マツダ6のスペックを紹介!グレード・走行性能を総まとめ
マツダが製造・販売しているマツダ6は、セダンとワゴンの2種類のボディタイプをラインアップとしてそろえています。
乗り心地のよさと安全性を追求した性能、上品な外観と落ち着いた内装で人気が高い、マツダのフラッグシップモデルです。
しかし、2024年1月中旬に国内向けモデル(セダン・ワゴン)は、販売終了が発表されています。
終了めどは2024年4月中旬めどとされていますので、気になる方は早急にチェックしましょう!
この記事では、マツダ6の概要とグレードごとの特徴を紹介し、燃費や走行性能なども解説していきます。
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INDEX
「マツダ6」とは?
マツダ6は大人のドライバーズカーにふさわしい上質な内外装や高い走行性能を備えています。
ここでは、マツダ6の概要について紹介していきます。
「アテンザ」から「マツダ6」への車名変更
マツダ6の旧名称は「アテンザ」であり、初代アテンザは2002年に登場しました。
2012年に登場した現行型の3代目は、新世代の「魂動デザイン」とクリーンディーゼルエンジンを新たに採用しました。
2019年にマツダのブランド戦略により、グローバルモデルと同じ名称の「マツダ6(マツダ・シックス)」に改名しています。
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ボディタイプはセダンとワゴンの2種類
マツダ6のボディタイプはセダンとワゴンの2種類があります。
両モデルともガソリンエンジンとディーゼルエンジンを選択できます。
荷室が独立しているセダンは遮音性や剛性に優れ、全高が低く低重心のため走行安定性に優れています。
一方、ワゴンは乗車スペースと一体となった広大な荷室を備え、セダンほどではないものの走行性能や静粛性に長けているのが特徴です。
静かで快適な走りのセダンか、走行性と積載性を両立したワゴンか、用途に合わせて選択できるラインアップとなっています。
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マツダ6のグレード比較
マツダ6のグレードはエンジンタイプにより分けられており、ディーゼルエンジンを搭載するグレードのみ駆動方式を2WDと4WDから選択できます。
セダンとワゴンのグレードごとの装備内容は共通です。
ここでは、マツダ6の各グレードにおけるスペックを紹介します。
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エントリーグレード「20S」「XD」
エントリーモデルの20Sは、2.0L自然吸気エンジンを搭載しています。
安全性能について、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの装備が標準装備されています。
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スポーティーなグレード「25S Sports Appearance」「XD Sports Appearance」
スポーティーな外観が魅力のミドルレンジ「25S Sports Appearance」には、排気量がアップした2.5L自然吸気エンジンを搭載しています。
「XD Sports Appearance」には、クリーンディーゼルエンジンが搭載されています。
より引き締まった精悍でスポーティなエクステリアに加え、内装には印象的なレッドを採用しており、ドライブ欲を刺激します。
最高品質のグレード「25S L Package」「XD L Package」
「25S L Package」は、ガソリンエンジンモデルでより力強い走りを可能にする2.5L自然吸気エンジンを搭載しています。
フロントグリルはガンメタリックとそうが施されており、シートにはナッパレザーが使用され、より高級感の溢れるモデルです。
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特別仕様車「XD 20th Anniversary Edition」
20周年を記念して発売された特別仕様車である「XD 20th Anniversary Edition」は、クリーンディーゼルエンジンを搭載しています。
ボディカラーは特別塗装色のロジウムホワイトプレミアムメタリックとアーティザンレッドプレミアムの2色です。
アルミホイールやフロントグリルに専用のエクステリアデザインを用い、内装は上品なタン内装が施され、木目調パネルがより一層上質な空間を演出しています。
マツダ6の外観と内装の特徴
マツダ6は生命力が感じられる気品のある外観や厳選した素材で彩られた上質な内装が特徴です。
ここでは、マツダ6の外観や内装について詳しく見ていきます。
「鼓動デザイン」と「匠塗」によって洗練された外観
マツダ6の外装は躍動感を表現する「魂動デザイン」を採用しています。
フロントフェイスは低重心を強調するデザインで、伸びやかなボディラインもフラッグシップモデルにふさわしい存在感です。
また、マツダの塗装技術「匠塗」によるボディカラーも魅力で、「魂動デザイン」の美しさをより際立たせています。
上質なシートは座り心地がよく、快適なドライブをサポートする内装
マツダ6の内装は上質な素材を使用し、大人のための落ち着いた空間を作り出しています。
「まっすぐな姿勢でシートに座り、自然に足を伸ばした先にペダルがある」という理想的なドライビングポジションを設計。
車の設計をゼロから見直して実現させたこのシート設計は、「走る歓び」を感じさせてくれます。
シートの熱を逃すベンチレーション機能や前後シートヒーターにより、季節に合わせた快適さをサポートしています。
マツダ6の走行性能について
マツダ6は長距離ドライブでも飽きのこない走行性能の高さが魅力です。
ここでは、マツダ6の走行性能について紹介します。
力強さがあり、ドライバーの意のままに反応するエンジン
マツダ6の2つのガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、余裕のある軽快な走りを可能にしています。
2.0Lのガソリンエンジン(SKYACTIV-G 2.0)は、力強い中低速トルクによる軽快な走りが魅力。
2.5Lのガソリンエンジン(SKYACTIV-G 2.5)は、よりゆとりのある走りと優れた燃費性能を誇るエンジンです。
燃費の良さと力強さを実現した、クリーンディーゼルエンジン(SKYACTIV-D 2.2)は、静粛性にも優れ、余裕のある力強い走りに貢献します。
人間中心の思想で設定されたコックピットで運転に集中できる
アクセルペダルとブレーキペダルが、足を伸ばした先にあることで、理想的なドライビングポジションを実現しています。
インパネは、脇見を防ぐシンプルなレイアウトにより、運転に必要が整理されることで運転に集中することができるでしょう。
Gベクタリングコントロールプラスにより、思い通りに走れる
マツダ6は車両運動制御技術「Gベクタリングコントロールプラス」の採用により、ドライバーが意図した走りができるのが特徴です。
設置したタイヤを最適な状態になるよう制御することで、ハンドルの修正が少なく理想の走りができ、揺れや重力による疲れも軽減できます。
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マツダ6の後継は?
マツダ6は、2024年1月に発表された通り、生産予定台数に達すると生産終了となります。
公式の発表によると、マツダ6セダンは「マツダ3」、マツダ6ワゴンは「マツダCXシリーズ」が後継を担うとのことです。
マツダ6セダンとマツダ3のスペック比較
マツダ3には、「FASTBACK」と「SEDAN」の2種類があり、FASTBACKは5ドアのスポーツカーです。
マツダ3セダンのエンジンタイプは、ハイブリッドとディーゼルエンジンの2種類、グレードは下記の4つです。
- 20S Proactive/XD Proactive
- 20S Black Tone Edition/XD Black Tone Edition
- 20S Proactive Touring Selection/XD Proactive Touring Selection
- 20S Retro Sports Edition/XD Retro Sports Edition(特別仕様車)
マツダ6セダンにはなかったハイブリッド車には、SKYACTIV G 2.0とマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「e-SKYACTIV G 2.0」が使われています。
燃費・環境性能において、より高次元でレベルの高い高い走りを実現しています。
ディーゼル車には、1.8Lの排気量の「SKYACTIV-D 1.8」が使用されており、ディーゼルエンジンならではの力強さとロングツーリングを快適に楽しめる静粛性が特徴です。
ボディカラーはマツダ独自の塗装技術である「匠塗」を踏襲し、全9色のラインアップ。
※のカラーはマツダ6にはないカラー
- ソウルレッドクリスタルメタリック
- マシーングレープレミアムメタリック
- ポリメタルグレーメタリック
- ジェットブラックマイカ
- ディープクリスタルブルーマイカ
- プラチナクォーツメタリック
- ジルコンサンドメタリック※
- スノーフレイクホワイトパールマイカ※
- セラミックメタリック※
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マツダ6ワゴンとマツダCXシリーズのスペック比較
マツダ6ワゴンの後継はマツダCXシリーズとされていますが、CXシリーズには、CX-3、CX-5、CX-30、CX-60があります。
クロスオーバーSUV自動車のシリーズであり、CXに続く数字は車格を表し、数字が大きいほど車格が高く、最高グレードはCX-60です。
それぞれボディサイズ、エンジン、価格に差があり、一概にマツダ6ワゴンと比較することはできません。
また今後マツダ6の販売が終了になり、マツダCXシリーズに人気が出てくるかもしれません。
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まとめ
この記事では、マツダ6の概要を紹介し、燃費や外装・内装の特徴、走行性能などスペックを解説してきました。
セダンとステーションワゴンの2種類のボディタイプからさまざまな組み合わせを選べるマツダ6は、優雅な内外装を備える大人のためのドライバーズカーです。
残念ながら販売終了予定が発表されてしまいましたが、マツダ独自の先進技術、環境性能、そして「魂動デザイン」はどんどん進化しています。
今後の進展に期待です。
画像引用元:マツダ オフィシャルウェブサイト