150万の車のローンは月々いくら支払えばよいのか?
車をローンで購入する場合、月々の返済額を無理のない金額に設定することが大切です。
しかし、返済額には金利や利息も影響するため、月々の支払いをいくらに設定すればよいのか悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、150万円の車をローンで購入する際の月々の支払いについて詳しく解説し、ローンの種類や返済額を減らすポイントなどについても紹介します。
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INDEX
月々の返済額はどのくらい?
車のローンを組む際の月々の平均的な返済額は、15,000円~30,000円程度といわれています。
同じ車両本体価格の車であっても、ボーナス払いの有無やローン年数によって月々の返済額は異なります。
ローンの返済期間は車を利用する年数や車検の周期で決めることが多く、3~5年が一般的です。
3年で36回払い、5年で60回払いとなり、車のローンの最長年数は10年程度です。
ローン期間を長くするほど月々の返済額を抑えられますが、支払い状況が変わる可能性もあるため、支払いの見通しが立てにくくなります。
また、総返済額が大きくなることも考慮しておきましょう。
車のローンは年単位で組むことになるため、月々の返済額と支払い回数を考えて、無理なく完済できる返済プランを立てることが重要です。
関連記事:400万の車をローンで購入する場合に発生する月々の返済額はいくら?
返済額に影響するものは?
月々の返済額に影響する要因として、金利と利息があります。
ここでは、それぞれの種類や仕組みについて説明します。
金利の種類
金利には変動金利と固定金利の2種類があります。
変動金利
市場の動向に応じて金利が変動するのが特徴です。
世の中の景気がよくなると利率が上がり、返済額も増加します。
反対に景気が悪くなると利率が下がります。
景気の影響を受けるため、返済期間が長くなるほど返済プランが立てにくい面があります。
固定金利
契約時に定めた金利から変わらないのが特徴です。
景気に左右されず、返済プランを立てやすいのが利点です。
ただし、一般的に変動金利よりも金利が高く設定されているため、金利相場よりも高い金利を払い続ける可能性があります。
利息の種類
利息にも元利均等返済と元金均等返済の2種類があります。
元利均等返済
元金と利息を調整し、毎月の返済額を一定にする返済方式です。
月々定額の支払いになるため、安定して返済できるのが特徴です。
しかし、元金の減るペースが遅く、利息の負担が増えることで総返済額が大きくなる傾向があります。
元金均等返済
元金の返済額を月々一定にし、利息のみ変化していく返済方式です。
ローン開始時は月々の返済額が高くなりますが、返済が進むにつれて利息が減るため返済額も下がります。
元金が減っていくため、元利均等返済と比べて総返済額が抑えられるのが特徴です。
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車のローンごとに金利と利息は違う
車のローンには主に、銀行系ローン・ディーラーローン・残価設定ローンの3種類があります。
ここでは、ローンごとの金利と利息の違いについて解説します。
銀行系ローン
銀行やJAバンクなどの金融機関から借り入れるローンです。
金利相場は1~4%前後と低く設定され、車の所有権は購入者に帰属します。
銀行系ローンは審査基準が厳しく、借り入れまでに時間がかかるのが特徴です。
手続きには提出書類の準備が必要になります。
また、住宅ローンを組んでいると金利優遇を受けられる場合があります。
ディーラーローン
ディーラーが提携する信販会社を利用して、車の購入と同時にローンを組めるのが特徴です。
所有権は返済が完了するまでディーラー側ですが、銀行系ローンに比べて審査が通りやすく、短い時間で審査結果が出ます。
金利相場は5~8%前後と高く設定されていますが、割引や金利引き下げの交渉が可能です。
残価設定ローン
残価とはローン満了時点の車の価値を指しています。
契約時に想定される残価を本体価格から差し引き、契約月数で分割して支払います。
そのため、月々の返済額を抑えることが可能です。
金利相場は3~5%前後ですが、残価はあくまでも据え置いているものになるため、ローン完了時に返却や買い取りなどで清算する必要があります。
契約時よりも車の価値が下がっていた場合には、差額分を求められることがあるため注意が必要です。
関連記事:車のローン審査に落ちる理由3つを紹介!何を基準に審査される?
月々のローン返済額を決めるには?
月々の返済額は、負担のかからない範囲で決めることが重要です。
ここでは、返済額を決めるポイントについて紹介します。
月々の返済額の目安は年収の25~35%
月々の返済額を決める目安として返済負担率があります。
返済負担率とは、年収に占める返済額の割合のことです。
返金負担率は年収の25~35%が上限といわれており、これ以上大きい割合になると負担が増え、生活に支障が出る可能性があります。
支払いに余裕を持たせるには、年収の20%以内に納めるとよいでしょう。
例えば、年収が300万円の場合、返済負担率を20%で考えると月々の返済額は50,000円が目安になります。
なお、年収は各種税金などを差し引いた手取り年収で計算することがポイントです。
また、月々の返済額は他のローンなどすべての支払い額を含めて計算する必要があります。
車以外にローンを組む予定がある場合は注意しておきましょう。
初期費用や維持費を考慮しておく
車を購入する際は、車両本体価格の他に保険料や登録費など初期費用がかかります。
車両本体価格だけで計算していると合計額に差が出てしまうため、注意が必要です。
購入後には車を維持するための費用が発生します。
主な維持費には、各種税金・駐車場代・ガソリン代・車検代・任意保険料・消耗品代があります。
また、修理費用が発生しないよう日頃からメンテナンスすることも大切です。
毎月の返済額を決める際は、維持費を考慮しながら返済プランを立てましょう。
関連記事:200万の車をローンで購入する場合に発生する月々の返済額はいくら?
月々のローン返済額を少しでも減らすには?
月々の返済額を減らすためには、金利の低いローンを選ぶことや元金を抑えることが大切です。
ここでは、返済額を減らすポイントについて紹介します。
頭金を用意する
月々の返済額を減らすには、ある程度の頭金を用意することです。
頭金により借入額を減らせるため、利息の負担を軽減できます。
頭金の金額に決まりはありませんが、車両本体価格の20~30%が目安といわれています。
車両本体価格が150万円の車であれば、30万円~45万円の頭金を入れると月々の返済額を抑えることに役立ちます。
装備を必要最低限にする
車の装備を必要最低限に設定することで、車両本体価格を抑えられます。
内装のレザーや装飾のグレードを下げるなど、ある程度許容することで月々の返済額を減らすことが可能です。
快適性を失わない程度に、返済額とのバランスを取りながら装備を選ぶことがポイントです。
中古車を検討する
新車にこだわりがないのであれば、中古車を選ぶ選択肢もあります。
中古車は新車に比べて車両本体価格が安価となるため、月々の返済額を抑えられます。
車種や年式などによって価格帯も変わり、中には走行距離の少ない新車同様の車も販売されています。
また、人気の高い車種は価値が下がりにくいのもポイントです。
返済額を抑えたい場合は、中古車市場も検討してみましょう。
関連記事:マイカーローンの金利相場とは?メリット・デメリットを紹介
まとめ
この記事では、150万円の車のローンを組む際に月々の支払いをいくらにすればよいか、返済額を決めるポイントについて紹介しました。
月々の返済額は一般的に15,000円から30,000円程度で設定するケースが多いですが、頭金やボーナス払いなどによっても異なります。
また、ローン期間が長くなるほど利息が増え、総返済額が大きくなります。
利用するローンの種類によって金利や利息が変わるため、収入や車両本体価格などと併せて総合的に考えることが大切です。
車のローンは数年に渡って支払い続ける費用となるため、事前に返済プランを立ててシミュレーションして決めましょう。