へたくそ棒ことコーナーポールがかっこいいと話題?装着するとどう見えるのか
みなさんは「コーナーポール」をご存知ですか?
コーナーポールは「フェンダーポール」や「フェンダーランプ」とも呼ばれ、ネット上では不名誉なことに「へたくそ棒」と呼ばれることも。
最近ではあまり見かけなくなったコーナーポールですが、最近では逆にかっこいいとの噂も?
今回はコーナーポールについての基礎知識や、最近の評価などについて徹底的に紹介・解説しています。
ぜひ最後までご覧ください。
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INDEX
コーナーポールとは
コーナーポールは、取り付けることで運転手側から確認の取りづらい前方部分(特に助手席側)の感覚を補ってくれる役割があります。
この章ではより、コーナーポールについて取り付け方なども含めてよりくわしく解説しています。
コーナーポールは自動車に付けるカーアクセサリー
コーナーポールは1990年代から2010年ごろまで、車の助手席側フェンダー(タイヤを覆うパネル部分)に取り付けられていた棒状のアクセサリーです。
最近では電動式のコーナーポールもあり、運転席からポールの長さを自在に変えることのできるものもあります。
また、棒の先端が光るものやロゴ入りのものなどメーカーによって多種多様なコーナーポールを取り揃えています。
コーナーポールの純正品は、ほとんどがディーラーオプションです。
そもそもコーナーポールを付ける意味とは
コーナーポールは運転手の感覚を補うために付けられます。
運転手からしてみれば、前方(特に助手席側)の車幅などはとても把握しづらいものです。
ボンネットの長いセダン系の車だと顕著でしょう。
狭い路地を通過する際や駐車時、カーブを曲がる際など、ボディをぶつけてしまう可能性は十分に考えられます。
こういった危険を回避するためにコーナーポールは存在します。
コーナーポールは車内の運転席側からも確認することができるため、左前方部分の距離感が比較的把握しやすくなり、事故回避につながるのです。
コーナーポールの取り付け方
コーナーポールを取り付ける際はバンパーを外し、装着のための穴を開けなければなりません。
ポールの種類によっては光ったり、伸縮が電動式だったりするため、電気に関する工具と一定の知識が必要です。
穴を開けるものとは別に、両面テープで装着可能なものもあります。
純正製品は上記のとおり穴を開けて装着するもののため、気になる方は注意しましょう。
外した際には車のボディにぽっかりと穴が開いた状態になってしまいます。
コーナーポールを外したとしても穴をパテで埋め、塗装しなければなりませんし、穴が大きかった場合はバンパーそのものを変える必要がある可能性も考えられます。
慣れている方は自分で修理が可能ですが、多くの方は業者へ頼むことになるでしょう。
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なぜ「へたくそ棒」と呼ばれるのか
公式から大々的に「へたくそ棒」と呼ばれているわけではありませんが、ネット上では「へたくそ棒」と呼ばれることもしばしば見られます。
考えられる理由としては、コーナーポール利用者が限られるところが挙げられます。
コーナーポールを付ける理由は車体のサイズ感を把握し、事故などを回避するためです。
逆を言えばコーナーポールを装着していることはすなわち「私は車体の大きさを把握できていません」と自分から宣伝しているようだと捉えられてしまうのです。
車体の大きさを把握しきれていないのは、運転初心者や慣れていない人が主だと考えられます。
この人たちを「へたくそ」と揶揄し、同じくコーナーポールにも「へたくそ棒」と不名誉なあだ名が付けられているのでしょう。
コーナーポールはかっこいいという意見も?
コーナーポールが多く使われていたのは1990年代から2010年ごろまでです。
当時と最近流行りの車とではボディのサイズや形が異なるため、コーナーポールを装着した際の見た目にも大きく違いがありました。
少し前までは角張ったボディラインのものが多く、コーナーポールがいいアクセントとなりデザイン的にもマッチしていました。
最近の流れるような「まとまった」感を出しているシルエットに、ぴょこんと飛び出たコーナーポールはたしかにミスマッチと言えそうです。
直線的なデザインの車には合うため、少し前に発売された車の中古を買ったり、新車でも角張ったフォルムであればかっこいいと思える可能性は十分にあります。
レトロ車ブームに乗っかって、コーナーポールが日の目を浴びるときもくるかもしれません。
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それでもコーナーポール需要は低下気味。その理由は?
へたくそ棒という呼び名はあくまでもあだ名であり、一般的に浸透しているわけではありません。
しかし近年、コーナーポールの需要は低下気味だと言われています。
へたくそ棒という名前を付けられたことが原因でなければ、一体何が原因なのでしょうか。
理由としては下記の2点が考えられます。
- カメラ機能などが搭載されたから
- ボンネットの低い車が最近の主流だから
カメラ機能などが搭載されたから
最近の車はさまざまな機能が搭載されています。
たとえばトヨタであれば「Toyota Safety Sense」が挙げられます。
ホンダでは「Honda SENSING」、マツダであれば「i-ACTIVSENSE」など、各メーカーによって名称や細かい機能が異なりますが、それぞれのメーカーでより安全に運転ができるような機能を搭載しています。
これらの機能は高性能のカメラやセンサーなどを用い、車体周辺の映像などを運転手へ報告してくれます。
コーナーポールの装着は、車体の距離感がつかめずに起こしてしまう事故を回避するためのものです。
こういった高性能なカメラやセンサーが実際の映像を見せて教えてくれるのであれば、アナログチックなコーナーポールが不要と思われ、需要が低下するのも無理はないことと言えるでしょう。
しかし、実際に目で見て確認したいという層も一定数以上いるのもたしかです。
たとえば昔から同じ車を使っている方や、ずっとコーナーポールを利用している方などには需要がある商品だと言えるでしょう。
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ボンネットの短い車が最近の主流だから
コーナーポールは把握しづらい車体の距離感を把握するための目安となるようなアイテムです。
特にセダンのようにボンネットの長い車種では、コーナーポールを装着している方が多く見られました。
そのため、セダンの人気が高かった当時はコーナーポールを使用している人も一定数見られたのです。
しかし最近ではボンネットが長いタイプの車種はあまり多くはありません。
道路を走る多くの車が、できる限りコンパクトな形・サイズに車体を収められています。
軽自動車などのようにボンネットが短いタイプの車は、長いものと比べて車体サイズの感覚が掴みやすいため、運転に慣れていない人でも比較的容易に車間距離や車のサイズ感など把握しやすいと言えるでしょう。
最近ではあまりボンネットが長いタイプの車は見かけなくなりました。
それに合わせてコーナーポールの需要も低下してきているのだと考えられます。
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まとめ
コーナーポールは、車体のサイズ感がつかみづらい運転慣れしていない運転手などをカバーしてくれるアイテムです。
運転慣れしていないユーザーなどが付けるもの、とのイメージが強いため「へたくそ棒」とネット上などでは呼ばれています。
最近ではコーナーポールを装備した方がよいと思われる、車高が低くかつボンネットが長い、いわゆる「セダン」の形が少なくなってきたこともあり需要が低下しています。
また、車に搭載されている高性能なセンサーやカメラなどもコーナーポールの需要低下の一因でしょう。
装着に関しても純正品の場合だと車のバンパーを外し穴を開けて装着しなければならず、取り外した後の対処も大変なものです。
しかし、今でも一定の需要があることはたしかです。
当時の車や「レトロ」が好きな方など、かわいいまたはかっこいいカスタムとしてコーナーポールを選んでみるのはいかがでしょうか。