車のコーティングで傷は消える?傷がつきにくくなる方法とコーティング車の洗車について紹介

車の傷は、小さくてもショックを受けてしまうものです。

傷つけたくないのはもちろんのこと、ついてしまった傷に対してどうすれば良いのか気になる方もいらっしゃるでしょう。

今回は、コーティングによってどのような効果が期待できるのか、またコーティング車の洗車について、ご紹介しますのでぜひご参考になさってください。

傷のないカーライフを送れるようになりましょう。

関連記事:PIT in plusでカーコーティング!おしゃれな車をファッションの一部に!

PITinPlus
PITinPlus

小さな傷なら目立たせなくすることはできる

車の傷 (1)

カーコーティングによって軽微な傷であれば目立たなくできる場合もあります。

しかし、完全に傷が消えるわけではありません。

一般的なコーティングは、薄い透明な層を形成し、表面の保護と耐久性を向上させる目的で使用されます。

このことにより、コーティング層が軽微な傷やスクラッチに浸透し、目立たなくなることがあるのです。
つまり、コーティングによって表面が滑らかになるため、傷の目立ち方が軽減される場合があります。

しかし、深い傷や凹みは、もちろんコーティングで修復することはできません。
深い傷の場合だと、表面の下の層にまで達しており、コーティング剤が届かないためです。

深い傷や凹みは、業者に依頼をした方が良いでしょう。

関連記事:レンタカーの傷 許容範囲は?修理費は保険でカバーできる?

コーティングで傷つきにくいボディにすることはできる

コーティング

そもそものコーティングは、ボディの光沢を出すだけでなく車の外装や他の表面に保護層を作り、傷や損傷から守るための処理でもあります。

コーティング剤は、車の表面を保護するために作られているので、傷つきにくくはなるでしょう。

しかし、あくまでコーティングの本来の目的は防水性や耐久性を向上させることです。

一部のコーティングは、光沢や鮮明さを増すことで、多少擦っても傷を目立ちにくくすることはできるかもしれませんが、傷を物理的に防ぐわけではありません。

関連記事:車の傷やへこみは自分でどこまで修理できる?簡単な修理方法や注意点を解説

他に傷を消す方法はある?

疑問イメージ

浅い傷であれば目立たせなくすることは可能なケースがあります。

以下のような手法で傷を目立たせなくすることが可能です。

研磨剤(コンパウンド)を使用する

軽度の傷やスクラッチを消すために、市販の研磨剤(コンパウンド)を使用することが最も多いのではないでしょうか。

適切なコンパウンドを選び、柔らかいクロスやスポンジを使って傷の周りを丁寧に研磨します。
研磨剤を使用する前には、車の表面をきれいに洗浄し、乾かしておくことが重要となります。

タッチアップペンを使用する

細かい傷には、タッチアップペンを使用することで隠すことができる場合もあります。

タッチアップペンは、車の塗装と一致する色で傷を覆い隠すための塗料です。

傷の周りをマスキングテープで保護し、タッチアップペンで傷を塗りつぶします。
塗料が完全に乾くまで待ち、仕上げ用のクリアコートを塗ることで、塗装を保護すればお手軽に消すことができます。

ただし、あくまで小さい傷の場合の対処法であり、浅くても広い傷の場合はやはり気になってしまうような仕上がりになりがちです。

ポリッシャーを使用する

車の傷が浅い場合は、ポリッシャーと適切なポリッシング剤を使って傷周辺を磨くことで目立ちにくくすることができます。

ポリッシャーを低速で動かしながら傷を磨くこと、ポリッシング剤は、車の塗装に優しいものを選ぶことに気をつけましょう。
そうでないと逆に車を傷つけてしまう可能性があります。

スクラッチリムーバーを使用する

スクラッチリムーバーは、小さな傷やスクラッチをカバーすることができます。

上記のタッチアップペンと似ていますが、やや高額で性能も良い傾向にあります。

傷がある箇所にスクラッチリムーバーを塗布し、クロスやスポンジを使って優しく磨いてください。タッチアップペンと同様に、注意点としてスクラッチリムーバーを使う前に車の表面を洗浄し、完全に乾かしておくことが重要です。

関連記事:車の引っかき傷が浅い場合なら自分で直せる?直し方や費用感について解説

車の傷を放置するとどうなる?

中には、「小さな傷なら気にしない」という方もいらっしゃるでしょう。

確かに目立たない程度の傷であれば、走ってても違和感はなく、気づかれることもないかもしれません。
木の枝などに触れた程度の傷であれば、持ち主ですらなかなか気づきにくいものです。

しかし、小さな傷でも以下のような危険性があります。

色あせやさらなる損傷

傷が放置されると、環境の影響や日常的な使用により、傷が広がったり深くなったりする可能性があります。
さらに、傷が露出した状態が長く続くと、塗装が色あせたり変色したりすることもあります。

錆びの侵蝕

傷により車体外部の表面層以下が露出することで、酸素や湿気が傷に浸入し、金属部品が錆びる可能性があります。

内側から錆が進行すると、深刻な問題に発展する可能性があります。

修理費用の増加

時間の経過とともに傷からの錆などの劣化が進行すると、修理費用がより高額になります。
また、傷が周囲の領域に広がっていくと、修理範囲の拡大により、費用が高額となるケースもあります。

小さなうちから相談することが大切です。

コーティング車でも洗車は必要なのか?

ここからは、車のコーティングについて解説していきます。

コーティングは、ワックスと少し似ていますが、実はまったく非なるもの。
車のコーティングは車体に汚れがつきにくくなり、きれいな状態を維持するのに効果的です。

一度施工してしまえば洗車が不要になると認識している人もいます。汚れの付着はコーティングしていても避けられないため、こまめな洗車は必要となります。
しかし、正しい洗車方法を知らないと思わぬトラブルやコーティングの効果を損ねてしまう場合があります。

以下、コーティング車の正しい洗車方法やメンテナンスのポイントについて紹介していきます。

結論からいえば、コーティング車でも洗車は必要です。

コーティングは塗装面を薄い被膜で覆い、汚れが車体に直接付着することを防ぎます。

しかし、表面の被膜には、走行する度に巻き上がる砂や大気中のほこり、虫の死骸などが付着してしまいます。
これらの汚れを放置しておくと、固まって落とすのが難しくなってしまうため注意が必要です。

特に、鳥のフンは強い酸性であり、付着した場合は表面の被膜が酸化し劣化してしまう恐れがあります。
発見した際は、早急に洗い流すことが重要です。

被膜の効果を薄めないためにも日頃からこまめに洗車し、きれいな状態を維持するよう心がけましょう。

関連記事:車の傷は消える?修理方法の注意点・修理時の費用について解説!

コーティング車はどのタイミングで洗車すればよいのか?

洗車は施工後の期間や駐車環境、天候によっても変わってくるため、タイミングを把握しておくことが大切です。
ここでは、洗車の適切なタイミングについて紹介します。

施工直後の洗車は控える

施工後の被膜は時間をかけて徐々に硬化するため、1ヶ月ほどは洗車を控えましょう。

しかし、車の使用環境や時期によっては黄砂や花粉などが付着し、洗車した方がよい場合もあります。
被膜がはがれないよう水で軽く洗い流す程度に留めておきましょう。

駐車環境やボディカラーに応じて異なる

洗車の頻度は駐車場の環境やボディカラーによって異なります。

屋内駐車洗車頻度
濃色月2回
淡色月1回

屋内駐車のように汚れが付着しにくい環境であれば、洗車の頻度は少なく済みます。
一方、黒や紺などの濃色車は汚れが目立つため、洗車の頻度を増やすことで、よりきれいに保つことができるでしょう。

屋外駐車洗車頻度
濃色週1回
淡色月2回

屋外駐車している場合は、雨や汚れが付着しやすいため、こまめに洗車しておくことが大切です。

中でも濃色車(特にメタリックでない純粋な黒)は、太陽光の熱を吸収しやすい特徴があります。
熱を吸収したボディはかなり熱くなるため、付着した汚れがそのまま固着してしまう可能性が高くなってしまいます。フライパンを洗わないと食べ物のカスがこびりつく、あのイメージです。

固着してしまうと簡単には落としにくくなるため、そうなる前に定期的に洗車をしましょう。

炎天下や直射日光を避ける

洗車のタイミング的に、気温の高い時間帯や風の強い日は適していません。太陽光が強すぎると、拭き取る前に水滴や洗剤の泡が乾き、シミになってしまいます。また、風が強い日も細かな汚れが付着しやすくなるため、不向きです。

洗車する際は、炎天下や直射日光が当たる場所を避け、くもりの日や屋根のある日陰などで行うことをおすすめします。特に風の吹いていないくもりの日が最適でしょう。

関連記事:ワゴンRのカラーは何色あるのか?車体をきれいに保つコツも紹介

関連記事:車のメンテナンス方法とは?長く使うための基本項目

コーティング車の洗車はどうすればよいのか?

洗車には機械洗車や手洗い洗車の他、業者に依頼する方法もあります。ここでは、自分で洗車する場合と業者に依頼する場合について紹介します。

自分で洗車する場合

機械洗車を使うと、洗車機のブラシで被膜に細かな傷や油汚れがついてしまう懸念があるため、効果を損ねないよう手洗いすることをおすすめします。

コーティング車の表面は被膜で覆われているため、目立たない細かな汚れは水で流し落とせます。
水で流れ落ちない砂や泥、虫の死骸には、車用洗剤を使用してやわらかいスポンジでやさしくこすります。

ただし、洗剤に研磨剤が含まれていると被膜を傷つける恐れがあるため、コーティング車に適応しているものを使うことが重要です。

水滴や洗剤が残っていると後々シミになる恐れがあるため、しっかりと洗い流したあとにクロスで拭き上げましょう。

業者に依頼する場合

洗車する時間が取れない場合や洗車に自信がない人は、プロの業者に依頼するのも有効です。
専門の業者は洗車の詳しい知識や技術を持っているため、コーティング剤の種類に応じて適切な方法で洗車してくれるため、安心感があります。

業者に依頼することで、洗車する場所や時間を確保する必要がなくなり、細部まできれいに仕上がるのも利点です。
なお、ガソリンスタンドやカー用品店、またはPIT in plusなどのメンテナンス業者でも洗車を依頼できるため、場所や費用など用途に応じて選びましょう。

関連記事:車検整備付きの中古車とは?車検の概要や中古車の車検を受けられる業者を紹介

コーティング車の洗車の正しい手順について

コーティングの効果を損なわないためには、適切な手順で洗うことが大切です。洗車する際は、以下の手順を参考にしてください。

車体の汚れを水で洗い流す

まず、車体の表面に付着している砂やほこりなどの汚れを水で洗い流します。タイヤ周りの汚れも忘れずに落としましょう。
砂などの細かな汚れが残っていると、スポンジでこすったときに表面を傷つけてしまう恐れがあるため、全体をしっかり水洗いしておくことが大切です。

たっぷりの泡で汚れを落とす

続いて、カーシャンプーとやわらかいスポンジを使って洗います。
バケツにカーシャンプーを入れ、よく泡立てます。

やわらかいスポンジに泡をつけて、上から下へ向けて汚れを洗い落としてください。

表面の被膜に傷がつかないように、たっぷりの泡でやさしく洗うのがポイントです。

車体をしっかりと拭き上げる

車体に泡が残らないよう水でしっかり流し、すすぎ残しがないことを確認します。

水道水にはカルシウムなどのミネラル成分が含まれており、水分が残ってしまうと固着して白いシミが付着してしまいます。そのため、水滴を拭き取る際は、時間をかけず、素早く行うことが大切です。

きめの細かいマイクロファイバークロスを使い1回で広い面積を拭き上げるようにすることで、効率よく水滴を拭き取れます。

コーティング車を洗車する際の注意点とは?

洗車する際には、被膜の効果が長続きするよう以下の点に注意しておきましょう。

水分が付着したまま放置しない

車を雨や水道水で濡れたまま放置していると、水分が蒸発したあとに水あかなどのシミになってしまいます。

固着した汚れは通常の洗車では落としにくく、専用のクリーナーを使用するなど手間がかかります。
なお、コーティングの種類や状態によっては、クリーナーの使用が適していない場合もあるため、施工業者に相談することをおすすめします。

また、屋外駐車の場合は雨や汚れがつきやすいため、ボディカバーをかけて車体を保護しておきましょう。

力を入れて強くこすらない

洗車時は力を入れて強くこすってしまいがちです。しかし、強くこすると表面の被膜に細かい傷がつき、効果を損ねてしまう恐れがあります。そのため、水でしっかりと洗い流してからやさしく洗うように意識しておきましょう。

特に施工してから時間が経ち、被膜が薄くなっている場合は、ボディ自体を傷つけてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

関連記事:車検のやり方・流れを紹介!業者を介さないユーザー車検も解説

まとめ

コーティングは傷を消すことはできませんが、目立たせなくすることなら可能な場合もあります。

それよりも事前の予防としてコーティングをしておくことが望ましいでしょう。

車の見た目にあまり拘らなくても、ぜひこの機会にコーティングをご検討なさってはいかがでしょうか。

また、この記事では、コーティング車の洗車方法やポイントについても紹介しました。

コーティング車は表面を覆う被膜で汚れがつきにくいことが特徴ですが、汚れがつかないわけではありません。駐車環境やボディカラーに応じて、こまめに洗車しておくことが大切です。また、洗車する際は炎天下や直射日光を避け、やさしくこすり落とすのがポイントです。

洗車の時間を取れない場合やよりきれいな仕上がりを求める人は、業者に依頼することも検討してみましょう。

PITinPlus
PITinPlus

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

カーナレッジはクルマの知識をわかりやすく提供する自動車ニュースメディアです。新車・中古車の最新情報やメーカー・ボディタイプ・メンテナンスなどの基本知識まで。自動車のことがすべて分かるWebマガジンです。

関連する記事

カテゴリーから記事を探す

error: このページの内容は保護されています。