車の走行距離を解説!中古車を購入する際の走行距離の目安を紹介
車にあまり詳しくない人は、「車の走行距離はどれくらいが限界なのだろう」と疑問に思っている人も多いでしょう。
車の寿命は10年といわれることもありますが、必ずしもそうとは限りません。
この記事では、そもそも車の走行距離とは何か、どのくらいの走行距離が買い替えのタイミングかについて解説していきます。
走行距離についてしっかりと理解することで、車を手放すタイミングや中古車の選び方が分かるようになるため、ぜひ覚えておきましょう。
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INDEX
走行距離と年式について
車の走行距離と年式は車の価値に影響を与えるため押さえておきましょう。
ここでは、車の走行距離と年式について概要を解説します。
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走行距離とは?
車の走行距離とは、文字通り今までその車が走った距離のことを指します。
走行距離は車の価値にも影響を与えるため、車に乗る人は覚えておきましょう。
走行距離は、スピードメーターなどと同じようにメーターパネルで簡単に確認できます。
バック走行も走行距離に加算され、巻き戻しやリセットすることはできません。
また、メーターパネルで確認できる走行距離のメーターには、オドメーターとトリップメーターの2種類があります。
オドメーターはこれまで走った総走行距離が表示されており、メーター交換をしない限りリセットできません。
一方でトリップメーターには、区間走行距離が表示されており、ボタン一つでいつでもリセット可能です。
そのため、トリップメーターを活用して、1日の走行距離や燃費を計算したりできます。
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車の年式とは?
走行距離と同じく車の価値に大きく影響を与える要因に年式があります。
年式とは、車が製造されて運輸支局に登録された年のことです。
基本的には年式が古くなるにつれて車の価格も下がり、新しくなるほど上がっていきます。
年式は車検証で確認ができます。
普通車の場合、車検証の初度登録年月が年式にあたり、軽自動車の場合は初年度検査登録年月が年式にあたります。
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走行距離から分かることとは?
ここでは、走行距離から分かることを解説していきます。
車の状態が分かる
走行距離からある程度、車の状態を把握できます。
車にも寿命があり、使用すればするほど寿命が近づいてきます。
そのため、走行距離がどれくらいかによって、ある程度車の状態を判断することができます。
もちろん、車の状態は走行距離だけではなく、経過年数や乗り方によっても変わってくるため一概にはいえませんが一つの指標になります。
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どのような用途で使用されていたのかが分かる
走行距離からその車が「これまでどのような用途で使用されていたか」がある程度分かります。
年式に対して走行距離が短ければ、あまり動かされていない車であると判断できます。
一方で、年式に対して走行距離が長ければ、通勤や街乗りなどでよく使用されていたといえるでしょう。
どのくらいの走行距離が買い替えのタイミング?
ここでは車の買い替えのタイミングと年間の走行距離の目安について紹介します。
走行距離10万kmを超えたタイミングが買い替えの目安
車の買い替えのタイミングは走行距離から判断することができます。
走行距離は、10万kmが一つの目安とされています。
その理由は、10万kmを超えると故障が起きやすくなる傾向にあるからです。
多くのメーカーがエンジンに関連する部品であるタイミングベルトの交換時期として10万kmを推奨しており、その他にも消耗品などの限界がくるタイミングでもあります。
そのため、10万kmを一つの目安として考えるとよいでしょう。
年間の走行距離の目安はどのくらい?
では、年間でどのくらいの距離を走るのが一般的なのでしょうか。
街乗りがメインの場合、1年間の平均走行距離は3,000〜5,000km程です。
通勤や通学に使用した場合は5,000〜11,000km程と多少走行距離が長くなります。
一方、 街乗りに加えて頻繁にドライブやレジャーなどのアウトドアに利用する場合は、1年間の平均走行距離は7,000〜9,000km程です。
さらに通勤や通学にも使用した場合、1万1,000km以上になり、中には1万5,000kmを超える人もいます。
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走行距離が増えるとどんな影響があるのか?
ここでは走行距離が増えることで車に与える影響について解説していきます。
故障しやすくなる
「走行距離が増える=車の利用が多い」ということになるため、消耗品などの劣化が進み故障しやすくなります。
例えば、タイヤなどの足回りの部品は走行距離の影響を大きく受けるため、必ず定期的な交換が必要です。
他にもタイミングベルトやトランスミッション、ラジエーターなどエンジンに関連する部品は、経年劣化によって壊れやすくなります。
車を長期間保有する場合は、故障は避けては通れないためメンテナンスはこまめに行いましょう。
関連記事:中古車は故障しやすいのか?故障時の対応で覚えておきたいことを紹介
買取価格が低くなる
走行距離は買取価格に大きく影響し、増えれば増えるほど買取価格は低くなってしまいます。
買取価格が低くなる理由は、「走行距離が増える=車が劣化している」と捉えられるからです。
走行距離が増えると消耗品の交換や故障のリスクが高くなるため、どうしても車の価値は下がってしまいます。
特に走行距離が10万kmを超えると、大きく買取価格が減少する傾向にあります。
同じ車でも走行距離の少ない方が価値は高くなるため、車の乗り換えを検討する際は早めに売却するのもよいでしょう。
走行距離からみる中古車を購入する際の注意点
走行距離は車の状態に影響を及ぼします。状態の悪い車を購入してしまうと、購入後のメンテナンス費用や修理費用がかさむ可能性があります。
ここでは、走行距離からみる中古車を購入する際の注意点について紹介します。
走行距離が少なければ必ず状態がよいとは限らない
基本的に走行距離が短い車の方が状態は良好な場合が多いです。
しかし、中には走行距離が短くても状態の悪い車もあります。
ほとんど乗られていない車や、長期間放置されていたような車はバッテリーやガソリンの劣化、オイルの固着、ゴムパーツの劣化などが考えられます。
ある程度メンテナンスされていれば問題ありませんが、年式に対して走行距離が短い車には注意しましょう。
走行距離が長くても状態がよい車はある
しっかりとメンテナンスされていれば、走行距離が長くても状態のよい車はあります。
よく「車の寿命は走行距離10万km」という言葉を耳にしますが、一概にはいえないでしょう。
走行距離10万kmが寿命といわれる理由は下記の3つです。
- タイミングベルトの交換時期
- 買取価格の減少
- 自動車税の増税(ガソリン車は所有期間13年超)
上記のタイミングが重なることから車の寿命は走行距離10万kmといわれています。
しかし、車は定期的なメンテナンスをしながら大切に乗っていれば、20万km以上走ることも可能です。
走行距離が増えると車の価値は下がりますが、必ずしも「走行距離が長い=状態が悪い」というわけではないでしょう。
きれいな中古車に乗りたいなら走行距離5万km以内がおすすめ
走行距離5万km以内であれば消耗品などの劣化も少ないため、比較的状態のよい車が多いですが、その分車体価格は高くなってしまいます。
ある程度価格が下がっており、車の状態も悪くない中古車に乗りたい場合は5〜10万km以内がおすすめです。
ただし、車によって価格は変わるため、購入前の状態をしっかりと確認する必要があります。
なお、10万kmを超えると価格は大きく下がる傾向にあるため、とにかく安価な車を購入したいという人は検討してみてもよいでしょう。
しかし、劣化している部品なども多くなるため、安易に購入してしまうと結局損してしまう可能性があるため注意が必要です。
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まとめ
車の走行距離から、車の状態やこれまでどのように使用されてきたかを確認できます。
車の買い替えは走行距離10万kmが目安といわれていますが、10万kmに到達しても買取価格の減少やタイミングベルトの交換時期がくるだけであり、車そのものがダメになるわけではありません。
車は乗り方や定期的なメンテナンスで20万km以上走ることも可能であるため、走行距離を見つつ、実際の車の状態をきちんと確認しましょう。