排気量とは?排気量の大きさによって変わる車検費用や自動車税についても解説

車を選ぶ際に確認する項目の一つとして「排気量」が挙げられます。

しかし、排気量が大きい車と小さい車では具体的に何が違うのでしょう。

また、排気量の大きさによって車検費用や自動車税は異なるのでしょうか。

この記事では、排気量の大きさによる車の違いや車検費用、自動車税の違いについて解説していきます。

関連記事:軽自動車の排気量はどれぐらい?サイズ規格との関係について

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排気量とは

排気量とは、エンジン内に取り込める燃料と空気の量を表した数値のことです。

車はエンジンのシリンダー内に燃料と空気を取り込み、それぞれを混ぜ合わせて爆発を起こすことで動かしています。

排気量が大きい車はシリンダーのサイズが大きく、取り込める燃料と空気の量も多いため、大きなエネルギーを生み出すことが可能です。

そのため、排気量が大きいほど力強い走りを実現できます。

排気量を調べる方法について

排気量の大小でエンジンの馬力や維持費が変わってきます。
現在持っている車種、または購入を県等している車種の排気量を知りたい場合の調べ方をお伝えします。

車両登録証(自動車検査証)を確認する

車両登録証は、車の所有者が持つ大切な書類であり、車両に関する重要な情報が詳細に記載されています。
総排気量又は定格出力の記載があると思うので、その項目を確認してください。
通常、この情報は登録証の上部から中部に位置しています。

諸元表やオーナーマニュアル・カタログを確認する

もし諸元表をお持ちであれば、排気量の確認をすることが可能です。
諸元表は、排気量以外に燃料・走行・制動などの装置性能や仕様も書面に記載されています。

メーカーのウェブサイトを調べる

車のメーカーの公式ウェブサイトにも、車両の詳細が記載されています。
車種や型式によっては、簡単に情報を見つけることができます。

もしウェブサイトで情報が見つからない場合は、メーカーのお問い合わせセンターへ電話すると教えていただけます。

関連記事:車検証を紛失したらどんな問題がある?再発行に必要な書類も紹介

排気量が大きい車と小さい車の違いは?

排気量が大きい車と小さい車では、ボディサイズや走行性能、維持費などに違いがあります。

ここでは、それぞれの特徴について解説していきます。

排気量が大きい車の特徴

排気量が大きい車とは、主に排気量が2000cc以上の車を指します。

日産が製造・販売しているセレナや、トヨタが製造・販売しているアルファードなどは、排気量が2000cc以上の車です。

排気量が大きい車の特徴は以下の3つが挙げられます。

  • ボディサイズが大きい
  • スムーズに加速できる
  • エンジン音が小さい

排気量の大きさとボディサイズは比例しています。
排気量が大きい車は、シリンダーサイズが大きく、多くの燃料と空気を取り込めます。

これにより、エンジンサイズも大きくなるため、ボディサイズも大きくなります。

また、大きなエネルギーを生み出せるため、スムーズに加速できるのが特徴です。

大人数の乗車や荷物を多く載せていた場合でも力強く走行できます。
坂道でも速度が落ちにくく、スムーズに登れるでしょう。

力強い走りを実現しつつ、エンジンの回転数が小さくてもしっかり加速できるため、エンジン音も静かです。

複数人で車に乗る機会が多い人や、長距離を運転することが多い人は、排気量の大きな車が適しています。

しかし、多くの燃料を必要とするため、燃料代の負担が大きくなる傾向にあります。
また、一度に多くの燃料を消費するため、排気ガスの量も多く、環境に負担をかけてしまいます。

関連記事:大きい車の魅力や運転するコツを解説!車種ごとにおすすめの車を紹介

排気量が小さい車の特徴

排気量が小さい車とは、主に排気量が2000ccに満たない車を指します。

ホンダが製造・販売しているフリードや、トヨタが製造・販売しているプリウスは排気量が2000ccに満たない車です。

また、軽自動車も排気量が小さい車に含まれます。
排気量が小さい車の特徴は以下の3つです。

  • ボディサイズがコンパクト
  • 環境にやさしい
  • 維持費が安い

排気量が小さい車はエンジンのサイズが小さいため、ボディサイズもコンパクトです。

小回りが利くため、狭い道でも取り回しやすく運転しやすい傾向にあります。

少ない燃料で走行するため、環境にやさしいのも特徴です。

燃費性能が高く、維持費用が安く済みます

通勤や買い物など近場への移動で車を使うことが多い人や、維持費の負担を軽くしたい人には、排気量の小さい車がおすすめです。

しかし、生み出されるエネルギーが小さいため、坂道ではパワーが足りず、失速してしまいます。

また速度を上げるときは、エンジンの回転数を上げてパワーを出そうとするため、エンジン音が大きくなるでしょう。

関連記事:軽自動車の乗り心地はどれがよい?ランキング形式で紹介

排気量の大きさによって車検費用は変わる?

車検時には、車検にかかる費用に加えて、自動車重量税を支払う必要があります

自動車重量税は1年ごとにかかりますが、2年または3年などの車検の有効期間に応じてまとめて支払います。

自動車重量税の税額は、車両重量によって決まります。

排気量と車両重量は比例しているため、排気量の大きな車の自動車重量税は高いといえるでしょう。

自分の車の車両重量は、車検証で確認することが可能です。
車検証には、車両重量と車両総重量が記載されています。

車両重量は、燃料が満タンに入っている状態の車の重さを表し、車両総重量は車に乗れる最大人数の重さも含めた重量の数値です。

自動車重量税は車両重量によって決まるため、車両総重量と間違えないように注意しましょう。

自動車重量税は、下記の表のように0.5tごとに税額が変わります。

また、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの排気ガスの排出量が少なく、環境にやさしい車はエコカー減税の対象となるため、自動車重量税が免税または減税されるでしょう。

なお、新車登録から13年経過した車と18年経過した車の場合は、自動車重量税が増額されます。

新車登録から12年経過していない乗用車の自動車重量税は以下の通りです。

車両重量自動車重量税額(車検期間2年の自家用車)
0.5t以下8,200円
0.5t超え~1t以下16,400円
1t超え~1.5t以下24,600円
1.5t超え~2t以下32,800円
2t超え~2.5t以下41,000円
2.5t超え~3t以下49,200円
※参考元:国土交通省│2023年5月1日からの自動車重量税の税額表

自分の車にかかる自動車重量税は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」から確認することが可能です。

車検証に記載されている車台番号や車検予定日を入力するだけで、手軽に自分が支払わなければならない自動車重量税がわかります。

関連記事:自動車重量税はいくらかかる?納付時期や納付方法も合わせて解説

排気量の大きさによって自動車税は変わる?

車を所有している人は、自動車税を納付することが義務付けられています

自動車税は、1年に1回納める必要があり、5月頃に送付される納税通知書によって納付します。

自動車税額は、下記の表のように車の排気量によって決まり、0.5リットルごとに税額が上がる仕組みです。

排気量自動車税額
自家用
営業用
1リットル以下29,500円
7,500円
1リットル超え~1.5リットル以下34,500円
8,500円
1.5リットル超え~2リットル以下39,500円
9,500円
2リットル超え~2.5リットル以下45,000円
13,800円
2.5リットル超え~3リットル以下51,000円
15,700円
3リットル超え~3.5リットル以下58,000円
17,900円
3.5リットル超え~4リットル以下66,500円
20,500円
4リットル超え~4.5リットル以下76,500円
23,600円
4.5リットル超え~6リットル以下88,000円
27,200円
6リットル超え111,000円
40,700円
※参考元:国土交通省│自動車税額表

自家用軽自動車の場合は、一律で10,800円です。

また、電気自動車は排気ガスの排出量が少なく環境性能に優れた車であるため、グリーン化特例が適用され、自動車税が概ね50%軽減されます。

新車登録から13年を超えたガソリン車は、自動車税が概ね10%増税されるため注意が必要です。

関連記事:購入前に把握しておこう!中古車にかかる税金とは?

まとめ

車の排気量とは、燃料と空気を取り込める量を表す数字のことで、排気量が大きい車ほど大きなエネルギーを生み出せます。

排気量が大きい車はスムーズに加速できるうえに、エンジン音も小さく、快適に運転できます。

ただし、車検費用や自動車税は排気量が大きい車ほど高くなる傾向にあるため注意が必要です。

排気量を気にせずに、大きな車がほしいという気持ちだけで選んでしまうと、維持費が高額となり、車を所有することが難しくなる可能性もあります。

一方の排気量が小さい車は、走行性能や静音性は劣るものの、少ない燃料で走行でき、維持費も安く済みます。

主に通勤や買い物などに車を利用するのであれば、排気量の小さい車がおすすめです。

車を選ぶ際は、用途や維持費などのバランスを考慮し、排気量の大きさにも注目しましょう

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