中古のプリウスはやめたほうがいい?その理由は?
1990年代末に登場したプリウスは、登場から約25年が経過した現在でも高い人気を誇るハイブリッド乗用車です。
現在は5代目のモデルが販売されており、実用性だけでなくデザイン性に優れていると話題を集めています。
このようにプリウスは魅力的な車ですが、中古車の購入に関しては「やめたほうがいい」と耳にすることが少なくありません。
しかし、プリウスの魅力や購入時の注意点を理解しておくことで、中古車でも後悔しない買い物は可能です。
この記事では、プリウスの概要や「やめたほうがいい」といわれてしまう理由について解説します。
また、プリウスの魅力、中古車購入時の注意点についても併せて紹介するため、ぜひ参考にしてください。
INDEX
プリウスの概要
トヨタが製造・販売しているプリウスは、販売開始からこれまでに幅広い世代からの人気を獲得してきました。
1990年代末に「世界初のハイブリッド乗用車」として初代モデルが発売され、現在では5代目のモデルが販売されています。
燃費や走行性能などの実用性が高く、快適かつ経済的に利用できるとして、広く一般に普及している車です。
そして5代目のプリウスはスポーツカーのような流線型でスポーティブなフォルムを持ち、実用性だけでなくデザイン性に関しても注目を集めています。
実用性においてもデザイン性においても多くの人から支持されているプリウスですが、中古車に関しては「やめたほうがいい」と耳にすることも少なくありません。
なぜ中古車の場合はやめたほうがいいという声が挙がるのか、次の項目で詳しく解説します。
中古のプリウスが「やめたほうがいい」といわれる理由
ここでは、中古のプリウスが「やめたほうがいい」といわれる理由について項目別に解説します。
過走行車が多い
中古のプリウスが避けるべきといわれる理由としては、仕事や通勤で使用するユーザーが多く、過走行車が出回りやすいことが挙げられます。
メインの移動手段として走行距離を気にせず乗っている人も多いため、売りに出す際にはある程度走行距離が伸びているケースがあります。
走行距離が短く状態のよいプリウスを中古車市場で探すには、比較的多くの時間が必要です。
関連記事:走行距離が10万キロを超えている中古車を購入するメリットやデメリット、長く乗るためのポイントを紹介
修理費用が高くなりやすい
中古のプリウスは、修理費用が高くなりやすい点にも注意しなくてはいけません。適切なメンテナンスをしないまま長距離を走らせている場合、購入後すぐに修理が必要になるケースも多くあります。
また、修理歴があるプリウスにも注意が必要です。
修理歴のある車は故障が発生しやすくなっており、購入価格が低くても最終的な修理費がかさんでしまう恐れがあります。
中古のプリウスを購入する際には、細かい部分までチェックする必要があるでしょう。
関連記事:中古車選びで気を付けたい修復歴ありの車とは?修理歴との違いも併せて解説
バッテリー交換費用が高くなりやすい
バッテリーの交換費用が高くなりやすいことも、中古プリウスを敬遠すべきと考える人が多い理由の1つです。プリウスの稼働用バッテリーは、交換時に15万円以上の費用がかかります。
もし購入後にすぐバッテリーの交換時期が来てしまうと、15万円以上のお金が追加で必要になってしまうのです。
バッテリーの交換が必要だと思われる場合、「中古車の購入価格+バッテリー交換費用」で予算を考えておかなくてはいけません。
プリウスのメリット
ここでは、プリウスに乗るメリットについて解説します。
燃費性能がよい
プリウスに乗るメリットとしてまず挙げられるのが、燃費性能の高さです。
プリウスがハイブリッド車の代表格であり、近年のモデルでは燃費のよさがさらに改善されています。
トヨタ プリウスG | 2WD | 4WD(E-Four) |
WLTCモード(km/L) | 28.6 | 26.7 |
市街地(km/L) | 26.0 | 23.4 |
郊外(km/L) | 31.1 | 29.3 |
高速道路(km/L) | 28.2 | 26.8 |
上記の通り、場合によっては約30㎞/L程度にもなる燃費のよさは、プリウスを選択する大きなメリットだといえるでしょう。
静粛性が高い
プリウスの魅力としては、運転中の静粛性も挙げられます。
吸音性や遮音性にこだわって作られていることから、車内は運転中でも非常に静かです。
また、EVドライブモードと呼ばれるモーターのみで走行するモードであれば車外の音が聞こえるほど静かになり、市街地を走っていても騒音で周囲に迷惑をかける心配がないでしょう。
EVドライブモードはボタンを押すだけで任意に発動させられます。
ドライブ中の音に関して気を遣う人には、プリウスは非常におすすめできる車です。
耐久性が高い
耐久性の高さも、プリウスの大きな魅力です。
ハイブリッドカーは、エンジンとモーターを使い分けて走行するために複雑な構造をしています。
ハイブリッド車は複雑な構造を持つことから壊れやすいというイメージを抱かれやすいものの、プリウスに関しては一般のガソリン車と比較してもそん色ない耐久性を実現できているのです。
仕事や通勤におけるメインの移動手段としてプリウスを利用している人は多く、長距離を走らせる前提で車を探している人にもおすすめでしょう。
中古のプリウスを購入する際の注意点
ここでは、中古のプリウスを購入する際の注意点について項目ごとに解説します。
バッテリーの寿命を確認する
中古のプリウスを購入する際に大切なこととしてまず挙げられるのが、バッテリーの寿命の確認です。
プリウスに使用されている駆動用と補助用のバッテリーのうち、走行距離に応じてダメージを蓄積する駆動用バッテリーの状態を確認します。
目安として、走行距離が10万㎞を超えている中古車の場合は、購入後に早いタイミングでバッテリーの交換が必要になると考えるべきでしょう。
関連記事:車のバッテリーの寿命はどのくらい?長持ちさせる6つのコツを紹介!
修復歴を確認する
修復歴の確認も、中古のプリウスを購入する際には欠かせません。
事故によってフレームにダメージが残るレベルの損傷を受けた際には、修理時に修理歴が残ります。
フレームがダメージを受けていると、真っ直ぐに走れなくなったり、走行中に揺れたりする可能性があり、どうしても安全面で不安です。
どんなに安くても安全面で不安の残る車であれば、購入は控えたほうがよいでしょう。
点検記録簿を確認する
中古のプリウスを購入する際には、点検記録簿を確認するのも大切です。
点検管理簿では、修理歴や水没歴などを確認できます。
もし新車とそん色ないほどきれいな状態に修理されていたとしても、点検記録簿を見れば事故歴を把握可能です。
購入前には必ず点検記録簿の確認を要望し、もし「見せられない」「用意できない」という対応を受けた場合には購入を避けたほうが無難でしょう。
エアコンをチェックする
もし車検切れの状態の中古車だったら、エアコンをチェックしてください。車検切れの場合、試乗できませんが、エアコンをつけるだけであれば車検切れの車でも全く問題ありません。
エアコンをかけてもなかなか効いてこないと感じる場合、メンテナンスが不十分である可能性があります。
また、エアコンからの風が臭うかどうかも、今後車に乗り続けるうえで欠かせないチェックポイントでしょう。
関連記事:車にあるA/Cボタンはどう使う?使い方や燃費との関係などを解説
まとめ
この記事では、プリウスの魅力やプリウスの中古車が「やめたほうがいい」といわれてしまう理由について解説しました。
プリウスには過走行の状態で売りに出されるケースが多く、バッテリー交換や修理などに費用がかかりやすい中古車が多いといえます。
一方で、プリウスは燃費や静粛性に優れており、日常的に自動車を利用する人にもおすすめできる車です。
中古車の購入時には修理歴や点検記録簿を確認し、バッテリーの寿命についても確認することで、安心して購入できる車を探すようにしましょう。
画像出典元:トヨタ自動車株式会社