雹害(ひょうがい)車とは?修理方法や雹害対策を紹介

雹害(ひょうがい)車とは、どのような車を指すか理解している人は少ないでしょう。

特に雹が発生しやすい北陸部にお住いの人は、対処法について詳しく理解すべき内容といえます。

この記事では、雹害車とはどういった車両を指すのか、修理方法やご自身でできる雹害対策について紹介していきます

気になる人はぜひご一読ください。

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雹害車とは

雹害車は、雹が原因となり傷ついた車を指します

雹は氷の塊であり、上空との気温の差がある6月・9月・10月に発生する可能性が高いのが特徴です。

雨粒程度の大きさのものから、直径5㎝以上の大きなものもあります。

大きな雹が落下する速度は100km/hを超えるともいわれており、車に直撃すれば車のボンネットやルーフ、トランクといった外装に大きな傷や凹みができてしまうでしょう。

雹が車に直撃した場合、広い範囲に傷が付き、完全に修復するには、大きな時間と費用が必要です。

雹害の被害に遭った車のなかには、大きな傷のみを修復した状態で使用したり、売りに出されたりすることもあり、そのような自動車は低価格で流通してしまいます。

見た目や価格を落とさず使用し続けるためにも、事前に対策を行うことが大切です。

関連記事:車のコーティングで傷は消える?傷がつきにくくなる方法も紹介

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車が雹害を受けた際の対処法とは?

車が雹害を受けてしまった場合、修理して乗り続けるか、売却するかを選ぶ人が多いでしょう。

以下では、修理と売却の方法について詳しく解説していきます

鈑金塗装で修理する

鈑金塗装による雹害の修理では、雹によって凹んでしまった部分を鈑金した後にパテ入れを行い、さらに塗装をして元に近い状態に仕上げていきます。

ルーフパネルの部分は、鈑金塗装による修理ができない可能性もあるため、その場合はルーフパネルごと交換を行う必要があるでしょう。

どちらにしても修理にかかる時間・費用ともに大きくなります

デントリペアという方法で修理する

鈑金塗装で修理する以外には、デントリペアという修理方法もあります。

デントリペアとは、デントツールといった工具を用いて、凹んだ部分を後ろ側から押し戻し、元の状態に復元することです。

デントツールが入らない部分は、プーリング工法を併用して、後ろ側からではなく表から凹みを引き上げて復元していきます。

雹害によって傷ついたり、何らかの理由で凹んだりした車の修理を専門的に行っている会社もあるため、気になる人はインターネットで探してみるのもよいでしょう。

デントリペアでは塗装は行わないことから、ルーフ交換は対応していません

そのため、雹害で受けた傷や凹みの状態に併せて、適切な修理方法を選ぶ必要があります。

買取業者で売却を行う

雹害によって、傷や凹みができてしまった車を修理せずに、現状車両のまま売却する方法もあります。

買取業者のなかには、雹害車でも買取することを可能としているところもあるため、複数の業者に査定依頼し、一番高い金額で売却できる業者を選んで売却することが大切です。

雹害車の修理費用は補償できる

雹による被害を受けた場合、自動車保険のなかで保障の1つである車両保険に加入していれば、補償金から賄うことができます

雹による被害が、フロントガラスやミラー、ライトなど運転走行に支障がある状態で運転した場合、整備不良として道路交通法違反となり違反切符を切られてしまう可能性もあります。

そのため、雹の被害に遭った場合は速やかに修理を依頼するようにしましょう

また、雹害を受ける前に任意保険である車両保険の加入も検討することをおすすめします。

関連記事:えっ!車が浸水!?どうすれば!?処理や保険について解説!

雹害によって使用できる車両保険とは

雹害は自然災害に該当するため、雹害によって被害を受けた車の修理の際に、自動車保険に付帯できる車両保険を使用できます

車両保険は、保険会社によって呼称が異なる場合もありますが、一般形と限定型というタイプに分けられており、どちらの車両保険に加入していても補償の範囲内になるでしょう。

雹害で車両保険を使ったら等級に影響を与える

雹害を受けた車の修理には、車両保険が適用されますが、車両保険を使用した場合、翌年の等級が1等級下がり、自動車保険料が高くなってしまいます

そのため車両保険を使用するか慎重に検討するようにしましょう。

車両保険を使用せずに支払う修理代金と、車両保険を使用後の自動車保険料を比較検討したうえで、車両保険を使うかどうかを判断するようにしましょう。

雹害による被害は、自分で修理したほうが安価なケースもあります

しかし、ガラスの交換といった大掛かりな修理が必要となった場合、車両保険で賄わなければ高額となるケースもあるため、雹害の被害状況に合わせて判断することが大切です。

設定している車両保険の免責金額に注意する

車両保険に加入する際に、免責金額を設定している場合は、修理金額を全額車両保険で賄うことはできません。

免責金額とは、車両保険を使う際の自己負担額のことで、修理代金から自己負担額を差し引いた金額が車両保険から負担される金額となります。

もしも修理代金が自己負担額(免責額)と同等もしくは少ない場合は、保険金が受け取れないことを理解しておきましょう。

補償内容は、加入している車両保険の内容によって異なることから、保険会社へ確認することをおすすめします。

修理の内容によって事故車扱いになる可能性も

雹害によって損傷した車の修理では、ルーフや車の骨格部分であるフレームの損傷の交換ぶなると、修復歴車という扱いになってしまいます。

修復歴車は事故車扱いとなることから、車の売却を行う際に査定額が低くなってしまう可能性が高いです。

そのため修復がどのくらい必要なのかを事前に確認したうえで、修理を行った後に乗り続けるのか、修理をせずに売却するのかを改めて検討するようにしましょう。

車の雹害対策とは

雹が降り始めたら、車に傷や凹みが付かないように早めに対策を講じる必要があります

車の雹害対策は以下の通りです。

  • 運転中に雹が降ってきたら屋内に避難する
  • 道路の冠水が起こることを想定してアンダーパスに避難しない
  • 安全なところに停車して車外へ避難する
  • 屋外に駐車している場合は車を保護する

しかし、雹は急に降り始めるため、車の雹害対策を完璧に行うことは困難であることを理解しておきましょう

運転中に雹が降ってきたら屋内に避難する

雹が降ってきたら、屋根のあるところを見つけて避難しましょう

雹の大きさや量によって、フロントガラスが割れることもあるため注意が必要です。

道路の冠水が起こることを想定してアンダーパスに避難しない

雹の大きさや量が多いと、道路の排水溝をふさいでしまいます。

また、不安定な天候から大雨となることもあり、アンダーパス(立体交差)のような場所での避難は危険です。

冠水によって車が浸水する事態に陥り、身動きができなくなるなど命の危険性もあることから、屋根があるだけでなく、高い場所に避難するようにしましょう

屋外に駐車している場合は車を保護する

屋外に駐車している場合は、ボディカバーを使用することで、ガラスが破損したときに室内に雹や雨水などの侵入を防げます。

できれば、毛布やブランケットなど厚みのあるものを使用し車を覆うことで、雹による傷や凹みを最大限守ることが可能です。

そのため、雹が降りやすい地域にお住いであれば、日頃からトランクルームに毛布を積んでおくと安心でしょう

まとめ

今回は、車が雹害に逢ってしまった場合の修理方法や対処法について解説しました。

雹は突然降り始めるため対策することは難しいですが、事前対策を行っていれば万が一の際に、慌てることなく迅速に正しい対処法を実施できます。

もし雹害に遭ってしまった場合は、修理するもしくは、車両保険を使用するかを検討したうえで、適切な方法で対処するようにしましょう

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