チャイルドシートは5歳児でも必要?シートの種類や選び方をご紹介
チャイルドシートは、子どもの安全を守るための大切なものです。
しかし、子どもが5歳児の場合、チャイルドシートは着用しなければならないのでしょうか。
そこでこの記事では、5歳児でもチャイルドシートが必要なのか解説していきます。
また、チャイルドシートの種類や選び方などについても解説しているため、参考にしてください。
参考記事:チャイルドシートは何歳まで使う?例外や選び方、いつまで必要か解説
INDEX
チャイルドシートは5歳児でも必要?
5歳児でもチャイルドシートは必要なのでしょうか。
ここでは、チャイルドシートの着用義務期間や罰則などについて解説していきます。
チャイルドシートの着用義務期間
6歳未満の子どもを車に乗せるときは、チャイルドシートを使用しなければなりません。
これは、道路交通法の第71条3項によって定められています。
また、6歳以上であっても身長が140cm未満の子どもを車に乗せるときには、チャイルドシートを使用することが望ましいでしょう。
これは、車に取り付けられているシートベルトが、140cm以上の身長の人を基準として作られているためです。
守らなかった場合の罰則は
チャイルドシートの着用義務期間は6歳未満であるため、5歳までは必ず着用が必要です。
もし、これを守らなかった場合は、道路交通法違反に該当します。
罰則や罰金などはありません。
しかし、運転手に対して交通違反点数1点が加点され、交通違反点数が一定数に達した場合、免許停止や取り消しの対象となります。
そのため、6歳未満の子どもを車に乗せるときは、必ずチャイルドシートを着用しましょう。
子どもの安全を守るためにチャイルドシートは大切なアイテムです。
チャイルドシートの着用が免除されるケースは?
ほとんどの場合で、チャイルドシートは着用が義務づけられていますが、一部のケースでは免除されることがあります。
道路交通法にて以下のように定められているため、しっかりと確認しましょう。
- 車の構造上、チャイルドシートを設置できない場合
- チャイルドシートを設置できる場所がない場合
- チャイルドシートを着用することで子どもの健康に悪影響となる場合
- 肥満や身体的な問題により、チャイルドシートの着用が困難な場合
- 運転手以外の人が、チャイルドシートを着用したままで実行不可能な日常生活の世話(おむつ交換や授乳など)をする場合
- バスやタクシーを利用する場合
- 道路運送法第78条の2項と3項に該当する車に乗せる場合
- 子どもが病院へ急ぎ送られる必要がある場合や、迷子の子どもを警察に連れて行く場合
チャイルドシートの種類
チャイルドシートには、大きく分けてベビーシート・チャイルドシート・ジュニアシートの3種類があります。
これらは、子どもの成長度合いや体格に合わせて使い分けが必要です。
それぞれのシートについて詳しく見ていきましょう。
関連記事:チャイルドシートを助手席につけると危険?シートの種類別の設置する位置を紹介
ベビーシート
ベビーシートは、生後数か月から1歳前後までの乳幼児が対象です。
ベビーシートはリアフェーリング(シートに対して逆向き)の設置方法が推奨されています。
これは、乳幼児の首や背骨をサポートし、事故の際の衝撃を吸収するためです。
また、ベビーシートの素材は通気性があるやわらかいクッションが使用されています。
チャイルドシート
チャイルドシートは、1歳前後から4歳くらいまでの幼児が対象です。
チャイルドシートは、リアフェーシング(逆向き)およびフォワーフェーシング(正面向き)の両方の設置方法が可能です。
乳幼児の成長とともに使用方法を変更できます。
また、チャイルドシートは、5点式ハーネスシステムが一般的です。
幼児をしっかりと固定し安全性を確保します。
通気性のよい素材やクッション、取り外し可能なカバーが使用され、快適性と耐久性が重視された作りです。
ジュニアシート
ジュニアシートは、3歳以上の幼児および小児が対象です。
ジュニアシートはフォワーフェーシング(正面向き)で設置します。
ジュニアシートはシートベルトを使用して子どもを固定させるため、しっかり固定されているのか確認することが大切です。
ジュニアシートには、座席位置を決めるだけの座布団式と背もたれ部分があるシート型の2種類があります。
チャイルドシートの切り替え時期
赤ちゃんが成長してくると、ベビーシートから次のステップのチャイルドシートへの切り替え時期が訪れます。
対象年齢だけでなく、以下のポイントを見極めるとよいでしょう。
まず、赤ちゃんの体重と身長を確認しましょう。
ベビーシートの仕様によっては、体重や身長の上限が定められています。
それに達した場合は、チャイルドシートへの移行を考えましょう。
次に、赤ちゃんの頭の安定性を確認します。
首がしっかりと座り、頭を持ち上げる力がついてきたら、チャイルドシートへの移行が可能です。
さらに、赤ちゃんが座っている時間や姿勢を考慮しましょう。
ベビーシートでは横になる姿勢が多いですが、チャイルドシートでは正しい座り姿勢が求められます。
赤ちゃんが長時間座っていられるようになり、姿勢の安定性がある場合は、チャイルドシートへの移行を検討してみてください。
以上のポイントを参考に、赤ちゃんの成長や発育を観察しながら、適切なタイミングで切り替えを行いましょう。
5歳児のチャイルドシートの選び方
ここでは、5歳児のチャイルドシートの選び方についてご紹介します。
身長に合っているか
身長に合ったチャイルドシートを使用できていないと、しっかり固定できず思わぬ事故に繋がる可能性があります。ベビーシートは70cm以下のお子さま向け、チャイルドシートは65〜100cm程度のお子さま向け、ジュニアシートは140cm以下のお子さま向けという使い分けが推奨されています。
取り付けが簡単かどうか
チャイルドシートが取り付けやすいかどうかも重要な指標です。
チャイルドシートの固定方法にはシートベルト式とISOFIX式があります。
シートベルト式は、3点式シートベルトを利用して固定しなければいけません。
シートベルトには巻き取り機能が備わっているため、シートを取り付けるときに緩みにくいでしょう。
しかし、子どもがシートベルトで遊んでしまうと、首が閉まって窒息してしまうリスクがあることには注意が必要です。
ISOFIX式は、シートベルト方式とは異なり、専用の金具を車の座席についているコネクターに差し込むだけで、チャイルドシートを簡単に固定できるものです。
これは1人でも簡単に固定できる利点があります。
また、従来のチャイルドシートよりもグラつきにくく設計されているため、快適な乗車環境を提供できるでしょう。
ただし、ISOFIX方式は特定の車に設置されたコネクターにのみ対応しているため、すべての車に利用できるわけではありません。
また、コネクターの形状も車によって異なるため、ISOFIX対応のチャイルドシートを購入する前に、自分の車が対応しているかどうかを確認する必要があります。
まとめ
いかがでしたか。
この記事では、いつまでチャイルドシートが必要なのか、チャイルドシートの種類や選び方をご紹介しました。
6歳未満の子どもであれば、チャイルドシートの着用が必要です。
6歳以降であれば、着用の義務はありませんが、お子さまの身長が140cm以下であれば、着用することをおすすめします。
関連記事:チャイルドシートとジュニアシートの違いとは?切り替えの目安をチェック!