車はローンで買うなといわれているのはなぜ?理由についてご紹介

車の購入方法として、ローンでの購入と現金一括での購入が挙げられます。

車は高額のため、現金での購入よりもローンでの購入を検討する人が多いでしょう。
一方で、さまざまな意見の中には「車はローンで買うな」といった意見もあります。

こういった意見があるのはなぜでしょうか。

この記事では、車はローンで買うなといった意見がある理由や、ローンでの購入と現金での購入のメリット・デメリットなどを紹介します。

関連記事:「車は現金で買うな」といわれる理由とは?現金以外で買う方法について紹介します!

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車で利用できるローンとは?

カーローン 鍵

車購入時にローンを組む際は、ディーラーや金融機関などから貸し付けてもらうのが一般的です。
購入費用を分割で支払えるため、十分な資金がない場合でも車を購入できます。

車購入時に組むローンの種類としては「ディーラーローン」「銀行系ローン」「自社ローン」が挙げられます。

ここではそれぞれの特徴について解説します。

関連記事:新車を「頭金なしフルローン」で購入するメリット・デメリットとは?

ディーラーローン

ディーラーが提携する信販会社や保証会社などが提供しているローンです。
比較的審査が通りやすく、かつ短時間で結果が出る点が特徴として挙げられます。

なお、車の所有権は返済完了まで、ディーラーもしくは信販会社にあることを覚えておきましょう。
金利相場は5~8%前後と高めの設定です。

また、ディーラーローンの一つに「残価設定ローン」というものがあります。

車両本体価格の一部を事前に残価と設定した上で、残りの金額を月々支払っていくローンのことです。
月々の返済額を抑えられる点が魅力として挙げられます。

ただし、据え置いていた残価はローン満了時に、返却や買取などで清算する必要がある点に注意が必要です。

関連記事:残クレの金利は高い?相場や注意点を詳しく解説!

銀行系ローン

銀行系ローンとは、銀行や信用金庫などの金融機関が貸し付けるローンのことです。
車の所有権は購入者に帰属することから、乗り換えがしやすいといったメリットがあります。

金利相場は1~4%前後とディーラーローンより低いですが、審査が厳しい傾向にある点は覚えておきましょう。

また、ディーラーローンよりも審査結果が出るまでに時間がかかる傾向にあります。

自社ローン

自社ローンとは、主に中古車販売店が行っている分割払いのことです。

銀行や信販会社を介さないことから、審査に通りやすいローンといえます。
ただし、車の所有権は販売店にある点には注意が必要です。

なお販売店は貸付業者ではないため、金利はかかりません。

しかし、手数料や保証料が車両本体価格に上乗せされていることが多く、他のローンよりも支払い総額が高くなるケースもあります。

また、多くの販売店ではローン期間が短く設定されており、月々の支払い額が高くなる傾向にあることも覚えておきましょう。

関連記事:自社ローンは怖い?自社ローンについて徹底解説!

なぜ車はローンで買うなといわれているのか?

コストのイメージ

ここでは、車はローンで買わない方がよいといわれている主な理由を3つ紹介します。

金利の負担で支払い総額が高くなる

車をローンで購入した場合、金利の負担が発生するため、現金一括購入に比べて支払い総額が高くなります。
購入費用を分割できる点は魅力ですが、ローン期間が長くなるほど支払い額が多くなる点に注意しましょう。

ローンを組む際は月々の支払い額だけで考えず、支払い総額を考慮して返済プランを立てることが大切です。

関連記事:車のローン返済期間は何年がおすすめ?判断基準や注意点を押さえよう

月々一定額の支払いが発生する

車をローンで購入した場合、完済するまでの期間、毎月決まった金額を支払い続けなければなりません。

ローンは数年にわたって組むことが多く、月々の支払い額を高く設定しすぎると支払いできなくなってしまうことも考えられます。

また、車は車検代やガソリン代などの維持費もかかります。
無理なローンを組んでしまうと生活を圧迫させることにもつながるため、慎重に決めることが大切です。

関連記事:ガソリン代がお得になるおすすめクレジットカード7選!選び方も解説!

車の所有権がないため売却できない

車の所有権がローン会社にある場合、ローン返済中は自由に車を売却できません。
環境の変化で車が不要になった場合でも、ローンを完済するまでは所有し続ける必要があります。

車の売り時を逃すなど、人によっては不満に感じることもあるでしょう。

関連記事:新車ローンの組み方 何年がおすすめ? 金利の違いも徹底解説!

一括購入とローンでの購入のメリットやデメリットとは

車 メリット デメリット

ここでは、一括購入とローンでの購入のそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
メリットとデメリットの両方を把握した上で、自分に合った支払い方法を選ぶとよいでしょう。

一括購入するメリット

一括購入であればローンのように金利がかからないため、購入費用を抑えられます。

車は高額であることから、たとえ少ない金利であっても支払い総額で見ると差額は大きくなるでしょう。

また購入する際に審査を受ける必要がないことや、所有権が自分にあることなどもメリットです。
売却や乗り換えも自分の好きなタイミングで行えます。

一括購入するデメリット

車を一括購入すると、手元の現金が大きく減る点はデメリットといえるでしょう。
病気やケガなどで急に現金が必要になった際に、預金が残っていなければ対応が困難になることも考えられます。

また、資金に合わせて車を選ぶ必要があるため、必ずしも乗りたい車を購入できるとは限りません。
金額によっては、グレードやオプションを妥協する必要があるでしょう。

ローンを組んで購入するメリット

ローンを組んで購入するメリットとして、十分な資金がなくても車を購入できることが挙げられます。
手元の現金を減らさずに済むため、急な出費が必要になったときでも安心です。

また、一括購入では難しいグレードの車を購入することもできるでしょう。
車種や装備などの選択肢が広がります。

ローン購入するデメリット

ローンを組む際は、基本的に審査を受ける必要がある点はデメリットといえるでしょう。

審査に落ちてしまうとローンを組めず、車を購入できなくなってしまいます。
また金利を負担しなければならない点も、ローンで購入するデメリットの一つです。

一括購入よりも支払い総額が高くなります。

関連記事:車のローン審査に落ちる理由3つを紹介!何を基準に審査される?

一括購入した場合は値引きしてもらえるのか?

車を購入する際は、できる限り値引きしてもらいたいと思うのが購入者側の心情といえるでしょう。
1回の支払いで済む一括購入の方が、値引きを受けやすいと考える人もいるかもしれません。

しかし、ディーラーは現金での一括購入よりもローンでの購入を勧める傾向にあります。

ローンで購入してもらった方が、ディーラー側の利益が大きいからです。

そのため、一括購入するよりもローンで購入する方が、値引き交渉がしやすいといえるでしょう。
交渉することで、有料のサービスを無料で受けられる可能性もあります。

ただし、十分な資金がある場合は、金利の負担がない一括購入の方が、結果としてお得に購入できるといえるでしょう。

関連記事:ディーラーで値引きできる限界はどこまで?交渉のコツや値引きしやすい時期を紹介

まとめ

この記事では「車をローンで買うな」という意見がある理由や、ローンで購入するメリット・デメリットなどを紹介しました。

「車をローンで買うな」といわれる大きな理由として、ローン期間が長くなるほど金利の負担が増えてしまい、支払い総額が高くなることが挙げられます。
一方で、手元に資金がなくても車を購入できる点は、ローンで購入するメリットといえるでしょう。

なお現金での一括購入であれば、金利を負担する必要がないため、購入費用を抑えられます。

ただし、月々の支払いがない反面、手元の現金が大きく減る点には注意が必要です。

万が一のときに、現金がないことで損をしてしまう可能性も考えられます。

資金面や生活面など、さまざまな点を考慮した上で自分に合った支払い方法を選びましょう。

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