三菱 デリカの歴代モデルを紹介!現行モデルデリカD:5の魅力にも迫る
1968年に初代モデルが登場し2023年に55周年を迎えたのが、三菱の「デリカ」シリーズです。
デリカの魅力は、オンオフロードを選ばない走破性や使い勝手の良いシートアレンジ、充実した安全装備にあります。
これらの特徴によって、幅広いユーザーから支持を受けています。
2023年、デリカD:5はタイ・ラオスで開催されたアジアクロスカントリーラリー2023において、サポートカーとして参加しました。
ラリーの過酷な道でも通用するデリカD:5の性能は、安心して家族や仲間と冒険に出かけられる走破性や安全性を改めて証明しました。
この記事では、デリカの初代から5代目までの歴代モデルの概要や特徴について詳しく解説します。
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三菱 デリカの歴代モデル
三菱のデリカは1968年に初代モデルが誕生し、2018年には現行となる5代目モデルが登場しました。
デリカは広々とした室内空間やオンオフロードを選ばない走破性、個性的なデザインなどで人気を博し、幅広いユーザーから支持されています。
ここでは、デリカの歴代モデルの概要や特徴について詳しくみていきましょう。
初代デリカ「デリカコーチ」(1968年デビュー)
初代デリカは1968年に「三菱デリカ」トラックとしてデビュー。その後、翌1969年に「三菱デリカ」トラックをベースにしたワンボックスタイプの「デリカコーチ」が発売されました。
「デリカコーチ」は、9人乗りのワゴンタイプで、発売当時は58馬力を発揮する1.1Lガソリンエンジンを搭載し、クラス最強を誇るものでした。
1971年には1.4Lの86馬力仕様を搭載し、よりゆとりのある走りが楽しめるようになりました。
当時はセダン全盛の時代だったこともあり個人用として使われることは少なく、主に送迎用として活躍しました。
ちなみに「デリカ+サブネーム」の名称の法則は、初代から現代まで続いています。
2代目デリカ「デリカスターワゴン」(1979年デビュー)
2代目デリカは1979年にデリカシリーズのフルモデルチェンジが行われ、初代「デリカスターワゴン」がデビューしました。
1982年10月には4WDモデルが追加され、本格的な4WDとしての「デリカ」の時代が始まりました。
2代目の一番の特徴は、4WD機構が採用されたことです。大径タイヤで最低地上高が大幅に上げられ走破性が向上しました。
ほかにも、G62B型1.8Lガソリンエンジンが搭載され、サスペンションも初代「パジェロ」と同じ、フロントにダブルウィッシュボーン式トーションバー、リヤにリジッド式リーフスプリングが採用され、走破性と乗り心地の向上が図られました。
3代目デリカ「2代目 デリカスターワゴン」(1986年デビュー)
1986年6月、3代目デリカは「デリカスターワゴン」が2代目へとフルモデルチェンジ。
三代目デリカは、従来の「デリカ」らしいスタイルを受け継ぎながら、軽量化と剛性アップを図ったモノコックボディを採用することで、性能を向上させました。
4WDモデルには、4D56型2.5LディーゼルターボエンジンとG63B型2.0Lガソリンエンジンを搭載。初代デリカスターワゴンから引き継いだ本格的な4WD機能と、さらに進化した快適な室内空間で人気を博しました。
1989年には、4WDモデルにハイルーフ仕様を追加。広々とした室内空間と、ガラス面で覆われたクリスタルライトルーフなど、アウトドアを意識したモデルも登場し好評を得ました。
1990年8月のビッグマイナーチェンジでは、エクステリアデザインの大幅な変更、クラス初のプロジェクターヘッドランプの採用、上質感の高い室内仕様とした最上級グレード「スーパーエクシード」の追加などを行い、新たなスタートを切りました。
また、ガソリンエンジンには4G64型2.4Lガソリンエンジンも追加されました。
その後、1994年5月からは4代目デリカスペースギアと併売されました。
発売から17年間、マイナーチェンジとグレード展開の見直しを繰り返し、根強い人気を不動のものとしたデリカスターワゴンでしたが、1999年9月にその歴史に幕を閉じました。
4代目デリカ「デリカスペースギア」(1994年デビュー)
1994年5月、4代目デリカとして「デリカスペースギア」が発売。
それまでの「デリカ」とは異なり、前面衝突に対応したフロントエンジンレイアウトが採用されました。
デリカスペースギアは、ルーフ形状によって4種類のボディタイプが用意されました。
標準ボディに加え、全長5mを超えるロングボディも選択可能。エンジンは、4G64型2.4Lガソリン、6G72型3Lガソリン、4M40型2.8Lディーゼルの3種類から選ぶことができました。
4WDシステムには、2代目パジェロと同じスーパーセレクト4WDを採用し、サスペンションも2代目パジェロを踏襲することで、ミニバンでありながらパジェロ並みの走破性能を実現しました。
1997年7月にはマイナーチェンジを実施。ヘッドライト周りをシャープな印象に変更し、フロントフェンダーをブリスターフェンダー風にするなど、スタイリッシュな外観に進化しました。
さらに、4WD AT車にはINVECS-Ⅱを搭載し、主力エンジンであった4M40型ディーゼルエンジンは燃料噴射装置を電子制御化することで出力を向上させ、魅力をさらに高めました。
このように、デリカスペースギアは、多様なニーズに対応できる豊富なバリエーションと、高い走破性能、スタイリッシュな外観、そして進化したエンジンによって、多くのユーザーから支持を得たモデルでした。
5代目デリカ「デリカD:5」(2007年デビュー)
2007年1月、デリカの5代目となる「デリカD:5」がデビューしました。
歴代デリカ伝統の優れた居住性と多才な積載性を兼ね備え、オフロードからオンロードまでどこまでも行けるオールラウンドSUVの機動性と信頼性を融合させた、ユニークなSUVテイストのミニバンです。
デリカD:5の開発テーマは、「ミニバンの優しさ」と「SUVの力強さ」の融合。
キャブオーバータイプの利点を活かし、広い室内空間と多彩なシートアレンジを実現しながら、大径タイヤを装着したスクエアなボディと高い最低地上高により、悪路でも安心して走行できる性能を備えています。
安全性にもこだわり、環状骨格構造の新開発「リブボーンフレーム」を採用。乗員をしっかり守るボディ構造を実現しました。
パワートレインには、2.4L MIVECエンジンとINVECS-Ⅲ CVTを搭載。オンロードでの軽快な走りとオフロードでの力強い走りを両立します。
4WDシステムには、走行状況に応じて前後輪へのトルク配分を自動的に制御する電子制御4WDを採用。
状況に合わせて3つの走行モード(2WD、4WDオート、4WDロック)を選択できます。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式を採用。安定性と快適性を向上させました。
さらに、三菱自動車初の運転席SRSニーエアバッグや柔軟性・復元性に優れた樹脂フェンダーなど、安全装備も多数採用されました。
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デリカD:5の特徴とおすすめな人とは?
前章では歴代デリカの特徴を紹介しました。この章では、現行デリカ「デリカD:5」の特徴とおすすめな人について紹介します。
デリカD:5の特徴
デリカD:5の特徴は以下のとおりです。
- 悪路走破性の高い4WDシステム
- 使い勝手の良いシートアレンジ
- 充実した安全装備
デリカD:5は、悪路走破性の高い4WDシステムを搭載しているため、街中での走行にとどまらず、荒れた路面や雪道でも実力を発揮します。
また、デリカD:5は、グレードによって7人乗りと8人乗りが設定されておりシートアレンジできるため、荷室の調整が簡単にできます。
8人乗り仕様の場合、5名乗車でもサードシートを上げると荷室長が1,200mmまで拡大。2名乗車であればセカンドシートをスライドさせると、荷室長は1,610mmまで拡大できます。
シートアレンジ次第で、自転車も積み込める大容量スペースが出現したり、車中泊を楽しんだりできるのもデリカD:5の魅力の一つです。
デリカD:5には、予防安全技術「e-Assist」が採用されています。
衝突被害軽減ブレーキシステムや車線逸脱警報システム、レーダークルーズコントロールシステムなど、万一の時だけでなく、事故の危険を察知、被害を予防・回避・軽減できるサポートシステムが搭載されています。
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デリカD:5がおすすめな人
ここでは、デリカD:5の特徴をもとに、おすすめな人を紹介します。
- アウトドアな趣味がある人
- 家族や友人と快適に過ごしたい人
- 仕事でたくさん荷物を運ぶ必要がある人
デリカD:5は、悪路走破性の高い4WDシステムと、広々とした荷室を備えているので、キャンプや釣りなどのアウトドアな趣味がある人やスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ人におすすめです。
また、デリカD:5は3列シート仕様で最大7人乗車が可能で、多彩なシートアレンジができます。そのため、家族や友人と快適なドライブを楽しみたい人や、仕事でたくさんの荷物を運ぶ必要がある人にもおすすめです。
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まとめ
この記事では、デリカの初代から5代目までの歴代モデルの概要や特徴について解説しました。
デリカは、悪路走破性の高い4WDシステムで、使い勝手の良いシートアレンジと充実した安全装備などが特徴です。
これらの特徴が幅広い層のニーズにマッチし、長年にわたり多くのユーザーから支持されています。
デリカに興味がある方は、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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画像出典:三菱自動車工業株式会社