ジムニーの燃費はどうなのか?カタログ燃費と実燃費を比較
アウトドアやレジャーに出かける際に、ジムニーのようなたくましい見た目のSUVを活用する人は多いでしょう。
一方で、アウトドアでの活用だけでなく、普段使いとしてジムニーの燃費や走行性能など利便性も気になるところです。
そこで今回は、アウトドア向けの自動車として人気のあるジムニーの燃費を分かりやすく解説していきます。カタログ燃費や実燃費、ライバル車との違いについて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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INDEX
ジムニーの概要
ジムニーはスズキが製造・販売している車で、舗装されていない山道や田舎道など、オフロードでの走行を考慮して設計されています。
骨組みとなるフレームには、悪い走行環境でも耐えられるように頑強な特別構造が採用されているのが特徴です。
さらに、オフロードでの走行をサポートするため、パートタイム4WDという駆動方式を採用しています。
車が走行する方法を示した駆動方式は、大きく分けて2種類です。
エンジンがタイヤ2つに作用する2WDと、タイヤ4つに作用する4WDがあります。
このうち、4WDは車体を4つのタイヤで動かせるため、坂道や悪路での走行性が高いです。
なお、ジムニーに採用されているパートタイム4WDは、2WDと4WDを任意に切り替えて走行できる仕組みになっています。
さらに、4WDの中でも高速でタイヤを回転させる4H(4WD高速)、低速でタイヤを回転させる4L(4WD低速)の2種類を使い分けることが可能です。
これにより、通常の道路走行時には2WD、悪路や雪道などの滑りやすい道には4H、ぬかるんだ土手道や隆起した山道など大きな駆動力が必要な道には4Lと、シーンに合わせて切り替えることで快適に走行できます。
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ジムニーのカタログ燃費はどのくらいか?
続いて、ジムニーの燃費性能について見ていきましょう。
車によってはグレードごとに内部スペックが変化し、燃費にも違いが出るケースもあります。
ジムニーの場合は、グレードが違っても内部スペックは大きく変化しないため、燃費に関しても全グレードで同様です。
ただし、MTやATなどのトランスミッションの違いによって燃費が異なるため、その違いをチェックしておきましょう。
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ジムニー/ パートタイム4WD | 5MT | 4AT |
WLTCモード | 16.6km/L | 14.3km/L |
市街地 | 15.6km/L | 12.4km/L |
郊外 | 17.5km/L | 15.1km/L |
高速道路 | 16.5km/L | 14.8km/L |
上記の通り、ジムニーはMTの方が燃費性能が優れています。
次に、ジムニーは燃費がよいのか、国土交通省が定める燃費基準と比較してみましょう。
燃費基準とは、自動車メーカーが目標年度までに目指すべき燃費基準値を区分ごとに定めた値です。
ジムニーは車両重量が約1,000㎏であるため、求められる燃費基準値は27.3km/Lです。
カタログ燃費と燃費基準値を比較した場合、ジムニーは特別燃費のよい車であるとはいえません。
とはいえ、一般的なガソリン車程度の燃費性能はあることから、オフロードでの使用だけでなく公道や高速道路などの普段使いでも活躍する1台です。
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ジムニーの実燃費を紹介
続いて、ジムニーの実燃費についても確認していきましょう。
カタログ燃費は「WLTCモード」という国際的な試験方法で計測された数値です。
信号や渋滞などの影響を想定した「市街地モード」、信号や渋滞などの影響を受けないことを想定した「郊外モード」、高速道路での走行を想定した「高速道路モード」で、細かく計測されています。
しかし、走行環境に基づいて計測された燃費値といっても、実際の燃費とは誤差が生じてしまうものです。
ドライバーが実際に公道にて測定した燃費値を「実燃費」と呼びますが、実燃費は計測条件が定められているわけではないため正確性には欠けるかもしれません。これから紹介するジムニーの実燃費(2022年12月時点)も、あくまで参考程度に確認してください。
なお、「e燃費(実際に車を所有している人により、燃費情報が共有されているWebサイト)」の情報をもとにカタログ燃費と比較しています。
トランスミッション | カタログ燃費 WLTCモード | 実燃費 |
5MT | 16.6km/L | 14.6km/L |
4AT | 14.3km/L | 13.8km/L |
カタログ燃費に比べて、実燃費の方が低い燃費値であることが分かります。これは多くの車で見受けられ、ジムニーだけに限りません。
カタログ燃費よりも実際の使用感に基づいた燃費を把握したい人は、実燃費を参考にしてみることをおすすめします。
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ジムニーと他社製の車とを比較!燃費や特徴の違いは?
続いて「ダイハツ タフト」と「スズキ ハスラー」をジムニーと比較していきましょう。
ここでは、それぞれの特徴と燃費について比較していきます。ジムニーの購入を検討していて、ほかの車と比較てみたいという方はぜひ参考にしてみてください。
「ダイハツ タフト」と比較
ダイハツが販売するタフトは、オフロードでの使用を想定して設計されたSUVです。
滑りやすい路面や凸凹の多い道でも走行できるように「グリップサポート制御機能」が備えられています。
グリップサポート制御とは片輪のタイヤがスリップしても、もう片輪に駆動力を伝えてグリップ状態をキープし、発進と加速をサポートする機能です。
また、夜間の歩行者との衝突を防ぐ「衝突回避支援ブレーキ機能」やペダルを踏み間違えた際の急発進を防ぐ「ブレーキ制御付誤発進抑制機能」など、さまざまな予防安全機能が搭載されています。
これらの点から、タフトはキャンプや釣りなどのアウトドアだけでなく、普段の通勤や移動にも適した車です。
燃費性能について見ていきましょう。
今回は、ジムニーと同じ駆動方式である4WDのグレードで燃費を比較しました。
また、トランスミッションに関して、タフトはATの派生形であるCVTを採用しているため、ジムニーもATでの燃費を参照しています。
車名|グレード (駆動方式・トランスミッション) | タフト|G (4WD・CVT) | ジムニー|XC (4WD・AT) |
WLTCモード | 21.1km/L | 14.3km/L |
市街地 | 19.4km/L | 12.4km/L |
郊外 | 22.4km/L | 15.1km/L |
高速道路 | 21.1km/L | 14.8km/L |
※参考元:スズキ|ジムニー 主要諸元表
上記の通り、燃費性能ではジムニーよりもタフトの方が優勢です。
しかし、ジムニーはよりオフロードでの走行性を向上させるために、特別なフレーム構造を採用するなど細部にまで拘られています。そのため、普段使いではタフトの燃費のよさが際立ち、オフロードではジムニーの走行性能が役立つでしょう。
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「スズキ ハスラー」との比較
スズキが販売しているハスラーは、ジムニーと同じくオフロードでの使用を想定して設計されたSUVです。
2WDのほかに4WDのグレードも展開されており、舗装されていない道路でも快適に走行できます。
また、スノーモードと呼ばれるモードも搭載しており、雪道でのタイヤの空転を抑えることが可能です。
そのため、雪が降る地域にお住まいの人には、アウトドア向けに設計されたジムニーよりも、ハスラーの方が普段使いで役立つかもしれません。
それでは、ジムニーと燃費性能を比較していきましょう。
ハスラーにはターボエンジンを用いた特別仕様のグレードが存在しますが、今回は通常のエンジンが用いられたグレードとジムニーを比較しています。
車名|グレード (駆動方式・トランスミッション) | ハスラー (4WD・CVT) | ジムニー|XC (4WD・AT) |
WLTCモード | 23.4km/L | 14.3km/L |
市街地 | 22.1km/L | 12.4km/L |
郊外 | 24.1km/L | 15.1km/L |
高速道路 | 23.5km/L | 14.8km/L |
※参考元:スズキ|ジムニー 主要諸元表
上記の通り、燃費性能に関してはジムニーよりもハスラーの方が優勢です。
ハスラーの燃費性能が優れている理由として、ハイブリッドシステムが挙げられます。
これは自動車を駆動させるために、エンジンだけでなく電動モーターも活用しているシステムです。電動モーターがエンジンの働きをサポートするため、余分なガソリン消費を抑えられ、燃費の向上を実現しています。
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ジムニーは積極的にアウトドアに出かける人におすすめ
ジムニーはオフロードでの走行を想定した車です。
そのため、オフロードでの走行性能を向上させるため、特別なフレーム設計の採用やパートタイム4WDの搭載などさまざまな拘りが込められています。
一方で、ほかの車と比較しても分かる通り、燃費性能に関しては劣る面も見受けられます。
燃費を重視する人で一般的な道路や高速道路の利用が多い場合、燃費性能の高い他車を選択した方が高い満足度が得られるかもしれません。
ジムニーの大きな魅力は、オフロードでの走行性能です。積極的にキャンプや釣りなどのアウトドアに出かける人におすすめの車であるといえます。
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まとめ
ジムニーはスズキが製造・販売しているSUVであり、オフロードにおける走行性能の高さからアウトドアの活用に向いています。他の車と比較すると、燃費性能は特別優れているわけではありません。
一方で、フレーム設計や駆動方式は特別な仕様となっており、オフロードでの利用に最適です。
頻繁にアウトドアに出かける人であれば、ジムニーの走行性能を堪能できるでしょう。
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