ソニーがEV車を開発!車の魅力や発売時期について解説
ソニーといえば、日本を代表する電子機器メーカーです。
テレビ・オーディオ機器などの電化製品を製造しているほか、音楽・ゲームといったコンテンツ制作も行っています。
幅広い分野で事業を展開している企業といえるでしょう。
一方で、大手自動車メーカーのホンダと提携してEV車(電気自動車)の共同開発を進めていることに関しては、意外と知られていないかもしれません。
この記事では、ソニーとホンダの合弁会社である「ソニー・ホンダモビリティ株式会社」の概要や魅力・ラインナップなどを解説します。
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INDEX
ソニーとホンダがEV事業で提携
ソニーグループ株式会社(以下ソニー)は、本田技研工業株式会社(以下ホンダ)とEV車の共同開発を進めており、2020年1月にソニー初のEVコンセプトカー「VISION-S」を発表しました。
後の2022年には、ソニーとホンダがそれぞれ50%ずつ出資して合弁契約を締結し、同年に「ソニー・ホンダモビリティ株式会社」を設立しています。
ソニーが持つ通信・ネットワーク技術と、ホンダのモビリティ開発力や車両製造の技術、アフターサービスのノウハウなどを融合させた、新しいEV車の共同開発とモビリティ関連サービスの提供を目的としています。
日本のみならず世界中から注目が集まっているといえるでしょう。
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ソニー・ホンダモビリティEV車の発売時期
ソニーとホンダが共同開発したEV車である「VISION-S」は、2020年のCES(Consumer Electronics Show)で初めてコンセプトカーが発表されました。
CESとは、毎年アメリカで開催される家電製品中心の見本市のことです。
なお2022年には、VISION-Sを元にしたSUVタイプの「VISION-S 02」を発表しました。
ソニー・ホンダモビリティが開発した「AFEELA」は、VISION-Sをさらに進化させた形として、2023年1月に行われたCESにてプロトタイプ(試作車両)が発表されました。
AFEELAは一般販売を目的としており、2025年前半に先行受注の受付を開始する予定です。
その後、年末までに正式に発売し、2026年以降に北米から順次納車される予定です。
気になる車両価格に関しては、現時点では未発表です(2023年4月現在)。
ソニー・ホンダモビリティEV車の魅力
ソニー・ホンダモビリティのEV車は、ソニーとホンダ両者の強みを活かして作られています。
高い安全性能に加えて充実した娯楽機能が装備されているだけでなく、外観・インテリアも既存の車とは異なる近未来的な魅力に溢れています。
ここからはソニー・ホンダモビリティのEV車の魅力について、コンセプトカーであるVISION-Sシリーズを元に解説するため、ぜひご覧ください。
安全性やセキュリティ面で優れている
VISION-Sの魅力の一つは、安全性やセキュリティ面で優れていることです。
「Safety Cocoon」のコンセプトにより、今後本格化が予想される自動運転の根幹となる安心・安全を実現しています。
安全性能に関して、以下で主な機能を紹介します。
オーバルセンシングとカメラ監視システム
車内外に搭載された40個のセンサー(CMOSイメージセンサー)で周囲の状況を監視し、走行時の安全を守る機能のことです。
運転支援
周囲の交通状況を把握し、自動車線変更や自動パーキングなどの運転支援を行います。
また高速道路の運転時には、前の車両に追従する機能も搭載されていることから楽に運転することが可能です。
デジタルミラー
サイドミラーとバックミラーには、デジタルミラーが採用されています。
高い解像度・輝度により、従来のミラーに比べて格段に見やすいでしょう。
車内の監視システム
センサーによって運転者の状態を読み取り「疲れている」「集中力が欠けている」などを判断してくれます。
状況に応じてアラートを出したり車内温度を自動調整したりすることで、運転者の安全性・快適性を担保しています。
充実したAV環境
VISION-Sでは「360 Reality Audio」という、新しい音響システムが採用されています。
搭乗者は全方位から包み込まれるような立体的な音を感じられるでしょう。
また車内幅ギリギリまで連なる「パノラミックスクリーン」が、運転席・後部座席に搭載されている点も特徴の一つです。
音楽だけでなく、ビデオやゲームなども楽しめます。
適応性の高さ
VISION-Sは、スマートデバイスと連携することが可能です。
専用のモバイルアプリで車両を起動したり、車内温度やシートの位置などを調整したりできます。
またAIが乗る人に合わせた音楽・室温・ルートなどを学習して自動で調節してくれるため、車内環境は常に快適な状態です。
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ソニー・ホンダモビリティEV車のラインナップ
ここでは「VISION-S 01」「VISION-S 02」「AFEELA」のそれぞれの特徴・スペックなどを紹介します。
VISION-S 01
メーカー | ソニー |
車名 | VISION-S 01 |
ボディタイプ | セダン |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高 | 4,895mm×1,900mm×1,450mm |
車両重量 | 2,350kg |
使用燃料 | 電気 |
駆動方式 | 4WD |
VISION-S 02
メーカー | ソニー |
車名 | VISION-S 02 |
ボディタイプ | SUV |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高 | 4,895mm×1,930mm×1,650mm |
車両重量 | 2,480kg |
使用燃料 | 電気 |
駆動方式 | 4WD |
AFEELA
メーカー | ソニー・ホンダモビリティ |
車名 | AFEELA |
ボディタイプ | セダン |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高 | 4,895mm×1,900mm×1,460mm |
車両重量(kg) | 不明 |
使用燃料 | 電気 |
駆動方式 | AWD |
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まとめ
この記事ではソニー・ホンダモビリティの概要、ならびにEV車のラインナップ・魅力などを紹介しました。
2020年にソニー初のEVコンセプトカーとして発表された「VISION-S」には、さまざまなメリットがあります。
その一つが、安全性やセキュリティ面が優れている点です。
車内外に数多く搭載されたセンサーにより周囲の状況を監視し、安全を担保してくれます。
またセンサーで運転手の状態を読み取ってくれる機能も搭載されています。
疲れていたり集中力が欠けたりしていると判断された際は、アラームを出して注意喚起してくれるため、安心して運転できるでしょう。
さらにAIなどの最新技術が活用されている点も魅力の一つです。
専用のモバイルアプリで車両を起動したりシート位置を調整できたりします。
加えて、乗る人に合わせて音楽や室温を調整してくれる機能も搭載されているため、快適に運転可能です。
近年、環境問題に対する意識の高まりによって世界中でEV車に注目が集まっていることから、自動車メーカー各社がさまざまなEV車を販売しています。
今後もさらに普及していくと予想されるでしょう。
これから数多く販売される中でも、ソニー・ホンダモビリティのEV車は選択肢の一つになるでしょう。