コンパクトカーの安全性は実際どうなの?コンパクトカーの特徴や安全性の高い車と併せて紹介

コンパクトカーはその名の通り、コンパクトなサイズが特徴の自動車です。
「軽自動車より大きく、普通自動車より小さい」という絶妙なサイズ感で人気を博しています。

コンパクトカーは車体の小ささもあり、「果たして安全なのだろうか」と気になっている人もいるでしょう。

本記事では、コンパクトカーの安全性について解説するとともに、安全機能をおすすめできるコンパクトカーを紹介します。

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コンパクトカーの特徴とは?

コンパクトカーには軽自動車のような規定はなく、明確な定義も存在しません。
とはいえ、一般的にコンパクトカーと呼ばれる車は、以下の「小型車」の条件に当てはまるケースが多いです。

  • 車体サイズが全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下
  • 排気量660cc~2,000ccのすべてを満たす自動車
  • ナンバープレートの分類番号(地域名の右側の数字)が5もしくは7で始まる

ただし、車体サイズが小型車の規格を満たしていない場合でも、排気量が1,500cc以下であれば「コンパクトカー」と呼ばれるケースもあります

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コンパクトカーの安全性について

ホンダ Honda e(引用元:本田技研工業株式会社

前提として、日本で販売されている自動車はすべて国の定めた保安基準をクリアしています。
そのため、どの自動車も一定以上の安全性を有するといえるでしょう。

そのうえで、コンパクトカーの安全性について解説します。

コンパクトカーは軽自動車に比べて安全性が高く、普通自動車と同等レベルの安全性を有するといえます。
その理由は以下の2点です。

  • 軽自動車よりボディが大きい
  • 安全性を高めるための機能を多く搭載できる

軽自動車よりボディが大きい

軽自動車よりも車体が大きいため、万が一事故が起きた際に潰されてしまうリスクが軽自動車に比べて低くなります。

ボディ構造がより強固であることも、安全性の高さにつながるといえるでしょう。

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安全性を高めるための機能を多く搭載できる

「コンパクト」と名前がついていますが、軽自動車より大きく設定されています。
そのため、軽自動車よりもコンパクトカーの方が安全機能や装備を多く搭載できるのです。

このようにコンパクトカーは普通自動車よりも小さめなサイズ感ではありますが、十分な安全性を兼ね備えた自動車です。

ただし、車によって搭載されている安全性能や装備には違いがあります。
購入前に、諸元表やカタログなどを確認しましょう。

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【TOP5】安全性の高いコンパクトカーを紹介

一言でコンパクトカーといっても多くの車が存在するため、どれを選ぶべきか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで本稿では、安全性の高いおすすめコンパクトカーのTOP5を紹介します。

今回紹介する車は、5種類とも国土交通省から発表された「自動車安全性能2023評価結果一覧」で高い評価を得ている車です。

自動車安全性能の評価結果では、

  • 衝突安全性能
  • 予防安全性能
  • 事故自動緊急通報装置

以上3点それぞれの得点、および各評価項目の得点を合計した総合評価が示されています。

第1位 スバル クロストレック/インプレッサ(193.53点)

スバルクロストレック
出典:株式会社SUBARU

スバルのクロストレック/インプレッサは、国土交通省自動車事故対策機構(NASVA)が自動車の安全性能を評価・公表する「自動車アセスメント」において、最高評価の「ファイブスター賞」を受賞しました(2023年11月22日)。

予防安全性能評価、衝突安全性能評価共に最高の「Aランク」を獲得しました。

また、事故発生時にエアバッグ展開と連動し、専門のオペレータを通じて自動通報する「事故自動通報装置」が搭載されていることが評価されています。

メーカースバル
車名クロストレック/インプレッサ
全長×全幅×全高(mm)4,480×1,800×1,575/4,475×1,780×1,450
車両重量(kg)1,540/1,380
総排気量(L)1.995
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク(L)48/50
駆動方式FWD
※紹介グレードは「FWD Touring」「FWD ST」
※参考元:SUBARU|クロストレック グレード・価格 SUBARU|クロストレック 諸元表 SUBARU|インプレッサ グレード・価格 SUBARU|インプレッサ 諸元表

自動車安全性能2023の評価結果

総合評価★★★★★ 98% 193.53点/197点
衝突安全97% 97.03点/100点
予防安全99% 88.50点/89点
事故自動緊急通報装置100% 8点/8点
参考元:独立行政法人自動車事故対策機構

第2位 スバル レヴォーグ(186.91点)

スバルといえば「アイサイト」が有名です。アイサイトはレヴォーグの全グレードに標準装備されています。
また、「GT EX」「GT-H EX」には、「高度運転支援システム」を搭載した最新の「アイサイトX」が標準装備されています。

スバルレヴォーグ
出典:株式会社SUBARU
メーカースバル
車名レヴォーグ
全長×全幅×全高(mm)4,755×1,795×1,500
車両重量(kg)1580
総排気量(L)1.795
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク(L)63
駆動方式AWD
※紹介グレードは「AWD GT-H EX」
※参考元:スバル|レヴォーグ グレード・価格 スバル|レヴォーグ 諸元表

自動車安全性能2023の評価結果

総合評価★★★★★ 98% 186.91点/197点
衝突安全96% 96.91点/100点
予防安全100% 82.00点/82点
事故自動緊急通報装置100% 8点/8点
参考元:独立行政法人自動車事故対策機構

第3位 マツダ CX-60(186.77点)

マツダ CX-60
出典:マツダ株式会社

マツダのCX-60はマツダの「ラージ商品群」第1弾として登場した高級クロスオーバーSUVです。

「ドライバー異常時対応システム」が搭載されており、ドライバー・モニタリングと連動し、高速道路、自動車専用道路および一般道を問わず、運転者が急病などで運転の継続が困難になった場合に、車両を減速・停止させることで、事故の回避や被害の軽減を図ります。

メーカーマツダ
車名CX-60
全長×全幅×全高(mm)4,740×1,890×1,685
車両重量(kg)1,720
総排気量(L)3.283
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク(L)58
駆動方式4WD
※紹介グレードは「25S S Package」
※参考元:マツダ|CX-60 グレード・価格 マツダ|CX-60 諸元表

自動車安全性能2023の評価結果

総合評価★★★★★ 94% 186.77 点/197点
衝突安全90% 90.57点/100点
予防安全99% 88.21点/89点
事故自動緊急通報装置100% 8点/8点
参考元:独立行政法人自動車事故対策機構

第4位 トヨタ ヴォクシー/ノア(186.44点)

トヨタヴォクシー
出典:トヨタ自動車株式会社

トヨタのヴォクシー/ノアは、次世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しています。

安全装備以外にも、ドライバーの負担を減らしてくれる運転支援機能や駐車支援機能もあり、安全ながらも快適なドライブができるでしょう。

メーカートヨタ
車名ヴォクシー/ノア
全長×全幅×全高(mm)4,695×1,730×1,925
車両重量(kg)1,700
総排気量(L)1.986
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク(L)52
駆動方式4WD
※紹介グレードは「S-Z 4WD」
※参考元:トヨタ|ヴォクシー 価格・グレード トヨタ|ヴォクシー 諸元表 トヨタ|ノア 価格・グレード トヨタ|ノア 諸元表

自動車安全性能2023の評価結果

総合評価★★★★★ 93% 186.44点/199点
衝突安全87% 87.44点/100点
予防安全100% 91.00点/91点
事故自動緊急通報装置100% 8点/8点
参考元:独立行政法人自動車事故対策機構

第5位 トヨタ bZ4X/スバル ソルテラ(186.16点)

トヨタbZ4X
出典:トヨタ自動車株式会社

「トヨタ bZ4X」「スバル ソルテラ」はメーカー違いの兄弟車です。生産はどちらもトヨタが行っています。

4WDにはスバルの技術「X-MODE」を、予防安全性能にはトヨタの先進技術「Toyota Safety Sense」を採用しています。

メーカートヨタ/スバル
車名bZ4X/ソルテラ
全長×全幅×全高(mm)4,690×1,860×1,650
車両重量(kg)2,010/2,000
総排気量(L)────
駆動用バッテリーリチウムイオン電池
総電力量(kWh)71.4
駆動方式電気式4輪駆動
※紹介グレードは「Z 4WD」「ET-SS AWD」
※参考元:トヨタ|bZ4X 価格・グレード トヨタ|bZ4X 諸元表 スバル|ソルテラ グレード・価格 スバル|ソルテラ 諸元表

自動車安全性能2023の評価結果

総合評価★★★★★ 93% 186.16点/199点
衝突安全87% 87.29点/100点
予防安全99% 90.87点/91点
事故自動緊急通報装置100% 8点/8点
参考元:独立行政法人自動車事故対策機構

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安全性能の評価基準「自動車アセスメント」について

日本で販売されている自動車の安全性能は、「自動車アセスメント」によって客観的に評価されています。

自動車アセスメントとは国土交通省自動車事故対策機構(NASVA)が一体となって行なっている、安全性の高い自動車等の普及を目的とした事業です。

自動車の安全性能を測る試験および試験の結果公表を中心に行います。

日産NOTEとトヨタ アクアの項で触れた「自動車安全性能2021の評価結果」も、自動車アセスメントによって実施された試験の結果を表しています。

評価ポイントは以下の3点です。

  • 予防安全性能評価
  • 衝突安全性能評価
  • 事故⾃動緊急通報装置評価

予防安全性能評価

衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置性能など、事故の予防につながる安全性能の評価です。

評価項目ごとに被害軽減効果を点数化しています。

2020~2021年度は82点満点でしたが、2022年度は評価項目の追加により91点満点となっています

衝突安全性能評価

乗員保護性能や歩行者保護性能など、交通事故が発生した際の被害軽減効果の評価です。

2020年度以降は7つの評価項目があり、100点満点で点数化されます。

事故⾃動緊急通報装置評価

このように徹底された試験および細かな評価基準により、自動車の安全性能の客観的な評価が実現しています。
※参考元:NASVA|自動車アセスメントのご案内

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まとめ

車イメージ

コンパクトカーは軽自動車より大きく、普通自動車より小さい小型車を指すのが一般的です。

コンパクトサイズでありながら、普通自動車と同等の機能を搭載できるため、高い安全性を有します。

ただし一言でコンパクトカーといっても、メーカーや種類によって装備が異なります。
そのため車ごとにカタログや諸元表を確認し、正確な情報を把握するのが安心です。

車をお探しであれば、運転しやすいサイズ感と安全性の両方を兼ね備えるコンパクトカーを検討してみてはいかがでしょう。

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