スイフトRSと標準モデルの違いとは?特徴やスペックを紹介
「スイフトRSはどのような車?」
「標準モデルとの違いが知りたい」
スズキのスイフトはスポーティな見た目と高い走行性を兼ね備えたコンパクトカーとして人気の車です。
スイフトのグレードラインアップの中のひとつに「RS」があります。
この記事では、「RS」グレードの概要や他のグレードとの違い、走行性能・安全性能について解説していきます。
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INDEX
スイフトRSとは?
スイフトRSはベースモデルを改良した特別仕様車として誕生した経緯から、エクステリアやインテリアの装備がワンランク上の仕様となっています。
ラインアップはガソリン車の「RS」、マイルドハイブリッド車の「HYBRID RS」の2種類となります。
エクステリアでは、フロントグリルのセンターを走る赤いラインがRSを象徴するデザインとなっています。
グリルを縁取るシルバーパーツやグリルの網の形状もベースモデルとは異なります。

インテリアでは、本皮巻のステアリングやシルバーステッチのファブリックシートがRS専用の仕様。

さらに、スイフトRSは走行性能を高めており、後で説明するように足回りにも特別なチューニングが施されています。
スイフトのグレード別違いについて
スイフトのグレード構成は、以下の4種類です。
- XG
- HYBRID MG
- RS
- HYBRID RS
XG・RSがガソリン車で、HYBRID MG・HYBRID RSがマイルドハイブリッド車です。
それぞれのグレードを比較してみました。
ベースグレードとなるXG

「XG」の主な特徴は以下の通りです。
- スイフトのベースグレード
- 5MTとCVTのトランスミッションがある
- セーフティサポート非搭載車も選べる
「XG」はスイフトのベースグレードで、駆動方式には2WDとフルタイム4WDがあります。
駆動方式が2種類なのは、全グレード共通です。
トランスミッションは、2WDの場合は5MTとCVTの2種類があり、4WDの場合はCVTのみとなります。
また、スイフトは全車に安全装備の「セーフティサポート」が標準搭載されていますが、「XG」にはコストパフォーマンスを重視してセーフティサポートを搭載しないモデルもあります。
ボディで選べるカラーとしては、以下の6種類です。
- フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ(CFK)
- バーニングレッドパープルメタリック(ZWP)
- スピーディーブルーメタリック(ZWG)
- ピュアホワイトパール(ZVR)
- スーパーブラックパール(ZMV)
- スターシルバーメタリック(ZMU)
このカラーバリエーションは「HYBRID MG」も同様です。
中間グレードとなるHYBRID MG
「HYBRID MG」は「XG」の上位グレードです。
ステアリング奥のインストゥルメントパネルには、エコクールやステータスインフォメーションランプといった装備が標準搭載されています。
なお、エコクールとはアイドリングストップ中でも蓄冷剤により冷たい風を送風できる機能で、暑い日でも快適に過ごすことが可能です。
室内温度上昇によるエンジンの再始動を抑えることができるため名前の通りエコなシステムです。

「HYBRID MG」は、マイルドハイブリッドを採用しているのがポイントです。
マイルドハイブリッドとは、減速時に発生する電力をバッテリーに充電し、加速時にはその電力を生かしてエンジン走行をアシストするハイブリッドシステムです。
エネルギーが多く必要な加速時に電力でアシストすることで、燃費を向上させています。
トランスミッションはCVT1種類のみとなっています。
特別仕様バージョンのRS

もともと特別仕様車として誕生したRS。
RSの特徴をまとめるとこのようになります。
- エクステリア・インテリアが専用デザイン
- 走りにこだわっている
「RS」はエクステリアとインテリア以外に、走りをもっと楽しめるように設計されたグレードです。
高速道路や長距離をハイスピードで走行する機会の多い欧州の道路環境にも適応できるように、特別なチューニングが施されています。
「RS」のトランスミッションは「XG」同様で、2WDには5MTとCVTの2種類、4WDはのCVT1種類のみとなっています。
またカラーはRSだけの設定として、以下の2トーンが加わります。
- バーニングレッドパープルメタリック ブラック2トーンルーフ(D7Z)
- スピーディーブルーメタリック ブラック2トーンルーフ(C7R)
ベースグレードの6色に加え、全8色展開となります。
最上位グレードのHYBRID RS
「HYBRID RS」は「RS」のマイルドハイブリッド採用バージョンで、スイフトの最上位グレードです。
「HYBRID MG」と同じくマイルドハイブリッドが採用され、かつ「RS」同様にエクステリア・インテリア・走りに関する装備が特別仕様となっています。
トランスミッションはCVTのみで、カラー展開は「RS」同様の全8色です。
スイフトスポーツとの違いについて

引用元:スズキ株式会社
スイフトスポーツは、走りを追求したスポーツカーです。
「RS」も走りを楽しめるグレードですが、スイフトスポーツはさらに走行性能にこだわったボディやエンジン、トランスミッションを採用しています。
ボディは剛性の向上と軽量化を両立し、強靭でありながら「970kg」という車両重量を達成しました。
エンジンには軽量コンパクト化を実現したブースタージェットエンジンを採用し、パワフルな走りを実現しています。
トランスミッションは走り重視のチューニングがされた6MTとスポーティーな6ATを採用し、クラストップの走行性能を発揮します。
さらに、エクステリア、インテリアもスイフトスポーツ専用の仕様が多数あります。
特にボディカラーのチャンピオンイエロー4は、スイフトスポーツらしさがよく表れているポイントです。
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スイフトRSの走行性能と安全性能について紹介
スイフトRSは、スイフトスポーツに引けをとらない走行性能を実現しつつ、安全性能についても装備が充実しています。
スイフトRSの走行性能
スイフトRSは「デュアルジェットエンジン」を採用し、燃費性能とパワフルな走りを両立させています。
WLTCモード燃費は、2WD・5MTのスイフトRSグレードで、21.8㎞/Lです。
また、この低燃費と高い走行性を支えるのが、5MT、副変速機構付CVTの2種類のトランスミッションです。
5MTはギヤの抵抗を減らして燃費性能を上げ、振動も少なく静粛性も高くなっています。
副変速機構付CVTは、低〜中速走行と高速走行のスムーズな加速をサポートしながら、燃費性能も向上させています。
スイフトRSの安全性能

スイフトRSにはスズキの「セーフティサポート」が全車に標準装備され、さまざまな予防安全機能で事故を未然に防ぎます。
「デュアルセンサーブレーキサポート」は、単眼カメラとレーザーレーダーで前方の車両や歩行者を検知し、衝突のおそれがあれば警告を発します。
同時に、ブレーキをアシスト、あるいは自動で強いブレーキをかけて衝突の回避または衝突時の被害の軽減を図ります。
また「後退時ブレーキサポート」は、センサーで後方の障害物を検知し、ブザー音で障害物との接近を知らせます。
さらに、衝突しそうになればブレーキが作動して衝突回避あるいは被害軽減を図ります。(5MT車を除く)
これら以外にもふらつき警報や誤発進抑制機能などさまざまな安全技術がスイフトには全車に標準装備されているため、安心・安全なドライブをサポートしてくれます。
予防はもちろんですが、衝突時の衝撃を効率よく吸収・分散するボディーTECTや6つのエアバッグ、歩行者傷害軽減ボディーなど、万が一の衝突被害を軽減するための技術も採用されています。
スイフトRSの価格
スイフトRSのグレード別の価格一覧は以下の通りです。
スイフト RS
駆動方式 | トランスミッション | 車両本体希望価格(税込) |
2WD | 5MT | 1,793,000円 |
CVT | 1,797,400円 | |
フルタイム4WD | CVT | 1,954,700円 |
スイフト HYBRID RS
駆動方式 | トランスミッション | 車両本体希望価格(税込) |
2WD | 5MT | 1,890,900円 |
フルタイム4WD | CVT | 2,048,200円 |
スイフトRSはこんな人におすすめ
価格を抑えつつ本格的な走りを楽しみたい人にはスイフトRSをおすすめできます。
スイフトRSは手頃な価格帯でありながら、パワフルなエンジンや欧州仕込みのサスペンションで軽快な走りを実現しています。
正確なステアリングや軽量ボディも、ドライブの楽しみを一段と引き出してくれるでしょう。
単に生活の道具として車に乗るのではなく、運転そのものを楽しみたい、または運転がうまくなりたいという人にとって、スイフトRSは適した車です。
まとめ
この記事では、スイフトRSの各グレードやスイフトスポーツと比較しながら走行性能、安全性能について解説してきました。
スイフトは4種類のグレードが展開されており、駆動方式やトランスミッションなどに選択肢が多く、用途や好みに応じて選ぶことができる点が魅力的です。
特に、RSグレードにおいては価格帯が手頃でありながらもパワフルな走りと充実した安全装備を兼ね備えたモデルとなっています。
スイフトの購入を検討している人は、ぜひ実際に試乗などで走行性の高さと外観のかっこよさを体感してみましょう。