後部座席の人も充電できます。(グレードZ、Gには標準装備、Xにメーカーオプション)これらは、グレードやオプションにより装備が異なるためあらかじめ確認しましょう。
狭い道でも運転しやすい
コンパクトサイズのシエンタ ハイブリッドは、狭い道でもスムーズに走れます。
最小回転半径5.0mを実現しており、細い路地に入る時やUターン、車庫入れや縦列駐車時の操作がよりスムーズに行えます。コンパクトなサイズなため車のサイズ感をつかみやすく運転しやすい車と言えるでしょう。
積み込みが簡単
新型シエンタの荷室は、開口部が広く低床に設計されているため、荷物の積み込みが簡単です。
7人乗りの3列シート車では、2列目と3列目を折りたたむことで、奥行きのある荷室長1,525mm、5人乗りの2列シート車では、2列目を格納することで荷室長2,045mmの空間を確保できます。長尺のものや大量の荷物が積めるだけでなく、車中泊も可能な広さとなっています。
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まとめ
今回はシエンタの燃費や特徴について解説しました。
ハイブリッド車は燃費がよくても、ガソリン車は燃費が悪いイメージを持たれがちですが、カタログ燃費やライバル車と比較すると一概に悪いとはいえません。
燃費以外にも個性的な外装や利便性に優れた機能など、シエンタには魅力がたくさんあります。
コンパクトサイズのミニバンを探している人は、今回紹介した内容を参考に燃費や特徴を比較しつつ、自分に合った車を見つけてみてください。