ハッチバックとバックドアの違いは?特徴やおすすめの車種、メリット・デメリットを紹介!
ハッチバックとバックドアは、どちらも車の背面に開くドアですが、言葉の意味に違いがあります。
ハッチバックは、車の乗車スペースと荷物スペースが一体となったボディタイプです。
跳ね上げ式(もしくは観音開き式)であるハッチバックドアを開けると、車室内の荷物スペースとつながっています。そのため、大きな荷物も積み込みやすく、使い勝手が良いのが特徴です。
バックドアは、車のボディタイプに関係なく、背面に開くドアを指す言葉です。
ハッチバック車のハッチバックドアも、バックドアの一種ですが、ハッチバック車以外の車のバックドアは、車の乗車スペースと荷物スペースが独立している場合が多いです。
そのため、ハッチバック車のバックドアよりも荷物スペースが狭い傾向があります。
「ハッチバック」はレジャー・アウトドアにも利用しやすいことで人気があり、荷物が多く積み込めたり、大人数で出かける予定のある方にはおすすめの車です。
本記事では、ハッチバックの特徴やメリット・デメリットを解説するので、最後まで読んでぜひ参考にしてください。
また、おすすめのハッチバックを紹介しますので、ご検討ください。
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INDEX
ハッチバックとはどんな車?
ハッチバックには明確な定義はありませんが、一般的には車の座席と荷物を載せる荷台が一体化されている車のことをいいます。
後部のドアが跳ね上げタイプになっている車
一般的に、ハッチバックは車の後方についているドアの開口部が大きく、跳ね上げるタイプの車のことをいいます。
タクシーのように乗車スペースとトランクルームが独立したタイプとは違い、トランクスペースと乗車スペースとの間に隔たりがありません。
乗車スペースと一体化していることから、4ドアの車であれば5ドア、2ドアの場合は3ドアとして表記されます。
また後部座席が折りたためる仕様になっている車種も多く、フルフラットにすることで長さのある荷物を積み込めるほか、車中泊も可能です。
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ほかの車種との違いとは?
車後方の開口部に大きなドア(リアハッチ)をもつ車はハッチバック以外にもステーションワゴンやクーペなどがあります。
ステーションワゴンは座席部分と荷物を積める場所(トランクルーム)が一体化しているという構造が同じで、小型のものはハッチバック、サイズが大きめのものはステーションワゴンと認識されることが多いです。
近年では排気量でも区別されるようになり、1500cc以下のものはハッチバック、それ以上はステーションワゴンと分類されることもあります。
また、クーペはルーフパネルからリアエンドまでがなだらかに傾斜しているデザインの車種ですが、クーペにもリアハッチをもつ車種が存在します。
この場合、屋根からなだらかな傾斜を描いているデザインかつ、トランクルームが独立している3ボックスタイプの車はクーペ、トランクルームと座席部分がつながっている2ボックスタイプの車はハッチバックと分類できるでしょう。
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ハッチバックのメリット
ハッチバックにはどのようなメリットが存在するのでしょうか。
座席部分と荷台が一体化していることによって、さまざまな利点があります。
車体がコンパクトで運転しやすい
ハッチバックはコンパクトな設計のため、小回りが利き運転がしやすいという特徴があります。
免許を取得したばかりの初心者の方や運転が苦手という方でも運転しやすく、日本の住宅街などの狭い道でも運転しやすいというメリットがあります。
また、車高も低いため、運転席から前後左右の把握がしやすく、狭い駐車場でも比較的スムーズに駐車できます。
荷物の積み下ろしがしやすい車高である
ハッチバックは後方のドアが広範囲に開くため、大きな荷物を載せやすいというメリットがあります。
普通車と比較すると荷物の積み下ろしがしやすく、週末にまとめ買いをすることが多い方や大きな荷物を積むことが多い方にもおすすめです。
荷物を積まない場合は車内スペースが広く使える
座席と荷台が一体化していることで、荷物を多く載せない時は車内の空間を広く使えるというメリットもあります。
後部座席をフルフラットにできるタイプも多く、シートを倒すことでレジャーやアウトドア好きな方は車中泊時に最適な仕様にできます。
小さなお子様を連れての長時間の移動にも役立ちます。
ハッチバックドアのデメリット
メリットがある一方で、ハッチバックにはデメリットも存在します。
購入前にデメリットも把握しておくことで、自分のライフスタイルに合っているかどうか確認できます。
大人数が乗る場合は荷物を積めるスペースが狭くなる
ハッチバックは、座席部分と荷台部分が一体化していることから定員数の人数が乗り込むと、荷物を積めるスペースが狭くなってしまいます。
大人数で出かける場合は、乗員数によって荷物スペースが狭くなることも考慮しなければなりません。
追突事故の場合はダメージが大きい
ハッチバックはトランクルームなどの独立した空間がないため、事故などで追突された場合、車体のダメージが大きくなる可能性があります。
室内と荷台が一体化していることでメリットが多い一方、後方の開口部が大きいため外部から車体に力が加わった際に変形しやすいというデメリットがあります。
振動や音が車内に伝わりやすい
ハッチバックは、トランクルームが独立しているタイプの車に比べると振動や音が遮断されず室内に入り込みやすい傾向があります。
これは座席部分と荷台部分が一体化していることが要因で、セダンなどの3ボックスタイプに比べると、走行中に振動や衝撃が生じた場合、車内の静粛性能はやや劣ってしまいます。
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ハッチバックドア車でおすすめの車種はなに?
ハッチバックの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、自分に合う車種を絞り込みましょう。
メーカー別におすすめのハッチバックを一部ご紹介します。
シビック ハッチバック(ホンダ)
ホンダのシビックはスポーツタイプのハッチバックとして人気です。
よりスポーツタイプに寄せた「シビックタイプR」は2022年に発売されていますが人気すぎて購入が難しくなっています。
ハッチバックの代表的な車です。
ノート(日産)
ノートは2005年に初代モデルが発売されたハッチバックタイプのコンパクトカーです。
2012年に登場した2代目と合わせると累計約140万台以上が売れている人気の車種です。
派生車種として2021年に誕生した「ノートオーラ」は、上質なデザインと遮音対策を徹底し3ナンバー枠へ拡大されました。
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ヤリス(トヨタ)
「日本一売れている普通自動車」ヤリスは、5ドアのコンパクトなハッチバックです。
ガソリン車では破格の147万円の本体車両価格、ハイブリッド仕様車では36.0km/Lの超高効率な燃費性能を誇ります。
モデル違いとして、SUVタイプのヤリスクロス、スポーツタイプのGRヤリスなどにも展開されています。
フィット(ホンダ)
フィットはホンダが2001年に発売した5ドアハッチバック車です。
初代フィットはわずか1か月で約48,000台の受注を記録しました。
2代目以降はハイブリッドモデルも登場し、2020年に発売された4代目フィットからは、ハイブリッドに加えて2モーター方式の「e:HEV」が採用されました。
ハッチバックの購入が難しい場合は、カーリースもおすすめ
ハッチバックを新車で購入したいと検討しているものの、頭金や自動車ローンの支払い、メンテナンス費用などの維持費を支払い続けられるか不安という方はカーリースの利用もおすすめです。
月額料金の支払いのみで、自分の車のように新車を利用できます。
ハッチバックの分類の中には、ファミリー向けやスポーツ向けなど多数存在します。車内のスペースを有効的に使いたい方には適したタイプの車です。
ハッチバック車を選ぶ際には、家族構成や自分のライフスタイルを考慮し、どんな機能が必要かを考えましょう。