SUVのBEVって良いの?電気自動車のSUVを一覧で紹介
SUVの電気自動車(EV車)は、SUVの魅力である走破性や走行性能と高いエネルギー効率を兼ね備えた車です。
最新のテクノロジーとSUVらしい無骨でかっこいいデザインが融合しており、ドライバーは快適な走りが楽しめます。
この記事では、SUV電気自動車ならではの特徴と今注目されている人気のSUV電気自動車6車種を紹介します。
SUVの電気自動車の購入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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INDEX
国内におけるSUV電気自動車の動向
国内における電気自動車の市場は急速に成長しています。
この背景には、環境への意識の高まりがあり、持続可能な移動手段に対する需要が拡大しているためです。
関連記事:電気自動車(EV)の仕組みって?種類や充電方法、SDGsへの貢献を解説
自動車メーカーが持続可能な技術とデザインを追求
国内のどの自動車メーカーも、電気自動車の製造において持続可能な技術の導入と、デザインの多様化に力を入れています。
省エネルギーや再生可能エネルギーの活用が、EVだけでなく、あらゆる車の製品開発の重要なポイントになりつつあります。
2023年のジャパンモビリティショーではそれが各メーカーのブースで顕著に描かれました。
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充電インフラの促進と選択肢の増加
SUV電気自動車市場の急速な拡大は、今後も続く見込みだといわれており、需要が拡大するに伴い、充電インフラ整備の普及を促進しています。
また、各自動車メーカーが続々と電気自動車のモデルを投入していることで、市場でも選択肢が増加し消費者の関心も高まっています。
今後も技術の進化や政府の環境政策、自治体の補助金などが後押しとなり、SUV電気自動車の普及がますます進むでしょう。
関連記事:電気自動車が日本で普及しない理由や今後の展望とは?
電気自動車SUVならではのメリット・デメリット
SUV電気自動車は、環境への配慮を実現するとともに、力強い加速と低い騒音レベルが特徴です。
ここでは、電気自動車SUVならではのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
電気自動車SUVのメリット
電気自動車SUVのメリットは、性能の高い電動モーターによる力強いトルクを実現しながらも、静音性により滑らかで快適な走行を実現している点です。
ディーゼル車やガソリン車の場合、車種によっては静音性が低く、車内にいても排気音が聞こえるケースも少なくありません。
また、ガソリンを使用しないことや自動車税が安いことから、維持費が安く抑えられる点も魅力です。
車両本体価格はガソリン車・ディーゼル車よりも高いですが、自治体から補助金が出ている場合もあるため、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
もちろん電気駆動により大気へ排出される有害物が限りなく抑えられており、環境に優しい点もメリットです。
関連記事:令和5年度(2023年)CEV補助金はいつまで?対象車一覧と令和4年度(2022年)との変更点
電気自動車SUVのデメリット
充電インフラは拡大しているとはいえ、その数はまだ十分とはいえません。
充電スポットが限定されていることにより不便さがある点は、電気自動車のデメリットでしょう。
また、電気自動車は大量の電気を蓄えなければならないため、容量が大きいリチウムイオンバッテリーが必要です。
リチウムイオンバッテリーは高価であるため、補助金が出ているとはいえ期限や予算が決められており、ガソリン車やディーゼル車よりも実際に支払うことになる車両価格がわかりにくくなることがデメリットです。
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電気自動車SUV一覧
ここでは、現在注目されている人気のSUV電気自動車について紹介します。
レクサス|RZ
メーカー | レクサス |
車名 | RZ450e version L RZ300e version L |
ボディタイプ | クロスオーバーSUV |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,805×1,935×1,635 |
車両重量(kg) | 1,990 2,100 |
駆動方式 | FWD AWD |
トランスミッション | eAxle |
カラー(全9色) | ソニッククォーツ ソニッククロム ソニックイリジウム グラファイトブラックガラスフレーク ソニックカッパー イーサーメタリック ブラック&ソニックカッパー ブラック&イーサーメタリック ブラック&ソニッククロム |
レクサスRZは、レクサスが2023年に発売した初の電気自動車専用モデルで、レクサスの高級感と先進技術を融合させました。
RZのデザインは、レクサスの新しいデザインテーマ「スピンドルボディ」を採用しています。
エンジンの冷却系が不要なEVの特徴を活かし、空力性能の向上も図った流麗なスタイルが特徴です。
また、前後に高出力モーターを搭載した「ツインモーターAWD」システムを採用しており、最高出力は313kW(423PS)、最大トルクは550Nm(56.1kgf・m)を発揮し、0-100km/h加速は5.6秒という優れた加速性能を実現しています。
バッテリー容量は71.4kWhと大容量で、一充電走行距離は500km以上を達成しています。
インテリアは、レクサスならではの上質な空間が広がります。
シートには、しなやかな座り心地のウルトラスエードと、触り心地の良い合成皮革を採用しています。
安全面でも最新の予防安全技術「Lexus Safety System+ 3.0」を全車標準装備しています。
関連記事:LEXUS RZの試乗記|レクサスのBEVの評価は?
レクサス|UX300e
メーカー | レクサス |
車名 | UX300e version C |
ボディタイプ | クロスオーバー SUV |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,495×1,840×1,540 |
車両重量(kg) | 1,820 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 1段変速機 |
カラー(全10色) | ソニッククォーツ ソニックチタニウム ソニッククロム ソニックイリジウム ブラック グラファイトブラックガラスフレーク マダーレッド ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング テレーンカーキマイカメタリック セレスティアルブルーガラスフレーク |
UX300eは、洗練されたデザインと高級感が特徴のレクサスが製造・販売するコンパクトSUVです。
静粛性と俊敏な加速が魅力であるほか、1回の充電で512㎞走行できます。
レクサスならではの先進の安全技術や豪華なインテリアも兼ね備えているため、街中でのスマートな移動に適しているでしょう
マツダ|MX-30 EV MODEL
メーカー | マツダ |
車名 | MX-30 EV MODE |
ボディタイプ | クロスオーバーSUV |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,395×1,795×1,565 |
車両重量(kg) | 1,650 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | ― |
カラー(全5色) | マシーングレープレミアムメタリック ポリメタルグレーメタリック セラミックメタリック ジェットブラックマイカ アークティックホワイト |
マツダが提供しているMX-30 EV MODELは、街中走行向けの電気自動車で、耐久性があるバッテリーと高い電気消費率が魅力です。
バッテリー容量は35.5kWhと他のEV車よりも低めに設定されているものの、1回の充電における航行距離は256km(WLTCモード)と40kwh仕様の一部のEV車よりも優れています。
また、マツダらしいスポーティで洗練されたデザインが特徴で、静かで環境に優しい走行を実現している車です。
関連記事:マツダ MX-30(EV)の航続距離はどのくらいか?特徴と電費を抑えるポイントをご紹介
トヨタ|bZ4X
メーカー | トヨタ |
車名 | bZ4X |
ボディタイプ | クロスオーバーSUV |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,690×1,860×1,650 |
車両重量(kg) | 1,650 |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 1モーターハイブリッド |
カラー(全11色) | プラチナホワイトパールマイカ プレシャスシルバー プレシャスメタル ブラック エモーショナルレッドⅡ ダークブルーマイカ ブラック×プラチナホワイトパールマイカ ブラック×プレシャスシルバー ブラック×プレシャスメタル ブラック×エモーショナルレッドⅡ ブラック×ダークブルーマイカ |
スバルとの共同開発で生み出した「e-TNGA」という電気自動車専用プラットフォームを使って製造されたのがbZ4Xです。
トヨタならではのモダンなデザインと進化した電動技術が兼ね備えられた車種であり、世界トップレベルのバッテリー耐久性を誇ります。
具体的には10年間使用したとしても、90%程度のバッテリー容量維持率です。
また、bZ4Xは販売による提供ではなく、カーボンニュートラルに貢献するためにサブスクリプションサービスで提供され始め、2023年10月に一般販売も開始されました。
関連記事:トヨタのBEV戦略|販売台数100%を目指さないワケと技術開発について
日産|アリア
メーカー | 日産 |
車名 | アリア B6 limited |
ボディタイプ | クロスカントリーSUV |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,595×1,850×1,665 |
車両重量(kg) | 1,960 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | ― |
カラー(全9色) | ダークメタルグレー ミッドナイトブラック ミッドナイトパープル プリズムホワイト/ミッドナイトブラック2トーン カーマインレッド/ミッドナイトブラック2トーン ディープオーシャンブルー/ミッドナイトブラック2トーン ステルスグレー/ミッドナイトブラック2トーン 暁-アカツキ-:サンライズカッパー/ミッドナイトブラック2トーン ブリリアントシルバー/ミッドナイトブラック2トーン |
日産から2022年5月に販売開始されたSUV電気自動車であるアリアは、内外装ともに日本の美意識を取り入れたセンスのよいデザインが特徴です。
加えて、ハンズフリードライブが可能であるプロパイロット2.0や、プロパイロットリモートパーキング(注射支援機能)を搭載するなど、先進技術が多く備わっています。
関連記事:【日産アリア】米Wards社の「10ベストインテリア&UX」にも選出された内装デザインを解説
スバル|ソルテラ
メーカー | スバル |
車名 | ソルテラ ZAA-XEAM10X |
ボディタイプ | SUV |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,690×1,860×1,650 |
車両重量(kg) | 1,910 |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 電気式無段変速機 (スバル独自開発), |
カラー(全11色) | ブラック プラチナホワイトパールマイカ ダークブルーマイカ エモーショナルレッド プレシャスメタル ハーバーミストグレーパール プラチナホワイトパールマイカ/ブラック ダークブルーマイカ/ブラック エモーショナルレッド2/ブラック プレシャスメタル/ブラック ハーバーミストグレーパール/ブラック |
スバルが販売している「ソルテラ」は、前述したbZ4Xの兄弟車にあたります。
スバルの強みである4WD技術を取り入れられているため、街中での扱いやすさはもちろん、走破性が高いです。
また、上級グレードであるET-HSはアメリカの高級サウンドシステムが取り入れられていることから、長距離でも楽しく運転できるでしょう。
電気自動車SUVの選び方
最後に、SUV電気自動車の購入を検討する際の選び方を紹介します。
電気自動車をどのように使うのかを考える
電気自動車を選ぶ際には、まず日常の利用シーンを考慮することが重要です。
通勤や買い物、家族旅行などの用途に合わせて、バッテリーの容量を検討しましょう。
充電時間や充電コストも考慮し、生活スタイルにフィットした車種を選択することが賢明です。
関連記事:電気自動車の充電料金はどれくらい?抑えるコツやガソリン車との比較を紹介
自宅に充電設備を設置できるかを確認する
電気自動車においては、自宅に充電設備を完備できるかどうかが重要です。
まず住宅の駐車場やガレージに専用の充電ステーションを設置できるか確認しましょう。
設置可能であれば夜間や駐車中に利用できるため、快適かつ効率的に充電できます。
また、充電設置が難しい場合でも、一般の電気コンセントを利用して充電できる車種もあるため、利便性を考慮して選択しましょう。
関連記事:電気自動車で電気代は節約できるのか?計算結果を紹介します!
まとめ
この記事では、SUV電気自動車の特徴や具体的な車種について解説しました。
国内メーカーにおけるSUV電気自動車はまだ数少ないですが、外国産の車は急増しており、国産車でもこれからの急速な普及拡大により増えていくことでしょう。
SUVの電気自動車を購入しようと考えている人は、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。