車検を早く受けると損?車検を受けるタイミングも併せて解説

車検は、満了日を迎える前に更新しなければなりませんが、車検を受けるタイミングが早すぎると損をする場合があります。

この記事では、車検を受けるのが早すぎる場合に起こりうるデメリットや、車検が切れてしまった際の対処法について解説します。

車検を早く受けると損をする?

車検を早く受けると損をする理由とは

車検を早く受けるとなぜ損をしてしまうのでしょう。それには自賠責保険の料金が関係しています。

自賠責保険は、車を所有する人に加入が義務付けられています。
車検の際は、自賠責保険料を次の満了日までの24ヵ月分をまとめて支払わなければなりません

車検は満了日の前であればいつでも受けられますが、車検の満了日は「車検を通した日」から計算されます
つまり、満了日まで1ヵ月以上ある時期に車検に出してしまうと、前回支払った24ヵ月分の保険料のうち、満了日までの残りの日数分の保険料が無駄になってしまうのです。

2020年11月11日が満了日の自家用普通自動車を例に考えてみましょう。
この車が2020年9月11日に車検を受けた場合、前回の車検では2020年11月11日までの保険料を支払っているため、2ヵ月分の保険料が無駄になってしまいます。

この差額は、後述する手続きを踏めば還付されるのですが、それでも満額は還付されないため、トータルで見ると損をしてしまいます。

車検は「満了日1ヵ月前から満了日まで」が望ましい

車検は満了日の1ヵ月前から満了日までに更新するのが望ましいとされています。
これは検査場の混雑を緩和するため「満了日の1ヵ月前以降に車検を通せば本来の期日を変えずに更新できる」と定められているからです。

たとえば車検の満了日が2020年11月11日の場合、2020年10月12日以降に車検を受ければ、更新後の車検証の有効期限は2年後の2022年11月11日までとなります。
満了日から逆算して1ヵ月以内に車検を通せば、自賠責保険料が無駄になることはありません

45日前に車検を受けても損をしない方法

引っ越しなど自身の都合でどうしても満了日の1ヶ月以上前に車検を受けたい場合もあるでしょう。
実は45日前に車検へ出しても損をしない方法があります

指定整備工場(陸運局から車検を行う許可を受けている整備工場)で車検を受けた後に発行される「保安基準適合標章」を運輸支局や自動車検査協会へ提出し、特例を受ける方法です。

保安基準適合標章の有効期間は15日です。つまり、保安基準適合標章が切れる日を車検満了日の1ヵ月前に合わせれば、15日+30日=45日前に車検を受けても損をすることはなくなります。

車検を早めに受けるメリットとデメリット

メリット1:車検の予約を調整しやすい

車検を早めに受ける第一のメリットは、車検の予約を調整しやすいことです。

自賠責保険料で少々損をしたり次の車検満了日の日付が変わることが気にならないのであれば、車検を満了日の1ヵ月以上前に受けるデメリットは少ないでしょう。

早めに予約することで余裕をもって準備でき、スケジュール調整も容易になります。

メリット2:車検切れのリスクを回避できる

車検に関連して最も避けたい事態は「車検切れ」です。日本の法令では、車検の満了日を過ぎている車が公道を走ることは認められていません。早めに車検に出すことで、車検切れのリスクを回避できます。

また万が一車検に通らなかった場合も、原因箇所の整備や修理の時間を確保できるでしょう。

「車に乗れない時期が発生しては困る」という人には、早めの車検がおすすめです。

デメリット:自賠責保険料は還付されるが少額

車検を前倒して受けた場合、前回の車検で支払った24ヵ月分の自賠責保険を中途解約することになるため、還付金を受け取れます。

しかし、還付金は日割り計算のため、残りの契約期間が1〜2ヵ月で車検を受ける場合の還付金は数百円となります。還付のための手間を考慮すると、金額に見合わないケースがほとんどです。

車検に通らなかった場合の対処法

有効期間内に車検に出したものの通らなかった場合は、原因を特定し整備を行った上で再検査を受ける必要があります。

車検に通らない原因としては「オイル漏れがある」「マフラーに穴が開いている」などの設備不良や、「不適切なカーフィルムを貼っている」「改造によって車高が基準より高い」などの法に触れたカスタマイズが挙げられます。

車検に通らなかった場合は当日中に問題を解決して再検査を受けるか、「限定自動車検査証」を発行し15日以内に再検査を受けるのが一般的です。

限定自動車検査証があれば、車検の満了日を過ぎても公道を走れます
車検が切れた車を動かす必要がある場合は、市町村の窓口でこの検査証を取得しましょう。

車検が切れた場合の対処法

普段あまり車に乗らない人は、車検切れに気づかないこともあるでしょう。

ここでは、気づかないうちに車検が切れていた場合の対処法を紹介します。

仮ナンバーを発行する

車検が切れた車では公道を走れません。
車検切れの車を車検場まで運転するには「仮ナンバー」を発行する必要があります。仮ナンバーは住んでいる市町村の役所や陸運局で申請します。

書類に使用目的や移動経路、期間などを記入し、受領されると仮ナンバーが発行されます。この仮ナンバーは最長で5日間有効です。

車検業者の引き取り納車を利用する

車検切れの車をあらためて車検に出すには、車検業者に「引き取り納車」を依頼する方法もあります。

引き取り納車とは、業者が車検切れとなった車を引き取りに来てくれ、車検後には運搬までしてくれるサービスです。

ただ、仮ナンバーを申請する時間がない場合は便利ですが引き取りには手数料がかかるため、トータルの車検料は通常より割高となります。

関連記事:車検が切れたらどうなる?罰則内容や切れた場合の対処方法を解説

まとめ

今回は、車検を早く出すことで起こりうるメリットやデメリット、車検に通らなかったり車検切れになった際の対処法を紹介しました。早めに車検に出すことが必ずしも悪いわけではありません。本記事を参考に、自身の状況によって最適な時期を見極めてください。

この記事を書いた人

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カーナレッジ編集部

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