バンライフとは?バンライフに最適な車種を選ぶポイント
近年、Youtuberやインスタグラマーによるバンライフの投稿が増えています。
その影響でバンライフについて興味がある人も増えている傾向です。しかし、バンライフに興味があるけど、具体的に何をしたらよいのか分からない人もいるでしょう。
この記事では、バンライフとは何かについて徹底的に解説します。
車中泊との違いやバンライフに最適な車の選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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INDEX
バンライフとは
バンライフは、「VAN」と「LIFE」を掛け合わせた造語です。
2011年に有名ブランドの元デザイナーの人が、マイカーであるフォルクスワーゲンに乗りバンライフの生活をSNSで発信したことで、バンライフのムーブメントが始まったとされています。
バンライフに明確な定義はありませんが、「衣食住に必要な物資を車に詰め込み移動しつつ生活すること」「自宅と車の生活を両立させること」「週末を車のみで過ごすこと」「コワーキングスペースを活用し日本各地を巡ること」などさまざまです。
明確な定義がない分、自分の好きなようなバンライフを過ごせるところがバンライフの魅力といえるでしょう。
バンライフと車中泊の違い
一般的にバンライフは、バンタイプの車種におしゃれな車内空間を演出した上で趣味や生活を楽しむことがイメージとして挙げられます。一方で、車の中でただ寝泊りすることが車中泊です。
つまり、バンライフと車中泊は「バンタイプかどうか」「楽しむことが目的かどうか」に違いがあるといえるでしょう。
もしバンタイプで車中泊をしても楽しむことが目的でなければ、バンライフではなく、車中泊といえます。
また、バンライフはバンタイプの車内空間を充実させた上で何かを楽しむことであるため、車中泊をするかどうかは関係ないといえるでしょう。
バンライフに最適な車種を選ぶポイント
バンライフでは、車内が大切な拠点になります。そのため、バンライフを楽しみたい場合は、自分に合った車を選ぶことが大切です。
ここでは、バンライフに最適な車種を選ぶポイントについて見ていきましょう。
車高
まずバンライフに最適な車種を選ぶ上で見るべきポイントは「車高」です。
車高は、就寝時以外の快適さに大いに関わります。マットや椅子に座っても狭く感じない高さを確保することで、休憩や食事など快適な時間を過ごせるでしょう。
大人が快適に過ごせる高さは、「頭上空間+座高+マット・椅子の高さ」から導き出せます。
たとえば、日本人成人の平均座高「女性84cm・男性90cm」、マット・椅子の高さ「10cm〜20cm」、頭上空間「10cm」とすると、約110cm(1,100mm)の車高が必要です。
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車内スペース
基本的にバンライフでは車内で過ごすことになるため、長時間居座っても快適に過ごせる程度のスペースが必要です。
たとえば、大人2人ならセミダブル程の大きさ(長さ1.9m、幅1.2m程)があれば十分といえます。
走行性能
主に走行する場所や道によって必要な走行性能は異なりますが、急な坂道や高速道路を多く走る予定なら、乗用車やターボ車といった走りにパワフルさがある車がおすすめです。
軽自動車やノンターボ車ではスピードが出にくいだけでなく、バンライフでは多くの荷物を載せるため、パワー不足と重さによりスムーズに走行できない可能性があります。
また、冬に雪道や悪路を走行する場合は、2WDと4WDの切り替えができるような、起伏の激しい路面でも安定して走れる性能があるとよいでしょう。
関連記事:2WDと4WDで迷ったらどちらを選べばよい?それぞれのメリット・デメリットを解説
バンライフに向いている車とは?
ここでは、バンライフに向いている車について解説します。
キャンピングカー
バンライフに向いている車として、キャンピングカーを思い浮かべる人も多いでしょう。
キャンピングカーは部屋のような広い居住空間とさまざまな設備があるため、家のように快適に過ごすことが可能です。
キャンピングカーにはトラックの荷台部分に居住スペースを施したタイプと、ワンボックスタイプがあります。
おすすめのメーカーとしては、国内最大級のキャンピングメーカーであるナッツや、VANTECHなどがよいでしょう。
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キャンピングトレーラー
居住スペースになるキャンピングトレーラーを利用するバンライフもおすすめです。
キャンピングカーと同等の居住空間で快適に過ごせる点や、キャンピングカーよりも税金や車検費用が抑えられる点、トレーラーの着脱によりケースごとに最適な状態で運転できる点など、さまざまな魅力があります。
また、トレーラーにはエンジンがないため、車両トラブルも少ないです。
おすすめのメーカーとしては、ケイワークスやインディアナRVなどです。
特にケイワークスはBEAMSといったファッションブランドとコラボしているため、デザイン性の高いトレーラーを探している人にはケイワークスを選ぶとよいでしょう。
関連記事:トレーラーとトラックはどう違う?それぞれの概要や特徴について解説
ワゴン車
ワゴン車とは、乗員スペースと荷室の間に仕切りがない車のことです。
基本的に人を乗せることをメインとした車を「ワゴン」、荷物を載せることをメインとした車のことを「バン」と呼びます。
ワゴン車はシンプルな作りになっているため、内装を自分好みにアレンジできるという利点があります。
加えて、車内空間が広いことにより就寝スペースだけでなく、調理スペースや居住スペースが確保しやすいため、長期間でのバンライフを考えている人に適している車といえるでしょう。
ワゴン車のおすすめ車種としては、トヨタが製造・販売しているハイエースや、折りたたみのベッドが標準装備された日産が製造・販売しているキャラバンがおすすめです。
軽自動車
大人1人でバンライフを過ごすなら軽自動車もおすすめです。車内空間が狭いため、誰にも干渉されない隠れ家のような雰囲気を味わえます。
また、軽自動車は車両本体価格が安価であるため、初期費用や車の維持費を抑えられることもメリットです。
おすすめの車種としては、スズキが製造・販売しているスペーシアやエブリィ、ホンダが製造・販売しているN-VANなどがあります。
これらの車種はフルフラットにできるため、バンライフでも快適に過ごせるでしょう。
軽トラック
荷台をアレンジした軽トラックもバンライフに向いているでしょう。
荷台部分にテントで覆ったり、キャンピングシェルを設置したりして居住空間を作る必要はありますが、小回りが効く、悪路でも運転できる、キズやヘコミを気にせず長く使えるなど、さまざまなメリットがあります。
おすすめの車種としては、ダイハツが製造・販売している燃費性能とパワフルな走行性能が魅力のハイゼットトラックなどがあります。
また、最近では軽トラ専用のキャンパーを乗せたり、キャンパーを自作したりする人も増えている傾向です。
バンライフを始めるために必要な費用や物
バンライフを始めたいけど、具体的に何が必要で費用がどれぐらいかかるの想像つかないという人もいるでしょう。ここでは、バンライフを始めるために必要な費用や物について解説します。
バンライフに必要な費用
バンライフには、大人1人で月10万円ほどかかります。内訳としては、以下の通りです。
- 食費
- 温泉代
- ガソリン代
- 洗濯代
- 通信費
- 日用品
- 車中泊代
- フェリー代
- 服や靴代などのファッション代
- 美容代 など
上記の費用以外にも税金や年金、保険料がかかります。
これらは住民票を置いている住所に支払用紙が届くため、支払いは必ず行いましょう。
ちなみに、バンライフを送っている人は、実家に住民票を置く人が大半です。
また、バンライフを過ごすための車を購入するなら初期費用もかかるため、ある程度まとまったお金を用意しておきましょう。
バンライフで最低限必要な物
バンライフに最低限必要な物としては、以下の通りです。
- 着替え
- 車
- 布団やマット
- 水・ポリタンク
- 調理器具や食器
- 仕事道具
車が必要なのは前提として、就寝時に使う布団やマット、飲料水を多く確保できるポリタンクがあるとよいでしょう。
食事についてはつい手軽な外食に頼りがちになってしまいますが、健康面や経済面を考えると自炊も必要です。最低限調理ができる器具や食器も用意しておくとよいでしょう。
また、パソコンを使用して仕事するノマドワーカーの人は、電源の確保も重要です。
発電機は騒音や排気の関係で利用できない、モバイルバッテリーは容量が少なく出力が小さい点から向いていません。
ポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせがおすすめです。
ポータブル電源があるだけでパソコンだけでなく、冷蔵庫や扇風機、炊飯器など家電にも利用できるため、用意しておくと便利でしょう。
まとめ
この記事では、バンライフについて詳しく解説しました。
バンライフの過ごし方は人それぞれであるため、一概に「このやり方がバンライフである」とはいえません。バンライフに向いている車種もさまざまあるため、用途に合わせて選ぶことをおすすめします。
いきなり車で生活するのはハードルが高いと考える人も、週末だけ過ごす、日中だけ過ごすというようにまずは気軽に始めてみるとよいでしょう。