交通安全協会とは?入らないデメリットや入会方法について解説

車を運転する人であれば、運転免許の取得時や免許更新の際に、交通安全協会への入会をすすめられて「入らされた」と思っている方も多いでしょう。

また、街頭で交通安全協会が実施している「春の交通安全運動週間」といったキャンペーンを見たことがある人もいらっしゃるかもしれません。

しかし、交通安全協会とは具体的にどのような活動を行っているのか知らない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、交通安全協会の概要や入らない場合のデメリットなどについて解説していきます。

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交通安全協会とは?

マジで安全運転女子。モデル:河村友歌

交通安全協会とは、そもそもどのような活動をしている団体なのでしょうか。
ここでは、交通安全協会とはどのようなものなのかについて解説していきます。

交通安全協会の概要

交通安全協会とは、昭和25年に設立された非営利団体のことです。
交通事故の防止や交通ルールの遵守を促進し、交通安全に対しての意識を高めることを目的としています。

交通安全協会には、全国的な組織である「全日本交通安全協会」と各都道府県の組織である「都道府県交通安全協会」の2つの組織があります。

運転免許の取得や更新の際に、会員を募集しているのは都道府県交通安全協会です。

また、交通安全協会は、地域ごとに集めた会費を財源として、その地域の交通安全を確保するために活動しています。

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交通安全思想の普及啓発

交通安全協会では、交通安全思想を普及させるために大きく以下の活動が行われています。

  • 交通安全国民運動中央大会の開催
  • 全国交通安全運動の開催(毎年春と秋に開催)
  • 交通安全ポスターやスローガンの募集と普及
  • 自転車に貼る反射材の普及
  • 教本の発行(「安全運転のしおり」、「交通教本」など)

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交通安全教育の推進

交通安全教育の推進のため、交通安全子供自転車全国大会や二輪車安全運転大会などを開催しています。

そのほかにも高齢者講習や各種研修会なども開催しており、これらは子どもから高齢者までの生涯交通教育を目指した活動です。

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交通安全表彰の実施

長きにわたって交通事故や交通違反を起こしていない協会会員には「永年無事故運転者」として表彰されます。

交通事故や交通違反をしていない期間は地域によって異なりますが、無事故無違反の期間が数十年以上の人に表彰されるのが多いようです。

また、長きにわたって交通安全の推進に貢献した協会会員には、「交通安全功労者」として表彰を行っています。
地域のパトロールの実施といった交通安全に功労した人・団体が対象に表彰されるのが多いようです。

これらの表彰は、安全運転や交通安全意識の向上を推進するとともに、社会への貢献を讃える目的があります。

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交通安全に関する調査研究

交通安全協会では、活動の一環として警察と連携し、交通事故日報や交通事故の統計資料などを収集しています。
これは、交通事故の原因分析や調査・研究を行い、適切な対策を講じるためです。

また、交通事故防止のための啓発活動や教育プログラムの改善にも役立てています。

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交通安全協会への入会は義務?

安全運転を楽しむ女子。モデル:河村友歌

免許証の取得時や更新時などの際に、交通安全協会への入会が求められます。
このときに入らなければならないものだと思い、入会した人もいるのではないでしょうか。

ここでは、交通安全協会への入会や途中退会する場合について解説していきます。

交通安全協会への入会は任意

運転免許を持っている人は、3年または5年ごとに免許更新の手続きが必要となりますが、その際に受付窓口で交通安全協会の会費の納入を求められた経験があるでしょう。

以前は交通安全協会への入会は義務であると誤解している人も多く、ほとんどの人が入会する風潮がありました。

しかし、入会は個人の任意であり、強制されることはありません。

入会しない場合は、免許の取得時や更新する際に入会しない旨を伝えましょう。

途中退会する場合は注意が必要

年会費の金額は各交通安全協会によって異なりますが、年額300円〜500円程度であり、次回の免許更新までの期間分を一括で支払います。

次回の免許更新前に途中退会する場合、会費の返金はできないため注意が必要です。

ただし、交通安全協会の入会について事前に何も説明がない場合は、返金を求めることができます。

免許取得時や更新時などに入会をすすめられた場合は、慎重に判断し入会するかどうかを決めることが重要です。

交通安全協会に入らないデメリット

交通安全協会に入会することは任意ですが、入会しないことでデメリットはあるのでしょうか。
ここでは、交通安全協会に入らなかった場合のデメリットについて解説していきます。

会員特典が受けられない

交通安全協会では会員に対してさまざまな特典やサービスを提供しています。
たとえば、免許証ケースの贈呈やチャイルドシートの無料貸し出しなどです。

そのほかにも地域によっては、飲食店やカー用品店などの協賛店で交通安全協会の会員証を提示すれば、割引を受けられる場合があります。

特典やサービスの内容は地域によって異なりますが、交通安全協会に入会しなければ、これらを受けることはできません。

交通安全表彰を受けられない

交通安全協会の活動の一環として「永年無事故運転者」や「交通安全功労者」への表彰は、会員でなければ受けることができません。

交通事故の際に入院見舞金が受け取れない

交通安全協会によっては交通事故に遭った際、一定の期間入院すれば見舞金を受け取れる制度があります。

見舞金を受け取れる条件は地域によって異なりますが、入院期間が20日以上のようなケースが多いようです。
また、見舞金の金額は約3万円を受け取れます。

しかしこれらは、交通安全協会に入っていなければ受け取れません。

そのため、万が一のために入会しておくこともよいでしょう。

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交通安全協会への入会方法

安全運転のためバックミラー調整する女子。モデル:河村友歌

交通安全協会への入会方法は、主に免許取得時や更新時に免許センターで入会手続きをすることが一般的です。

しかし、最寄りの各地区交通安全協会の窓口でも随時入会手続きができます。
また地域によっては、免許を持っていない人でも賛助会員として入会することが可能です。

ここでは、交通安全協会への入会方法について解説していきます。

入会に必要なもの

交通安全協会に入会する際に必要なものは以下の通りです。

  • 入会申込書
  • 会費
  • 有効期間内の運転免許証

入会申込書は最寄りの交通安全協会の窓口に用意されているため、そちらを使用します。
交通安全協会の年会費は、交通安全協会によって異なりますが、500円ほどの場合が多い傾向にあります。

以下は年会費500円の場合の支払い金額です。

  • 年会費:500円
  • 免許有効期間が3年の人:1,500円(3年分一括払い)
  • 免許有効期間が5年の人(ゴールド免許の人):2,500円(5年分一括払い)

各地区交通安全協会によって、必要書類や年会費が異なる場合があるため、入会の際には事前に最寄りの交通安全協会に確認するとよいでしょう。

手続き方法

入会申込書に必要事項を記入し、会費を納入して入会手続きは完了です。

入会が完了したら交通安全協会から会員証が発行され、後日交通安全に関する情報や案内などが送付されます。

まとめ

この記事では、交通安全協会の概要や入らない場合のデメリットなどについて解説しました。

交通安全協会とは、昭和25年に設立された非営利団体のことです。
交通事故の防止や交通ルールの遵守を促進し、交通安全に対しての意識を高めることを目的としています。

免許の取得時や更新時に交通安全協会への入会を求められますが強制ではありません。
また、交通安全協会の会員になった場合、年会費が500円ほどかかるため、慎重に判断しましょう。

交通安全協会の会員になるとさまざまな特典やサービスが受けられます。
しかし、特典やサービスの内容は地域の交通安全協会によって異なるため、事前に確認することが大切です。

また、交通安全協会に入会することで交通安全に対する意識が高まるため、機会があれば入会を検討してみてもよいでしょう。

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