【2023年】電気自動車ランキング!メリット・デメリットも解説
近年、環境に配慮した車として、電気自動車が注目を集めています。
ガソリンを使用せず、太陽光発電からもエネルギーを供給できる電気自動車は、環境に優しいだけでなく、静かで快適な走行やコスパのよさも実現しています。
この記事では、電気自動車のメリット・デメリットを解説します。
また、併せておすすめの電気自動車を紹介するので、購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
関連記事:電気自動車で電気代は節約できるのか?計算結果を紹介します!
INDEX
電気自動車とは?

電気自動車とは、電気で動く自動車のことです。
通常の車はガソリンで走行することに対し、電気自動車はバッテリーに電気を蓄えてモーターを駆動させています。
以下に、電気自動車の特徴を3つ紹介します。
関連記事:EVとはどのような車なのか?EVの種類やメリットやデメリットを解説
環境に優しい
電気自動車は、環境に優しい車です。
ガソリンエンジンを搭載していないため、排出ガスが出ないという特徴があります。
通常の車は、ガソリンが燃焼することで窒素化合物や二酸化炭素を生み出します。
これらは大気を汚染して自然環境を脅かしたり、地球温暖化の原因になったりと、さまざまな悪影響を及ぼす原因です。
環境問題に対処するため、ガスを排出しない車として誕生したのが電気自動車です。
電気自動車は、電気のみで走行可能なためCO2を排出しません。
また、太陽光パネルで作られた電気といった再生可能エネルギーを使って充電することができます。そのため環境に優しい車として、注目が高まっています。
関連記事:電気自動車(EV)の仕組みって?種類や充電方法、SDGsへの貢献を解説
静かな走行
電気自動車は、エンジン音が出ないため、静かで快適な走行ができるという特徴があります。
前述したとおり、電気自動車はエンジンではなく電気で動く車です。
ガソリン車のようにエンジンを燃焼する際の騒音や振動がなく、静かに走行できます。
また、ガソリン車の場合はアイドリングストップをしているときも音や揺れが発生しますが、電気自動車の停車時はモーターが稼働していないため、ほぼ無音です。
電気自動車でドライブすれば、静かで落ち着いた車内で快適に過ごせるでしょう。
低燃費
電気自動車は、ガソリンエンジンを搭載していないため、燃費がよいという特徴があります。
また、エネルギーを効率的に使うことにも優れています。
ガソリン車の場合は、ガソリン燃焼時に発生したエネルギーの約4割しか使用できないことに対し、電気自動車は電気を動力に変換する効率が9割を超えています。
具体的に、走行に必要なコストを計算すると次のとおりです。
ガソリン車の場合は、ガソリン価格1Lあたりを130円と仮定すると、1km走行するのに13円必要です。
一方で、電気自動車の場合は、電気代の安い夜間に充電して1kWhあたり20.78円と仮定すると、1km走行するのに2円しかかかりません。
関連記事:電気自動車の一充電走行距離の目安は?影響を与える要素や安心して乗るコツを紹介
電気自動車のメリット

環境に優しい、静かな走行、低燃費などの特徴が挙げられる電気自動車ですが、実際に電気自動車を所有して運転する場合の利点はどのようなものがあるのでしょうか。
以下に、電気自動車のメリットを3つ紹介します。
維持費が抑えられる
車の維持費として負担となるものの一つに、ガソリン代があります。
その点、電気自動車はガソリンエンジンを搭載していないため、ガソリン代がかかりません。
ガソリン代の代わりにかかる電気代は、一般的に安くなります。
また、電気自動車はエンジンオイルが必要なく、回生ブレーキを利用するためブレーキパッドの減りも少なくなります。
そのため、消耗品代やメンテナンス代も安く済むでしょう。
関連記事:EVの航続距離はどれくらいなのか?ガソリン車との違いも解説
非常電源として活用できる
電気自動車に搭載しているバッテリーは、非常時の電源として活用することができます。
蓄電池のように使用できる「V2H」というシステムを導入すれば、停電時に車側から自宅側に給電することが可能です。
電気自動車の非常電源がどのくらい使用できるかは、車種や使用人数によって異なりますが、一人暮らしの場合は6日から9日程度、家族四人暮らしの場合は3日から4日程度といわれています。
関連記事:V2Hで電気代は安くなる?V2Hのメリットとデメリットについても解説
補助金や減税の適用になる
電気自動車を購入する際には、補助金や減税措置が適用される場合があります。
電気自動車は環境に優しい車ではあるものの、価格帯はガソリン車と比較して高くなります。
購入したくとも、価格であきらめてしまう人も多いです。
そこで、電気自動車をガソリン車と同等の値段で所有できるように、国や自治体から補助金が出されています。
また、2019年に改正された制度で、電気自動車購入時の自動車取得税が非課税となりました。
電気自動車の普及をはかり、環境を守るためにも、今後さまざまな補助が出る可能性があります。
車の種類や自治体によって、補助金・減税の制度が変わるため、購入を検討している人はこれらの制度が適用できるかについてもチェックしておきましょう。
関連記事:令和5年度(2023年)CEV補助金対象車一覧と令和4年度(2022年)との変更点
電気自動車のデメリット
電気自動車には、さまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。
以下で、電気自動車を所有する際に留意しておきたい点を3つ紹介します。
充電に時間がかかる
電気自動車の充電をまったくない状態からフル充電するためには、一般的に数時間かかります。
走行距離が短い場合には、夜間電力を利用して充電することで足りますが、長距離を走る場合は途中で充電が必要です。
充電方式には、家庭用コンセントから充電する普通充電と、高出力の電力器を使用する急速充電の2つがあります。
普通充電ではゼロから満タンにするまで、8時間から16時間程度、急速充電は1回30分程度かかります。
ガソリン車では、5分程度で補給できるため、充電時間の差に不便を感じるかもしれません。
関連記事:電気自動車の普及率ってどの程度?日本や世界の普及率について紹介
充電インフラが整備されていない場所がある
電気自動車はまだ広く普及しておらず、充電設備も多くありません。
日本の充電スポットはほとんどが都市部にあり、充電場所を探すのが困難な地方もあります。
しかし最近では、電気自動車を販売している各ディーラーが提供している充電スポットのほか、コンビニやスーパー、サービスエリア、道の駅にも設置されるようになりました。
2022年3月末時点では、全国に21,000箇所以上あるとされています。
ただし、一つの場所で複数車同時に充電できるところは少ないのが現状です。
高速道路では充電の列ができることもあり、不便さを感じる状況もあります。
関連記事:電気自動車が日本で普及しない理由や今後の展望とは?
バッテリーに寿命がある
電気自動車は、バッテリーの寿命が限られています。
寿命が切れたら交換する必要があり、交換費用がかかるというデメリットがあります。
ガソリン車の寿命が走行距離10万kmで10年ほどであるのに対し、電気自動車のバッテリーの保証期間は8年ほどです。
保証期間を過ぎると走行距離が短くなったり、同じ時間でも充電量が少なくなったりします。
保証期間のあとも使用可能ですが、なるべくバッテリーを交換することをおすすめします。
ただし、電気自動車のバッテリーは1度の交換に数十万円ほどかかるため、準備しておかなくてはいけません。
関連記事:車のバッテリーの寿命はどのくらい?長持ちさせる6つのコツを紹介!
電気自動車おすすめランキング
電気自動車のおすすめの車として、販売台数ランキング(2023年5月)の上位から3つ紹介します。
1位:日産 サクラ

サクラは、2022年6月に日産から新たに製造・販売された電気自動車です。2023年5月の販売台数は2,773台でした。
グレードは2つあり、Xグレードで2,399,100円、Gグレードで2,940,300円です。
最大航続距離はWLTCモードで約180kmとなっています。
また、急速充電に対応しており、30分で約80%まで充電が可能です。
さらに、SUVのようなスタイリッシュなデザインが特徴であり、アウトドアなどの用途にも適しています。
関連記事:【日産サクラ】軽電気自動車(EV)が補助金でお得!補助金と減税制度を解説
2位:日産 アリア

同じく日産が製造・販売するアリアは、日産初のEVクロスオーバーSUVです。
2023年5月の販売台数は1,296台でした。
全9種類のカラーバリエーションから選択でき、価格は5,390,000円となっています。
最大610kmの航続距離が可能で、日常的な使用だけでなく週末のドライブなどにも最適です。
運転のストレスを減らす運転支援機能や、ドライブをサポートするコネクティビティ技術をもって、快適な走行ができます。
関連記事:【日産アリア】米Wards社の「10ベストインテリア&UX」にも選出された内装デザインを解説
3位:三菱 eKクロス EV

eKクロス EVは、三菱自動車工業が製造・開発した軽自動車の電気自動車です。
2023年5月の販売台数は463台でした。
航続距離180km(WLTCモード)を実現し、毎日の通勤に十分対応しています。
3つのドライブモードを備えており、電費に優れた「ECO」と車速をコントロールしやすい「NORMAL」、キビキビした走りを楽しめる「SPORT」を状況に合わせて切り替えることができます。
まとめ
この記事では、電気自動車とは何か、メリット・デメリットも併せて解説しました。
ガソリンのいらない電気自動車は、CO2を排出しないため環境に優しく、エンジン音がないため静かな走行を実現しています。
近年では、さまざまな場所に充電スポットが設置され、購入時に補助金・減税などの制度が利用できることからも、電気自動車を所有する人が増えてきています。
実際に、「日産 サクラ」「日産 アリア」「三菱 eKクロス EV」は多く販売されています。
電気自動車の購入を検討している人は、メリットだけでなくデメリットも確認し、自分に合った最適な車を探してみてください。