新古車(登録済未使用車)は新車のような状態の良い中古車

新古車とは、正式には「登録済み未使用車」と呼ばれ、文字通り新車登録はされていますが、実際にはほとんど使用されていない車のことを指します。

こう聞いた時に「せっかくの新車なのに、なぜ走行距離が少ない状態で売ったの?」など、疑問に思う方もいるかもしれません。

「中古車」という言葉の意味、そして販売側の意図を知ればこの謎はすぐに解決します。

新古車は中古車と呼ばれるものよりも状態が良い上に、新車よりも安い価格で手に入れられることから人気を集めています。

本記事では、新古車の概要や新車・中古車との違い、探し方などについて解説します。

関連記事:【2024年】中古車のおすすめを車種ごとに14台紹介!選び方や注意点も解説

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新古車とは?

新古車って何やろ

新古車(登録済未使用車)とはナンバー登録したものの、あまり使われず手放された車を指します。

ナンバーが登録されてしまうと、未使用であっても「新車」という表現は使えず「中古車」扱いとなってしまうためこのような表現となりました。

これは新車を購入したお客さんが「やっぱり別の車がいいや」と手放したわけではありません。

販売会社には販売目標台数があり、メーカーに報告する販売台数は新車登録を行った車の台数で数えることがほとんど。

目標台数を達成するため、自社で新車登録を行うケースもあるのです。

新車登録を行ったものの売れ残った車が新古車となる場合もあるため、新古車は決算月直後の4月や10月に多く出回る傾向にあります。

また、販売店側が売り上げ台数を伸ばすために購入したものだけでなく、店頭用のディスプレイや試乗用として登録されていた車や、搬送中に傷のついてしまった車も新古車として扱われます。

つまり「新古車」とは、新車とほぼ変わらない状態でありながらそれでいて価格が抑えられているため、とてもお買い得な車といえるでしょう。

関連記事:新車と中古車のトータルコストは10年間でどちらが得なのか解説!

「新古車」というワードの注意点

実は「新古車」というワードはいつでもどこでも使用していいわけではありません。

自動車公正取引協議会に加盟している販売店では「顧客に混乱を与える」として新古車という言葉の使用を禁じられています。
この場合「未使用車」という言葉を使われていますので、新古車を購入したい方は注意してチェックしておくと良いでしょう。

逆にいえば、自動車公正取引協議会に加盟していないところは「新古車」という言葉が使用できるということです。
自動車公正取引協議会は内閣府管轄の組織であるため、やはり非加盟店より加盟店の方が信頼できます。

関連記事:認定中古車とは?特徴や選ぶ際の注意点を徹底解説!

新古車のメリット

新古車売るおじさん

ここでは、そんな新古車のメリットを紹介します。

新車より価格が安い

新古車の最大の魅力は、何と言っても価格の面でしょう。

新車に比べて明らかに安価に設定されているため、予算を抑えつつも新車同様の品質を求める購入者にとっては大きなメリットとなります。

通常の中古車より状態が良い

新車登録されているものの、実質的に使用されていないため、内外装ともに新車と変わらない極めて良好な状態を保っています。

中古車購入時の懸念点として思い浮かべるような「前の所有者がどのように使用していたか」「見えない所に不具合があるのではないか」などといった心配をする必要がありません。

関連記事:中古車選びで気を付けたい修復歴ありの車とは?修理歴との違いも併せて解説

新車・中古車との違いとは?

新車中古車を選択してる人

次に、新古車と新車、中古車の違いについて解説します。

新古車・新車・中古車の比較

ここでは、車の状態、価格、安心感、納車までの時間を比較しました。

車の状態価格安心感納車までの時間
新車
新古車
中古車

新車

新車の車両価格は3種類の中で最も高くなります。

ディーラーや販売店によっては交渉次第で値引きしてくれる場合もありますが、あまり過度な期待はしない方が吉です。

一方で、新車はグレードによって後付けオプションを選択できるメリットもあるため、内装や機能面にこだわりがある人におすすめできます。

走行距離については、工場でのテストや陸送などで新車であっても10km前後走行している車が大半です。
また、人気の新車を選ぶと納車までに時間がかかるケースもあります。

関連記事:ディーラーで新車を購入する際に値引きはできる?お得に購入するためのポイントを解説

中古車

中古車は、前の所有者の走り方や整備の頻度によって状態に差が出ます。

価格は、新車や新古車よりも抑えられる可能性はありますが、その分「走行距離が多い」「年式が古い」「車の状態がそこまでよくない」場合もあります。

関連記事:中古車の購入から納車までの流れを解説!期間を早めるためにできることは?

新古車

新古車の場合は、中古車よりも使用感がなく新車とほぼ同じ状態の車を低価格で購入できる点が最大のメリットです。

走行距離も100km以内のものが大半のため、部品の劣化も少ないでしょう。

納期に関しても、既に在庫として販売店にある車を購入するため、早ければ1〜2週間程度で納車される場合もあります。

新車を購入する場合、色やオプションによっては納車までに時間がかかることがあります。

さらに、4月1日以降に新古車を購入すれば、ディーラーが既に自動車税を支払っているため、自動車税も1年間は免除となる場合もあり、ランニングコストの節約にもつながります。

関連記事:車のランニングコスト(維持費)はいくら?費用相場やコストを抑える方法を紹介

新古車はどうやって探す?

できる限り価格を抑えて状態のよい車を購入したい人にとって、新古車は理想的と言えるでしょう。

ここでは、新古車の探し方を紹介します。

新古車の探し方について

新古車は「中古車検索サイト」「中古車販売店」「ディーラー」で探せます。
まずWebサイトで新古車の在庫を確認した後に、店舗へ足を運ぶことをおすすめします。

中古車検索サイトでは、希望する車名を入力すると登録店舗が保有する車から検索することが可能です。

中古車販売店でも新古車を取り扱っている場合があります。
しかし、新古車は仕入れ単価が高いことから、中古車と比べると在庫が少ない傾向があります。

ほかに新古車のみを販売する新古車専門店もあります。

ディーラーとは、メーカーと特約店契約を結ぶ正規販売店のことです。

ディーラーでは、モデルチェンジのタイミングで展示車や試乗車の入れ替えを行うことから、その時期には新古車の在庫が増える傾向にあります。

なお、ディーラーの新古車情報はチラシやWebサイトに掲載されないこともあるため、定期的に店舗に顔を出すなどの情報収集が重要となるでしょう。

関連記事:車の買い替え時期はいつがよい?必要書類や買い替えの注意点なども解説

新古車を買う際の注意点

新古車は、状態のよさや価格面が注目されがちですが、購入前には注意しなければならない点もあります。

ここでは、実際に新古車を購入する前の注意点を解説していきます。

保証があるかを確認する

新車を購入した場合は、メーカー保証がついているため、保証期間内であれば無料で修理を受けられます。

一方、新古車には保証がない場合があります。そのため、新古車を買う場合は必ず保証の有無を確認するようにしましょう。

保証がなければ、購入後に不具合があった場合に修理費がかさんでしまう場合があります。

メーカー保証を受けたい場合は「保証継承」を行いましょう。継承手続きを行うことでは保証の内容を前の使用者から引き継ぐことができます。

保証継承の手続きはそのときの状態や販売店などによって諸々の事情が変わるため事前に確認しておいた方が良いでしょう。

車両の状態を確認する

新古車は、走行距離は少ないものの、保管中にキズや汚れがついてしまうこともあります。

特に屋外に保管されていた車は日焼けが発生し、ボディが傷んでいる可能性があります。
サビが出ていたり塗装が劣化したりしているケースもあるため、入念に確認しましょう。

諸経費の確認をする

販売店に見積もりを出してもらった際は、各項目について確認を行いましょう。

車庫証明などは自身で取得することで経費を削減できます。

ほかにも自分で理解できない経費が計上されている場合は、問い合わせることをおすすめします。

関連記事:車庫証明の必要書類とは?なぜ必要かいついるのかどこで貰えるのかシールは貼るべきかも解説

割安かどうかを確認する

新古車にはすでにディーラーオプションがついているケースが多くあり、その分割高になることもあるため注意が必要です。

オプションは取り外せない場合もあるため、希望しない場合は、新車も視野に入れて検討することをおすすめします。

次の車検時期やローンの金利に注意

新古車は、すでに登録された車両です。そのため、購入時には次の車検までの期間を確認しておくことが必要です。また、ローンを組む際は、中古車と同じ扱いになるため、新車に比べて金利が高くなるケースがあります。購入検討時には車両価格だけでなく、ローンの金利も含めた総支払額を確認しましょう。

新古車はどのような人におすすめ?

新古車は「購入費用を抑えたい」「できるだけ綺麗な状態の車に乗りたい」「早く納車してほしい」と考えている人におすすめします。

車を安く購入したいのであれば、中古車が第一候補に挙がりますが、傷や汚れ、車体やパーツの劣化はどうしても発生します。

それに比べて新古車は、店頭用のディスプレイや試乗用として新車登録した車であるため、新車とほぼ変わらない綺麗な状態の車に乗ることができます。

また、中古車は在庫があっても、部品交換や整備点検に時間がかかるケースもあるため、必ずしも早く納車されるとは限りません。

その点、新古車は基本的に車体のコンディションが良く、点検にかかる時間も少なく済むため、早く納車してほしい人にもおすすめできます。

まとめ

本記事では、新古車の概要や新車・中古車との違い、探し方、注意点などについて紹介しました。

新古車は「新車に近い状態の中古車」を指し、新車よりも安く買えることや中古車よりも状態が良いなど多くのメリットがあります。

また、新古車はタイミングが合えば税金や車検代も節約できます。

欲しい車を買うためには、中古車販売店や中古車情報サイトなどをこまめに確認しておきましょう。

本記事を参考に、新古車の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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