コンパクトミニバンであるソリオの特徴をグレード別に紹介します!
小型で運転操作がしやすく、スライドドアや広い車内空間を備えたコンパクトミニバンは、ファミリー層からも人気のある車種です。
トヨタのシエンタやダイハツのトールなど、各メーカーからコンパクトミニバンの車種が販売されています。
そんな中スズキが製造・販売しているソリオは車内スペースが広いため使い勝手がよく、マイルドハイブリッドの搭載された数少ない車であるため一際注目を集めています。
この記事では、スズキのコンパクトミニバンの代表格であるソリオについて紹介していきます。
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INDEX
コンパクトミニバンであるソリオの概要
ソリオは軽トールワゴンとして市場を開拓した「ワゴンR」から派生したモデルです。
ボディサイズをひと周り大きくし、5人乗りの小型車「ワゴンRワイド」として販売され、その後継モデルである「ワゴンRソリオ」を経て「ソリオ」へと車名が変更されました。
初代ソリオ
初代ソリオは、2005年に「ワゴンRソリオ」のマイナーチェンジにて、正式に「ソリオ」として誕生しました。
ワゴンRの高くて広い車内空間を踏襲しつつ、新デザインのフロントグリルを搭載し、迫力のあるフロントマスクが印象的です。
2列シートの5人乗りで、後部ドアはスライドドアではなくヒンジドアとなっています。
ヒンジドアはスイングドアとも呼ばれ、車に乗り込むときに手前に開く一般的なドアのことです。
2代目ソリオ
2011年にフルモデルチェンジされ、ワゴンRの系列から独立する形で2代目ソリオが登場しました。
車内長と車内高を拡大し、当時のコンパクトハイトワゴンの中では最大級の車内空間を実現しました。
このタイミングで後席両側にスライドドアが装備されました。排気量1,200ccのエンジンに吸排気VVTを備え、副変速機構付きCVTの搭載によって、メリハリのきいた走りと低燃費を両立しました。
2012年には派生モデルとして、存在感のあるエクステリアを採用した「ソリオ バンディット」を発表しています。
3代目ソリオ
2015年のモデルチェンジにて、新開発プラットフォームを採用した3代目モデルが登場しました。前モデルよりも100kgの軽量化を達成し、静粛性や安全性能、走行性能を大幅に向上しています。このタイミングで加速時にモーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッド(モーター出力が控えめなハイブリッド)を搭載するモデルが登場しました。
また、パワースライドドアを搭載し、広い開口部と低ステップで乗り降りをスムーズにしています。
4代目ソリオ
2020年のフルモデルチェンジで、現行モデルとなる4代目ソリオが登場しました。
運転の操作性の良さを残しつつ、前モデルよりも全長を80mm(ソリオ バンディットは70mm)、全幅を20mm拡大しています。
さらに荷室床面長も100mm拡大し、コンパクトでありつつ、快適さや利便性を向上させています。力強い走りと低燃費を両立させたCVTを搭載し、振動の少ない4気筒は静音性が高く運転に集中できます。
安全面では、センサーやカメラで危険を察知して事故を未然に防ぐ「スズキセーフティサポート」を進化させ、運転中に必要な情報を表示するカラーヘッドアップディスプレイをスズキの小型車で初採用しました。他にも6エアバッグを全車に標準装備するなど、安全機能が充実しています。
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【グレード別】ソリオの特徴
ソリオにはエントリーグレードの「G」と、ハイブリッドシステムを搭載した「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」の3種類があります。
ここでは、ソリオの内装や機能などについてグレード別に紹介します。
内装について
ソリオの内装は全車共通の装備が多く、シンプルで実用的な仕様となっています。
シートはファブリック素材を採用し、運転席のシートリフターやセンターアームレストが標準装備されています。
インパネはアイボリーで統一されています。
「G」と「HYBRID MX」はウレタンステアリングホイールが採用されており、「HYBRID MZ」は本革巻ステアリングホイールによって高級感を演出しています。
また「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」には、2個のUSB電源ソケットや収納式のロールサンシェード、後席左右にパーソナルテーブルが備わり、居住性が高いのもポイントです。
機能について
エアフィルター付きのフルオートエアコンや、キーを取り出さずにエンジン始動やドアの開閉ができるキーレスプッシュスタートシステムなどの快適装備は、全グレードに搭載されています。
また、ソリオは全グレードに予防安全技術の「スズキセーフティサポート」を標準装備しています。
さらに「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」には、前車両との車間距離を一定に保つアダプティブクルーズコントロールが搭載されているのも利点です。
「HYBRID MX」には、後席左側にスイッチひとつで解錠とオープンができるワンアクションパワースライドドアが標準装備されています。また、ドアが閉まるのを待たずにロック操作ができる予約ロック機能を備えているのもポイントです。手がふさがっているときや急いでいる場合に重宝します。
「HYBRID MZ」の場合は、後席両側に標準装備されています。
「G」は両側とも手動式のスライドドアになりますが、オプションで左側のみパワースライドドアへ変更することが可能です。
「G」にはリヤヒーターダクトが装備されていますが、「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」ではリヤヒーターダクトに加えて、運転席・助手席シートヒーターが装備されているため、寒い日のドライブも快適です。
さらに「HYBRID MZ」は、空気を循環させて前後席の温度差を解消するスリムサーキュレーターを搭載しているため、より快適な乗り心地を得られます。
車内スペースについて
ソリオの車内寸法は全車共通です。
センターウォークスルーを備えているため、前後席の移動も楽にできます。また、車内高が1,365mmと高く、小さなお子さまであれば立ったまま着替えることも可能です。
荷室については、後席の足元にゆとりを持たせた状態でも、多くの荷物を積める広いスペースを確保しています。
さらに荷室の床下には収納スペースも備えているため、使用頻度が少ない物をきれいに収納できます。
また乗車人数や荷物の大きさに合わせて、多彩なシートアレンジができる点も魅力です。「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」のリヤシート肩部に後席シートバックスライドレバーが装備されているため、シートのスライドや前倒しが荷室側からも操作できます。
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ソリオの購入はどのような人に向いている?
ソリオは広々とした車内スペースを確保し、5人乗っても多くの荷物を積めるのが魅力のコンパクトミニバンです。
運転操作がしやすく安全機能も充実しているため、運転が苦手な人でも安心して運転することができます。
また、低燃費で費用面でも優れているソリオは実用的で快適性の高いモデルといえます。
幅広いニーズに応えることのできるソリオですが、特に子育てファミリー世帯や多くの荷物を持って出かける機会が多い人に向いているといえるでしょう。
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まとめ
この記事では、コンパクトミニバンの中でも使い勝手がよく、人気の高いスズキが製造・販売しているソリオについてグレードごとに特徴を紹介してきました。
トールワゴンの流れを受けたソリオは荷物を多く積み込んでも、後席の足元にゆとりがもてる広い車内スペースが魅力です。また、安全機能も優れており、運転が苦手な人でも安心して運転することができます。
コンパクトミニバンサイズのソリオの購入を考えている人は、ぜひこの記事を参考にご検討ください。