ロードスターの燃費はいい?他社の人気車と徹底比較!

マツダのロードスターが誕生してから30年以上が経過し、現行モデルで4代目となりました。

2024年1月には大きな改良がなされ、スポーツカーとして人気の高いロードスター。

一方、スポーツカーは走行性が高い反面、燃費が悪いイメージを持たれがちです。

では、ロードスターはどうでしょうか。

今回はロードスターのカタログ燃費や実燃費を紹介します。また、ロードスターのライバル車と燃費の比較も行っているため、ぜひご検討の際に参考としてみてください。

関連記事:MAZDA 3の燃費をファストバック・セダン、ガソリンディーゼルそれぞれ紹介!

関連記事:マツダ「CX-3」の内装を深掘り!グレードごとの違いや魅力を紹介

関連記事:ガソリン代がお得になるおすすめクレジットカード7選!選び方も解説!

出光のカーリース・ポチモへ
出光のカーリース・ポチモへ

ロードスターの概要

参考:マツダ ロードスター特別仕様車「Brown Top(ブラウン・トップ)」

マツダが製造・販売しているロードスターは日本を代表するスポーツカーです。
1989年に発売され世界的にも注目されました。

パワープラントフレーム(トランスミッションからリアのデフまで結合している部品)を採用しており、エンジンからの駆動力が余すことなくタイヤへ、そしてタイヤから路面に伝わることで最大限のパワーを実現しています。

さらに通常の車では前重心に対して、ロードスターは前後比重を50:50で設計されている特徴があります。

この配分を最大限に活かしきるには低重心かつ重量が中央に集中している必要があります。
この2点は直進時やコーナー部分において安定をもたらしてくれます。

これらに50:50で設計された重量が加わることで安定かつシャープなコーナリングが実現しているのです。
そのため、ロードスターは操縦性能が高いといえるでしょう。

現行モデルである4代目のロードスターはフレームやエンジンなどが一新されていますが、パワープラントフレームと前後比重50:50は初代から変わることなく継承されています

最新の部品に変えるところは変化させ、大切にしているところは30年以上も受け継がれている歴史ある車が、ロードスターなのです。

関連記事:マツダ MX-30(EV)の航続距離はどのくらいか?特徴と電費を抑えるポイントをご紹介

関連記事:マツダ「CX-5」の内装はグレードごとにどう変わる?違いや特徴を解説

ロードスターの燃費はどれくらいか

参考:マツダ ロードスター特別仕様車「Brown Top(ブラウン・トップ)」

ロードスターの燃費について、公式サイトの数値を紹介します。
公式Webサイトで公表されている数値について、各グレードやエンジンタイプでまとめた結果は以下の通りです。

【トランスミッション:6MTタイプ】

グレードS /990S / S Special Package / RS / NR-A / Brown Topなど
WLTCモード(km/L)16.8
市街地(km/L)11.9
郊外(km/L)17.6
高速道路(km/L)19.7
※参考元:マツダ ロードスター|諸元表

【トランスミッション:6EC-ATタイプ】

グレードS Special Package /S Leather Package/
S Leather Package White Selection/
Brown Top
WLTCモード(km/L)17.2
市街地(km/L)
12.7
郊外(km/L)18.1
高速道路(km/L)19.5
※参考元:マツダ ロードスター|諸元表

ロードスターの燃費はMT車よりもAT車の方がよい数値となっています。

ロードスターの実燃費を紹介

参考:マツダ ロードスター特別仕様車「Brown Top(ブラウン・トップ)」

実際にロードスターを走行させた際の燃費は、どのくらいの数値になるのでしょうか。
燃費性能は走り方や車の状態によって変化するため、カタログに記載されている燃費と実際の燃費とでは、やはり数字に違いが生まれます。

ここでは、「e燃費(実際に車を所有している人による燃費情報が共有されているWebサイト)」の情報とカタログ燃費を比較しました。

駆動方式
トランスミッション
グレードカタログ燃費
WLTCモード
実燃費
2WD
/6MT
S/S Special Package
/ NR-A / RS
16.8km/L16.10km/L
2WD
/6EC-AT
S /Special Package17.2km/L15.05km/L
※参考元:e燃費|マツダ ロードスター

ロードスターの公式サイトの燃費と実燃費を比較した場合、マニュアル車では1㎞/Lも変わらない結果となり、AT車であっても2km/Lほどであることがわかりました。
そこまで大きな差はないようです。

関連記事:WLTCモードとはどのような基準?実燃費との差異について解説

関連記事:WLTCモードの測定方法とは?

ロードスターを他の車の燃費や特徴と比較

ここでは、ロードスターとよく比較される他社の車と燃費や特徴を比較していきます。
今回は「ダイハツ コペン」と「ホンダ S660」の2台と比較します。
どちらもロードスターと同じスポーツカータイプの車です。

ダイハツ コペン

ダイハツコペンローブ

ここでは、ダイハツで製造・販売されているコペンとロードスターの燃費を比較します。

コペンは特徴によって「COPEN Robe」「COPEN XPLAY」「COPEN Cero」「COPEN GR SPORT」の4種類のラインアップがあり、カラーもタイプによって8~9種類と豊富にそろっています。
さまざまなライフスタイルに合わせて選べるスポーツカーであり、年齢や性別を問わず快適な走行を楽しめる車といえるでしょう。

ここで比較するコペンとロードスターのグレードおよび燃費の比較結果は以下の通りです。

・ロードスター:S Special Package/2WD
・コペン: Robe S /2WD

車名ロードスターコペン
WLTCモード17.2km/L19.2km/L
市街地12.7km/L15.4km/L
郊外18.1km/L20.4km/L
高速道路19.5km/L20.6km/L
※参考元:ダイハツ コペン|諸元表

結果としては、ロードスターよりコペンの方が燃費性能は優れていることがわかりました。
しかし、高速道路モードにおいては大きな差が出ていません。

ホンダ S660

4211101-s660_001Hホンダ

ここではホンダで製造・販売されているS660とロードスターの燃費を比較します。

S660の特徴はエンジンを後方につけるミッドシップタイプを採用しており、スポーツカーの王道といえる車です。
軽自動車でありながら心地よい加速感と高い旋回性能を誇り、快適なドライビング空間を演出する嗜好性の高いスポーツカーとして話題になりました。

なお、S660は2022年に販売を終了しています。

ここで比較するロードスターとS660のグレードおよび燃費の比較結果は以下の通りです。

・ロードスター:S Special Package/2WD
・S660: α/2WD

車名ロードスターS660
WLTCモード17.2km/L20.0km/L
市街地12.7km/L15.2km/L
郊外17.9km/L21.1km/L
高速道路19.7km/L22.3km/L
※参考元:ホンダ S660|諸元表

S660の燃費はロードスターよりも優れていることが分かります。
公式サイトから燃費項目を4種類比較しましたが、どの項目も2km/L以上差があります。

ロードスターの魅力とは

ロードスターの魅力は、初代から受け継がれているパワープラントフレームによるパワーの最大化と、前後比重50:50のバランスのよさです。

パワープラントフレームの採用によって駆動力を地面に最大限伝えられるため、力強い走りを体感することができます。

アクセルを踏んでからのエンジンの反応もよく、ドライバーは思い通りの走りができることを実感できます。

また、前後重量配分を50:50とすることで車の走行時にバランスをとることができ、操縦性に優れた運転しやすい車となります。

スポーツカーならではの走行性の高さはもちろん、カラーも7種類から選択できるため、乗る人の趣味性を高めてくれるラインアップが揃っている車といえるでしょう。

関連記事:残価設定ローンとは?メリット・デメリットを理解したうえで利用しよう!

2024年1月に改良されたロードスター、その内容は?

マツダロードスター
ロードスター

安全装備、コネクテッドシステム、デザイン、ダイナミクス性能など、あらゆる面でロードスターは進化を遂げました。

安全性能の向上

改良されたロードスターにはマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)やスマート・ブレーキ・サポート[後進時左右接近物検知機能(SBS-RC)]など、先進安全機能が追加されました。

MRCCは自動で車速を調整して、前方車用との車検を保つシステムなので、より安全な運転が可能となります。

コネクテッドシステムの強化

8.8インチのセンターディスプレイを採用しています。

また、スマートフォンとの連携や緊急時のサポートなども利用可能となりました。

より洗練されたデザイン

ヘッドランプ、テールランプ、ホイールデザインを一新し、よりスポーティな外観に。
インテリアも上質な素材を用い、快適性も向上したようです。

走行性能の向上

アシンメトリックLSDの採用により、旋回性能が向上。

よりスムーズに旋回しやすい性能になりました。

また、ステアリングフィールも改善され、よりダイレクトな操縦性を実現。

エンジンの出力向上と、最新の駆動力制御により、加速性能も向上しました。

新グレードの追加

クラシックな雰囲気の上級グレード「SレザーパッケージVセレクション」が追加されました。

このグレードは「上級」と呼ばれる通り、タンカラーのインテリアや高級感あるナッパレザーシートが特徴です。

まとめ

ロードスターは30年以上という長い歴史の中で、進化してきた日本を代表するスポーツカーです。
燃費性能だけをライバル車と比較した場合、やや燃費の数値は劣っていましたが、ロードスターはスポーツカーとして十分にドライブを楽しめる車といえます。

特に、走行性能とハンドリングのしやすさはロードスターならではの特徴があり、街乗りでも走りを堪能できる車です。

初代から30年以上受け継がれている、力強い走りと操縦性のよさは、ロードスターならではでしょう。
燃費だけでなく、爽快な走りでドライブを楽しみたい方にはロードスターをおすすめします。

出光のカーリース・ポチモへ
出光のカーリース・ポチモへ

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

カーナレッジはクルマの知識をわかりやすく提供する自動車ニュースメディアです。新車・中古車の最新情報やメーカー・ボディタイプ・メンテナンスなどの基本知識まで。自動車のことがすべて分かるWebマガジンです。

関連する記事

カテゴリーから記事を探す

error: このページの内容は保護されています。