トヨタの安全技術、Toyota Safety Senseの機能を一覧で紹介!
現在開発されている車には、安全技術が搭載されている車が多くあります。
しかし、具体的に各社の安全技術を理解している方は少ないのではないでしょうか?
今回は、トヨタの安全技術「Toyota Safety Sense」について解説しますので、ぜひ最後まで読んで最新の技術を理解しましょう。
車を選ぶ際に、ご自身に合った機能を費用対効果で考えられ、コスパよく安全技術を入手できるでしょう。
INDEX
Toyota Safety Senseの概要

Toyota Safety Senseはトヨタの予防安全パッケージのことです。
2015年に登場した時には、「Toyota Safety Sense C」、上位版の「Toyota Safety Sense P」の2つのグレードがあり、「Toyota Safety Sense C」はカローラアクシオ、カローラフィールダーに初搭載され、「Toyota Safety Sense P」は、ランドクルーザーが初搭載車です。
2017年に大幅な機能強化とともに2つのグレードが統合され、現在の「Toyota Safety Sense」となり、アルファード、ヴェルファイアに初搭載されました。
その後も、少しずつ機能の向上が行われています。
しかし、大前提としてトヨタだけでなく各社の安全性能を過信しすぎることなく、ドライバーが注意して運転することが大切です。
Toyota Safety Senseの機能一覧

ここでは具体的にどのような機能があるのかを説明していきます。
プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減)
以下の機能により、衝突被害を減らします。
単眼カメラとミリ波レーダーにより、衝突しそうな状況でブレーキが作動します。
衝突被害軽減ブレーキ
カメラでは認識のしにくい雨天時、夜間でもレーダーで遠くの距離まで検知することで、衝突の被害を回避または軽減します。
作動する時は、衝突の危険が迫った時を単眼カメラとミリ波レーダーで検出し、警報ブザーとマルチインフォメーションディスプレイでドライバーに注意喚起します。
ドライバーがブレーキを踏めた時にはプリクラッシュブレーキアシスト、踏めなかった場合にはプリクラッシュブレーキを作動させます。
一部の車種には、以下のような機能がさらに搭載されています。
- a:交差点での対向直進車、横断歩行者検知機能
- b:低速時の直前にいる歩行者、自転車、車両との衝突回避・被害軽減機能
- c:ドライバーによる回避操舵時の車線逸脱抑制サポート
- d:対向車に対する速度低減サポート
搭載車は以下の通りです。
- カローラスポーツ
- ヴォクシー
- シエンタ
- ノア
- カローラ
- プリウス
- カローラツーリング
- クラウン
- bZ4X
- GRカローラ
また衝突被害軽減ブレーキの搭載車は上記に加え、以下の車種です。
- アクア(a、b、c)
- ヤリス(a、b、c)
- アルファード
- ヴェルファイア
- グランエース
- カムリ(a、b、c、d)
- MIRAI(a、b、c、d)
- カローラクロス
- C-HR(a、b、c)
- ハイラックス
- ハリアー(a、b、c)
- ヤリスクロス(a、b、c)
- RAV4(a、b、c)
- ランドクルーザー(a、b、c、d)
- ランドクルーザープラド
- GRヤリス(a、b、c)
- ハイエースワゴン
- カローラアクシオ
- センチュリー
- カローラフィールダー
- ハイエースバン
レーントレーシングアシスト(車線逸脱防止機能)
車線をはみ出さないための機能です。
ステアリング制御により、先行車を追従したり、ハンドル操作サポートにより、車線をはみ出しそうになった時にブザーとディスプレイで注意喚起をします。
また、ディスプレイでは休憩を促したり、ドライバーの異常時に検知してブザーやホーンで周囲に注意を促しながら停車する機能もあります。
搭載車は以下の通りです。
- アクア
- カローラスポーツ(トレース位置制御反応、ドライバー異常時対応システム付)
- ヤリス(一部グレードに標準装備)
- アルファード(トレース位置制御反応)
- ヴェルファイア
- ヴォクシー(トレース位置制御反応、ドライバー異常時対応システム付)
- シエンタ(トレース位置制御反応)
- ノア(トレース位置制御反応、ドライバー異常時対応システム付)
- カローラ(トレース位置制御反応、ドライバー異常時対応システム付)
- プリウス
- カムリ(ドライバー異常時対応システム付)
- MIRAI(ドライバー異常時対応システム付)
- カローラツーリング(トレース位置制御反応、ドライバー異常時対応システム付)
- カローラクロス
- C-HR
- クラウン(トレース位置制御反応、ドライバー異常時対応システム付)
- ハリアー
- ヤリスクロス
- RAV4(ドライバー異常時対応システム付)
- ランドクルーザー(一部グレードに標準装備、ドライバー異常時対応システム付)
- GRヤリス(メーカーオプション)
- GRカローラ(トレース位置制御反応)
レーンチェンジアシスト(LCA)
レーントレーシングアシストが作動中に、ドライバーのウインカー操作を元に、操舵や車線変更先の車両監視の支援をします。
レーンチェンジ終了後には、ウィンカーが自動で消灯します。
以下の車種にグレードにより装備できます。
- ヴォクシー
- ノア
- プリウス
- MIRAI
- クラウン
レーダークルーズコントロール(追従ドライブ支援機能)
先行車両を追従し最適な車間距離を保つ機能です。
渋滞時やカーブでは速度を抑制し、高速道路での車線変更もウインカーと連動して速度を調整し、スムーズにできるようにサポートします。
- アクア
- カローラスポーツ
- ヤリス
- アルファード
- ヴェルファイア
- ヴォクシー
- グランエース
- シエンタ
- ノア
- カムリ
- カローラ
- センチュリー
- プリウス
- MIRAI
- カローラツーリング
- カローラクロス
- C-HR
- クラウン
- ハリアー
- bZ4X
- ヤリスクロス
- RAV4
- ランドクルーザー
- ランドクルーザープラド
- GRヤリス(メーカーオプション)
- GRカローラ
- ハイラックス
レーンディパーチャーアラート(車線はみ出しアラート)
車線変更時かどうかを見極め、アラート、ディスプレイ、ハンドルサポートで車線をはみ出さないような運転をサポートします。
- ハイエースワゴン
- カローラアクシオ
- カローラフィールダー
- ハイエースバン
また、以下の車種にはステアリング機能もついています。
- カローラスポーツ
- ヤリス(一部グレードに標準装備)
- ヴォクシー
- シエンタ
- ノア
- カローラ
- センチュリー
- プリウス
- カローラツーリング
- クラウン
- bZ4X
- GRカローラ
さらに以下の車種には、車線を逸脱しそうな時に反対側の車輪にブレーキをかけて車線逸脱を防止する、「ヨーアシスト機能」が搭載されています。
- グランエース
- ハイラックス
- ランドクルーザー(一部グレードに標準装備)
- ランドクルーザープラド
オートマチックハイビーム(自動ハイビーム)
ハイビームとロービームを自動で切り替え、夜間の運転をサポートします。
対向車がいない時にはハイビームになるので歩行者の早期発見につながります。
搭載車は以下の通りです。
- アクア
- カローラスポーツ
- ヤリス
- アルファード(一部グレードに標準装備)
- ヴォクシー
- グランエース
- シエンタ(一部グレードに標準装備)
- ノア
- ハイエースワゴン
- カムリ
- カローラ
- カローラアクシオ
- プリウス
- MIRAI(一部グレードに標準装備)
- カローラツーリング
- カローラクロス
- カローラフィールダー
- C-HR
- クラウン(一部グレードに標準装備)
- ハリアー(一部グレードに標準装備)
- bZ4X
- ヤリスクロス
- RAV4
- ランドクルーザー(一部グレードに標準装備)
- ランドクルーザープラド
- GRヤリス(メーカーオプション)
- GRカローラ
- ハイエースバン(メーカーオプションで非装着選択可)
ロードサインアシスト(標識読み取りディスプレイ)
標識をカメラで認識し、マルチインフォメーションディスプレイに表示することで見落としを防止します。
搭載車は以下の通りです。
- アクア
- カローラスポーツ
- ヤリス
- アルファード
- ヴェルファイア
- ヴォクシー
- グランエース
- シエンタ
- ノア
- カムリ
- カローラ
- プリウス
- MIRAI
- カローラツーリング
- カローラクロス
- クラウン
- C-HR
- ハリアー
- bZ4X
- ヤリスクロス
- RAV4
- ランドクルーザー
- ランドクルーザープラド
- GRヤリス
- GRカローラ
先行車発進アラーム
停車時に、前の車が約4メートル進んでも発進しなかった時に、アラームとディスプレイで表示します。
搭載車は以下の通りです。
- アクア
- カローラスポーツ
- ヤリス
- アルファード
- ヴェルファイア
- ヴォクシー
- グランエース
- シエンタ
- ノア
- カムリ
- カローラ
- カローラアクシオ
- プリウス
- MIRAI
- カローラツーリング
- カローラフィールダー
- カローラクロス
- クラウン
- C-HR
- ハリアー
- bZ4X
- ヤリスクロス
- RAV4
- ランドクルーザー
- ランドクルーザープラド
- GRヤリス
- GRカローラ
- ハイラックス
プロアクティブドライビングアシスト(PDA)
「歩行者が道を渡るかもしれない」「飛び出しがあるかもしれない」といった「かもしれない運転」をアシストします。
カメラとレーダーで周囲の状況からリスクを判断し、減速支援などを行います。
以下の車種に搭載されています。
- カローラスポーツ
- ヴォクシー
- シエンタ
- ノア
- カローラ
- プリウス
- カローラツーリング
- クラウン
- bZ4X
緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)
歩行者や自転車などを回避する時に、ドライバーによる操舵がなくてもシステムで車線内で回避するように動きます。
以下の車種にオプションで搭載できます。
- ヴォクシー
- ノア
- プリウス
- クラウン
フロントクロストラフィックアラート(FCTA)
交差点進入時など左右からくる車を検知し、ブレーキをかけなかった場合にブザーとディスプレイで注意します。
カラーヘッドアップディスプレイ搭載車では、車が近づいてくる方向をアニメーションで表示します。
搭載車は以下の車種で、ノア、MIRAI以外はオプションやグレードにより違いがあります。
- ヴォクシー
- ノア
- プリウス
- MIRAI
- クラウン
Toyota Safety Senseまとめ
- プリクラッシュセーフティ
- レーントレーシングアシスト(一部レーンチェンジアシスト)
- レーダークルーズコントロール
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
- ロードサインアシスト
- 先行車発進アラーム
- プロアクティブドライビングアシスト
- 緊急時操舵支援
- フロントクロストラフィックアラート
というように現行で新車で販売されている多くの車種に上のような機能がついています。
オプションの場合もあるので必要なのにつけてなかった、といったことがないよう気をつけなければなりません。
運転の際も、最新の機能を信頼しすぎずに、細心の注意が必要です。
運転も車の購入もしっかりと冷静な判断をしましょう。