中古車が故障した場合に修理はどこに持っていく?よくある故障もあわせて紹介します!
中古車を購入後に、部品の不具合や経年劣化が原因で車が故障する場合があります。
車が故障した場合に慌てず対応するためにも、修理はどこにお願いするのか理解しておくことが大切でしょう。
今回は、中古車購入後に故障した場合、何を確認した方が良いか、修理はどこに持っていくのかを解説します。
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不具合に気付いたときの対処法
中古車を購入後に、不具合に気付くこともあるでしょう。
まず何を確認するべきか、どのように対処すればよいのか解説します。
購入時の条件を確認
中古車の不具合に気付いた際は、購入時の条件確認が大切です。
中古車販売店は、価格や走行距離だけでなく、修復歴の有無などを開示することが義務付けられています。
購入時にどのような条件で購入したのか確認できると、アプローチの仕方が変わってくるため確認しましょう。
保障内容の確認
中古車購入時に「保証付き」「整備あり」といった条件で契約した場合、不具合について販売店へ無償修理対応を求められます。また、保証期間や保証対象部位の確認も必要です。
保障には部位、工賃、部品代を保証する「全部保障」と対象部位・費用制限を設けている「部分保証」の合計2種類があります。
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返品できるケースもある
走行距離の不正
走行距離の不正、改ざんが発覚した場合には、弁護士に相談しましょう。
修復歴の偽装
修復歴の有無も必ず表示することが義務付けられています。
そのため、修復歴の表示や説明がなかった場合も弁護士に相談しましょう。
修復歴がある車とは、交通事故などが原因で元の形状に戻すための修理・部品交換を行った車を指します。
一方、事故車とは交通事故によって傷が付いた車を指し、表示義務がありません。
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返品保障が付加されている
中古車販売店によっては、返品保障サービスが付いている場合があります。
契約書にて確認できるため、購入前に確認しましょう。
ただし、ボディの傷や車内の異臭といったことが理由の場合は、返品が困難です。
そのため、購入前に車の状態をしっかり確認することが大切です。
中古車購入後の故障事例
購入前に車の状態をしっかり確認した場合でも、中古車には発生しやすい故障がありますので、確認しておきましょう。
エアコンの不具合
エアコンの不具合は、実は中古車に多い故障です。
実際には以下のような不具合があります。
- 冷房が効かない
- 暖房が効かない
- 風が出ない
- エアコンの風が臭い
エアコンは、外気温によって必要であり、特に夏場や冬場では必須です。
エアコンは使用した分、劣化が進むため故障が多くなります。
また、最近の車種はナノイーXなどの専門性の高い機能も搭載されていたりするため、自力での修理は難しいでしょう。
素人ではOHラジカルなどを放出することは不可能と考えられます。
車内の温度が適切に保たれていない場合、体調を悪くする可能性もあるため、異変を感じる際は、速やかにメンテナンスを行うことをおすすめします。
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エンジンオイル漏れ
エンジンオイルの漏れがないかも確認すべき項目の一つです。
エンジンオイル漏れを放置すると、エンジンの故障に繋がり、高額の修理費用が必要になる場合があります。
エンジンオイル漏れを確認した場合は「濡れ止め剤を使用する」などの応急処置を行うことができます。
しかし、あくまで一時的な処置です。エンジン周りの不調を放っておくと、大事故につながるため、すぐにメンテナンスを行いましょう。
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走行中の異音
走行中に異音が発生する場合は、故障が疑われます。
原因は、あらゆる可能性が考えられ、どこに原因があるかは車の知識がある人でないとわからないケースも多いため、即座にメンテナンスを行うようにしましょう。
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タイヤの不具合
運転中にハンドル操作に不具合を感じる場合は、タイヤの不具合が考えられます。
具体的には、タイヤの偏摩耗やホイールバランスの偏りなどが挙げられるでしょう。
タイヤの不具合を放置した場合、ハイドロプレーニング現象などで、走行時の安全性に影響を及ぼし、交通事故の可能性もあります。
関連記事:車検に通るタイヤの溝は何mm?スリップサインについても紹介
中古車の修理を行う業者
中古車が故障した場合に修理はどこに持っていくか迷う人も多いでしょう。
ここからは、中古者の修理を行う業者について解説します。
ディーラー
メーカーの正規販売店であるディーラーは、品質やサービスのレベルが高いため安心して修理依頼ができます。
また、メーカー指定の純正パーツが揃っているため、メーカーが定めた基準でのメンテナンスを受けられるでしょう。
しかし、他の業者と比較して修理期間が長くなることや、費用面が割高になることを理解しておくことが大切です。
関連記事:車の修理は「ディーラー」に依頼すべき?修理先の特徴をそれぞれ解説します!
整備工場
整備工場では、車の構造に関する専門家がいるため、品質が高い修理を受けられるでしょう。
なお、走行時の異音やエンジンオイル漏れなどの安全性に関わる修理でも安心して依頼できます。
しかし、専門的な技術が必要な修理の場合、費用が高額になるケースも多いため、事前に見積もりを依頼するようにしましょう。
関連記事:自動車の修理はどこに頼む?自動車整備工場を選ぶメリットは何?
カー用品店
カー用品店は、他の業者と比較し修理費用を抑えられる特徴があります。
しかし、店舗によって対応できる修理の範囲は限られている場合があることを理解しておきましょう。
簡単なパーツの交換、塗装、板金程度の軽作業は問題ありませんが、フレームや動力計の修理が必要な場合は、整備工場に依頼することをおすすめします。
関連記事:自動車の修理は整備工場やカー用品店にお願いしても大丈夫なのか?
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドにおいても、対応できる範囲が限られているため、修理費用が抑えられるでしょう。
しかし、どこのガソリンスタンドでも修理ができるわけではありません。
国の認証を受けた整備工場であることが条件のため、ますは「自動車分解整備事業」であるかの確認が必要です。
ガソリンスタンドでは拠点ごとで修理の対応レベル、品質の差が大きいため、エンジンオイルやタイヤ交換といったメンテナンスを依頼することをおすすめします。
関連記事:ガソリンスタンドにバッテリー交換を依頼するメリット・デメリットとは?
自身で修理を行う場合の費用について
中古車が故障した場合、自身で修理することを検討する人もいるでしょう。
ここからは、自身で修理した場合の費用について一例を解説します。
エアコンの交換
エアコンの故障は、車の不具合のなかで多く発生します。
故障範囲にもよりますが、エアコン本体の交換は、10万円以上かかるでしょう。
一方、エアコンガスだけの補充であれば、約1万円で済みます。
関連記事:車のエアコンが効かない状態になったらどうする?応急処置の方法を紹介
バンパーやパワーウィンドウの交換
バンパーやパワーウィンドウなどの不具合が発生する場合もあります。
バンパーの場合、傷の状態にもよりますが約5~10万円の費用が発生するでしょう。
一方、パワーウィンドウの場合は約1万円で済みます。
エンジン交換
エンジンは車の走行に関する装置であるため、交換費用が高額になる傾向にあります。
一般的な日本車のエンジン本体で約30~50万円、さらに工賃は約20万円の費用が発生するでしょう。
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まとめ
今回は、中古車購入後に故障した場合、どのような点に気を付ければよいのか、またどこに修理を頼めばよいのか解説しました。
自身で修理することも可能ですが、専門的な知識がなければ対応が難しい場合もあるため、業者に依頼するようにしましょう。
すぐに故障しないためにも走行距離や修復歴などを確認したうえで、中古車を購入する事が大切です。