インプレッサの燃費はどのくらい?カタログ燃費と実燃費の違いを解説
インプレッサは2016年にスバルが開発・販売したハッチバックモデルです。
もともとインプレッサはラリーでの優勝経験もあるなどスバルを代表する車種であり、取り回しに優れた高性能スポーツカーとして国内・海外ともに高い人気を誇る車としても知られています。
そしてインプレッサは初代モデルから数えて5代目に相当し、高い走行性能に加え車内空間や安全性能が飛躍的に高められています。
この記事ではそんなインプレッサの燃費を中心に解説していきますので、興味があれば最後までご覧ください。
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INDEX
インプレッサの概要
2016年に誕生したインプレッサには当時のスバル最高峰の技術が惜しみなく投入されています。
たとえば「スバルグローバルプラットフォーム」というスバル独自の機構や、歩行者保護エアバッグを国産車で初めて採用するなど、数々の新技術が投入されました。
また、昨今では多くの車に搭載されている運転支援システムが全車に標準採用されている点も注目に値する要素でしょう。
さらに、新プラットフォームの採用により衝突エネルギーの吸収量も従来より1.4倍向上するなど、安全性能も飛躍的に高められています。
特に安全性能に関しては当時でも世界トップレベルと称されており、価格も200万円以下で購入できるほど手頃な点も相まって、2016年には「日本カー・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれたこともあります。
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インプレッサの燃費性能
ここからは気になるインプレッサの燃費について見ていきましょう。
カタログ燃費について
インプレッサのカタログ燃費は以下の通りとなっています。
インプレッサは現在3つのグレードがあります。
燃費(km/L) | 2WD | 4WD |
WLTCモード | 14.0〜16.6 | 13.6〜16.0 |
市街地モード | 9.3〜13.4 | 9.2〜12.8 |
郊外モード | 14.8〜17.0 | 14.3〜16.4 |
購読道路モード | 17.1〜18.2 | 16.5〜17.6 |
インプレッサとカローラスポーツ、マツダ3と燃費比較
インプレッサスのライバル車としてはトヨタの「カローラスポーツ」やマツダの「マツダ3」などが挙げられます。
続いてはこうしたライバル車と燃費性能を比較してみましょう。
トヨタ「カローラスポーツ」
カローラスポーツは2018年に登場した車です。
もともと「カローラ」は1966年に誕生した50年以上の歴史を持つ車であり、国内において1,000万台以上が販売された大衆車としても知られています。
それまでのカローラはセダンタイプが主流だったものの、カローラスポーツはハッチバックへとスタイリングが変更された結果、スポーティな車へと生まれ変わりました。
実際に低重心化と高剛性ボディによって本格的なスポーツ走行が楽しめます。
また車内はピラー(窓と窓の間にある柱)をスリムにすることで視界も広く確保されているほか、ゴルフバック2個分の容量のあるラゲッジスペースなど、使い勝手にも優れています。
また燃費性能に関しても抜群の良さを誇っており、カタログ燃費を見ても以下の通りです。
燃費(km/L) | ハイブリッド車 | エンジン車 |
WLTCモード(km/L) | 27.2 | 17.2 |
市街地(km/L) | 26.2 | 12.8 |
郊外(km/L) | 30.0 | 17.6 |
高速道路(km/L) | 26.1 | 20.0 |
*紹介グレードは「G“Z”」(2WD)
インプレッサスポーツの実燃費は14km/L~16.5km/Lのため、カローラスポーツより下回ります。
特にハイブリッド車では倍近いの差を付けており、カローラスポーツの燃費が優れていることがわかるでしょう。
また、エンジン車を見ても、燃費性能でいえばカローラスポーツはインプレッサスポーツを上回っていることが分かります。
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マツダ「マツダ3」
マツダ3は2019年に登場した車です。
流線形の優雅なフォルムと、意のままに操れる操縦性の良さが特徴ですが、最大の特徴はエンジン種類が豊富にある点でしょう。
というのもマツダ3にはガソリン車、ハイブリッド車、ディーゼル車の3つのモデルがあり、さらにエンジンごとにグレードも数種類に分かれています。
ちなみにその燃費性能は、以下のようになっています。
燃費(km/L) | 2WD | 4WD |
WLTCモード(km/L) | 16.4~21.2 | 15.9~20.0 |
市街地(km/L) | 12.6~16.9 | 12.3~16.0 |
郊外(km/L) | 16.5~20.9 | 16.2~19.8 |
高速道路(km/L) | 18.4~24.1 | 18.0~22.6 |
インプレッサスポーツの燃費と比較すると、少なくとも2km/L上回っています。
エンジンに関してはディーゼルとガソリンの良さを兼ね備えた世界初の新世代ガソリンエンジンを搭載したモデルもあり、停止時や坂道での加速から高速時の安定走行まで、幅広いシーンで活躍してくれます。
このようにディーゼルならではの力強さと、エンジンの安定感の両方の特性を体感できることがマツダ3ならではの良さです。
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インプレッサの魅力
インプレッサはライバル車と比較すると燃費性能こそ下回るものの、ほかの車にはない魅力も多々あります。
高い走行性能と快適な乗り心地
インプレッサスポーツには前述したように「スバルグローバルプラットフォーム」という次世代プラットフォームが採用されており、ダイレクトに反応するハンドリングや快適な乗り心地が大きな持ち味です。
一般的にハンドルやアクセルといった操作が車に伝わるまでには僅かなタイムラグが生じるのに対し、インプレッサは操作時間のタイムラグを1/1000秒単位まで解析することで、抜群のレスポンスの早さを獲得しています。
その結果、まるで車と一体化したかのような直観的なドライビングを可能にしており、また低重心化や剛性度も高めることで車体の揺れを軽減、乗り心地の向上につなげています。
このように意のままに操れるだけでなく、長時間乗っても疲れにくい車へと仕上がっています。
優れた安全性能
インプレッサは国産車初の歩行者用のエアバッグをはじめ、ほかにもスバルの独自の支援システムである「アイサイト」が全車に標準搭載されるなど、安全性能も突出しています。
「アイサイト」とは人間の目のように2つのカメラで周囲の状況を判断、ドライバ―に危険予測を知らせるシステムであり、単眼カメラで状況予測する安全支援システムよりも検知速度が早いという強みがあります。
また、衝突時の安全性も特筆すべき要素であり、「自動車アセスメント」という衝突性能の評価試験において最高評価である5つ星を獲得しており、その頑丈さは正に折り紙つきともいえるでしょう。
まとめ
インプレッサはライバル車と比較すると燃費性能こそ劣るものの、手頃な価格で高い走行性能による極上のドライビングや優れた安全性能を体感することができます。
実際に本車は「日本カー・オブ・ザ・イヤー」や「自動車アセスメント」において最優秀賞を獲得したこともあり、販売から7年以上経過した今なおユーザーから高い支持を受けています。
中でも走行性能と安全性能はトップレベルの評価を受けているため、気になる人はこの機会にチェックしてみるのも良いでしょう。