新しいクラウンはSUVの形をしている?クラウンクロスオーバーの特徴を紹介
2022年7月15日にワールドプレミアが行われ、新型となる16代目のクラウンが全世界へ向けて初披露されました。
16代目のクラウンは、多くの人がおそらく抱いているであろう「クラウンはセダンタイプの車」という認識を根底から覆す、大胆なフルモデルチェンジとなっています。
フルモデルチェンジした新型クラウンの第一弾として2022年秋頃の発売と発表された16代目クラウンは、トヨタ公式サイトのラインアップでSUVに分類されており、多くの人がイメージする従来型クラウンのボディ形状であるセダンタイプとは一線を画しています。
この記事では、新型となる16代目クラウンの第一弾モデルの特徴を紹介します。
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INDEX
クラウンの概要・歴史
トヨタが製造・販売しているクラウンの名前の由来は、「常に国産車を牽引し続ける王座の印」との意味を込めて、英語で王冠を意味する「クラウン」という名が与えられたそうです。
1955年(昭和30年)1月に初代が発売されたクラウンは、2023年(令和5年)現在、68周年を迎えています。
クラウンは、国産車における高級セダンの代名詞といっても過言ではないほどの存在感と知名度、人気を誇る車であり、国産乗用車が今日まで紡ぎ続けてきた歴史を語る上で、欠かせない車といえるでしょう。
ここでは、クラウンが歩んできた歴史を振り返っていきましょう。
1955年登場・初代クラウン
トヨタオリジナルの国産技術を投入し完成させた初めての量産型となる乗用車として、1955年(昭和30年)1月に、初代クラウンが、「トヨペット・クラウン」という名(3代目クラウンまで「トヨペット・クラウン」の名を使用)で発売されました。
搭載されたトヨタオリジナルの技術には、国内初となったオートマチックトランスミッション(トヨグライドと命名)やフロントサスペンション(ダブルウィッシュボーン式)などが挙げられます。
販売価格は、当時の日本国民が得ていた年間所得の平均額のおよそ12.5倍にあたる約100万円だったため、一般的な日本国民にとっては手を出しにくい車だったといえるでしょう。
しかし、乗降が容易にできる観音開きドアを採用していた点などが好評となり、全国的にタクシーやハイヤーとしての需要があったそうです。
王冠エンブレム初採用・2代目クラウン
2代目クラウンは、初代クラウンが発売されてから7年後となる1962年(昭和37年)に発売されました。
16代目クラウンに至るまで受け継がれてきたクラウンのアイデンティティともいえる、フロントグリルにて異彩を放つ「王冠エンブレム」が初めて採用されたのは、2代目クラウンです。
2代目クラウンには、追加モデルとして、オールアルミ製2.6L-V型8気筒エンジンを搭載した「クラウン・エイト」がラインアップされていました。
不動の地位を確立・3代目クラウン
1967年(昭和42年)に登場した3代目クラウンは、トップブランドとして不動の地位を確立したモデルといわれています。
高速道路が日本各地で整備されてきた時代背景の中、自家用車の市場を拡大するため、高速道路を快適かつ安全に走行できる高速長距離セダンをテーマに開発されました。
また、これまで主であった黒色のボディカラーから、白色のボディカラーを前面に打ち出した「白いクラウン」というキャッチコピーを用いた販売戦略のもとで発売された3代目クラウンは、60%以上にも及ぶシェア率を獲得しました。
4代目以降もクラウンの進化は止まらない
4代目クラウンから15代目クラウンに至るまでくり返してきたフルモデルチェンジで、走行性能を向上させるために数々の新型エンジンを搭載したり、安全運転に寄与する技術を用いた装置を標準装備化したり、快適性を高める機能を装着したりするなど、クラウンは進化を続けてきました。
進化の過程で、いくつかの日本初となる機能・装備がクラウンに装着されていました。
また、4代目以降のクラウンで用いられたキャッチコピーの中には、3代目クラウンの「白いクラウン」と同様、多くの人にインパクトを与えたキャッチコピーがあります。
1983年(昭和58年)に発売された7代目クラウンのキャッチコピー「いつかはクラウン」や、2003年(平成15年)に発売された12代目クラウンのキャッチコピー「ZERO CROWN」は、一世を風靡したキャッチコピーといえるでしょう。
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16代目のクラウンはSUVの形をしている
2022年7月15日のワールドプレミアにて発表された16代目クラウンを販売・製造するトヨタは、2022年9月1日に第一弾モデルとなる「クラウンクロスオーバー」を発売しました。
クラウンクロスオーバーは、セダンタイプとSUVタイプをミックスさせたボディ形状をしており、多くの人が抱いているクラウンのイメージを払拭するほどの強いインパクトがあります。
トヨタ公式サイトのラインアップにてクラウンクロスオーバーが分類されているカテゴリーはSUVです。
トヨタは2022年7月15日のワールドプレミアにて、異なる新型クラウンの全4モデルを順次発売していくことを発表していましたが、2023年4月12日に、新型クラウン第一弾モデルであるクラウンクロスオーバー以外の3モデルの発売予定を発表しました。
走りを堪能できるクラウンスポーツと、ビジネスユースにもパーソナルユースにも対応可能となるクラウンセダンは2023年秋頃に、ワゴンタイプとSUVタイプをミックスさせたクラウンエステートは2024年に発売予定となっています。
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SUVとセダンを融合したクラウンクロスオーバーの概要
クラウンクロスオーバーは、セダンタイプとSUVタイプをミックスさせた、これまでのクラウンのイメージとは一線を画す仕上がりとなっています。
ここでは、クラウンクロスオーバーの概要について紹介していきます。
クラウンクロスオーバーの外観
クラウンクロスオーバーの外観は、スムーズな走行が期待できるスポーティで力強い印象でありながら、高級感を醸し出しているのが特徴といえるでしょう。
外観で特に目を引くのが、大径タイヤとシャープな横長タイプのヘッドランプとリヤのコンビネーションランプ。
標準装備として設定されているホイールは、21インチアルミホイール、または、19インチアルミホイールの2種類(グレード毎に設定)です。
クラウンクロスオーバーの内装
クラウンクロスオーバーの内装は、すべての席が特等席となるよう、細部にわたって考え抜かれた設計となっています。
運転席だけに留まらず、助手席や後席においても高い視認性がありますから、乗車中の居心地はよいといえるでしょう。
また、SUVタイプのような大径タイヤを標準装備しているにもかかわらず、セダンのようなスムーズな乗り降りが可能な点も、クラウンクロスオーバーの魅力です。
クラウンクロスオーバーのグレード
2023年5月現在、クラウンクロスオーバーは、2.5Lエンジンを搭載したハイブリッドモデルが5グレード、2.4Lターボエンジンを搭載したハイブリッドモデルは2グレードであり、全7グレードとなっています。
また、クラウンクロスオーバーに2WDの設定はなく、全車4WDです。
クラウンクロスオーバーのスペック
クラウンクロスオーバーのスペックは以下のとおりです。
メーカー | トヨタ |
車名 | クラウン |
ボディタイプ | SUV |
ドア数 | 4 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,930×1,840×1,540 |
車両重量(kg) | 1,770 |
総排気量(cc) | 2,487 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 55 |
駆動方式 | E-Four(電気式4輪駆動方式) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
カラー(全11種) | ・ブラック×プレシャスホワイトパール ・ブラック×プレシャスメタル ・ブラック×プレシャスシルバー ・ブラック×エモーショナルレッドII ・ブラック×プレシャスブロンズ ・プレシャスホワイトパール ・プレシャスメタル ・プレシャスシルバー ・ブラック ・エモーショナルレッドII ・プレシャスブロンズ |
※紹介グレードは「CROSSOVER G“Advanced”」
クラウンクロスオーバーはどういった人におすすめの車?
クラウンクロスオーバーは、スポーティで力強い印象でありながら、高級感を醸し出しているといった特徴があるため、車に高級感を求めている人におすすめの車といえます。
また、居心地のよい車内空間となっていることから、長距離を走行する機会が多い人や快適なドライブを楽しみたい人にもおすすめの車といえるでしょう。
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まとめ
クラウンクロスオーバーは、セダンタイプとSUVタイプをミックスさせた、これまでのクラウンのイメージとは一線を画す仕上がりとなっています。
2023年5月現在、クラウンクロスオーバーは、2.5Lエンジンを搭載したハイブリッドモデルが5グレード、2.4Lターボエンジンを搭載したハイブリッドモデルは2グレード、全7グレードとなっています。
クラウンクロスオーバーは、全車4WD車であり、燃費(WLTCモード)は、15.7km/L~22.4km/L、メーカー希望小売価格は4,350,000円(税込)~6,400,000円(税込)です。
クラウンクロスオーバーは、車に高級感を求めている人や、長距離を走行する機会が多い人、快適なドライブを楽しみたい人などにおすすめの車といえるでしょう。