セダンの安全性は高いのか?セダンの特徴や安全性の高い車をまとめて紹介
セダンは、古くからあるボディタイプであり、走行性や快適さなど自動車としての基本性能のバランスの良さから多くの人から支持され、長く愛され続けています。
さまざまな車種が存在する中で、安全性についてのセダンの評価はどうなのでしょうか。
本記事では、セダンの特徴に触れながら安全性に関する機能を解説し、安全性の高いおすすめ車の紹介をしていきます。
関連記事:【2023年】かっこいいセダンのおすすめ人気ランキング国産車種10選!
INDEX
セダンの特徴とは?
セダンの主な特徴として、車体はエンジンルームと車内、トランクルームに分かれている3ボックスタイプであり、ドアは前に2枚、後ろに2枚の4ドアが主流となります。
運転・乗車時の快適性と居住性の高さからタクシーやパトカーなどの公用車や高級車として多く採用されています。
国産車では
- トヨタ クラウン
- トヨタ カローラ
- トヨタ プリウス
- 日産 スカイライン
- 日産 フーガ
- ホンダ アコード
- ホンダ インサイト
- マツダ MAZDA6
- スバル インプレッサ
- レクサス IS
などがあります。
関連記事:ホンダ アコード復活?北米で新型 ACCORD を発表!…北米?
関連記事:マツダ6セダンはどのような車?スペックやおすすめの人などを紹介
セダンの長所
関連記事:セダンを選ぶメリットとデメリットを解説!特徴やおすすめの人も紹介
快適で静かな乗り心地
セダンは人が乗るスペースと荷室が分かれているため、荷室からのノイズが入りにくく静粛性能が高くなります。
また、運転時の振動も小さいため、快適な乗り心地が実現します。
車高が低く実用性が高い
セダンは車高が低いため、車高制限による影響を受けにくいのもメリットの一つです。
機械式駐車場やトンネルなど、車高制限がある場面でも安心して利用できます。
運転席の位置が低い車が多い
セダンは運転席が低い位置にあります。そのため、車とドライバーの一体感を得やすく、より快適かつ楽しい操作感が体験できます。
セダンの安全性について
セダンは以下の理由から安全性の面でも他の車種に比べて評価が高くなっています。
重心が低く安定性が高い
セダンは重心が低いため、他の車種に比べて振動が少なく安定感があります。
横風に強い性質も持ち、常に安定した運転が可能となります。
前後からの衝撃に強い
セダンは前方にボンネット、後方にトランクルームがあり、人が乗る車内空間が守られています。
万が一前後からの衝突があっても衝撃を吸収できる可能性が高く、座席のある車内空間の安全が保たれやすい設計となっています。
防犯上の安全性も備えている
トランクルームが外から見えないという点から、車上荒らしに会うリスクも一定軽減される設計であると考えられています。
後続車にとって見通しが良い車種のため事故防止が期待できる
セダンは車高が低く、後続車にとっても見通しが良くなります。
そのため、後続車側が変化を把握しやすく、気づき・対処の遅れによる追突リスクが低くなります。
※車に搭載された機能や装備によって異なることもあります。
関連記事:セダンの価格はどのくらい?ボディの特徴やおすすめの車を紹介!
安全性の高いセダン3台を紹介
ここでは、各メーカーのセダンの中から、特に安全性の高い車を3台紹介します。
いずれも、国土交通省から発表された「自動車安全性能」で高い評価を得ている車となります。
※参考元:国土交通省|自動車安全性能2021の評価結果
自動車事故対策機構|自動車アセスメント
※自動車安全性能の試験内容や評価基準は年度によって若干の相違があります。
今回は評価年度が異なる車を3台取り上げているため、評価結果の項目や記載方法に統一性がない部分があります。
トヨタ カローラ
トヨタのセダンの代表格であるカローラは、低重心でワイドな造形のスポーティーなデザインが特徴です。
歩行者や自転車を高い精度で検知するプリクラッシュセーフティや、ソナーによる周辺監視およびブレーキ制御による衝突防止など、高い安全性を実現する機能が揃っています。
トヨタ カローラ HYBRID W×B 2WD
メーカー | トヨタ |
車名 | カローラ |
ボディタイプ | セダン |
ドア数 | 4 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,495×1,745×1,435 |
車両重量(kg) | 1,370 |
総排気量(L) | 1.797 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 43 |
駆動方式 | 前輪駆動方式 |
トランスミッション | 電気式無断変速機 |
カラー (全4種) | ・ブラックマイカ ・スパークリングブラックパールクリスタルシャイン ・プラチナホワイトパールマイカ ・センシュアルレッドマイカ |
自動車安全性能2021の評価結果
総合評価 | ★★★★★ 91% |
衝突安全 | 86% 86.77点/100点 |
予防安全 | 96% 79.04点/82点 |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8点/8点 |
ホンダ インサイト
ホンダが製造・販売するインサイトは、スイッチひとつでNORMALモード・ECONモード・SPORTモードと走りのタイプを切り替えられます。
すべてのグレードに標準装備された「Honda SENSING」という安全運転支援システムにより、衝突回避や適切な車間距離の維持など快適かつ安全な運転が可能です。
2022年に販売終了してしまいましたが、まだおすすめできる車と言えます。
関連記事:インサイトの中古車が安いといわれる理由は?購入する際の注意点も解説
ホンダ インサイト EX
メーカー | Honda |
車名 | ホンダ・6AA-ZE4 |
ボディタイプ | セダン |
ドア数 | 4 |
全長×全幅×全高(mm) | 4.675×1,820×1,410 |
車両重量(kg) | 1,390 |
総排気量(L) | 1.496 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 40 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
カラー (全6種) | ・クリスタルブラック・パール ・コスミックブルー・メタリック ・スーパープラチナグレー・メタリック ・プラチナホワイト・パール ・プレミアムクリスタルブルー・メタリック ・プレミアムクリスタルレッド・メタリック |
自動車安全性能の評価結果
衝突安全 | ★★★★★ 87.5/100点(2019年) |
予防安全 | ASV+++ 121.4/126点 (2018年) |
トヨタ クラウン
高級セダンの代名詞であるトヨタ クラウンは、2種類のセンサーによる高度な認識性能および信頼性の両立を実現しています。
衝突回避や車線からのはみ出し防止など、安全運転を維持する機能が豊富です。
車を真上から見ているように周囲を確認できるパノラミックビューモニターも搭載されています。
トヨタ クラウン
メーカー | トヨタ |
車名 | クラウン |
ボディタイプ | セダン |
ドア数 | 4 |
全長×全幅×全高(mm) | 5,030×1,890×1,475 |
車両重量(kg) | 2,000 |
総排気量(L) | 0 |
使用燃料 | 圧縮水素 |
燃料タンク(L) | 141 |
駆動方式 | FR |
カラー (全6種) | プレシャスホワイトパール プレシャスシルバー プレシャスブラックパール プレシャスメタル プレシャスブロンズ マッシブグレー |
自動車安全性能の評価結果
衝突安全 | ★★★★★ 96.5/100点(2018年) |
予防安全 | ASV+++ 124.5/126点(2018年) |
関連記事:実はクラウンに乗るなら中古車カーリースのポチモがおすすめな理由
安全性能の評価基準「自動車アセスメント」について
日本で製造・販売される自動車は「自動車アセスメント」による客観的な評価が行われます。
自動車アセスメントとは、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が一体となって行う、安全性の高い自動車等の普及を目的とした事業です。
主に自動車の安全性を測る試験および試験の結果公表を実施します。
車紹介の章において下部に記載した「自動車安全性能の評価結果」のデータは、自動車アセスメントによって実施された試験の結果です。
評価基準や試験内容の細かい部分は随時アップデートされているため、年度によって若干の相違があります。
2022年現在の評価は、予防安全性能評価・衝突安全性能評価・事故⾃動緊急通報装置評価の3点で行われています。
それぞれ評価方法および項目が細かく設定されているため、安全性の正確かつ客観的な評価が可能です。
自動車の安全性能が気になる場合、自動車アセスメントによる結果の確認をおすすめします。
関連記事:ガソリン代がお得になるおすすめクレジットカード7選!選び方も解説!
まとめ
安定した走行性や静寂性に優れるセダンはファミリー向けで快適な車内空間を重視する人にはおすすめな車です。
他の車種と比べて安全性の面でも高く評価されており、また近年では最新の技術を用いた安全機能も搭載されています。
自動車の購入を検討される際には、目的や用途に沿ったデザインや機能面を比較するだけでなく、安全面にも目を向けて検討しましょう。
※参考元:NASVA|自動車アセスメントのご案内
画像引用元:本田技研工業株式会社、トヨタ自動車株式会社