乗り物酔いは防げる?乗る前に食べてはいけないものとは
車や電車などに乗った際に、乗り物酔いで気持ち悪くなってしまうという人も多いのではないでしょうか。
乗り物に乗る時に、毎回酔い止め薬を飲まなければならないのは辛いでしょう。
この記事では、乗り物酔いがおこる原因や、乗り物酔いしやすい飲食物を紹介します。
また、乗り物酔いを防止するための方法、乗り物酔いになってしまった際の対処法についても解説しますので、参考にしてください。
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INDEX
そもそも乗り物酔いはなぜ起こる?
乗り物酔いは、耳や目、脳などが関係している症状で、別名「動揺病」とも呼ばれています。
車や電車、船などの乗り物が揺れたり、不規則に加速・減速したりすることで、三半規管などの内耳からの情報と、視覚や身体からの情報が食い違うことがあります。
それにより、自律神経系が混乱し、病的反応が生じ、めまいや吐き気、嘔吐などの症状が現れるのが乗り物酔いです。
さまざまな乗り物によって車酔いや船酔いと呼ばれることもあり、テーマパークのアトラクションでも乗り物酔いが発生することが知られています。
ここでは、乗り物酔いの原因について詳しく解説します。
体質や体調不良
人によっては、体調不良や体質によって酔いやすい場合があります。
どの程度の揺れやスピード、刺激に対応できるかは個人によって異なるため、酔いやすい人や酔いにくい人がいるのが特徴です。
また、低血圧による影響を受けやすかったり、疲労などの体調不良であったりすることも、要因の一つです。
精神的な不安やストレス
精神的な面で乗り物酔いになるケースもあります。
不安やストレスなどの心の要素も一因となり得ます。
過去に乗り物酔いを経験した人は、その経験がプレッシャーやストレスとなり、新たな乗り物酔いを引き起こす原因になる場合もあるようです。
睡眠不足
睡眠不足のまま乗り物に乗る場合、酔いやすいといわれています。
乗り物酔いしやすい人は、適切な睡眠時間を確保した方がよいでしょう。
睡眠が不足していたり、疲労が残っていると自律神経のバランスが崩れやすくなります。
自律神経の乱れにより、乗り物酔いになりやすくなるため、乗り物に乗る用事がある場合は睡眠時間を確保し、身体を休めるようにしましょう。
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乗り物酔いしたくない人が食べてはいけないもの
一般的に、乗り物に乗車前に食べたり飲んだりするのを避けた方がよいといわれている飲食物は、以下の通りです。
- 脂っこい食べ物
- 柑橘系の果物
- アルコール
- 臭いが強い食べ物
脂っこい食べ物は消化が悪く、乗り物酔いをしやすいといわれています。
柑橘系の果物も消化が悪い、胃酸が出やすいといわれており、乗車前に食べるのには適していません。
消化に時間のかかる食材を摂取した場合、胃の中での消化が進行中であり、乗り物の揺れによって胃の内容物が動くことで症状が悪化することがあります。
そのため、乗り物に乗る前には消化に時間がかかる食材の摂取を控えた方がよいでしょう。
また、アルコールは三半規管の動きを鈍くするため、乗り物酔いを誘発します。
さらに、嗅覚の不快感からも乗り物酔いになるため、臭いが強い食べ物は乗車前や乗車中は控えた方がよいでしょう。
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乗り物酔い防止に効果がある食べ物・飲み物は?
乗り物酔い防止に効果がある食べ物や飲み物があります。
ここでは、乗り物酔いにならないために食べたり飲んだりするとよい飲食物について詳しく解説します。
乗り物酔いに悩んでいる人は参考にしてみるとよいでしょう。
乗り物酔い防止に効果がある食べ物
乗り物酔いを予防するためには、血糖値を上げ、脳を活性化させる食べ物がおすすめです。
あめやチョコレート、ガムなどが効果的です。
ミント味のガムなど、さっぱりとした口当たりのものがよいでしょう。
乗り物酔い防止に効果がある飲み物
乗り物酔いに効果的な飲み物として、ショウガやペパーミントなどを使った飲み物があります。
しかし、乗り物に乗っている途中で手に入りにくいこともあるでしょう。
そういった場合は、炭酸水を飲むことをおすすめします。
炭酸水に含まれる成分は自律神経を整え、胃腸の不快感を緩和してくれるといわれています。
ほかにも、おすすめの飲み物として挙げられるのがコーラです。
カフェインは感覚の乱れを抑える効果があるといわれているため、炭酸とカフェインの両方を摂取できるコーラも選択肢の一つでしょう。
ただし、柑橘系の飲み物は症状を悪化させる可能性があるため、避けるようにしましょう。
無味の飲み物が好みであれば、氷水も効果的です。
口に氷を含むと、自律神経を刺激して活性化させるといわれています。
ただし、過度に氷水を摂取するとお腹が痛くなる可能性があるため、適量飲むようにしましょう。
乗り物酔いを防ぐには、食べ物や飲み物の選択に気を配ることが大切です。
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乗り物酔いを防ぐためにできること
乗り物酔いになる前にできる防止法がいくつかあります。
ここでは、乗り物に乗る前や乗っている間にできる簡単な防止法を4つ紹介します。
適度にお腹を満たしておく
乗り物に乗る前に適度に食事をとることが大切です。
空腹状態では酔いや不快感が増える可能性があります。
ただし、満腹すぎると余計に気持ち悪くなってしまうため、乗車前は腹八分目で止めておきましょう。
スマホを見ない
乗り物酔いは、身体の揺れと視覚情報にズレが生じることで起こる症状です。
そのため、乗り物に乗っている間、スマホの一点を見つめていると体の動きとズレが生じ、乗り物酔いになりやすくなります。
スマホや本などは、一点を集中してみなければなりません。
酔いやすい人は、乗車中は控えた方がよいでしょう。
酔い止め薬を飲む
酔い止め薬は、自律神経や平衡感覚の乱れを調整する働きがあります。
一般的に、吐き気やめまいに有効とされる成分が主成分として含まれているようです。
酔い止め薬は、乗り物に乗車する約1時間前に飲むとよいとされています。
市販の酔い止め薬はさまざまな種類があるため、症状に合わせた薬を選びましょう。
なお、効果的な薬物療法は個人によって異なるので、不安な場合は医師や薬剤師へ相談することをおすすめします。
緊張をほぐす
リラックス法や深呼吸などの緊張緩和の方法を試してみましょう。
緊張が高まると乗り物酔いのリスクが高まることがあります。
落ち着いた音楽や同乗者との会話を楽しみ、心身のリラックスを心がけましょう。
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乗り物酔いになった場合の対処法
乗り物酔いの予防法を試してみても、症状が現れるケースもあるでしょう。
ここでは、乗り物酔いになった後の対処法をいくつか紹介します。
窓を開けて風に当たる
車の中では、空気がこもりやすくなってしまいます。
車内の臭いがきついと乗り物酔いがひどくなる可能性もあるため、窓を開けて風を取り入れましょう。
新鮮な空気が車内に循環し、車酔いの症状を緩和することがあります。
遠くの景色を見る
近くの物体に焦点を合わせると視覚と内耳の情報が一致しにくくなりますが、遠くの景色を見ることで視野を広げると車酔いを軽減することができます。
乗り物酔いした際は、助手席に座り、前方の開けた景色を見ることをおすすめします。
楽な姿勢になる
衣服やベルトなどをゆるめ、体が締め付けられないようにしましょう。
また、背もたれを少し倒したり、快適な姿勢をとることで体のバランスを整え、車酔いを軽減できるといわれています。
車から降りて休憩する
すぐに車を止められそうであれば、一度駐車して休憩することをおすすめします。
車の動くスピード・揺れなどで乗り物酔いしているのであれば、車から降りることで、落ち着けるでしょう。
新鮮な空気を吸い、リラックスすることで体調を回復させられます。
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まとめ
乗り物酔いの原因は、体調不良や不安な気持ち、睡眠不足などさまざまです。
酔いやすい人は、脂っこい食べ物や柑橘系の果物などを控えることをおすすめします。
一方で、乗り物酔いを防ぐといわれる飲食物もあります。
体調を整え、車内ではなるべくスマホを見ないなどの対策で、ある程度乗り物酔いを防止可能です。
乗り物酔いになってしまった場合は、車から降りる、楽な姿勢になるなどの対処を行いましょう。