タンクとルーミーの違いとは?ルーミーとの差を徹底比較!
トヨタが製造・販売するタンクとルーミーは、どちらも似た特徴のあるファミリー向けコンパクトワゴンであり、兄弟車と呼ばれています(ただし、タンクは2020年9月に販売が終了してしまい、2022年9月現在、新車では購入できません)。
本稿では、カラーラインナップや外観、燃費など、2つの車についての違いと同じ部分を比較していきます。
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INDEX
タンクの概要と特徴
タンクは2020年9月にメーカーによる販売を終了しており、現在は中古車でのみ購入できます。
コンパクトカーながらも全高が高く、車体はボックス型のため、車室は広々としており、ゆったりとした乗り心地が魅力です。
更に後部座先シートはすべて個別に稼働可能なためシートアレンジがしやすく、より広く空間を確保できます。
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タンクのグレードによる違いとは
タンクにはカスタムモデルの「カスタムG-T」「カスタムG」、ターボエンジン搭載の「G-T」など、さまざまな特徴でグレードが分かれています。
大まかには以下のような特徴があります(2019年10月発売モデル)。
エントリーモデルのX
一番の低価格であるエントリーモデルです。
ただし、走行をサポートするスマートアシストや安全機能など、一部機能が搭載されていないため、走行に自信がなく、機能補助を期待したい人にはあまりおすすめはできません。
衝突回避支援システムを搭載したX-S
Xに衝突回避支援システムのスマートアシストⅢを搭載したモデルです。内装やパーツはXを元に製造されています。
快適装備が満載のG
X-Sにクルーズコントロールや両側のパワースライドドア、オートエアコンなどを追加した標準グレードです。
ターボエンジン搭載のG-T
Gをベースとしていますが、ターボエンジンの搭載により走行性能が大幅に向上しています。
なめらかな加速、安定した力強い走りが期待できます。
カスタムG
グレードGをベースとしたカスタムグレードです。
カスタムG-T
G-Tをベースとしており、カスタムパーツによりエクステリアに大きな違いがあります。
フロントスポイラーや、LEDヘッドランプ、LEDリヤランプなども異なり、インフォメーションディスプレイのデザインもオレンジから青に変わり、スタイリッシュさが増しています。
ルーミーの概要と特徴
一方のルーミーは、現行で販売されているコンパクトワゴンです。
差し色も含めてカラーリングが豊富に取りそろえられており、カジュアルからベーシックまで、好みで選びやすいモデルとなっています。
床面地上高が366㎜と、お子さまや足腰の不自由なご年配まで乗り降りしやすい仕様であることもファミリーカーとしてうれしいポイントです。
グレードはX-Sが無い以外は、先述のタンクとほぼ同じ構成となっています。
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タンクとルーミーの違いとは?
ボディサイズ比較
タンク | ルーミー | |
全長(mm) | 3,700 | 3,700 |
全幅(mm) | 1,670 | 1,670 |
全高(mm) | 1,735 | 1,735 |
ホイールベース(mm) | 2,490 | 2,490 |
車両重量(kg) | 1,070~1,100 | 1,080~1,110 |
荷室寸法(mm) | 2,180×1,480×1,355 | 2,180×1,480×1,355 |
乗車定員(名) | 5 | 5 |
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燃費比較
車名 | タンク | ルーミー |
JC08モード/WLTCモード(km/L) | 24.6 | 18.4 |
市街地(km/L) | 15.5 | |
郊外(km/L) | 19.7 | |
高速道路(km/L) | 19.2 |
※参考元:トヨタ タンク G
※参考本:トヨタ ルーミー 主要諸元表
タンクとルーミーのサイズはほぼ同一、燃費は旧車のタンクではJC08モードの数値のみのため、あくまで参考値として確認ください。
タンクとルーミーの共通している機能や仕様
現行モデルのルーミーと、既に販売終了しているタンクですが、2つの車が機能で共通している部分は以下の通りです(ともにグレードG)。
スマートアシスト(衝突回避支援システム)
危険予測や長時間走行アシストなどを自動で行う機能です。
ただし、ふらつき警報など、一部の最新技術についてはルーミーにのみ搭載されています。
パノラミックビューモニター
4つのカメラにより頭上から車を見ているような視点で車庫入れをサポートします。
パワースライドドア、予約ロック機能
キーを所持している状態であれば、ドアスイッチをワンタッチで開閉できます。
予約ロック機能を活用すると、ドアが完全に閉まるのを待たずに車を離れることも可能です。
お子さまにも安心な挟み込み防止機能もあります。
タンクとルーミーの異なる部分
姉妹車のタンクとルーミーですが、比較すると異なる点もあります。その中でも目立った違いは以下の通りです。
エクステリア
フロントグリルやフロントバンパー、バックランプのデザインなどが異なります。
カラー
タンクは、ルーミーよりもカラーバリエーションが多いです。ゴールドや緑といったルーミーにはないカラーに加え、ツートーンカラーのバリエーションでもタンクが勝っています。
ウェルカムドアロック解除の有無
電子カードキーを所持した状態で車両検知距離に入ると、自動でドアが開く便利機能はルーミーのみの搭載となります。
内装のメーターなどのデザイン
内装はルーミーは最新のデザインにブラッシュアップされています。
USB端子の有無
直接車から携帯電話などに充電できる端末はルーミーにのみ搭載されています。
タンクはこんな人におすすめ
タンクは販売終了しているため、中古車で探すしか入手経路がありません。
ただ、違う見方をすれば、低価格で運転しやすいタンクを手に入れるチャンスとも言えます。
さらにタンクには、ルーミーにはないリーズナブルなX-Sグレードがラインアップされています。
こうした点からも、機能はシンプルでよく、購入価格を抑えて購入したい人には相性が良いといえます。
ルーミーと比べても、車体サイズも車内空間もさほど差はありません。
ただし、最新機能に気になるものがない場合に限っての話のため、その点は注意が必要です。
関連記事:車種ごとのおすすめ中古車を7台紹介!選び方や中古車を買う際の注意点も解説
ルーミーはこんな人におすすめ
新車を購入したい人には、ルーミー一択といえます。
前項で紹介したように、ルーミーにはタンクにはない最新の機能を装備しています。
トヨタの最新車では、スマートフォンと連動したアシスト機能なども開発されており、今後、ルーミーにもそうした技術が搭載される可能性がないとも言い切れません。
最新の安全機能を備えた新車で、快適なドライブを楽しみたい人は、ルーミーを選ぶのがよいでしょう。
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まとめ
タンクとルーミーのサイズに大きな違いはなく、走行性能や機能面でも大きな差はありません。
エクステリアやカラーバリエーションの違いはあるため、外見にこだわりのある人はよく見比べて決めましょう。
ただ、ルーミーは、タンクには搭載されていない機能も増えつつあります。
最新情報にアンテナを張りつつ、予算と相談しながら両車を比較検討してみると、納得の車選びができるのではないでしょうか。