車の初期費用はどれくらい?費用の内訳や維持費、節約のコツも解説

車を購入する際、車両価格以外にも初期費用がかかることをご存知でしょうか?

初期費用という名前は聞いたことがあっても、その内訳はどのようなものか、いくらかかるのかといったところまでは、イメージが湧かない人も多いでしょう。

今回は初期費用や維持費についての詳しい情報に加え、節約するコツもご紹介します。

車の初期費用はどれくらい?

初期費用と聞いて、まず気になるのは金額のことではないでしょうか。
金額によっては予算も変わってきますので、いくらぐらいなのかを把握しておくことは、とても重要です。

車両価格の10%~20%程度が相場

車の初期費用は、だいたい車両価格の10~20%が相場だと言われています。
たとえば200万円の車を購入した場合、初期費用は20万円程度。
車両価格と合わせて支払わなければならない総額は220万円ほどになります。

ただし、車種によってはエコカー減税が適用され、少し安くなる場合もあります。

一方、内訳の中にある「自動車重量税」などは車の重さによって税金額が変わるため、大きい車の方が初期費用は高くなる傾向があります。

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初期費用の内訳とは?

初期費用の内訳は「法定費用」と「その他費用」の2つに分類されます。
それぞれについて以下に詳しく説明します。

法定費用

車の初期費用のうち法で定められている、必ず支払わなければならない費用を「法定費用」と言います。
税金や自賠責保険などがそれに当たります。詳しい内訳は以下のとおりです。

自動車税(軽自動車税)

毎年、車両の持ち主が支払う税金です。
税額は排気量によって変わります

環境性能割

環境への負荷の度合いに対して課せられる税金で、税額は車両価格の0~3%です。
電気自動車やハイブリッド車など、環境への負荷が低い車両は課税が免除されます。対象は三輪以上なので、二輪車は含まれません

自動車重量税

自動車の重量や経過年数などによって税額が変わります。国土交通省が定める基準を満たした車は「エコカー」として減税が適用されます。

消費税

車両費などに対し、10%の税金がかかります。

自賠責保険

正式名称は「自動車損害賠償責任保険」
自動車購入の際に加入が義務づけられる強制保険で、これに入っていなければ公道は走れません。

リサイクル料金

車を解体した後に残る、エアバッグなどのリサイクルやカーエアコンのフロン類を破壊するために必要な料金のことです。前払いしておく必要があります

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その他費用

車を購入すれば、初期費用とはまた別に費用が発生します。
たとえば、購入時の必要な手続きを販売業者に代行してもらった場合、手数料などの諸費用がかかります。

これは自分で手続きを行えば支払わなくともよいですが、時間や手間がかかるため代行してもらう人もいます。

それでは、内訳をご説明します。

新車検査登録手数料

運輸支局で検査登録をして(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)、ナンバーを取得するための手数料です。
ディーラーによって額は違いますが、印紙代を含めて1万~3万円が相場です。
登録が終わると、車検証とナンバープレートが発行されます。

自分で行う場合も、手数料やプレート代などがかかりますがだいたい3千円程度に収まるでしょう。

車庫証明取得費用

車庫証明(自動車保管場所証明書)を発行してもらうための印紙代と手数料です。
代行手数料を節約したい場合は、警察署に自分で出向いても取得できます。自分で発行した場合、およそ2,500〜2,800円程度の手数料がかかります。

納車費用

車を販売店から自宅まで運搬するための費用です。運ぶ距離によって額は変わりますが、5千円~3万円程度が相場です。
自分で取りに行くと、納車費用がかからない場合もあります

希望ナンバープレート取得手数料

ナンバープレートの番号に希望がある場合、「全国自動車標板協議会」に申し込む必要があります。
車種や希望するプレートの種類にもよりますが、相場はおよそ4千円〜7千円程度でしょう。

任意保険料

事故の際の対物補償や、(人身事故の場合、巻きこんだ)相手への治療費、車の修理代金など、自賠責保険でカバーされない範囲の補償を希望する場合には、各保険会社の任意保険に加入する必要があります。
保険料は内容により様々ですが、年間3万円~7万円程度が相場です。

下取車費用

これまでに乗っていた車を下取りに出す際、査定にかかる費用を指します。
相場は5千円~1万5千円程度。

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車の維持費は大きく分けて3つ

車の初期費用以外に、忘れてはならないのが維持費です。
維持費がどれくらいの負担になるのか、というのも車種によって異なりますが、少なくとも25万円程度はかかってしまいます。

車の維持費は、大きく分けて以下の3つがあります。
それぞれ見ていきましょう。

1.税金や保険料

初期費用にも含まれていた自動車税や自動車重量税は、その後も一定期間ごとに支払わなければなりません
また、自賠責保険や任意保険などの保険料も、定期的に更新が必要となります。

2.メンテナンス費用

自動車を安全に走らせるには、定期的な点検やメンテナンスが必要です。エンジンオイルやエアコンのフィルター、タイヤなどの消耗品は一定期間ごとに交換しなければなりませんし、車体が汚れれば洗車をしなければ外観の劣化が早まります。

こうしたメンテナンスには、1年間で3万円程度の費用がかかると言われています。

また、車検代もその都度払わなければなりません。車検にはおよそ5万円〜15万円ほどがかかります。

3.ガソリンや駐車料金

電気自動車ではない場合、車を走らせるにはガソリンが必要です。
通勤や送迎で毎日車を利用する場合は、燃料代も相当かかるでしょう。
また、住宅環境によっては駐車料金もかかります。

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車の初期費用を節約するコツ

ここまで解説した通り、車の維持費は相当にかかります。
となれば、車を購入する際の初期費用は少しでも安く抑えたいものです。

では、初期費用を節約するコツはどのようなものがあるでしょうか。
今回は5つお伝えします。

関連記事:新卒で車を購入する前に知っておくべきポイントを解説!予算や維持費、節約方法も

購入時期は3月・9月が狙い目

決算期の3月、中間決算期の9月は、売上を達成すべく販売店側が一台でも多く車を売りたいと思っています。
そのため、大幅な値引きが期待できるのです。欲しい車がある場合、その時期を見計らって購入すると、お得に手に入る可能性があります。

また、6月・7月のボーナス時期や、年式が変わる直前の12月なども値引きされやすい時期なので、気になる車があるならチェックしておくとよいでしょう。

軽自動車は4月に買うとお得

軽自動車の購入を検討しているなら、4月に購入すると自動車税を大幅に節約できます
なぜなら、軽自動車は購入の翌年から課税されるため、年度が変わる4月に買うと、実質ほぼ1年分の税金が免除されることになるからです。

ただし、これは軽自動車に限った話です。普通自動車の場合は、購入翌月から自動車税が課税されるので注意してください。

新車以外の選択肢を検討する

新車は魅力的ですが、どうしても車両価格が高くなってしまいます。

少しでも車両価格を抑えるためには、中古車など新車以外の選択肢も検討することをおすすめします。

中古車市場には、新車に匹敵する性能と品質を持つ車も多くあります。
特に、モデルチェンジ後の車や市場に流通する数が多い車などは、比較的手頃な価格で手に入る傾向にあります。

また、登録済み未使用車(新古車)という選択肢もあります。

登録済み未使用車(新古車)とは、ディーラーなどで展示されていた車のことで、区分上は中古車ということになっています。
しかし、基本的には道路を走行したことのない車なので、ほとんど新車に近い状態です。

キレイな車を手頃な価格で手に入れたい人におすすめですが、中古車と比較すると割高になる傾向にあります。

手続き代行を依頼しない

車の初期費用には、さまざまな代行手数料が含まれています。

たとえば、車庫証明の取得の場合、書類の用意や平日に警察署へ出向いて申請手続きをする必要があります。
多少の手間はかかりますが、その手続きを自分でおこなうことで代行費用は無料になります。

また、「検査登録手続き費用」や「納車手数料」なども、自分でおこなえば代行費用を抑えることが可能です。
少しでも初期費用を節約するためには、これらの代行を利用せず自分で手続きをする方法もあります。

しかし、慣れていない人にとっては必要以上に時間と手間がかかる可能性があるため、自信がない方は代行をおすすめします。

オーバースペックなものは避ける

初期費用を抑えるためには、当初の予算を守り、目的に合わせたものを購入することも大切です。

販売店に実際行ってみると、つい財布が緩んでしまうこともあります。
オーバースペックの車は、費用がかさむだけでなく、実はあまり使わない機能(性能)である可能性もあります。

販売店に行く前には、予算と必要なスペックを事前にリストアップしておき、無駄づかいをしないよう心がけましょう。

また、どうしても欲しくなった際はあらためて出なおしてみて、冷静に考える時間を作るのも良いかもしれません。

関連記事:車の買い替え時期はいつがよい?必要書類や買い替えの注意点なども解説

まとめ

車を購入するときには、初期費用とは別に維持費もかかります。
税金や保険料などの様々な維持費がかかることを考慮に入れたうえで、無理のない予算を立てることが大切です。

駐車場代などの節約できそうなところは再度見なおしてみることもおすすめです。
ポイントを抑え、かしこく車を購入しましょう。

また、維持費などの節約に関しては以下の記事も参考になりますので合わせてご覧ください。

この記事を書いた人

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