ディーラーに廃車手続きを依頼した際の費用とは?安く抑える方法を紹介!
長年利用した愛車も数十年乗れば廃車の時期がやってきます。
いざ廃車にするとなれば、どのような手続きが必要なのか、どの程度の費用がかかるのか気になる人も多いでしょう。
廃車手続きを代行してくれる業者の代表例としては「ディーラー」「行政書士」「中古車買取業者」の3つが挙げられます。
その中でも、ディーラーは慣れない廃車の手続きを安心して任せられる業者です。
今回はディーラーへ廃車手続きを依頼した場合、どの程度の費用が発生するのか、また、安くする方法があるのかを紹介します。
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廃車時はディーラーに連絡は必要?
ディーラーから自動車を購入した人の中には、ディーラーに連絡は必要なのかわからないという人も多いでしょう。
実際は、廃車時に必ずしもディーラーへ連絡をする必要はありません。
特に、他のメーカーの車へ乗り換える場合や、中古車の購入を検討している場合には不要です。
購入した際に、密に連絡をとり親身に対応してくれたディーラーのことを思い、後ろめたくなる人も多いようですが、特に義務のようなものはありませんので安心してください。
一方で、下記のような場合には連絡が必要です。
- 自動車のローンが残っている
- 次の車も同じメーカー、同じディーラーで購入することを検討している
- 廃車をディーラーに依頼しようと思っている
廃車をディーラーに依頼した場合の流れとは?
車の廃車にはさまざまな手続きが必要です。
車本体を解体するための手続きや車の情報を削除する手続きが必要になります。
ディーラーに廃車を依頼すると、ほとんどすべての作業をおこなってくれますが、書類の手配は自分で行う必要があるため注意しましょう。
ここでは、廃車の手続きの流れと手続きをディーラーに依頼した時の費用について解説します。
引き取り費用
引き取り費用は、自分で車をディーラーまで持って行けない時、車の引き取りを依頼する場合にかかる費用です。
ディーラー側に車の引き上げを頼むと2〜3万円ほどかかります。
自走できる場合は乗って、無理な場合は自分でレッカー車や積載車を手配した方がよいでしょう。
書類手続き費用
廃車の手続きに必要な書類は、ディーラーに提出を依頼します。
その際に代行費として、およそ1〜2万円ほどかかると想定しておくとよいでしょう。
事前に準備しておくべき書類は下記の通りです。
- 車検証
- 自賠責保険の証明書
- リサイクル券
- 印鑑証明書(普通自動車の場合必要)
- 譲渡証明書
- 委任状
車の引き取り日までにこれらの書類をすべて記入したうえで準備しておきましょう。
車体解体費用
車体解体費用は、永久抹消登録をする場合に発生する費用です。
場合によりますが、3万円ほどの費用は考えておいた方がよいかもしれません。
新車を買うため、もともと持っていた車を廃車するのであればディーラー側が無料で引き受けてくれることもあります。
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廃車手続きには抹消登録が必要!…抹消登録とは?
廃車する場合、自動車の登録情報を削除する必要があり、それを抹消登録といいます。
登録情報の削除方法は2通りあり、「一時抹消登録」と「永久抹消登録」があります。
ここでは、2通りの抹消登録について説明します。
一時抹消登録とは
一時抹消登録は、ナンバープレートを返納し一時的に車が公道を走れない状態にする手続きです。
主に、入院や海外出張など長期間自家用車を使用する予定がない場合に申請します。
申請することで自動車税の課税対象外(自動車重量税は別)になったり、条件によっては自賠責保険の還付金の受け取りができるなどのメリットがあります。
再登録すればまた公道を走れるようになりますし、廃車をするなら解体届の提出をすればよいのです。
手続きには350円かかります。これはディーラーに代行してもらう際にも発生する料金です。
解体費用が発生しない、一時抹消登録の場合、廃車にかかる費用はおよそ5万円前後だと予想されます。
永久抹消登録とは
永久抹消登録とは、一般的に想像する廃車の手続きで、事故車を処理したい時などに行う必要があります。
永久抹消登録をすると、自動車としての登録をすべて永久的に削除してしまうことになり、その車は二度と使用できなくなります。
永久抹消登録をした場合は車を解体する必要があり、費用はおよそ8万円かかります。
かなり古い車や走行距離の長い車、故障した車など中古車としての売買も不可能なものは一時的なものではなく、永久抹消登録を行うのが一般的です。
永久抹消登録を行うと、自賠責保険だけでなく条件次第で自動車税と自動車重量税の還付金を受け取れます。
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ディーラーに廃車を依頼するメリット・デメリット
続いては、ディーラーへ廃車を依頼する際のメリット・デメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
ディーラーに廃車を依頼するメリット
メリット1.面倒な手続きを省ける
廃車の際にディーラーを利用すると、本来発生する面倒な手続きをすべて任せることが可能です。
例えば廃車手続きを自分で行う場合、解体工場へ運ばなければなりません。
運んだ後には車がないため移動手段にも困ります。
また、そもそも自走できない車であれば、運ぶのにもひと苦労です。
面倒な手続きをお願いできるのは大きなメリットといえるでしょう。
メリット2.新車購入時の下取り扱いができることもある
車の廃車依頼時に新車購入も同時に検討している場合、廃車予定の車を下取りすることで、新車の値引き金額を増やしてもらえるケースもあります。
通常であればお金を払って廃車を依頼しますが、買い取ってもらうことで廃車時に発生する費用を賄えるでしょう
車購入を同時に検討する場合は、しっかりと価格の交渉をすることをおすすめします。
ディーラーに廃車を依頼するデメリット
デメリット1.廃車費用が高額になる可能性がある
ディーラーはあくまで車の販売や点検・整備などの業務が主体となるため、車の解体や引き取りに関して外部の業者に委託する傾向にあります。
その場合、中間手数料が発生するため廃車の手続き費用が高くなりがちです。
ただし、面倒な手続きや処理は確実に行ってくれるため、手間を省きたい人は必要経費と捉えましょう。
デメリット2.廃車に時間がかかる
ディーラーへ廃車をお願いすると時間がかかる傾向にあります。
理由としては、廃車手続きを行うにあたって、それぞれ担当部署への依頼を流す必要があるためです。
体制を整えて対応してくれる安心感はありますが、廃車を急いでいる人にとっては、デメリットに思えるでしょう。
そのため、ディーラーに廃車を依頼する場合、時間に余裕を持って早めの手続きを行うことをおすすめします。
デメリット3.還付金を受け取れない場合がある
廃車手続きの際、車の所有者が税金の還付を受けられるケースがあります。
受け取れる還付金としては永久抹消登録の場合、自動車税、重量税・自賠責保険で、一時抹消登録の場合は自動車税、自賠責保険です。
しかし、廃車の費用が無料になる代わりに依頼業者が還付金を受け取るケースもあるため、念のため確認するようにしましょう。
廃車の費用を抑えるには?
廃車の際に発生する費用について、少しでも安価に抑えるためのコツを紹介します。
自分で車を運転して持ち込む
レッカー代は10,000円以上かかるため、廃車する車が自走できるのであれば自分で車を運転して持ち込みましょう。
注意点として、廃車する車を持ち込んだ場合は帰りの車がないため、交通手段および交通費は用意する必要があります。
新車を購入
廃車に伴い新車もしくは中古車を購入する場合、本来、費用が発生する廃車費用を無料または下取りの費用を見積もってくれるケースがあるため要確認です。
新車を検討の際はスタッフに相談してみましょう。
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まとめ
今回はディーラーに廃車を依頼した場合、どの程度の費用が発生するのか、また安価に抑える方法があるのかを紹介しました。
ディーラー以外で廃車を代行してくれる業者には「行政書士」「中古車買取業者」などがあります。
ディーラーは体制が整っているため安心して廃車を依頼できますが、ある程度の費用や時間がかかる点に注意が必要です。
店まで自分で車を持ち込むか、新車購入を同時に検討するなど、発生する費用を抑える方法もあります。
ディーラーでの廃車を検討している人は、メリットやデメリットはもちろん、依頼時に必要なものを把握しておくようにしましょう。
廃車の手続きが初めてで不安な場合は、事前に依頼先のスタッフに相談してみることをおすすめします。