スマートICに間違えて進入した場合どうする?利用時の注意点や出入りの仕方も解説
スマートICは、高速道路の利便性を高めるETC専用無人インターチェンジです。
スマートICは便利なものですが、間違えて進入してしまった場合には、どのように対処をすればよいのでしょうか。
またスマートICを利用したいのに、利用する方法が分からない人もいるかもしれません。
この記事では、スマートICに間違えて進入した場合の対処法や利用時の注意点、出入りの仕方について解説していきます。
INDEX
スマートICの概要
スマートICは、高速道路と一般道のアクセスをスムーズにする、ETC専用の簡易的なインターチェンジです。
コンパクトに造られているうえに無人で運用されているため、通常のインターチェンジよりも低コストで導入・管理できるという特徴があります。
スマートICは、2004年に社会実験として導入が開始されました。
利用者から評判がよく、利用上の問題も特になかったため、2006年10月から本格的に運用され始めました。
2022年9月時点では全国に約150か所設置されています。
高速道路は、車で遠方に行くときに移動時間を短縮できる便利な道路です。
しかし、住んでいる地域によってはインターチェンジまで距離があり、たどり着くのに時間がかかる場合があります。
このような時間を削減するために、スマートICの導入が進められているのです。
スマートICには、既存のサービスエリアまたはパーキングエリアに設置されたSA・PA接続型と、高速道路本線に直接アクセスできるよう設置された本線直結型の2種類があります。
いずれもインターチェンジ間の距離が長いことによる不便さを補える場所に設置されています。
これにより、高速道路の利便性を高めるとともに、これまでアクセスが悪く観光客が少なかった場所に立ち寄りやすくなるため地域の活性化にもつなげることが可能です。
スマートICに間違えて進入した場合はどうすればよい?
スマートICはETC専用の無人で運用されているインターチェンジですが、間違えて進入してしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
ここでは、スマートICに間違えて進入してしまった場合の対処法について解説していきます。
バックによる逆走は禁止
スマートICに間違えて進入してしまったとしても、バックで引き返すことは絶対に行ってはいけません。
後続車がいた場合ぶつかる可能性があるため、危険です。
間違えて進入してしまったときには焦ってしまい引き返したくなるかもしれませんが、落ち着いて対処しましょう。
インターホンで指示を仰ぐ
スマートICは無人で運営しているため、トラブルに対応できるようゲートのわきにインターホンが設置されています。
インターホンを押せば係員につながるため、係員に間違って進入してしまったことを伝えましょう。
係員に連絡すると、バックすることなく安全に戻れる経路を案内してもらえます。
焦りによる交通事故を防ぐためにも、自分で判断せず係員の指示に従って行動することが大切です。
スマートIC利用時の注意点
スマートICを利用する際は注意する点があります。
ここでは、スマートICを利用するときの注意点と対処法を解説していきます。
関連記事:ETCが使えなくなる!? 2022年問題と2030年問題とは
ETCカードの挿入忘れや有効期限切れに注意する
スマートICは、ETC専用の簡易的なインターチェンジです。
ETCカードがないからといって、現金やクレジットカードを使って通過することはできません。
そのため、スマートICを利用するときには、ETCカードを挿入し忘れていないかを確認することが大切です。
ETCカードを挿入したつもりでも完全に挿入しきれていなかったり、有効期限が切れていたりする可能性もあります。
開閉バーの前でトラブルにならないように、ETCカードに問題がないかをしっかりチェックしておきましょう。
関連記事:ETCのセットアップはどうやるの?個人ではできないというのは本当なのか
車のサイズや時間帯によって利用できない場合がある
スマートICは、通常のインターチェンジと異なり、限られた敷地面積にコンパクトに設置されています。
そのため、通過できる車のサイズに制限が設けられている場合があります。
特に大型トラックや大型バスなどは利用が制限されている可能性が高いため、事前に各高速道路会社のウェブサイトなどで利用可否を確認しておきましょう。
また、スマートICは24時間利用できるとは限りません。
24時間利用可能なスマートICが増えているものの、場所によっては利用時間が制限されているところもあります。
利用時間が制限されていると知らずに深夜や早朝に行ってしまうと、利用できずに困ってしまうため、事前に利用可能な時間帯を確認しておきましょう。
SAやPAが利用できないこともある
スマートICは既存のSAやPAに併設されている場合もあります。
そのような場合には、高速道路に入る前や出た後にSA・PAの施設を利用したい人もいるでしょう。
しかし、立地の関係でスマートICのゲートを通過するとSAやPAの利用ができない場合があります。
利用できない場所であれば、スマートICゲートの3キロほど手前から「スマートIC利用後はSAを利用できません」などの表示が出されているため、利用可否の判断が可能です。
また、事前にSAやPAの利用可否を知りたい場合は、NEXCOのホームページやETC総合情報ポータルサイトなどに掲載されている情報を確認しましょう。
スマートICの出入りの仕方
ETC専用のインターチェンジは、ETCカードとの通信により開閉バーが開く仕組みです。
通常のETC専用インターチェンジでは、徐行することでETCレーンを通過できます。これは、開閉バーまでの進入経路に設置された設備でETCとの通信が行われているためです。
一方で、スマートICは、開閉バーまでの進入経路の設備が省略された簡易的な造りのため、通常のインターチェンジと出入りの仕方が少し異なります。スマートICは、進入経路に設置されたETCと通信する設備がなく、ETCとの通信は開閉バーの手前で行われます。そのため、開閉バーの手前で一時停止しなければなりません。一時停止し、開閉バーが開いたら進むことが可能です。
通常のETC専用インターチェンジと同じ感覚で前の車に続いて徐行しながら通過しようとすると、追突する恐れがあるため注意しましょう。
また、場合によっては一時停止しても、ETCカードの挿入不具合で開閉バーが開かない場合があります。このようなときは、焦らずにETCカードをしっかりと挿入していることを確かめ、ゲートわきに設置された通信開始ボタンを押しましょう。通信開始ボタンが押されたら、システムが再度ETCカードとの通信を行います。
通信開始ボタンを押して再通信しても開閉バーが開かない場合は、インターホンを押して係員に連絡しましょう。
まとめ
この記事では、スマートICに間違えて進入した場合の対処法や利用時の注意点、出入りの仕方を解説しました。
スマートICは、一般道路と高速道路のアクセスをスムーズにし、利便性を高めるためのETC専用インターチェンジです。
簡易的な造りであり、無人料金所として運営されているため、低コストで導入・管理できることから各地で導入が進められています。
しかし、無人で運営されているからこそ、間違って進入してしまったときは焦ってしまいます。
このようなときに、バックで引き返すことは事故を起こす可能性があるため、行ってはいけません。
間違って進入してしまったときは、インターホンを押して係員の指示に従いましょう。
また、スマートICは、車のサイズや時間帯によって利用できない場合やスマートICゲートを通過後、SA・PAの施設を利用できない場合があるため、注意が必要です。
トラブル時も慌てることなく冷静に対処し、スマートICを活用して高速道路をよりスムーズに利用しましょう。