レンタカーの傷 許容範囲は?修理費は保険でカバーできる?
レンタカーは出張や旅行先で一時的に車を利用できるので非常に便利です。
しかし、万が一傷がついてしまったとき、費用はどれくらいかかるのか?補償が受けられるのか?など、心配な方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は車に傷がついてしまう原因、レンタカーの傷の許容範囲、万が一傷がついてしまった場合の対処法や保険の適用などについて解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
万が一に備えて、この記事で対処法を学んでおくと、いざ本当にレンタカーに傷がついた時に適切な対応ができます。
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レンタカーに傷がつく原因
レンタカーに傷がついてしまう原因は何でしょうか?
主な原因として、自分の操作ミスによるものや、他者からの影響によるものがあります。
具体的に、少し掘り下げて解説します。
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自分でこすった・ぶつけた
レンタカーに傷をつけてしまう原因のひとつとして、自分の不注意で起こしてしまうケースが挙げられます。
- 縁石に乗り上げて、バンパーやタイヤをこすった
- ガードレールに接触した
- 走行中に他の自動車や自転車などと接触した
レンタカーを利用する場合、土地勘がない道路を走ることも多いのではないでしょうか。
そんな時こそ、普段よりも一層注意して運転しなければなりません。
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他人に傷をつけられた
自分の不注意でレンタカーに傷をつけてしまうケースがある一方で、下記のように、不可抗力で傷がついてしまうこともあります。
- 相手の過失によって事故が発生し、車が破損した
- 駐車中に他人の車に当て逃げされた
- いたずらなどで傷をつけられた
このようなトラブルは防ぎようがない場合もあります。
走行するときに注意するのはもちろんですが、駐車するときも”治安が悪そうな地域”や”狭い駐車場を避ける”など、工夫が大切です。
レンタカーの傷の許容範囲
何らかの事情でレンタカーの車体に傷をつけてしまったとき、一体、どの程度の傷までなら許容されるのでしょうか。
許容範囲は個別判断
どこまでの傷を許容するかは、各レンタル会社によって異なります。
ワックスをかければ元通りになるような微細な傷であれば、レンタル会社の好意で許容してくれる場合もあるようですが、中には弁償が必要な場合もあります。
返却時のチェックは人が目視で確認します。
ほとんど目立たないような傷であれば、返却時の検査で見逃されることもありますが、実際のところは確認する方(会社)の個別判断なのです。
許容や見逃しを期待しない方がよい
とは言っても、「小さな傷だから見逃してもらえるかもしれない」「バレなければ問題ないだろう」と考えて、傷が生じたことを黙って返却するのはおすすめしません。
当然、検査を担当する人は専門知識を持つプロフェッショナルであり、傷の程度も正確に査定します。
傷を付けてしまったことを隠してレンタカーを返却した場合、後日、高額の修理費用や違約金を請求される可能性があります。
もし、レンタカーに傷をつけてしまったとしても、所定の手続きを行うことで保険が適用され、補償を受けられる場合があります。
やはり、正直に申告するのが一番です。
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レンタカーの傷の修理費は保険でカバーできるのか
レンタカーを利用していて傷を付けてしまったとき、真っ先に心配になるのがお金のことだと思います。
果たしてレンタカーの修理費に、保険は適用されるのでしょうか。
結論としては概ねカバーできる
レンタカーの傷の修理費は、きちんと手続きしておけば、基本的には保険が適用されます。
利用者が全額を負担する必要はありません。
レンタル会社が所有するレンタカーは、自動車保険に加入する義務があります。
利用料金には基本的にその保険料が含まれています。
そのため万が一事故が発生したときは、車両の損傷についても補償が受けられるので、修理費用の全額を支払う必要はありません。
契約時には、利用するレンタカーの保険内容や補償を受けられる条件を必ず確認するようにしてください。
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免責額が設定されている場合もある
免責額とは、「もし事故が起こった場合に自己負担として支払う金額のこと」です。
たとえば、事故によって30万円の修理費用が発生したとします。
免責金額を5万円に設定していた場合、5万円が自己負担となり、残りの25万円が保険会社から保険金として支払われます。
免責金額は保険の契約内容により異なりますが、数万円〜十数万円程度に及ぶ場合があります。
万が一事故を起こしてしまったときに、一切の費用を負担しないで済むようにしたいとお考えの方は、免責補償を受けられる任意保険に追加で加入しておくことをおすすめします。
免責補償はレンタル期間中1日につき、千円程度が目安です。
保険の適用を受けるには、事故証明が必要です。
万が一、レンタカー利用中に事故が起こった場合は、必ず警察に届け出て、事故証明を発行してもらいましょう。
もし、事故証明がなく事故が起きたこと証明できない場合、傷の原因が証明できないと判断され、保険が適用されないことがあります。
この場合は、保険金が給付されないため、自分自身で全額修理費用を負担しなければなりません。
適用外になるケースにも注意する
免責保証制度に加入している場合でも、レンタカーに傷やひどい汚れが生じてしまった場合、「休業補償(NOC:ノンオペレーションチャージ)」という負担金が発生することがあります。
レンタカーの修理や清掃が必要になった場合、レンタカー会社はメンテナンス期間中、車を貸し出すことができなくなります。
その期間の休業補償として、レンタル会社から一定の費用が請求されるのです。
ちなみに、この費用は免責補償制度に加入していた場合でも請求される点に注意が必要です。
他にも、スピード超過や飲酒運転などの法令違反、約款に違反した利用による損害など、利用者に重大な落ち度があった場合は自動車保険の適用がされません。
この点にも十分注意しましょう。
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レンタカーに傷がついた場合の対処法
ここからは、「万が一レンタカーに傷がついてしまったときに行うべきこと」について解説します。
事故や急なトラブル発生時は慌ててしまうことも多いので、事前に対応方法を確認しておくとよいでしょう。
レンタカー会社に連絡
レンタカーに傷がついているのを発見したら、ただちにレンタカー会社に連絡を入れましょう。
どんなに小さな傷であったとしても、すぐに連絡を入れる方が良いです。
レンタカー会社へ傷の状態などを説明し、判断や対応を確認・相談します。
その際に、修理が必要な傷か、それともワックスをかける程度で消せる傷かどうかなどを判断してくれます。
また、修理が必要な場合は、あらかじめかかる費用などを見積もりしてもらえることもあります。
もし事故によって傷がついてしまった場合は、保険適用のために事故証明が必要となります。
事故証明発行のために、警察にも連絡するように指示が出る場合があります。
警察に連絡
交通事故が起きたときは、すぐに警察に連絡しましょう。
警察による現場検証が行われ、事故証明が発行されます。
先述したように、レンタカーの保険を適用するには、警察が発行する「事故証明」が必ず必要です。
レンタカーの傷が元からついている可能性も考えておく
もしレンタカーに身に覚えのない傷がある場合、それは、はじめから(レンタカーを借りる前から)ついていたという可能性もゼロではありません。
しかし、レンタカー会社がその傷を認識していなかった場合、責任の所在をめぐってトラブルになってしまう場合もあります。
自分で付けた傷ではないからといって申告せずに返却してしまうと、後で発覚してトラブルに発展しまうことも起こりえます。
そういったトラブルを未然に防ぐために、車体受け渡し時(借りる時)に傷がついていないかどうか、レンタカー業者と必ず一緒にチェックしましょう。
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まとめ
レンタカーに傷をつけてしまったとしても修理費用は保険で賄われることが多いです。
しかし、運転者に重大な過失のある事故では適用外になるケースもあるため、注意が必要です。
もしレンタカーの傷を発見した際はすぐにレンタカー会社に報告してください。
報告せずに返却してしまうと、たとえ不可抗力による傷であっても事故証明ができず、修理費用を支払うことになってしまいます。