日産ティアナの中古車が安いといわれる理由は?大人のための高級セダンの魅力を紹介
日産が2003年に販売開始したティアナは、モダンなデザインと快適な車内空間を併せもつ高級セダンです。
2度のフルモデルチェンジを経て現在は生産終了しており、中古車市場で流通しています。
ティアナは中古で購入すると安いといわれている車です。
しかし、実際に価格を抑えて購入するためには、注意すべきポイントを把握しておかなければいけません。
この記事では、ティアナの概要と魅力を紹介します。
中古のティアナが安いとされる理由や、中古購入する際の注意点についても解説しますので、参考にしてください。
関連記事:【2023年】かっこいいセダンのおすすめ人気ランキング国産車種10選!
INDEX
日産ティアナの概要
まずは、日産ティアナの概要を紹介します。
大人のための高級セダンとして登場
日産が製造・販売していたティアナは、2003年2月に初代が登場しました。
「洗練された大人のための高級セダン」をコンセプトとしており、自家用からオフィシャルまで幅広い場面で使われてきた車です。
グレードごとに、実用性に特化した新開発エンジンや、世界初の大排気量FF用CVTを組み合わせたエンジンを搭載した点も特長で、滑らかな変速を可能にしました。
デザイン・メカニズム共に革新的なティアナは「2003–2004 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の特別賞や、2003年の「グッドデザイン賞」に輝くなど、国内外から評価を受けています。
関連記事:【2023年】日産の高級車一覧!海外ブランド「インフィニティ」についても紹介!
3代続いた後に生産終了
ティアナは度重なるマイナーチェンジと、2008年・2014年のフルモデルチェンジを経て、初代の特長を継承しつつ、高級感をさらに増していきました。
2代目では、静粛性に優れたD-プラットフォームを国内で初採用し、乗り心地の良さが追求されました。
3代目は安全性にもより注力しており、衝撃吸収ボディや追突時の衝撃を軽減するシートなどの安全装備が採用されています。
結果として、2015年の自動車アセスメント(JNCAP)が発表した「新・安全性能総合評価」で、最高評価を獲得しました。
このように3代続いたティアナですが、2020年に国内での生産が終了しています。
関連記事:セダンの人気おすすめ中古車5選!選び方やメリット・注意点も解説
ティアナの魅力は?
ここでは、ティアナの魅力を3つの項目に分けて紹介します。
高級感と心地よさを兼ね備えた内装
ティアナの特長といえば、モダンリビングをイメージした上品な内装です。
品格と温かみのある木目調パネルや、ゆったりとくつろげる助手席のオットマンが、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
また、シートはソファのように体を預けられる構造になっており、運転手も疲れにくいよう設計されています。
乗せる人をおもてなしの心で迎えられる車内空間が、ティアナの最大の魅力です。
洗練された外装
ティアナの外装は、高級感と躍動感にこだわってデザインされています。
車両を華美に演出しているのは、ヘッドライトの間で存在感を放つフロントグリルや、彫刻のようなカットが施されたランプです。
車体の前後にかけてアーチ状に流れるキャラクターラインは、ティアナのスピード感を表現しています。
風格が漂いながらも過度な重厚感を感じさせない外装は、内装との調和も抜群です。
快適で安全な走行が可能
ティアナはデザインだけでなく、走行性と安全性にも優れている車です。
特に3代目は走行時のゆとりを重視して設計されており、アクセルを踏んだときの滑らかかつ力強い加速感と、安定した操作性を強みとしています。
快適な走行には、充実した安全装備も不可欠です。
3代目にはアクセルの踏み間違いによる追突を防止する機能や、車や歩行者を検知して衝突を回避する機能などが採用されており、搭乗者と歩行者双方の安全を守ります。
ティアナが安いといわれる理由
ティアナが中古車市場で安いといわれる主な理由は、セダンが現在流行しているモデルではないためです。
かつては乗用車の定番といえばセダンモデルといわれていましたが、近年はSUVやコンパクトカーにとって代わられています。
また、ティアナは最新モデルでも2,500ccと、比較的大排気量のエンジンを搭載しています。
しかし、大排気量のエンジンは燃費や環境への影響、維持費の面で欠点があるため、近年の主流は2,000cc以下の小排気量エンジンです。
ティアナはマニアからの人気は根強いものの、一般的に需要が低く、登場から20年以上経つ古いモデルもあります。そのため買取価格が下がり、中古車の中でも安価といわれているのです。
ティアナを中古で購入する際の注意点
ここでは、ティアナを中古で購入する際の注意点を項目ごとに解説します。
中古車の台数が少ないこと
現在の中古車市場におけるティアナの在庫は、多いとはいえません。
カラーリングやグレードなどの希望条件がある場合、選択肢はさらに限られます。
そのため、ティアナを中古で購入したい場合、日ごとの在庫状況を確認しましょう。
中古車市場は状況に応じて絶えず変わっていくため、常に情報をチェックし続けることで、好みのグレードが入手できる可能性があります。
走行距離を確認すること
中古のティアナを購入する際は、これまでの走行距離の多さを念入りに確認することをおすすめします。
走行距離は、必ずしも少ないほど状態が良いとは限らないものの、長く乗るための判断基準として重要です。
中古のティアナは流通量が少なく、走行距離の少ない車はなおさら見つかりにくいでしょう。
そのため、やはり中古車市場の情報は常にチェックする必要があります。
関連記事:走行距離が10万キロを超えている中古車を購入するメリットやデメリット、長く乗るためのポイントを紹介
維持費も計算すること
中古のティアナに限らず車を買う際は、自動車税(種別割)や自動車重量税といった維持費を考慮したうえで検討すべきです。
自動車税額は、総排気量によって決まります。
3代目ティアナの総排気量は2,500cc弱のため、各都道府県が発表する2023年度税率表によると、43,500円の区分です。
自動車重量税は、車両重量が重いほど高くなります。
3代目は車両重量が1,460~1,480kgのため、国土交通省が発表する税額表によると、12,300円の区分です。
つまりティアナにかかる税額の一例は、合計で55,800円/年と決して安くありません。
また、ティアナは環境配慮による減税対象外であり、新規登録時から13年および18年経過すると税負担が上がります。
他にも、保険料や車検費用といった維持費がかかることに留意しておきましょう。
関連記事:車の維持費を抑えるコツとは?「維持費って馬鹿らしい!」と感じる方へ
まとめ
この記事では、日産ティアナの特徴や中古車について解説しました。
ティアナは品格のあるデザインや、くつろげる内装、安全で安定した走行性など、魅力の多い車です。
一方で現在主流のモデルとはいいがたく、買取価格が下がっているため、安価で中古購入できる可能性があります。
しかし、ティアナの在庫は、中古車市場において少ないのが現状です。
長く使うためには、走行距離や維持費を考慮して探さなければならず、入手は難しいでしょう。
希望条件に当てはまるティアナを購入したい人は、検索サイトなどで在庫状況を毎日チェックすることをおすすめします。
国土交通省|令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート)
画像出典元:日産自動車株式会社