車検はどこが安い?業者別の相場や特徴、安く抑える方法を解説!

車検は、車検に対応している業者に依頼するのが一般的です。
業者に依頼する場合、手数料や工賃などの料金が発生するため、大きな出費になることがあります。

この記事では、車検業者ごとの料金相場や特徴、見積もりの際の注意点について解説しますので、最後まで読んで参考にしてください。

車検は依頼する業者や点検項目などによって価格の変動があるため、上手く依頼することで車検費用を抑えることが可能です。

関連記事:車検に必要な書類や準備物を紹介!車検を受ける際の注意点も解説

車検はどこが安い? 業者別の料金相場

車検業者は主に「ディーラー」「カー用品店」「ガソリンスタンド」「車検専門店」に大きく分けられます。
ここでは、これらの業者における料金相場と特徴について解説します。

関連記事:車検費用はいくら?相場や節約するコツ、内容も解説

ディーラーの料金相場

ディーラーの車検料金相場は35,000円~100,000円程度です。
ディーラーは次の車検までの期間安全に乗れることを見越し、純正部品を使用するため、車検整備の質が高い特徴があります。

関連記事:ディーラーの車検費用は高い?他の業者と比較して紹介します!

しかし、純正部品は社外部品よりも値段が高く、交換する部品によっては社外部品の2~3倍になるケースもあります。
そのため、他の業者に比べて車検料金が比較的高いです。

また、ディーラーは、安全な車に乗ってもらえるよう車検の合否に関係がない部品も早めに交換する傾向があるため、交換点数が増えて料金が高くなりやすいです。

カー用品店の料金相場

カー用品店の車検料金相場は10,000~45,000円程度です。
カー用品店は、車検対応の汎用部品を在庫として取りそろえているため、部品交換費用を安く抑えられる傾向にあります。

また、営業時間が長めで土日も営業している店舗が多いため、平日は忙しい人にとっても便利でしょう。
ただし、外国車には対応していない店舗があったり、整備士の技術にばらつきがあったりするケースがあります。

ガソリンスタンドの料金相場

ガソリンスタンドの車検料金相場は10,000~35,000円程度です。
ガソリンスタンドは主に給油や洗車を目的として利用しますが、近年では車検に対応できる店舗も増えています。

ガソリンスタンドは自宅の近くにある場合もあるため、アクセスがしやすく利便性が高いです。

また、車検基本料を安く設定することが多いため、ほかの業者よりも車検料金を安く抑えられます。
しかし、整備士の技術にばらつきがあるため、依頼をする際には注意が必要です。

車検専門店の料金相場

車検専門店の車検料金相場は10,000~30,000円程度です。

車検専門店は「車検に合格するための整備」に特化しており、検査項目は車検の合否に必要なもののみに設定されていることが多いです。
そのため、車検料金が安く抑えられるとともに、短期間で車検を終わらせられます。

店舗によっては1時間程度で終わる店舗もあることから、車検満了日当日に車検に持っていく人におすすめです。

ただし、検査項目が最小限であるため、次の車検までにトラブルが発生する可能性も否めません。

また、車検の合否に関係がない部品の交換は行わない場合もあり、車検後追加で整備をする可能性がある点には注意しましょう。

安いのは車検専門店かカー用品店!しかし車のサイズでも相場は変わる

車とお金

先述の通り、車検費用が安いのは車検専門店かカー用品店です。

しかし、車検費用の総額が安いかどうかは車検に出す車のサイズによって変化します。
軽自動車、小型乗用車、普通自動車それぞれを比較してみましょう。

今回は例として新車登録から3年目の車検を挙げています。

軽自動車

ダイハツ タントやスズキ ハスラーなどの軽自動車は、新車登録から3年経つとどれくらいの車検費用がかかるのでしょうか。

車検にかかる費用の内訳として「法定費用」「車検基本料」を概算しています。
車検では場合によって部品の交換などが発生することがあります。今回の計算はあくまでも一例としてご覧ください。

また、今回の例では車検専門店を利用した場合を想定しています。

【法定費用】

  • 自賠責保険(24ヶ月契約):19,730円
  • 自動車重量税:6,600円
  • 印紙代:1,100円

【車検基本料】

10,000~30,000円

軽自動車の3年目車検では、およそ37,430〜57,430円程度かかることが予想されます。

小型乗用車

ダイハツのトールやトヨタ パッソなどの小型乗用車は、新車登録から3年経つとどれくらいの車検費用がかかるのでしょうか。

【法定費用】

  • 自賠責保険(24ヶ月契約):20,010円
  • 自動車重量税:24,600円
  • 印紙代:1,200円

【車検基本料】

20,000円〜

軽自動車の3年目車検では、およそ65,810円〜程度かかることが予想されます。

普通自動車

トヨタ カローラやプリウスなどの普通自動車は、新車登録から3年経つとどれくらいの車検費用がかかるのでしょうか。

【法定費用】

  • 自賠責保険(24ヶ月契約):20,010円
  • 自動車重量税:32,800円
  • 印紙代:1,200円

【車検基本料】

23,000円~

軽自動車の3年目車検では、およそ77,010円〜ほどかかると予想されます。

車検業者別のメリット・デメリット

車検を受ける際は、業者ごとの料金以外の強み・弱みも把握しておく必要があります。
業者ごとの特徴を理解していれば、自身に一番適した車検依頼先を選択できるでしょう。

ここでは、業者別のメリット・デメリットについて解説します。

関連記事:車検が切れたらどうなる?罰則内容や切れた場合の対処方法を解説

ディーラーのメリット・デメリット

ディーラーは、点検項目が充実している点・整備技術が高い点などがメリットです。
特に契約を結んでいるメーカーの車に強く、ディーラーしか知らない情報やディーラーでしかできない整備もあります。

ディーラーは部品交換に純正品を用いるため、特に故障が多い外国車の場合などの場合ディーラーで車検を受けるメリットが大きいでしょう。

一方デメリットとして、部品代が高くついたり、車検基本料が高めに設定されていることが挙げられます。

とはいえ、納得のいく車両状態に仕上げてくれるディーラーは、高い費用を出すだけの価値はあるといえるでしょう。
少し高い費用を払ってでも技術面で安心できる業者に依頼したい人は、ディーラーがおすすめです。

カー用品店のメリット・デメリット

カー用品店では、好みや予算に合わせて部品を選べる点が大きなメリットです。

さまざまなメーカーに対応している部品が豊富にそろっているため、整備の自由度が高いといえます。
車にこだわりがある人にとっては嬉しいポイントです。

車にこだわりがない人は、安い部品を選び車検費用を安く抑えることも可能です。
部品を取り寄せるための時間も短縮できるため、早く車検を終わらせたい人にとっても利便性が高いでしょう。

しかし、全てのカー用品店が車検に対応しているわけではありません。
店舗の規模によっては車検を実施していないところもあります。

また、整備士の技術にもばらつきがあるため、依頼をする際はその点を念頭に置いておく必要があります。

ガソリンスタンドのメリット・デメリット

ガソリンスタンドでも車検を実施している場合があります。
給油と併せて依頼できるため、手軽な点がメリットです。

また、営業時間が長いため、さまざまな生活パターンの方が車検を依頼しやすいでしょう。

加えて、ガソリンスタンドではガソリンの割引や洗車カードが付いてくるなどのサービスが充実しているのもよい点です。

しかし、ガソリンスタンドの多くが提携している外部の整備工場に車検を委託しているため、車検に時間がかかることがデメリットです。
また、店舗によっては代車を用意していない場合があり、不便に感じる可能性があります。

関連記事:車検にかかる日数はどれくらい?車検での検査項目や流れも紹介

車検専門店のメリット・デメリット

車検専門店は車検に合格するための整備に特化しているため、比較的スピーディーで費用が安いことがメリットです。
車検専門であるがゆえに車検に合格するための知識と技術があり、品質が高いとされます。

また、どの店舗も整備品質が一定であるとともに、車検に合格するための必要最低限の整備のみを行うため短時間で終わることが多いです。
1時間程度で車検が完了する場合もあり、すぐに車を返却してほしい人に向いています。

しかし、必要最低限の整備しか行わないため、より幅広く整備を行ってほしい場合、他の場所に依頼する必要が出てくるでしょう。

車検の料金を安くする方法4つ

車検の料金を安くする方法は、以下の4つです。

  • 複数の業者の見積もりを比較し、安いお店に依頼する
  • 見積もりの交換・修理項目を確認し、必須でないものを外す
  • 法定費用のみのユーザー車検を利用する
  • 車検代行を利用する

車検にかかる費用には「法定費用」「車検基本料金」があります。
「法定費用」はどの業者でも変わりませんが、車検基本料金は業者ごとに異なります。

そのため、複数の業者の見積もりを取り、比較して選ぶとよいです。

また、業者を選ぶ際は、料金だけでなく付帯するサービスや特典も考慮して選ぶことが大切です。

加えて、車検料金の中には「予防交換」として整備交換が必須でない項目が含まれることがあります。
見積もりの内容を確認し、交換する必要がないと判断した交換・修理項目があれば外しましょう。

車のメンテナンスに対して知識がある人は、「ユーザー車検」を利用するのもおすすめです。
必要な費用は法定費用のみで、車検費用を大幅に抑えられます。

ただし、運輸支局や軽自動車検査協会に車を運んだり、整備を自身で行う必要があったりと不慣れな対応を求められるため、本当に自信がある人以外にはユーザー車検はおすすめできません。

関連記事:ユーザー車検費用はどれくらい?メリットや書類、手続きの流れを解説

まとめ

車検は数年に1度しか行いませんが、安心・安全に車を使用するためになくてはならないものです。
安さばかりに気を取られ必要な整備をないがしろにすることがないよう、車検の依頼先はしっかりと検討しましょう。

業者によって実施している車検の特徴が異なるため、自分の目的に合った業者を選ぶことが大切です。
少しでも費用を安く抑えたい人は、業者ごとに見積もりを出して料金の比較をすることもよいでしょう。

この記事を参考に業者ごとの特徴を把握し、最適な車検依頼業者を選んでください。

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

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