1日自動車保険とは?利用するメリット・デメリットを紹介

自家用車を持っていない人は、基本的に自動車保険は不要ですが、レンタカーや知人に借りた車を運転することもあるでしょう。

運転する際は、保険に加入していないと事故が起きた時に大変ですが、一時的な運転なのに保険に入るのも面倒だと感じる人も多いようです。

今回は、一時的な車の運転時に便利な1日自動車保険の内容を、詳しく解説しますので、最後まで読んで理解を深めてください。

1日自動車保険に加入する際の注意点などをしっかり抑えて、事故が起きた際に備えましょう。

関連記事:レンタカーの傷 許容範囲は?修理費は保険でカバーできる?

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1日自動車保険の概要

ここでは1日自動車保険の内容について、知っておきたい概要を見ていきましょう。

1日自動車保険とは

1日自動車保険とは、契約期間が1日(24時間)の自動車保険を指します。

1日だけ友人の車を借りる、帰省中数日間だけ家族の車を使う予定があるなど、普段自動車保険に加入していない人が車を運転する際に便利です。

保険料は1日1,000円以下で済むことが多く、オンラインでの申し込みも可能です。

車を使うのが数時間で済むとわかっている場合は、12時間といった短時間プランのある保険会社を選ぶとよいでしょう。
また、何人かで申し込むと割引される商品もあります。

1日自動車保険の対象となるもの

一日自動車保険の対象になるのは、「自分や配偶者以外が所有する車を一時的に運転する」場合のみです。

旅行先で友人と交代で運転する、その日だけ親の車で買い物に行ったり送り迎えをしたりするといったケースが当てはまります。

また、車の種類も自家用の普通・小型乗用車または軽自動車に限られます。

ただし、車の名義が他人であっても、実質自分や配偶者が所有している場合(親戚の車を借り続けている、譲り受けて名義変更をしていないなど)は対象にならないため注意が必要です。

ドライバー保険との違い

ドライバー保険も「免許はあるが車を所有していない」人向けの自動車保険です。

1日自動車保険が文字通り一日単位の契約であるのに対し、ドライバー保険は契約期間が1年間という違いがあります。

ドライバー保険には、1日自動車保険とは違い普通の自動車保険(車を所有している人向け)と同様の等級制度があり、等級が高いほど保険料が安くなるのが特徴です。

一方、契約者の年齢(21歳以上か未満か)で保険料が変わるという点は共通しています。

車両補償が付帯できないというデメリットはありますが、他人の車を頻繁に運転する機会があるなら、1日自動車保険よりドライバー保険がよいでしょう。

関連記事:カーリースで自動車保険の加入は必須?加入すべき理由とポイントを解説

一日自動車保険のメリット

1日自動車保険は1日単位で契約できるだけでなく、保険料が安く済む、加入手続きが簡単など、さまざまなメリットがあります。
大切な家族や友人の車を運転するときに活用できるよう、内容を詳しく知っておきましょう。

格安で保険に加入できる

1日自動車保険のメリットとしてまず挙げられるのは、保険料が安いことです。

1年契約の自動車保険の場合、保険料が少なくとも3万円以上はかかりますが、1日自動車保険なら車両保険なしなら500円前後で済む商品もあります。

安心して他人の車を運転するのに不可欠とわかっていても、1日限りの自動車保険に数千円払うのは抵抗があるかもしれません。
しかし、コンビニエンスストアでの買い物1回分くらいの保険料なら気軽に加入できるでしょう。

スマホやパソコンで加入ができる

1日自動車保険は、スマホやパソコンから手軽に加入手続きができます。

車の種類や型式、車台番号などを登録する手間がかからない分、利用が簡単です。

また、手書きで加入申込書を書いたり、代理店やコンビニエンスストアなどに足を運んだりする必要がありません。

保険料の支払いも、クレジットカードや携帯電話料金との合わせ払いが可能です。

24時間手続きが行えるので、前日の夜や当日の朝に「急に車を運転しなければならなくなった」という場合にも慌てずに済むでしょう。

関連記事:車の名義変更に必要な書類を確認しよう!手続きの流れも解説

車両保険をつけることができる

1日自動車保険はドライバー保険と異なり、車両保険をつけられます。
家族や友人の車を運転するにあたっては見逃せないメリットでしょう。

他人の車を傷付けることは、大きな事故でなくてもトラブルにつながりやすいものです。

そうしたケースでは、車両保険は強い味方になってくれます。

他人の車を運転するなら、1日自動車保険には必ず車両保険をつけるようにしましょう。

等級制度がない

自動車保険料に大きく影響するのが等級です。
通常の自動車保険では、運転歴の浅い人は等級が低く、過去に保険を使った人は等級を下げられます。
等級が低い場合、保険料は高くなります。

一方、1日自動車保険には等級制度がありません。
自分の所有する車の等級が低くても、保険料は一律です。

また、年齢の条件もないため、免許を取得したばかりでも安心して利用できるでしょう。
特に若い人で、時折親の車を運転する程度という人におすすめです。

一日自動車保険のデメリット

1日自動車保険は保険料が安く、手軽に申し込めますが、よいことばかりではありません。
契約期間が1日限りだからこそのデメリットも知っておきましょう。

ここでは実際に利用するにあたって、注意したいポイントを紹介します。

運転する毎に申し込みが必要である

1日自動車保険の有効期間は、文字通り1日(24時間)です。

そのため、加入手続きは運転する毎に行わなくてはなりません。
いくら手続きが簡単といっても、毎回となれば面倒に感じる人もいるでしょう。

保険会社によっては、一度登録すれば2回目以降は個人情報の入力が不要になるものや、連続7日までの利用であれば一括手続きできるものがあります。

何度も必要事項を入力するのが煩わしいという人は、検討してみるとよいでしょう。

人身傷害保険をつけられない

人身傷害保険は、契約している車に搭乗中、事故で死傷した際に補償を受けられるものです。

車の運転をする際の安心度を高める保険の一つでしょう。
1日自動車保険の場合、人身傷害保険をつけられないのがデメリットです。

ただし1日自動車保険には、代わりに搭乗者傷害保険や自損事故特約といった補償制度があります。

人身傷害保険がなくても、運転中の事故による死傷は補償されるので、デメリットとしては小さいでしょう。

支払い方法が限定的

パソコンやスマホから加入手続きや保険料の支払いができる1日自動車保険のメリットは、場合によってはデメリットになります。

フィーチャーフォン(ガラケー)や格安スマホでは、手続きできない可能性があります。

商品によってはコンビニエンスストアなどで申し込みや保険料の支払いができますが、その場合は直接足を運ばなくてはならないため、すぐに利用できない恐れがあることも考えておきましょう。

1日自動車保険をおすすめする方

1日自動車保険は、短期間で車を利用する際に便利な選択肢の1つです。

通常の自動車保険は長期契約が主流であり、不要な支出が発生します。
ですが、1日だけの自動車保険であるため、車を運転していない期間の不要な費用を抑えることができます。

また他社が提供している保険内容とも比較すると、柔軟性、手軽さ、保証の範囲も違い、安心して車を利用するための手厚い補償を用意しています。

支払いも店舗申し込みである必要がないことから、急な用事や旅行、臨時の車の利用がある場合に積極的に利用したい所です。

他社が提供している一日自動車保険

1日自動車保険にはさまざまな商品があります。
近年では、提供しているのも保険会社に限りません。
ここからはどのような1日自動車保険があるのか、主な商品3選を紹介します。

東京海上日動のちょいのり保険

ニーズに合わせて3つのプランから選択できる一日自動車保険です。

保険料880円のシンプルプランでも、対人・対物賠償、搭乗者傷害・自損事故補償にロードアシストがついています。

レギュラープラン(1,800円)・プレミアムプラン(2,600円)なら、車両補償をつけることも可能です。

「ちょいのり保険」で無事故の場合、利用回数に応じて東京海上日動の自動車保険料が最大20%割引になるという特典も見逃せません。

スマホから申し込みができ、支払いはクレジットカードの他、ドコモ・au・ソフトバンク・Yモバイルなら月々の携帯電話料金と合算もできます。

三井住友海上の1DAY保険

「1DAY保険」は、リーズナブルな保険料に加えて、2回目の利用から割引が受けられるのがメリットです。

例えば、ベーシックな補償内容の「エコノミープラン」なら、通常800円のところ2回目は770円になります。
1日自動車保険を数回利用する予定があるときにおすすめです。

また、車を複数人で交代で運転する場合、搭乗者を3名まで一定の保険料で追加できます。
例えば「エコノミープラン」では、1人目の保険料800円に加え、320円(合計1,120円)で追加の搭乗者を3名まで登録可能です。
利用する前に確認しておきましょう。

申し込みはスマホ(ドコモ・au・ソフトバンク・Yモバイル・UQモバイル)の他、セブンイレブンでも可能です。

ドコモの1日自動車保険

ドコモ・ahamoユーザーならネットワーク暗証番号と生年月日だけで手続きができます。

スマホから申し込めるとはいえ、個人情報の入力が面倒だという人におすすめです。
また、携帯電話会社が提供する自動車保険だけあって、保険料の支払いは月々の携帯電話利用料金と自動的に合算されます。

保険料はシンプルプランで800円と、保険会社に引けをとらないリーズナブルさです。

気になる万一の事故対応サポートも充実しています。
「携帯電話会社で大丈夫?」と思われるかもしれませんが、東京海上日動のスタッフが対応してくれるので安心です。

関連記事:車検に必要な書類や準備物を紹介!車検を受ける際の注意点も解説

コンビニで加入できる1日自動車保険

車と書類と計算

通常の保険は対面やインターネットからの加入手続きが一般的ですが、1日自動車保険ではコンビニ(セブンイレブン/ローソン/ファミリーマート/ミニストップ)でも加入手続き・保険料支払いが行えます。

各保険サービスをスマホやパソコンから申込手続きした後、近くのコンビニで保険料を支払いが可能です。急いで1日自動車保険に加入しなければならない場合は24時間いつでも手続きが行えるためコンビニ支払いが便利です。

コンビニでの加入ができる1日自動車保険は「1DAY自動車保険(三井住友海上火災保険)」「ちょいのり保険(東京海上日動火災保険)」などがあります。

料金や補償内容を見比べて、ご自身にあった保険を選びましょう。

まとめ

一日自動車保険はリーズナブルな保険料と気軽に手続き可能であることがメリットです。
補償も充実しているので、普段運転しない人や、運転歴の浅い人でも安心できるでしょう。

他人の車を運転するのには、大きな責任が伴います。
1日自動車保険には必ず加入しましょう。

また、いざというときのために、利用時の状況や搭乗者の数、どの程度の補償を希望するかなどを考えて、あらかじめさまざまな商品を比較検討しておくのをおすすめします。

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