ダイハツ・ミラココアが生産終了した理由とは?

ダイハツが製造・販売していたミラココアは、丸みを帯びた女性らしい外観で人気のあった軽自動車です。

この車は女性をターゲットにした軽自動車であり、「ココア」という単語も女性らしさを感じさせる車名です。

しかし、2023年6月現在、ミラココアの製造・販売は終了しています。

では、なぜミラココアは生産終了に至ったのでしょうか。

この記事では、ダイハツ・ミラココアの生産終了の理由について紹介します。

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ミラココアとは

ミラココアは、ダイハツが2009年から製造・販売していた軽自動車です。

ミラをベースにしており、丸いヘッドライトなど、外観に女性らしさを取り入れた特徴がありました。

以下で、ミラココアの特徴について紹介します。

自分でミラココアをデザインできる

ミラココアは、カスタマイズが可能なサービスを提供していました。

まず、ココアかココアプラスを選択します。

基本的な整備や装備は同じですが、ココアプラスはよりおしゃれな仕立てとなっています。

10種類のグレードのなかから、自分のライフスタイルに合ったココアを選ぶことができます。

実用性を追求することも、華やかさを追求することも可能です。

世界に1つだけのオリジナルココアをデザインできることは、ユーザーにとっても嬉しいサービスといえます。

ボディカラーが豊富

ミラココアは、ボディカラーだけでも15種類あります。

ツートンカラーなどもあり、ボディカラー、内装なども含めた総合的な組み合わせは160通りもあります。

自分の好みを詰め込んだミラココアをデザインできる点も魅力といえます。

収納スペースが充実

ミラココアは、収納スペースが充実しています。

運転席の右手には、小物が収納できる小銭ボックスが設計されていました。

さらに、計12個の目的別の収納スペースがあり、軽自動車ながらも収納に優れています。

また、ミラココアはハッチバック車でもあります。

後部座席を簡単に倒すことができるため、荷物が多い女性にとっても嬉しいポイントです。

2018年に販売終了

ダイハツが製造・販売していたミラココアですが、2018年3月末で販売を終了しました。

その販売期間は約9年に及び、ロングセラーの軽自動車であったことが分かります。

女性をターゲットにしたデザインや外観が多くの支持を得ていましたが、惜しまれつつも販売終了となりました。

ミラココアの歴史

ミラココアは、2009年に初代モデルが販売されました。

可愛らしい外観だけでなく、衝突安全ボディも採用しており、歩行者との衝突時も傷害を軽減する構造となっていました。

ミラココアは2度のマイナーチェンジを経験しましたが、モデルチェンジは行われずに販売終了となりました。

ミラココアの初めてのマイナーチェンジは2012年です。

エンジン部分の改良やアイドリング機能の導入などにより、燃費が大幅に向上しました。

ランニングコストの改善は、ユーザーにとって嬉しいポイントでした。

2度目のマイナーチェンジは、2014年に行われています。

これまで女性をターゲットにしていたミラココアは、より女性に特化した軽自動車として基本仕様を見直しました。

外観デザインの向上や内装カラーの充実などに力を入れ、当時の軽自動車としては最多となる15色のボディカラーや多様なカラーバリエーションを実現しました。

個性や感性を大切にできるミラココアを実現させたといえます。

ミラココアにはココアL、ココアプラスL、ココアX、ココアプラスX、ココアプラスX、ココアプラスGなどのグレードがあり、最上級グレードのココアプラスGでは、国内初採用の自動防眩機能も標準装備されました。

上述してきたように、ミラココアのマイナーチェンジは9年間のうちに2回行われましたが、モデルチェンジは一度も行われることなく販売終了となりました。

このような事例はかなり珍しいことであり、それだけミラココアは完成度の高い軽自動車であったことが分かります。

ミラココアの廃盤理由

ミラココアが廃盤となった理由は、以下の点が挙げられます。

1つ目の理由は、小型車や軽自動車は市場が激戦区であることです。

現在、小型車や軽自動車は、普通自動車と同等の性能や装備を備えた車種が販売されています。

車内空間も広く、車両価格も普通自動車と比べて手頃な価格です。

また、購入後のランニングコストも抑えられるため、多くの人が軽自動車の購入を検討しています。

このため、多くのメーカーが小型車や軽自動車の開発に力を入れています。

ミラココアは9年間の歴史のなかで、一度もモデルチェンジを行わなかったため、他社がより進化した軽自動車を提供するなかで、ミラココアは時代に遅れを取る形になりました。

2つ目の理由は、強力なライバル車の存在です。

ミラココアのライバルである軽自動車は、スズキが製造・販売しているアルトラパンです。

デザインやインテリアはミラココアの方が充実していましたが、自動車のスペックや価格帯などではアルトラパンに優位性がありました。

アルトラパンもミラココアと同様、女性をターゲットにした軽自動車です。

モデルチェンジをしないミラココアに対し、スペックや価格の点でアルトラパンが追い抜いたことも、ミラココアの廃盤の理由といえます。

ミラココアの後続車は?

ミラココアの後続車に新型ミラトコットがあります。

ダイハツは2018年にミラココアの販売を終了しましたが、同年6月にミラトコットを発売しました。

ミラトコットもミラココアと同様に、女性をターゲットとした軽自動車として販売されました。

ミラトコットはミラココアより甘さを抑えたシンプルな外観です。

また、初めて自動車を購入する人でも使いやすく、長く楽しめるデザインを意識しています。

ミラトコットは8種類のボディカラーから選べ、組み合わせによっては12種類のバリエーションがあります。

車内は白を基調とした落ち着いた雰囲気で、居心地のよさにこだわっています。

車両本体価格も先代のミラココアよりも低価格であり、価格への配慮も行われています。

ミラトコットにはターボ車の設定はありませんが、女性をターゲットにした軽自動車として、不満を感じる人は少ないようです。

充実した安全装備や運転技術など、魅力が詰まった後続車といえるでしょう。

まとめ

2009年に販売が開始されたミラココアは、2018年までに1度もモデルチェンジをしませんでした。

それほど完成された軽自動車であり、人気を集めていたことが分かります。

しかし、時代の変化や激しい競争のなかで、ミラココアは販売終了となりました。

軽自動車市場は激戦区であり、特にスズキのアルトラパンというライバル車には性能面で上回られていました。

アルトラパンも女性ユーザー向けの軽自動車であり、競争に敗れた面も廃盤の理由の1つといえます。

ミラココアの後続車として登場した新型ミラトコットも女性ユーザーを意識した設計であり、シンプルでレトロな外観が人気を集めています。

安全装備や運転技術にも重点をおきながら、価格は先代のミラココアよりも低価格です。

ただし、ミラココアの人気が高かったことも紛れない事実です。

ミラココアは販売終了となりましたが、中古車市場での探索もおすすめです。

興味のある人は、中古市場でミラココアを見つけてみてはいかがでしょうか。

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