OSS申請で住所変更時のナンバープレート交換が猶予可能に

「引っ越し時に住所変更のために何度も陸運局・運輸支局などに出向くのが面倒」と考えていませんか?

国土交通省は、令和4年1月4日から「引越時の車のナンバープレートの交換が次回車検時まで猶予可能」とする特例措置の運用を開始しました。

この特例措置によって、ナンバープレートと車検証の交換のために陸運局・運輸支局等へ出向く必要がなくなることで、各支局から遠方の方や、引越し後忙しい合間を縫って出向いていた方などの負担が軽減することが想定されています。

この記事では、OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)を利用して「引越時の車のナンバープレートの交換が次回車検時まで猶予可能」とする特例措置の概要や、実際の手続きの流れなどを詳しく解説します。

関連記事:OSS申請で車検証の住所変更をするやり方を詳しく解説!

関連記事:車のナンバー変更はどこでする?手続きの流れと必要なものを紹介

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OSS申請で住所変更時のナンバープレート交換が猶予可能に

ナンバープレート

国土交通省は、令和4年1月4日から「引越時の車のナンバープレートの交換が次回車検時まで猶予可能」とする特例措置の運用を開始しました。

従来は、OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)でナンバープレートの変更申請後、新しいナンバープレートが交付されると陸運局・運輸支局などに自動車を持ち込んで手続きを行う必要がありました。

この特例措置により、新しいナンバープレートへの交換は次回の車検時まで延期することができるようになったため、陸運局・運輸支局等へ出向く必要がなくなりました。

なお、猶予が可能にはなったものの、所有者は特例措置を利用するかどうか選択できます。

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)とは?

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)とは、自動車を保有するために必要となる手続きと税金や手数料の納付をインターネット上で一括して行うことができるサービスのことです。

2005年に開始された当時は利用できる地域や手続き内容が限られていました。

現在では、全国すべての地域において、新車購入、定期車検、引っ越し、中古売買や廃車に関する手続きなど、12種類の手続きがワンストップサービス(OSS)により申請することができます。

従来は、自動車登録や検査、保管場所証明などの手続きを別々に申請する必要がありましたが、OSSを利用することで、これらの手続きをまとめて行うことができます。

関連記事:OSS申請とは?自動車手続きのワンストップサービスをわかりやすく解説

住所変更時のナンバープレート交換猶予の特例措置で対象となる手続き

「引越時の車のナンバープレートの交換が次回車検時まで猶予可能」とする特例措置は、自動車の所有者本人が変更登録申請をマイナンバーカードを用いて、OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)により申請する場合が対象となります。

自動車の所有者と使用者が異なる場合など、一部の場合は特例措置の対象外となる点に注意が必要です。

軽自動車にも類似のサービスがありますが、現状、住所などの変更登録には対応していません。
そのため、軽自動車の車検証の住所変更をする場合は、現状では特例措置を利用できない点も注意しましょう。

なお、変更登録申請とは、自動車の所有者が引越しや車庫の場所変更等によって、使用者の住所・氏名・使用の本拠の位置等を変更した場合に必要となる手続きのことです。

OSSにおける住所変更の変更登録申請からナンバープレート交換までの流れ

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)を利用して住所の変更登録申請からナンバープレートを交換するまでの流れは、次のとおりです。

  1. OSSで住所変更の変更登録申請を行う
  2. 新車検証が郵送で届いたら旧車検証を返送する
  3. ナンバープレートの交換を次回車検時までに行う

それぞれ詳細を見ていきましょう。

OSSで住所変更の変更登録申請を行う

パソコン、女性

ここでは、OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)を利用して、普通自動車の車検証の住所変更をするやり方を具体的に解説します。

必要な書類や費用、流れなどを紹介しますので、事前に準備しておきましょう。

必要書類

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)を利用して手続きをする際に必要なものは次のとおりです。

  • マイナンバーカードまたは住民基本台帳カード(電子証明書つき)
  • 車検証または自動車登録番号標
  • ICカードリーダー
  • 書類を電子化するためのスキャナ
  • 希望番号予約済証(希望ナンバーがある場合)
  • 保管場所証明申請に必要な書類一式

なお、OSSを利用するためには、以下の利用環境を満たす端末が必要になります。

  • OS…Windows10、Windows11
  • ブラウザ…Microsoft Edge、Google Chrome

費用

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)を利用して車検証の住所変更をする際の費用は、次のとおりです。

登録手数料350円
自動車保管場所証明書の取得費用2,500円~3,000円程度(地域によって異なる)
ナンバープレート交付手数料1,500円程度(ナンバーの変更が必要な場合)

OSSで車検証の住所を変更する場合でも、申請手数料や自動車保管場所証明書の取得費用については、陸運局・運輸支局等の窓口で申請をするときの費用と大きく変わりません。

しかし、所有者本人が変更登録申請をマイナンバーカードを用いてOSSで行う場合、ナンバープレートの交換が次の車検まで猶予可能となります。

そのため、すぐにナンバープレートの交換をしないのであれば、次回車検時または次回車検までの期間でナンバープレートを交換するときまで、ナンバープレート代の支払いを猶予することができます。

車検証の住所変更に関する費用を支払う方法は、ATMまたはインターネットバンキングです。

ATMで納付する場合は、都道府県によって納付可能な支店が限られている場合があるため、事前の確認をおすすめします。

手続きの流れ

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)で車検証の住所変更をする流れは、次のとおりです。

  1. 必要書類を準備する
  2. OSSサイトで申請する
  3. 受付審査時に必要な書類等を提出する
  4. 保管場所証明申請手数料を納付する
  5. 保管場所審査状況を確認する
  6. 保管場所標章交付手数料を納付する
  7. 保管場所標章等の交付物を受け取る
  8. 検査登録手数料を納付する
  9. 検査登録審査状況を確認する
  10. 自動車税審査状況を確認する
  11. 自動車検査証など交付物を受け取る(行政機関または郵送)

保管場所証明申請手数料の納付には期限が設けられています。

期限内に納付できない場合は、申請が無効となってしまうので注意しましょう。

関連記事:OSS申請で車検証の住所変更をするやり方を詳しく解説!

新車検証が郵送で届いたら旧車検証を返送する

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)から住所変更の変更登録申請を行い、審査が通ると陸運局・運輸支局等から郵送で新車検証が届きます。

新車検証を受け取ったら、旧車検証を陸運局・運輸支局等へ郵送します。

OSSで住所変更の変更登録申請を行う場合、新旧車検証の交換は郵送で完了するため、自動車の所有者は陸運局・運輸支局等へ出向く必要がありません。

ナンバープレートの交換を次回車検時までに行う

新車検証には旧登録番号が記載されていますので、次回車検時までにナンバープレートの交換を行いましょう。

ナンバープレートの交換方法は、次のとおりです。

  • 陸運局・運輸支局等に出向き、新ナンバープレートへ交換してもらう
  • 次回車検時に車検整備事業者に新ナンバープレートへの取付交換を依頼する

関連記事:車のナンバー変更はどこでする?手続きの流れと必要なものを紹介

OSSで住所変更の変更登録申請をするメリット

ポイント

手間と時間を削減できる

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)を利用することで、自動車関連の手続きをオンライン上で一括で行うことができるため時間や手間を削減することができます

OSSは、24時間365日いつでも利用できるので、窓口で待たされるストレスもなく、交通費や時間をかけずに手続きが完了します。
また、手数料や税の納付もオンライン化されているため、銀行などに出向き現金を振り込む手間も省けます。

ただし、一部の手続きでは、ステッカー・車検証などの受け取りや書類の提出等で各行政機関に出向く必要がある場合があります。

利用料金が無料である

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)を利用する際の手数料は無料です。

従来は、自動車関連の手続きを行う際には、手数料を支払う必要がありました。

1つ1つの手数料は安くても、手続きが多い分トータルで見るといくらかかったものかわかったものではありませんでしたが、やっと透明化できるようになりました。

ただし、申請内容によっては各行政機関への税・手数料の納付が必要となる場合があります。

住所変更時のナンバープレート交換猶予の特例措置を利用する場合の注意点

新旧車検証を郵送によって交換した後に、必ずナンバープレートの変更を行うことを忘れないようにしましょう。 「猶予期間があるから」と、次回車検時までにナンバープレートの変更を行わないと、道路運送車両法違反になり、50万円以下の罰金を科せられる可能性があります(道路運送車両法109条2項)。

また、車検証(原本)の携帯がなければ運転することができないので、旧車検証を郵送する際は注意が必要です。

よくある質問

疑問イメージ

引っ越しで住所が変わったらナンバープレートを変える必要がありますか?

自動車の所有者の氏名や住所などに変更があった場合は、「変更登録」の手続きをする必要があります。 

なお、車検証の住所を変更するやり方は、次のとおりです。

  • 窓口に足を運び手続きする
  • 自動車販売店やディーラーなどの業者に代行を依頼する
  • OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)でオンライン上で手続きする

OSSでナンバー変更をするには何が必要ですか?

OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)でナンバー変更をするための必要書類は、次のとおりです。

  • マイナンバーカードまたは住民基本台帳カード(電子証明書つき)
  • 車検証または自動車登録番号標
  • ICカードリーダー
  • 書類を電子化するためのスキャナ
  • 希望番号予約済証(希望ナンバーがある場合)
  • 保管場所証明申請に必要な書類一式

なお、OSSを利用するためには、以下の利用環境を満たす端末が必要になります。

  • OS…Windows10、Windows11
  • ブラウザ…Microsoft Edge、Google Chrome

まとめ

自動車の所有者本人が変更登録申請をマイナンバーカードを用いて、OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)により申請する場合、車のナンバープレートの交換が次回車検時まで猶予可能となります。

OSSを利用することで、車検証の交換やナンバープレートの交換のために陸運局・運輸支局へ出向く時間や手間を大幅に削減することができます。

しかし、一部オンライン手続きだけでは完結しないフローがある、期限ギリギリに申請すると期限遅れとなってしまうなど、様々な注意点もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

自動車関連の手続きでお困りの方は、ぜひOSSを利用してみてください。

※参考元:国土交通省

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この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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