単身赴任時に車はどうする?必要・不要な場合の対処法を解説
急な単身赴任が決まり、車をどうしようとお悩みの人もいるのではないでしょうか。単身赴任が決まった際、単身赴任先で車が必要になった、反対に必要なくなってしまったなどのケースが考えられます。
必要な場合は、既に持っている車を単身赴任先に持って行く、赴任先で新しく購入するなどの対応が考えられるでしょう。一方、必要ない場合は自家用車の売却や保管など、さまざまな方法が考えられます。
それぞれの方法でメリット・デメリットが存在するため、比較してどういった方法が自分にとって適切か把握しておくことが大切です。
この記事では、単身赴任に車が必要なとき・不要なときの対処法をそれぞれ紹介します。車をどのように用意すればいいか・保管すればいいかお考えの人は、本記事を参考にしてみてください。
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単身赴任先で車が必要な場合の対処法
交通網の発達していないところに単身赴任で住む場合、職場に向かうためにも買い物に出かけるためにも車は必要です。
そのため、車を新しく購入したり、もともと持っている車をそのまま使いたい人は引っ越しに合わせて車を移動させなくてはいけません。
ここでは、車が必要な場合の対処法3つをそれぞれ詳しく説明します。
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自分の車を持って行く
車を所有していて、単身赴任先で自分の車を使う予定のある人は、引っ越しと同時に車を運ぶ必要があります。
車を運ぶ方法は、自分で車を運転する方法と業者に運んでもらう方法の2つです。
自分で運転して引っ越し先に持って行くときには、引っ越しの荷物を荷台に積んで運ぶ方法をおすすめします。単身赴任では一人分の荷物のみを運ぶケースが多いため、通常の車1台分に収まる量であることが一般的です。
自分で引っ越し作業をすることで、引っ越し業者に依頼する必要もなくなり、費用を抑えられます。
しかし、単身赴任先が遠く、車を運転して向かうことが難しいケースもあるでしょう。そのようなときには、引っ越し業者や宅配業者に依頼して車を運送してもらう方法があります。
引っ越し業者に頼む場合は、引っ越しと同時に車を運んでもらう手続きができます。そのため比較的手間をかけずに車の移動が可能です。ただし、簡単な分手数料は高くなりやすいでしょう。
車を運搬する陸送業者に依頼すれば、依頼の手間はかかる分、引っ越し業者よりも安価に請け負ってくれる場合が多いです。予算と時間を考えて、適切な方法を選択しましょう。
新たに車を購入する
車を持って行く以外にも、赴任先で車を購入する方法もあります。
単身赴任をする人の中には、自家用車は家族全員で使用しており、自分一人が利用するために単身赴任先に持って行けない人もいるでしょう。また、車を持っていないというケースも考えられます。
そういった場合には、単身赴任先で車を購入するとよいでしょう。新車の購入ではなく、中古車の購入であれば、比較的短期間で納車も可能です。
カーリース・カーシェアを利用する
車を購入するほど長期間滞在する予定がなく、単身赴任先で頻繁に車を利用する予定がない場合には、カーリースやカーシェアといったサービスの利用をおすすめします。
カーリースとは、月額料金を支払い、一定期間車を借りられるサービスです。マイカーのように利用できるのがカーシェアとは異なる魅力です。契約終了後に車をもらう、または返却するという選択肢があるサービスもあります。
カーシェアでは、複数人で1台の車を共有し、必要な時に車を使用できます。車を所有することなく、欲しい時に車を利用できるため、車にかかるコストを抑えられるでしょう。
車を購入するよりも、簡単に手軽に利用できるサービスとして多くの人が利用しています。
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単身赴任先で車が不要な場合の対処法
単身赴任先で手持ちの車が不要になる場合も考えられるでしょう。
ここでは、車が不要な場合の対処法を2つ紹介します。
保管する
自宅などで車を保管しておく方法があります。戸建て住宅に住んでいる人や駐車場を契約している人の場合、しばらくの間置いておくことが可能です。
月極駐車場の場合、維持費はかかりますが、定期的に帰って車を乗りたい人は保管がおすすめでしょう。
ただし、車は長期間放置せずに定期的な手入れが必要です。車を動かさない日が続けば、燃料が腐ったり、バッテリーやゴムなどのパーツが劣化したりするなど、不具合が生じる可能性があります。
自身の帰宅が難しい場合は、家族などに依頼して運転してもらったり、換気をしてもらったりするとよいでしょう。
売却する
単身赴任が長期になりそうな場合は、車を売却することも選択肢の一つです。
定期的なメンテナンスや管理ができていない車は、劣化が早まり、乗れなくなることがあります。劣化がすすむ前に、状態のよいうちに売却すれば、よい値段がつく可能性もあるでしょう。
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単身赴任先に車を持って行く場合の手続き
単身赴任先に車を持って行く際は、車庫証明と車検証の変更手続きが必要です。
ここでは、2つの変更手続きについて詳しく解説します。
車庫証明の変更手続き
車庫証明は、車を保管する場所があることを証明する書類です。車を持っている人は必ず、自宅から2km圏内に車の保管場所を決めておく必要があります。
保管場所を届けなかったり、虚偽の届け出をしたりした場合、10万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
単身赴任先の管轄の警察署に届け出が必要な書類は、以下のとおりです。
- 自動車保管場所証明申請書(軽自動車は自動車保管場所届出書)
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の配置図、所在図
- 保管場所使用権原疎明書面(所有地保管の場合)
- 保管場所使用承諾証明書(貸し駐車場の場合)
- 使用の本拠の位置が確認できるもの
駐車場を自分で持っているか、人から借りているかで必要書類が異なります。
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車検証の変更手続き
車検証の住所も、単身赴任先の住所に変更する必要があります。自分の車が普通自動車の人は運輸支局、軽自動車の人は軽自動車検査協会に届け出を行います。
普通自動車の場合、必要な書類は以下のとおりです。
- 車検証
- 申請書
- 自動車保管場所証明書
- 住民票の写しまたは印鑑(登録)証明書の写し(交付から3ヶ月以内のもの)
- 自動車税(環境性能割・種別割)
- 手数料納付書
- 委任状(代理人が手続きを行う場合)
なお、ほかの都道府県から住所変更があった場合は、ナンバープレートも必要になります。
また、軽自動車の場合の、軽自動車検査協会への届出で必要な書類は以下のとおりです。
- 車検証
- 住民票の写しまたは印鑑(登録)証明書の写し(交付から3ヶ月以内のもの)
- 自動車検査証記入申請書
軽自動車の場合も、ほかの都道府県からの住所変更であれば、ナンバープレートが必要になります。
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単身赴任先で車を購入する場合の手続き
新しく車を購入する場合も、車庫証明の手続きが必要です。車を所有したら、どこに駐車しているかを示す証明書を警察署に提出します。新しく購入した場合に必要な書類は、変更手続きに必要な書類と同じです。
なお、車を購入する場合は、購入した店舗で手続きをしてくれることがほとんどです。その際は手続きの代理手数料などと合わせて、諸経費として上記の手数料を支払います。
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まとめ
この記事では、単身赴任で車が必要な場合、不要な場合の対処法について説明しました。
車が必要な場合には、自分で車を持って行ったり業者に頼んで持って行ったりするなどの方法があります。また、最近ではカーリースやカーシェアなどのサービスも普及してきており、車を所有せずに利用することも可能です。
車を所有する場合や、保管場所を変更する場合は、車庫証明と車検証の変更手続きをしなければなりません。車庫証明の手続きを忘れてしまった場合には、罰金が科せられる可能性もあるため、注意しましょう。
自分の車を持って行く場合にも、新しく購入する場合にも、必要な手続きを事前に調べて、漏れなく行うことが大切です。