運転していると疲れる!疲労を軽減する方法を知ろう
車の運転中や運転後に疲れを感じた経験のある人は多いでしょう。運転で感じる疲れは大きく3種類に分けられます。疲れたまま運転をしてしまうと、事故やストレスにつながる恐れがあるため、運転中の疲れを軽減する工夫が必要です。
このページでは、車の運転で疲れてしまう原因や、疲れを軽減する方法について詳しく解説します。
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INDEX
運転での疲れの種類と原因
車の運転で感じる疲れは、大きく以下の3種類に分けられます。
- 目の疲労
- 精神的な疲労
- 肉体的な疲労
車の運転による疲れを軽減させるには、まず疲れの種類を知り、原因にあった対策を行うことが大切です。運転で感じる疲れについて、種類別に詳しく解説します。
目の疲労
車の運転で目の疲労を感じる原因として、以下の3つが挙げられます。
1つ目は頻繁なピント調整です。車の運転中は、遠方の車や先にある信号・標識といった遠くのものと、カーナビや歩行者といった近くの両方を見る必要があります。また、動いているものを見る場面も多いです。頻繁なピント調整を行う必要があるため、結果として目の疲れにつながります。
2つ目は目の乾燥です。人は集中している時にまばたきの数が減りやすくなります。まばたきの回数が減ると目が乾いてしまい、目の負担が大きくなって疲れの原因となるのです。
3つ目は紫外線です。日中の運転では紫外線によるダメージも無視できません。紫外線を受け続けると、目の炎症やストレスにつながり、疲れを感じる結果にもなります。
精神的な疲労
車の運転では、周囲の歩行者や車、信号・標識などさまざまなものに気を配る必要があります。少しでも気を抜くと大きな事故につながる恐れがあるため、運転中は常に緊張した状態が続きます。
緊張状態が続くと、精神的な疲労につながります。安全運転を意識する以上、車の運転による精神的な疲労は避けられないでしょう。
肉体的な疲労
車の運転は特別な運動動作を要するものではありません。しかし運転を続けるうちに肉体的な疲労も溜まっていきます。
車の運転で肉体的な疲労が溜まる原因として、大きく2つ挙げられます。
1つ目は、緊張状態が続くことによる体の凝りです。前項で紹介したように、運転中は常に緊張した状態となります。体に力が入り続けると筋肉の弛緩状態を得にくくなり、筋肉の収縮が解けずに凝りが残ってしまうのです。
2つ目は、同じ姿勢を長時間続けることによる負担です。同じ姿勢を長く続けると血行が悪くなり、凝りにつながります。誤った姿勢に限らず、正しい姿勢であっても長時間同じ姿勢では体に良くありません。運転中は同じ姿勢が続くため、体の疲れが溜まりやすいのです。
疲れたまま運転するリスク
疲れたまま運転をするのは非常に危険です。疲れたまま運転をするリスクにはさまざまなものがありますが、特に大きなリスクとして以下の3つが挙げられます。
- 運転中に眠くなる・眠ってしまう
- 集中力や認識力が低下する
- 運転後も体に影響が残る
それぞれ詳しく解説します。
運転中に眠くなる・眠ってしまう
疲れたまま運転を続けていると、運転中に眠くなる、もしくは眠ってしまうリスクが高いです。
運転由来のものに限らず、疲れは眠気を引き起こす原因となります。疲労を感じると眠くなるのは自然なことで、意思だけで対処できるものではありません。特に高速道路や歩行者、車が少ない道のように単調な運転が続く場面では、刺激が少なく眠気を感じやすくなります。
運転中の眠気は、運転操作の鈍りや遅れにつながります。一瞬でも眠ってしまえば周囲に反応できず、大きな事故につながる恐れも大きいです。疲れによる眠気は生理現象とはいえ、絶対に防がなければいけません。
集中力や認識力が低下する
眠気を感じるほどではなくても、疲れが溜まることで集中力や認識力の低下につながります。集中力や認識力が低下すれば、信号や標識に反応できない、どのような運転操作をするべきか咄嗟に判断できないといった事態が起こり得ます。
集中力や認識力の低下は自覚しにくい部分です。多少疲れを感じていても、「このくらいなら大丈夫」と運転してしまうケースも多いでしょう。
しかし、運転中の反応や認識の遅れは大きな事故につながる恐れがあります。疲れたままの運転は自覚している以上にリスクが高いと認識する必要があります。
運転後も体に影響が残る
前章で紹介したように、運転は目の乾きや体の凝りにつながります。疲れに由来する目や体の異変が残ったままで運転を続けると、運転後に以下のような症状が残る恐れが大きいです。
- ドライアイ、目のかすみ、視力低下
- 肩や首の凝り
- 腰痛
疲れや体の異変を感じても、すぐに休めばあまり重くならずに回復するケースが多いです。しかし、疲れたまま運転を続けると体にかなりの負担がかかり、症状が重くなったり、回復が遅くなったりするなどの恐れがあります。
疲れを残さないためにも、疲れたまま運転するのは避ける必要があります。
運転中の疲れを軽減する方法
疲れたまま運転するのは非常に危険ですが、疲れていても運転せざるを得ない場面もあるでしょう。また、運転を続けるうちに、どうしても疲れが溜まってしまいます。
疲れたまま運転するリスクを抑えるため、疲れを軽減する工夫が必要です。運転中の疲れを軽減する方法を3つ紹介します。
- 仮眠や適度な休憩をとる
- ツボ押しやちょっとした運動で血行を良くする
- 意識してまばたきをする
それぞれ詳しく解説します。
仮眠や適度な休憩をとる
運転し続ける時間が長くなるほど、疲れは溜まりやすいです。トータルで運転する時間が同じであっても、仮眠や休憩を挟むだけで疲れを軽減できます。疲れを自覚していたり、眠気を感じていたりするのであれば仮眠をとりましょう。15~30分程度の仮眠でも疲れの軽減につながります。
また、疲れを感じたタイミングだけでなく、疲れを自覚していない場合でも小まめに休憩をとるのが理想です。運転中は集中しているため疲れに気づきにくいですが、疲労は確実に溜まっています。1~2時間に1回、15分程度を目安に休憩をとりましょう。
ツボ押しやちょっとした運動で血行を良くする
運転中は血行が悪くなりやすく、結果として疲労につながります。そのため、血行を良くする工夫が大切です。
血行不良の改善につながる方法として、以下の3つが挙げられます。
- ツボ押し:目の周りや首・肩にあるツボは、結構改善に効果的といわれています。
- ストレッチ:休憩中や乗車前のタイミングでストレッチをしましょう。
- 関節を動かす:屈伸運動・手首や足首を回す・肩や首を回すといった軽い運動も血行改善につながります。
いずれも簡単にできますが、血行を良くする効果が期待できる方法です。
意識してまばたきをする
意識してまばたきをするだけでも、疲労が溜まりにくくなります。
前述のように、運転中は集中するためまばたきの回数が減りやすいです。まばたきの回数が減ると目が乾き、疲れやすくなります。言い換えると、まばたきを増やすだけでも疲れの解消や軽減が期待できるのです。
疲れている時は無理に運転しない
運転中の疲れを軽減させる方法を紹介しましたが、あくまで一時的な対処法となります。疲れている時は、無理に運転しないのが理想です。
道路交通法には、過労運転等の禁止という違反項目が存在します。具体的な基準の明記はないものの、交通事故や違反行為の原因が過労運転等と判断されると、違反点数25点がついてしまいます。また、免許の取消し処分となり、その後2年間は免許の再取得ができません。
また、これまで紹介したように、疲れたままの運転はリスクが高い行為です。事故の恐れだけでなく、運転後も体に影響が残る恐れもあります。
まとめ
車の運転は疲れが溜まる行為です。疲れたまま運転をすると集中力や認識力が低下し、事故のリスクが高まるだけでなく、体に悪影響を及ぼす恐れもあります。運転中は適度な休憩や軽い運動などを行い、疲れを軽減させましょう。
ただし、疲れを軽減させる方法として今回紹介したものは、あくまでも一時的な対処法です。疲れを感じている時は、運転をしないのが理想です。