ダイハツ アトレーの燃費はよいのか?カタログや実燃費、他車とも比較!
近年ではソロキャンプの注目もあり、休日にアウトドアを行う人も増えてきました。
しかし、アウトドアでは荷物も多くなってしまいがちなため、一般的な車では不便に感じることも多いでしょう。
この記事では、アウトドア向けの自動車を探している人に向けて、ダイハツの「アトレー」を紹介していきます。
アトレーの特徴や燃費について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
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INDEX
アトレーの概要
アトレーはダイハツが製造・販売しているRV車です。
RV車とは、「Recreational Vehicle(休暇を楽しむための車)」を略したもので、キャンプやスノーボードなどアウトドアに適した車を指します。
RV車はほぼSUVやミニバンに取って変わられ少なくなってしまいましたが、アトレーは今でもRVとして残っています。
また、アトレーはダイハツが掲げる「DNGA」の理念に沿って製造された車です。
「DNGA」とは
- 顧客が求めやすい価格を目指す「良品廉価」
- 利用者の新しいニーズにも対応する「最小単位を極める」
- 常に変化し続けるニーズも逃さない「先進技術をみんなのものに」
という3つの価値を総称した理念を指します。
アトレーは利用者のことを考えた機能や性能を有していながら、手の届きやすい価格となっているのが大きな特徴です。
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3つのグレードと2種類の駆動方式
アトレーは「RS」「X」「アトレーデッキバン」の3グレードに大きく分類でき、標準装備されている機能や外観が異なります。
「RS」と「X」はワゴンタイプ、デッキバンはトラックのような荷台があるのが特徴です。
さらに、各グレードにおいて「2WD」「4WD」の駆動方式が選択可能です。
アトレーはグレードと駆動方式によって性能や価格が異なってくるため、自分に適したモデルを購入するのが大切です。
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アトレーのカタログ燃費はどのくらい?
アトレーは、アトレーワゴン、アトレーデッキバン問わず、全グレードにおいて、カタログ燃費は同一となっています。
アトレー | 駆動方式:FF 駆動方式:4WD |
WLTCモード(km/L) | 14.7 14.7 |
市街地(km/L) | 13.3 13.3 |
郊外(km/L) | 15.7 15.7 |
高速道路(km/L) | 14.7 14.7 |
カタログに記されている燃費は「WLTCモード」という国際的な試験法によって測定されていて、「市街地」「郊外」「高速道路」など、3つの走行モードごとに燃費が測定されているのが特徴です。
3つの走行モードを通して、利用者の走行環境に適した燃費を参照すれば、より実際の使用を想定した燃費を把握できます。
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アトレーの実燃費を紹介!
カタログ燃費のWLTCモードでは3つの走行モードごとに計測されていますが、実際に公道を走行した際の燃費とは誤差が生じるものです。実際に公道を走行した際の燃費を「実燃費」と呼び、カタログ燃費とは明確に区別されています。
なお、ここでは「e燃費(実際に車を所有している人により、燃費情報が共有されている口コミサイト)」の情報とWLTCモードの燃費を比較しました(2024年8月時点)。
駆動方式 グレード | カタログ燃費 WLTCモード(km/L) | 実燃費(km/L) |
RS or X:4WD S710V | 14.7 | 12.52 |
RS or X:2WD S700V | 14.7 | 12.73 |
上記のように、WLTCモードの燃費と実燃費には誤差が生じており、実燃費はカタログ表記の燃費よりも少し悪くなってしまいます。
これらの誤差は、すべての車に共通して生じるためアトレーだけに限りません。また、運転の方法や車の状態によっても変動します。
関連記事:WLTCモードの燃費と実燃費の差はどれくらい?実例から違いを解説
アトレーとよく比較される車の燃費や特徴を比較
続いては、ほかの車の燃費や特徴とアトレーを比較してみましょう。
ここではアトレーのライバル車である「スズキ エブリイ」「ホンダ N-VAN」と比較していきます。
スズキ エブリイワゴンとの比較
エブリイワゴンはスズキが製造・販売している車です。
アトレーと同じくワンボックス型の車であり、主に商用車としての利用が想定されています。
車の設計に特徴があり、荷物の積み下ろし作業を考慮したバックドアには、開口部が大きい跳ね上げ式が採用されています。
また、荷室の高さにもこだわりがあり、床面地上高が低く設計されてあるため荷物の積み下ろしが容易です。
それでは、エブリイワゴンとアトレーの燃費を比較してみましょう。
エブリイワゴンも全グレードにおいてカタログ燃費は同一です。
車名 | アトレー エブリイワゴン |
WLTCモード(km/L) | 14.7 15.1 |
市街地(km/L) | 13.3 13.0 |
郊外(km/L) | 15.7 16.2 |
高速道路(km/L) | 14.7 15.5 |
アトレーの方が市街地に強く、エブリイワゴンはそれこそアウトドアを想定した燃費性能となっています。
ホンダ N-VANとの比較
N-VANはホンダが製造・販売している車で「荷物を積んで移動する人」へのサポートを目的に設計されています。
そのため、アトレーよりも運搬業者に寄り添った設計になっているのが特徴です。
例えばN-VANは、前座席と後座席の間にあるセンターピラーが省略されたピラーレス設計となっており、助手席側に大きな開口部が設けられています。
これにより、大きな荷物を積み下ろしする箇所がバックドアと合わせて2つになるため大変便利です。
続いて、カタログ燃費を比較していきましょう。
今回は駆動方式を4WD、車両重量を1,000㎏で固定して比較しています。
- ダイハツ アトレー:4WD・車両重量を1,000㎏車(アトレーデッキバン)
- ホンダ N-VAN:グレード「L」における4WD・車両重量1,000㎏車
車名 | アトレー N-VAN |
WLTCモード(km/L) | 14.7 17.4 |
市街地(km/L) | 13.3 16.4 |
郊外(km/L) | 15.7 18.5 |
高速道路(km/L) | 14.7 17.1 |
表の通り、燃費に関してはN-VANの方が優れています。
普段から多くの荷物を載せて走行する人やより燃費のよい車両を求める人であれば、N-VANを選択した方が満足度が高いかもしれません。
燃費向上策
燃費性能でやや劣っているアトレーですが、以下のような運転を心がけることにより、燃費性能のビハインドを巻き返せるかもしれません。
「急」がつく運転を避ける
急加速、急ブレーキを避けることで、燃費を大幅に改善できます。
発進時は穏やかに加速し、早めにアクセルを離して惰性走行を活用しましょう。また、信号待ちなどではアイドリングストップを活用することも有効です。
タイヤの空気圧を適切に保つ
タイヤの空気圧が低いと、路面との摩擦が増え燃費が悪化します。定期的に空気圧をチェックし、適正値に保つようにしましょう。
不要な荷物を積まない
車内に不要な荷物を積んでいると、車重が増え燃費が悪化します。必要な荷物だけを積むように心がけましょう。
とはいえ、荷物をたくさん運べるのがアトレーの強みでもあるので、バランスが必要です。
アトレーの魅力とは?
アトレーは、利用者のマルチな活用を想定して設計された車です。
広々と活用できる車内空間は、買い物や通勤などの普段使いにとどまらず、キャンプや釣りなどのアウトドアでも活躍します。
そのほか、スマートアシスト機能を搭載しており、身の回りで起こる事故を想定した予防安全機能が豊富です。
備え付けられた予防安全機能の数は14種類にも及び、安全かつ安心の走行が実現します。
また、アトレーは車内で過ごすことも前提に設計されており、ダイハツが提供している各種オプションやアイテムを活用することで、利用者の理想の空間へとアレンジが可能です。
運搬目的や移動目的だけでなく、心地よく過ごせる車内空間を求める人に、アトレーは向いています。
まとめ
アトレーは利用者がさまざまな用途で利用できるよう設計された車です。
アウトドアに必要な道具を載せることはもちろん、車内でくつろぐスペースも確保できます。
また、事故を未然に防ぐ最新技術も搭載しており、普段使いにも活躍するでしょう。
燃費に関しては、ほかの車に比べて特別優れているわけではありませんが、アトレーならではの機能や設計の魅力は充実しています。
この記事で紹介した内容を参考に、ぜひ自分に合う1台を見つけてみてください。