中古車は値引きできるのか?交渉のコツや値引きしやすい時期を紹介
自動車の購入は人生の中でも大きなお金が動く一大イベント。
欲しい車が見つかった場合でも、なかなか簡単に購入できるものではありません。
その車の価値を見出しつつも、なるべく安く買いたいと思うのが消費者の常です。
この記事では、中古車を購入する際に値引きが可能なのかどうか、可能であればどんな時期にどんな方法でするべきかなどを紹介していきます。
また、値引き交渉しないことのメリットも併せて紹介するため、ぜひ参考にしてください。
関連記事:人気の中古車の相場をご紹介!中古車の選び方や注意点についても解説
関連記事:初心者でも大丈夫!損をしない中古車の買い方とは
INDEX
中古車は値引きが可能なのか?
ここでは、中古車の値引きに関する情報を紹介していきます。
中古車の値引きについて
新車を購入する際には、多くのシーンで値引き交渉や特典の付与などのサービスが行われています。
一方で、中古車の購入については、実は値引き交渉の余地があるとは知らずに提示された金額を基に購入を決めるケースが多くあります。
中古車も新車と同様に値引き交渉をすることは可能ではありますが、中古車は新車に比べて安価に設定されていることから、値引きの幅は新車よりも小さくなります。
また、中古車の値引き率は一般的には10%程度が限度と言われますが、軽自動車やコンパクトカーなどもともとの価格帯が抑えられている車ほど値引き率が低くなります。
中古車が新車と大きく違うポイントとして、同じ種類の車であっても一つ一つが異なる状態で販売されている点が挙げられます。
例えば、タイヤ、バッテリーなどの消耗の具合、内装・外装の傷やシミなどの程度など、使用されていた車によって異なります。
そのため、中古車が値引き可能かどうかというのは車の状態によっても左右されます。
値引き交渉のための準備とは?

中古車の値引き交渉をするために最も重要なことは、事前に中古車価格の相場を調べておくことです。
相場を知らないと交渉する際の適正価格が判断できません。
値引き交渉をするのであれば、「何となく値引いてもらったものの元の価格が高かっただけ」というケースは避けたいものです。
また、購入の際に注意してチェックしたい項目として、中古車価格の金額が購入総額になっているかどうかという点が挙げられます。
販売されている中古車を検索できるWebサイトによっては、車両本体価格のみの表示になっているケースもあり、本体価格だけでは交渉の際に金額の比較が難しくなります。
中古車の購入の際には、車両本体価格の他に各種手数料や税金、法定費用を支払う必要があります。
そのため、事前のリサーチの際は、「購入総額がいくらになるか」を調べておきましょう。
関連記事:中古車購入の交渉成功は準備で決まる!交渉の要点を総まとめ
中古車が値引きできる時期とは?
中古車を購入する際に、時期によって値引き交渉のしやすさは変わるのでしょうか。
ここで押さえておきたいポイントとしては、「購入総額を抑えて買える」という場合と「値引き交渉で値引き幅を大きくして買える」という場合では事情が異なるという点です。
前者を望む場合であれば、狙い目の時期としては月末や年度末の決算期など、販売側の営業成績にシビアに関わるタイミングとなります。
ただし、そういったタイミングにおいては各販売店でキャンペーンを打って大きく割引を行うケースも多いため、値引き交渉ができる余地は少なくなります。
後者を望む場合であれば、繁忙期以外のあまり販売件数が大きく動かないタイミングの方が値引きをしてもらえる可能性が上がります。
繁忙期以外でも当然ながら営業はノルマが課されるため、何もない時期の方が販売が難しいものです。
そのため、値引き交渉するのであればこういったタイミングの方が狙い目となります。
値引き交渉のコツ

購入したい中古車を決め下調べも十分に行い、いざ値引き交渉をしたいと思っても実際に交渉へ踏み出すには勇気が必要となります。
ここでは、値引き交渉をする際のコツを紹介していきます。
即日で購入をする姿勢を見せる
値引き交渉で一番重要なテクニックは、その日に購入を決めようとする姿勢を見せることです。
中古車は一点ものの世界であるため、即決してくれる顧客をとにかく大事にします。
「良い車があれば購入したい」「価格が予算内であれば購入したい」など、具体的に購入する姿勢を見せることで、営業にも伝わり、値引きの交渉の余地を与えてくれやすくなります。
ただし、「どうしても今日買わないといけない」という程度まで必死さを見せてしまうと、逆に足元を見られて値引きをしてもらいにくくなる可能性もあります。
バランスを取りながら、上手に交渉を進めましょう。
予算を少なめに伝える
営業と交渉する中でほぼ必ず聞かれる質問が「予算はおいくらですか?」という内容です。
一つのテクニックとして、この質問が出た場合には予算を少なめに伝えましょう。
予算を多めに伝えてしまうと値引き幅が小さくなる可能性があります。
例えば、店頭価格160万円の車を購入したいとき、予算を150万円と伝えたとします。
この場合、本当であれば140万円まで値引きされる可能性があったにも関わらず、150万円までの値引き額しか提示されません。
少なめの金額という部分には決まりはないため難しく感じるかもしれませんが、事前のリサーチによって把握している中古車の相場を少し下回るくらいの金額を目安と考えておきましょう。
車両本体以外の部分で値引きを交渉する
販売店によっては車両本体の値引きは難しい場合でも、その他の部分での値引きや特典の付与などで実質的な値引きをしてもらえる場合があります。
例えば、中古車の納車時にかかる費用や、購入後の点検費用などは値引きしてもらえる可能性があります。
また、カーナビやスペアタイヤをオプションで付けてもらえると、実質的な値引きになります。
エアコンフィルターやバッテリーなどの消耗品を、新しいものに交換してもらうという交渉も可能です。
自分で対応できることは自分でする

中古車の購入においては、車庫証明とナンバープレートの取得を自分で対応することによって費用を抑えることができます。
通常は販売店がこれらの業務を行ってくれますが、一般的には3~4万円の費用が発生します。
自分で手続きをする際に多少の費用は発生しますが、3~4万円まではかかりません。
費用を抑えるために自分で手続きできる部分がある点も把握しておきましょう。
関連記事:車庫証明に必要な書類を紹介!そもそも車庫証明はなぜ必要なの?
関連記事:車庫証明書の書き方!必要な書類と車庫証明の注意点を解説
値引き交渉をしないメリット
ここまで値引き交渉の方法やタイミングについてお伝えしてきましたが、一方で値引き交渉をしないメリットもあります。
値引き交渉をする際には、事前のリサーチや営業との駆け引きなど時間と労力を要します。
交渉した結果、必ずしも目当ての車が安く手に入るわけではなく、交渉が失敗したり、調べている間に欲しい車が無くなるケースもあります。
手間と労力をかけてまで値引き交渉をしたくない人は、あらかじめ中古車を安く買える方法を試しましょう。
例えば、欲しい車の不人気カラーであれば、元々の価格が安くなっている可能性があります。
また、新車のモデルチェンジがあると中古車市場に旧型の車が増え、販売価格が下がりやすくなります。
このようなタイミングを狙って安く購入するというのも一つの方法です。
まとめ

中古車は、新車に比べると値引き幅は小さくなりますが、値引き交渉自体は可能であり、一般的には10%程度が限度と言われています。
値引きの交渉にあたっては、事前に相場を調べ、現地で上手に交渉を進めることでチャンスが広がります。
車は高価な買い物であるため、少しの値引きの感覚でも大きな節約となります。
失敗を恐れずに、ぜひチャレンジしてみましょう。