スバル WRX S4の燃費は悪い?スポーツタイプの車と比較して解説!
最近は低燃費な車が話題ですが、車の走りそのものを楽しむような走行性能に特化したモデルも人気が高いですよね。走行性能に特化した車は場合によっては、燃費よりもパワーなどが優先されることがあります。
とはいえ、車の維持費の大半を占める燃料費にかかわる燃費性能は車選びの際に確認しておきたいですよね。
今回は、スバルならではのこだわりの走行性能を誇る「WRX S4」の燃費について紹介します。
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INDEX
スバル WRX S4のカタログ燃費を紹介
ここでは、スバル WRX S4のカタログ燃費を紹介します。
スバル WRX S4のカタログ燃費
グレード | カタログ燃費:WLTCモード(km/L) |
GT-H EX | 10.8 |
STI Sport R EX | 10.7 |
スバル WRX S4の実燃費を紹介
実燃費とはカタログに記載されている数値とは異なり、実際に使用した際に計測される燃費のことであり、走り方や車の状態によって変化します。
ここからは、e燃費(実際に車を所有している人により、燃費情報が共有されているWebサイト)の情報とカタログ燃費を比較してご紹介します。
スバル WRX S4の実燃費
グレード | カタログ燃費:WLTCモード(km/L) 実燃費(km/L) |
GT-H EX | 10.8 8.79 |
STI Sport R EX | 10.7 8.79 |
WRX S4「GT-H EX」と「STI Sport R EX」の実燃費は上記のとおり、燃費達成率がいずれも81%以上とよい結果になっています。
この数値は平均値であるため、実際にはカタログ燃費を上回るデータや下回るデータもありますが、概ね燃費が悪いとは感じられません。
スバル WRX S4と同じスポーツタイプの車のカタログ燃費と比較
ここでは、スバル WRX S4とよく比べられる車のカタログ燃費を比較してみましょう。
今回、同じスポーツタイプの車であるトヨタ「GR86」、日産「スカイライン」を選びました。
スバル WRX S4とトヨタ GR86のカタログ燃費比較
スバル WRX S4のカタログ燃費
グレード | カタログ燃費:WLTCモード(km/L) |
GT-H EX | 10.8 |
STI Sport R EX | 10.7 |
トヨタ GR86のカタログ燃費
グレード | トランスミッション | カタログ燃費:WLTCモード(km/L) |
RZ | 6AT | 11.7 |
RZ | 6MT | 11.9 |
SZ | 6AT | 11.8 |
SZ | 6MT | 12.0 |
RC | 6MT | 12.0 |
スバル WRX S4とトヨタ GR86のカタログ燃費を比較してみると、GR86の方がWRX S4よりも燃費が良いということがわかりました。
スバル WRX S4と日産 スカイラインのカタログ燃費比較
次に、スバル WRX S4と日産 スカイラインのカタログ燃費を比較してみましょう。
スバル WRX S4のカタログ燃費
グレード | カタログ燃費:WLTCモード(km/L) |
GT-H EX | 10.8 |
STI Sport R EX | 10.7 |
日産 スカイラインのカタログ燃費
グレード | カタログ燃費:WLTCモード(km/L) |
400R | 10.0 |
GT Type SP | 10.0 |
GT Type P | 10.0 |
GT | 10.0 |
スバル WRX S4と日産 スカイラインのカタログ燃費を比較してみると、WRX S4の方がスカイラインよりも燃費が良いということがわかりました。
結果として、スバル WRX S4の燃費は、トヨタ GR86よりも劣りますが、日産 スカイラインより優れていることがわかりました。同じスポーツタイプの車と比べた場合、WRX S4は燃費が悪いとは一概には言い切れないでしょう。
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スバル WRX S4の燃費を向上する方法とは?
WRX S4の燃費は車の性能や特性からみれば悪い数値とはいえません。しかし、低燃費化が進んでいる最近の車と比較した場合は、とても良い燃費だとはいえないでしょう。
WRX S4の燃費を向上する方法として、以下の2つがあります。
- WRX S4の燃費が良くなるモードを使う
- 急発進、急加速、急ブレーキを避ける
それぞれ詳しくみていきましょう。
スバル WRX S4の燃費が良くなるモードを使う
WRX S4には、「SI-DRIVE」と呼ばれるドライブアシストシステムが搭載されています。車内中央部にあるセレクターの操作で、走行特性が違う3つのドライブモードを選ぶことができます。
「I(インテリジェントモード)」「S(スポーツモード)」「S#(スポーツ・シャープモード)」の3つです。
「I(インテリジェントモード)」はストレスのない走行性と低燃費を両立させたモードです。このモードを選択すると、最高出力を抑えられ、燃費を平均10%程度向上することができるといわれています。
特に渋滞時や街乗りなど、低出力で走行ができるシチュエーションにおいては、有効なモードといえるでしょう。
ちなみに、「S(スポーツモード)」は、I(インテリジェントモード)よりも走行性を向上させたモードです。高速道路や郊外の道を走行するのに適しています。
「S#(スポーツ・シャープモード)」は、レスポンス重視のモードです。山間部での走行や高速道路の合流、追い越し加速時などに適しています。一部車種に搭載されています。
WRX S4の燃費を向上させるには、こまめにモードを切り替えながら運転するようにしましょう。
燃費を良くする運転を心がける
燃費が悪くなる最も大きな原因の一つが、ガソリンを無駄に消費することです。ガソリンを無駄に消費しないために、燃費を良くする運転を心がけましょう。
燃費を良くする運転方法は、以下の4つです。
- 急ブレーキ、急発進、急加速をしない
- ガソリンを少なく補給し、こまめに給油する
- 高速道路でスピードを出しすぎない
- 速すぎず、遅すぎず適切な速度で走行する
一般的な車であれば、アクセルを踏み込んで性能が頭打ちになるため、極端に燃費が悪くなることはありません。しかし、WRX S4のようなスポーツタイプの車はアクセルを踏み込んだ分だけ加速し、その分燃費も悪くなります。そのため、WRX S4を運転する際にはより一層慎重なアクセルワークが必要です。
スバル WRX S4とはどのような車か?
WRX S4は、コンパクトなセダンでありながらパワフルなエンジンと優れた操縦性で、スポーティな走りを楽しめる車です。
WRX S4は2.4Lの水平対向4気筒ターボエンジンを搭載しており、最高出力275馬力、最大トルク375Nmを発揮します。
また、WRX S4は、スバルのAWDシステム「シンメトリカルAWD」を採用しており、あらゆる路面状況において安定した走りを可能にしています。
ここでは、WRX S4の概要や特徴などについて紹介していきます。
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スバル WRX S4の概要と特徴
グレードは、GT-H EXとSTI Sport R EXの2種類がラインナップされており、駆動方式はAWD(常時全輪駆動)です。
また、メーカー希望小売価格は、GT-H EXモデルが4,477,000円(税込み)〜、STI Sport R EXモデルが5,027,000円(税込み)〜で設定されています。航続距離の目安となる燃料のタンク容量は、80Lです。
先進安全装備についてはスバルのアイサイトが搭載されています。
2021年11月に登場した2代目現行型のWRX S4では、従来モデルで採用されていた「アイサイトVer.3」からグレードアップし、新開発の360°センシングが可能な「新世代アイサイト」が採用されています。
スバル WRX S4の外観
WRX S4の外観は、アグレッシブな顔つきが特徴です。
フロントマスクは、ヘキサゴン形のグリルと大型のヘッドライトを組み合わせた、力強い印象を与えます。
アグレッシブで力強い印象のWRX S4ですが、ボディサイズは全長4670mm×全幅1825mm×全高1465mmで、コンパクトなセダンです。
スバル WRX S4の内装
WRX S4の内装は、スポーティなデザインと質感の高さが魅力です。
ファブリックだけでなく、スエード調のシートやアルミ製ペダルなどが採用され、走りの楽しさを演出します。
特にSTIモデルのボルドー(レッド)ステッチはかなり魅力的な上に、座り心地も良さそうな見た目をしています。
さらに、アイサイトの操作パネルや、11.6インチの大型センターディスプレイなど、先進的な装備も充実していますが、こういった要素が逆に「サーキット向けなのではないか」と思われる要因にもなっているのかもしれません。
まとめ
この記事では、スバル WRX S4について、カタログ燃費、実燃費、同じスポーツタイプの車とのカタログ燃費比較、概要と特徴を紹介しました。
WRX S4は燃費達成率が81%を超えており、概ね燃費が悪いとは感じられませんでした。また、同じスポーツタイプの車とカタログ燃費を比較したところ、トヨタ GR86よりも劣るが、日産 スカイラインより優れているということがわかりました。
WRX S4の燃費は車の性能や特性からみれば悪い数値とはいえませんが、低燃費化が進んでいる最近の車と比較した場合は、とても良い燃費だとはいえません。
WRX S4を運転する際は、WRX S4の燃費が良くなるモードを使ったり、燃費を良くする運転を心がけたりして燃費を向上させましょう。
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画像出典:株式会社SUBARU