ステップワゴン スパーダの購入を後悔しないためにすべきことを紹介
ホンダが製造・販売するステップワゴンは、ミニバンのなかでも人気が高い車です。
2022年の年間販売数では約38,000台を記録しています。
しかし、ステップワゴンのグレードの一つである「ステップワゴン スパーダ」は、前期モデルや他のミニバンと比較すると見劣りする箇所があり、「購入後に後悔してしまうのでは」と考える人もいるでしょう。
この記事では、ステップワゴン スパーダの購入を後悔する理由や後悔しないためにすべきことについて解説していきます。
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INDEX
ステップワゴン スパーダの購入を後悔する主な理由とは
ステップワゴンは、2022年に現行モデルである6代目が発売されました。
ここでは、前期モデルである5代目ステップワゴン スパーダやほかの車と比較して6代目ステップワゴン スパーダが劣っている点・後悔しそうな部分について解説していきます。
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ボディが大きすぎる
6代目ステップワゴン スパーダの購入を後悔する理由として、5代目モデルやライバル車に比べてボディサイズが大型化され、運転しづらくなったことが挙げられます。
特に日本は道路の幅が狭い場所が多いため、大きな車の走行では不便に感じる場合もあるでしょう。
しかし、ボディサイズの大型化に伴い、車内空間はホンダ車のなかでもトップクラスの広さを実現しているという魅力もあります。
6代目と5代目、ライバル車のボディサイズを比較した表は以下の通りです。
6代目ステップワゴン スパーダ(2WD) | 5代目ステップワゴン スパーダ(2WD) | ヴォクシー S-Z (ガソリン車 2WD) | ノアS-Z (ガソリン車 2WD) | |
全長 | 4,830mm | 4,760mm | 4,695mm | 4,695mm |
全幅 | 1,750mm | 1,695mm | 1,730mm | 1,730mm |
全高 | 1,840mm | 1,840mm | 1,895mm | 1,895mm |
ホイールベース | 2,890mm | 2,890mm | 2,850mm | 2,850mm |
車両重量 | 1,740kg | 1,680kg | 1,640kg | 1,640kg |
乗車定員 | 7人 | 7人 | 7人 | 7人 |
※参考元:5代目ステップワゴン 主要諸元表
※参考元:ヴォクシー 主要諸元表
※参考元:ノア 主要諸元表
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安全装備がやや欠けている
ステップワゴン スパーダはボディサイズが大きいため、運転をサポートしてくれる安全装備が欲しいですが、充実度に欠けているといえるでしょう。
例えば、上から見下ろす視点で駐車をサポートしてくれる「マルチビューカメラシステム」が標準装備されているのは最上級グレードのみです。
ほかのグレードではオプションで取り付けなければなりません。
また取り付けには、ナビ画面を9インチ以上にする必要があり、それ以下では純正品・社外品問わず非対応です。
自動ブレーキ機能や誤発進抑制機能などの、さまざまな安全装備が搭載されていますが、ライバル車と比較すると見劣りする部分がみられます。
例えば、ステップワゴン スパーダの自動ブレーキ機能は、前方の歩行者や車両は対応していますが、右左折の際の感知機能は搭載されていません。
一方で、ヴォクシーやノアは、前方の対応に加えて、右折の際の車両感知機能や右左折時の歩行車、自転車の感知機能など、安全装備が充実しています。
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他のミニバンと比較すると燃費性能が低い
ステップワゴン スパーダはノアやヴォクシーと比較すると燃費性能が低い傾向です。
カタログ燃費を比較すると数値が低く、理由は大型化されたボディサイズにあると考えられるでしょう。
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ステップワゴン スパーダの購入を後悔しないためにすべきこと
ステップワゴン スパーダの購入を後悔しないためには、安全性能や燃費性能などのスペックを正しく把握することが大切です。
特にボディの大型化により、駐車時や狭い道における対向車とのすれ違いなどの運転が困難なケースもあるでしょう。
また、自身の運転レベルや運転頻度のほか、さまざまな車と比較・検討することも後悔しないために重要な要素です。
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ステップワゴンの歴史
ここでは、ステップワゴンの歴史について解説していきます。
1996年~2015年(初代~4代目)
初代ステップワゴンは1996年に登場しています。
当時のミニバンは運転席の下にエンジンを配置する「キャブオーバータイプ」が主流でした。
しかし、初代ミニバンはエンジンを車の前に配置するレイアウトを採用しています。
低コストを重視して製造されたステップワゴンは、安価で購入できるほか、燃費の向上にもつながり、使い勝手の優れた車として高い人気がありました。
その後、専用のプラットフォームによって設計された2代目が2001年に登場します。
2005年には、初代から続いた箱型デザインを刷新し、低重心化による高い走行性能を備えた3代目が発売されました。
しかし、2009年に発売された4代目では、再び箱型デザインに戻っています。
このようにステップワゴンは性能だけでなく、そのデザインにも多くの人が魅了されていたのです。
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2015年~2021年(5代目)
2015年に発表された5代目は流線形のあるデザインに変更されたり、ターボエンジンが採用されたりなど、走りの楽しさを追求したミニバンとして登場しました。
また、リアゲートのドアが横に開く「わくわくゲート」の採用により、他車にはない独特なデザインが特徴的といえます。
さらにホンダの先進技術である「Honda SENSING」が搭載されるようになり、安全性能にもこだわって製造されています。
その後、2022年に現行モデルである6代目が発売されました。
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ステップワゴンのグレード別の違い
ステップワゴンのグレードは「AIR」「SPADA」「SPADA PREMIUM LINE」の3種類です。
なお全グレードに共通する点として、ガソリン車もしくはe:HEV(ホンダのハイブリッド車)のどちらかを選択できます。
AIR
AIRはステップワゴンのなかで標準のグレードです。
AIRは、ホンダの先進技術である「ホンダセンシング」が搭載されています。
ほかにも緊急時にオペレーターと通話できたり、スマートフォンから車の施錠やエアコン操作ができたりなど、ホンダの次世代技術「ホンダコネクト」への対応も可能です。
また、シートアレンジも豊富に用意されているほか、2・3列目のシートはクッションに厚みをもたせることで乗り心地を高めるなど、快適性にもこだわっています。
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SPADA
SPADAはAIRの上位グレードです。AIRとの違いはボディの各所に厚みやメッキが追加されていることで、より迫力のある外観に仕上がっています。
また、黒を基調とした車内空間はシートに撥水加工が施されているほか、ハンドルには本革巻、2列目シートには足を伸ばせる「オットマン」が採用されていることが特徴です。
ほかにも、コーナリングの際に車の進行方向にライトが可動する「LEDアクティブコーナリングライト」や、車の死角になりやすい斜め方向を検知して危険を知らせてくれる「ブラインドスポットインフォメーション」といった安全性能が取り入れられています。
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SPADA PREMIUM LINE
SPADA PREMIUM LINEは、ステップワゴンの最上級グレードです。
中級グレードであるSPADAをさらに高級感漂う雰囲気にアレンジしています。
具体的には、SPADAで採用されていたメッキパーツがより上質感のあるプラチナクローム仕上げになっていることや、専用デザインの17インチアルミホイールタイヤが採用されていることが挙げられるでしょう。
ほかにもシートには汚れに強く、手触りがよい「プライムスムース」という素材の使用や、2列目にシートヒーターを追加するなど、内装の高級感も高められています。
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まとめ
ステップワゴン スパーダは、ボディが大型化されたことで運転しづらそうと思われがちです。
しかし、ホンダ車のなかでトップクラスの車内空間を確保しているといった、ファミリー層向けの魅力もあります。
ステップワゴン スパーダの購入を後悔しないためには、安全性能や燃費性能などのスペックを正しく把握することが大切といえるでしょう。